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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
8章 僕の支え(トレイル)
87/89

発見

時間ぎりぎりだし。そして適当だし。もう笑うしかないよね?

 カインが先導して城内を歩いている。何人か騎士っぽい人と会ったけど、不思議な顔をされるが一礼するとそのまま去っていく。本当に偉い人のようだ。ちなみに呼び捨てで呼ぶように言われたのでそうさせてもらっている。


「カインってもしかして騎士団長とかだったりする?」

「ん? 違うぞ。別件でここに来てるんだ。ただ、ここら辺ではちょっとした有名人ではあるな」

「………自分で有名人って言うやつがいるかよ普通」

「ここにいる!」

「「「「…」」」」


 このように、少し変わっている。まあ、それくらいキャラが立ってないと有名人にはなれないよな。勉強になるよ。個性があまりないから、僕は。


「別件ってどういうことなんだ?」

「ああ、簡単に言うと護衛任務だ。国王様に雇われたんだよ」

「………すげえな。トップからの指名依頼なんて滅多にねえぞ」

「ハハハ、確かに。でも、俺はこういう仕事がメインだからよくあるんだよ。国王様に指名されたのは初だけどな」

「えべえな、この人。リア充してるんだろうな………爆発しろよ」

「……いや、お前に言えた義理はないぞロイド」

「りあ、じゅう? なんだそれ?」

「…妬みの言葉だ、気にするな」


 そんなこんなで楽しく(?)歩いていてしばらくすると階段が見えてきた。どうやらそっちに向かっているようだ。


「………地下に行くんですか?」

「ああ。その先にいるんだ」


 不思議に思うが一般的な城の構造がよくわからない僕はそうなのかと納得する。ただ、他の3人は違うようで……


「地下には具体的に何があるんですか?」

「研究室だな。魔法だったり魔道具だったりと言った魔に関することだ」

「地下牢もあるだろ………まさか地下牢に行くのか?」

「………ああ」

「…あいつ、何かしたのか?」

「…」


 ユウの少し口調が強くなっている。


「そういうことになっている」

「……? どういうことだ?」


 その言い方だと無実の罪で囚われているように聞こえるけど…


「人を殺したらしい…」




 …………………………ん?


「すまない、もう一度言ってくれ」

「人を殺したらしい」


 ………ちょっと待っててね。僕はユウと小声で話す。


「アルスさんって昔は裏で活躍した人なんだよね?」

「…ああ」


 それなら…


「なんで殺したくらいで捕えられるんだ? 政府は容認してたんだろ? むしろ依頼してたんだろ?」

「…考えられるのは、無実の人を殺した、大物を殺した、法律が変わった、政治の邪魔になるから消そうとしているってところか」


………最初と3つ目、キツくないか?


「あとは……」

「ん? なんか言ったか?」

「…いや、なんでもない」


 気になるな…。まあ、なんでもないならそうなのだろう。


 ユウとの話を止め、僕は詳しいことをカインに訊いてみた。


「どうやら第二王女を暗殺したらしいんだ」


 大問題だった。


「マジ?」

「ああ、本当さ。遺体があったから亡くなったことは間違いないし、首に切り傷、胸に刺し傷があったから間違いないよ」


 王族の殺害か…。大犯罪だな。


「ちなみに、アルスさんが殺したと決めた証拠は何なんだい?」

「………そこを聞けていないんだ。はぐらかされたんだ」


 それって…


「意図的に隠してる?」

「その可能性もあり得る」

「? も?」

「俺達魔族からすれば王族の殺害という大問題。その犯人がアルスだと、すでにみんなに知れ渡っている。あまり否定的なことを公で言うのは処刑につながりかねないからね」

「そういうことか」


 立場上仕方のないことなのだろう。僕らはメア以外特になさそうだけど。


「いえ、私も特にないですよ? ずっとあそこにいたわけですし、もう生きていない扱いですし」

「そう、なんだ…」


 少しくらい気にしてあげるのも優しさなんだけどね…。


「ユウ、アルスさんはこういうことをしそうな人なのか?」

「…千年という年月は人を変えることもある。俺にはわからん」

「なにかっこつけてるんだよ」

「…事実を言ったまでだ」


 こっちに来てからユウはこういうことをよく言うようになった。厨二になりたいのかな?


 そんなことはさておき――


「昔はどうだったんだ?」

「…私情でするようなやつではないよ。あいつに手を出さなければ」

「あいつ?」

「…双子の妹、テミスだよ」


 そういや昔言ってたな。アルスとテミス。二人合わせてアルテミスって。それってつまり二人でよく物事をしているってことだよな。


「二人の仲は良かったんだよな?」

「…いや、そこまでだよ」


 あれー?


「…というツンデレをお互いにしていた」

「あ、そういう感じ?」

「…どちらかが死ねば残った方が暴走するほど互いを愛してたと思う」


 へえ、そうなんだ。


「それって兄弟愛、だよな?」

「…ガチの方」

「うわぁ…」


 二人共がそっち系なのかよ。ユウが頑張れよ。友達なんだろ?


「…友達じゃない。そして殺されたくない。あいつらの互いのかけ方は異常なんだよ。保険をかけまくるし、話してるだけで睨まれるし顔見ると嫌そうな顔してるし」

「それってお前だからじゃ――」

「いや、ほぼ全員にだ」

「…」


 どうしよう。無性に会いたくなくなってきた。


「…ここまで来たんだから諦めろ。それに行くと言い出したのはお前だぞ」

「言い返せねえ…」


 自業自得だよな…。ほんとについてねえ…


「よし着いたぞ」


 そうこうしているうちに地下牢のところまで来ていた。監視の部屋の横を通るようになっていて、入るときに監視の人の目に入るような作りになっている。一応確認を取るのが普通らしいが。


「許可貰ったぞ。じゃあ、中に入る。……少し匂うが我慢してくれ」


 そう言って奥に入った。


 そこは一本道になっていて左右に檻がある感じだ。ざっと見ても部屋が百あるかないかだけど大丈夫なのか?


「犯罪なんて滅多に起きないからね。それにばれない犯罪は捕まらないんだ。現行犯、または証言でしか捕らえないし、警察もあるから城になくてもいいんだよ」


 なるほど…。確かに城に犯罪者を大量に置いておくのも印象が悪くなるだけだよな。


 カインが立ち止まったいつの間にか最奥に来てたようだ。左手の檻を見ながらカインは言った。


「この人がアルスだ」




 そこにいたのは両手両足を鎖で縛られ、やせ細った銀髪の女性だった。

私はこうやって趣味で書いてるわけだけど、やってると案外楽しいよ。だから、みんなも一度書いてみることをお勧めするよ。こんな私でも見てくれてる人がいるんだから、投稿すればきっと誰かに見てもらえるよ。ただ、投稿するとやっぱり時間に縛られるから連載ものを書くならそこらへんは考えなきゃいけないけどね。


あと書くならだけど、最初は20話分くらいストックを作ってから投稿することをお勧めするよ。僕は出来たものをすぐ投稿しているけど、それだと内容すっからかんだしね。ストーリーも定まんなくなるから。それに、始めの方でだいたいの展開が決まっていくし、伏線を置きやすいし。その場しのぎでやるのはいいことがないよ。


まあとにかく、みんなも一度は書いてみることをお勧めするよ。人生経験って大事だと思うしね。

………高校生に言われても「何言ってんだ、こいつ」って話だけどね。




………そろそろ土曜に投稿できるように頑張らないとな。

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