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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
8章 僕の支え(トレイル)
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ようやく

 こういうことしていると言語力が身につくかなと思っていたけど、思ったより上達しない。むしろ退化してないか最近気になっている。………大丈夫、だよな?

 整備された道を黒い箱の塊が進んでいる。このあたりは王都の冒険者がよく狩りをしているため魔物が少ない。まあたまには現れるのだが、子供たち(奴隷)の練習相手として使っている。実際にやらせてみたら8人もいるというわけでもなく、弱い敵には怪我せずに倒せるようになっていた。いつの間にかアイナが簡単な動きを教えていたらしい。マジグッジョブ!


 そういうわけで僕のやることがないため、おとなしく荷台(車の後ろに取り付けている)の中で横になっていた。車はユウに動かしてもらっている。というのも、車で寝るより荷台で寝る方がちょうどよく揺れて気持ちいいのではと思い試してみたら――


「スー……」


 横で寝てるノインが結果を物語っていた。僕の勘違いかもしれないけど、馬車の中で寝るのって異世界系ではよくありそうで、初体験とかは楽しそうなのに、一度もなかったからな。やっぱ、荷台でも気持ちいな。


「スー……」


 あんまり見ないけど、女子の寝顔って………なんかいいな。新鮮さを感じる。いつもと違って無防備だからかな? もっと見ていたい気分だ。


「じー」

「………」


 ………やっぱ寝るか。眠りにつくまでずっと視線のささる感覚があったが気にしないことにした。








「やっと、ついたな」

「…ああ」


 目の前にはそびえたつ壁。奥に見えるは町と大きな城。ようやくトレイルにたどり着いた。


 入場時の身分確認の列に並んで待っていて暇なので、ユウと話すことにした。


「長かったな」

「…ああ」

「悪いな、いろんな寄り道をしちゃって」

「…特に」

「そうか」


 気にしてはいないんだろうが、もう少し早く来たかった、と言っている気がする。直接言わないってことはそこまで気にしてないってことなんだろうけど。


「いつ行くんだ?」

「…明日にでも」

「そっか……じゃあ、今日は町を探索しないとな」

「………馬鹿なのか?」


 何故か呆れられた。そんなに可笑しかったか?


「折角なんだしいけるときに行っとかないとな」

「………わかったよ」


 こうやっていつも折れるから楽でいい。


「そういえばさ」

「…?」


 こっちに来て気になったことをこの際訊いておこう。


「日本にいるときのお前と今のお前、どっちが素だったんだ?」


 生前に使ってたということもあり慣れているのは今の方なのかもしれないけど、昔のみんなを引っ張る代表みたいな感じのユウもあいつの一部だと思う。だから余計にわからない。


「…今のが素だよ。慣れてるしな」


 やっぱりそうなのか。まあ、そうなら変えるのは当たり前か。


「ただ……」

「ん?」


 続きがあるのか?


「……………いや、なんでもない」

「……そっか」


 何か言いたげだったがやめてしまった。まあ、言いたくないこともあるだろうし気にしないでおこう。いつものことでもあるしな。


 そうこうしているうちに自分たちの番になる。ギルドカードを見せて少し待つ。人数が多いから仕方ない。奴隷の諸君の身分証明はなくていいらしい。もとから示せるものがないしな。ただ、問題を起こせば保持者の責任になるけど。


 1分もしないうちに確認を終え、カードを返してもらい中にはいいるように指示された。


「なんか、普通に行けたな」

「いつも何かと止められてたからな」

「………それほど機会がありましたっけ?」

「言わなくていいことよ」

「王都、か。美味いかな?」

「そりゃあ、美味いもんはあるだろうな」

「楽しみ!」

「はいはい」


 僕は普通の感想を述べロイドがのってきたと思ったらメアとノインに否定され、ニーナとアイナは食べ物の話をしていた。お前ら、食い物だけじゃないんだぞ、観光は。ユウは………なんか、変だな。


「なつかしいのか?」

「…城の形が昔と同じだなと思っただけさ」

「1000年間同じか…。歴史を繋いでる、て感じがするな」

「…かもな」


 同じものを建てるのには凄い苦労があっただろうな。まあ、中は別構造になってるかもだろうけど。


「そういや、宿ってどうするんだ?」

「どういうこと?」

「いや、人数増えたじゃん。こんな大人数だと一緒に入れない可能性もないかなって」

「……宿屋、探すか」


 門をくぐりハーネスをアイテムボックスに入れ、今更ながら人数の多さを苦労だと思った。








「はい、あいてますよ」

「「………」」

「……あの、お客様?」

「………あ、ああすまない。じゃあ頼むわ」

「はい!」


 何と一発目で見つかってしまった。16人だから一部屋4人で4部屋取ればいいかと思い実際言ってみたら本当にあるという。なんとも世の中は不思議だよな。こういうことは運が良くても他では基本悪いんだから。


 ただ、一つ問題があった。


「じゃあ、割り振り決めないとな」

「………男子3人、女子3人、奴隷10人ってどうやって分けるんだ?」


 4人部屋というのが問題だったかもしれない。二人ペアとか作ったら男女混合のところが出来る。6人を4部屋ばらばらにいれるのも同じ理由で無理だ。それにニーナには絶対女子一人つけないと駄目だ。一番幼いから。12歳だもん、流石に年上一人はいる。


 かといって男女3人をそれぞれ固めると、残りの一枠は確実に子供だ。子供が一人でいるのは何かと寂しいい、居心地が悪いだろう。………どうしたもんか。


「あの」


 そう考えていると、子供チーム代表のエルがおずおずと声をかけてくる。発言しにくいのかな?


「どうした?」

「分け方は別に何でもいいと思いますよ。男子は僕が、女子はルイスが行けば問題ないと思いますし」

「……聞こえてたのか?」

「いえ、ただそのことを話しているような気がしたので」

「…」


 こいつって、なんか察しがいいんだよな。少し怖いくらいに。たぶん、 人間観察の能力が異常に高いのかもしれない。過去に何かあったのかな? まあ、どうでもいいけど。


 ちなみにルイスは女子のトップみたいな感じだ。クラスのマドンナって感じの人気がある。まあ、贔屓目に見てもかわいいのは事実だけど。ただ、まだ子供だしな。あどけなさが………て何の話してんだよ。あと、名前が似ているからって決して虚無が使える訳ではないし、伝説の3連発は言ってこない。それだけは言っておく。


「そっか………まあ、ルイスに訊かないと決めれないから訊いてきてくれ」

「いえ、ちゃんと許可はとってますよ。むしろ…」

「ん? どうした?」

「あれを見ればわかりますよ」


 そう言われルイスを見てみたが………なんか、息が荒くないか?


「………そういう趣味なのか?」

「そういうやつではないと、思うんですけど………さっき訊きに行ったときぶんぶん音がなるほど首を振っていましたから」

「……僕らに被害はないだろうし気にしないでおこう」

「それが一番ですね」


 変態は、怖いのだ。何が起こるかわからんしたまったもんじゃない。


「じゃあ、部屋は奥から二つ目と三つ目、僕らはその横二つ、あとアイナとルナにはどちらに行くか二人で決めてくれとも言っといてくれ」

「わかりました」


 そう言ってエルはみんなの方へ戻っていった。


 さて、決まったことだし一度部屋を見に行くか。そう思って進もうと思ったのだが、


「お客様」


 受付の人に止められた。何か問題があったか?


「料金は先払いですのでお願いします」

「………すみません」

「それと他の客も並んでいますのでお早く移動お願いします」

「……はい」


 本当にすみません。

ちょっとした番外~寝顔~


「男の人ってそんなに寝顔みたいの?」

「全員かは知らないけど、僕は見ていたいかな」

「「………」」

「ん? どうした?」

「主、私も近くで横になってもいいだろうか!?」

「………欲望丸出しはなんか好めないから却下」

「!!」


 しばらくの間、アイナは動かなくなった。再起動するまでいろんなことを試したが、頭を一回撫でただけで復活したため、また驚き呆れるのだった。

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