神族はいます
土曜日に出す予定がまさかの月曜日…。
い、いや、ね。ちょっといろいろありまして……………素直に言うと思い出に浸りながら昔のゲームをしていたら時間が過ぎてました。すみません。ちなみに〇ックマンZです。
「いや、ちょっと待て」
何ハッピーエンドみたいになってるんだよ。まだやることあんだろ。
「…どこにいるんだ?」
「あいつは倒せば返すって言ってたわけだし、探せばいると思うんだけど…」
「とりあえず行こか。早く、ニーナに会いたい…」
どうやらロイドの欲求不満が限界地に達してるらしい。早く見つけないとキャラが崩壊しそうだ。いや、キャラもクソもなかった気はするけど。
ちなみに女性諸君が一瞬「あっ!」って顔をしていたのは見なかったことにしておいた。なんか、居心地が悪くなるしね。
というわけで進み始めたのはいいが――
「…何分歩くんだ?」
これである。20分くらい歩き続けてるはずなのに未だにそれらしいものが見当たらない。一体、どうなってるだよ…。
ちなみに道は一直線にしかない。特に不気味な感じはなく、前方が暗くなっているただの屋敷の廊下って感じだ。元々は真っ暗だったんだけど、だれでも使うことが出来る無属性魔法の〈ライト〉(魔法の球体から光を放出して照らす)のおかげで一応見えてるって感じだ。どうしてそこらへんの配慮が欲しかった…。
だから迷ったりとかの面倒さはないけど、どうも先のわからない道を進むのは気分が悪い。よくある、自分の心でもがき続けてる図が思い浮かぶ。また別種の嫌さがある。
マップで先を見ようとしてみたが「unknown」と表示され、ここでは使えなくなっている。こういうのってだいたい大型モンスターの出現ポイントだったりそれにつながるダンジョンだったりが定番なんだが、どうなっているのやら。一応視界の届く範囲は使用できてるから隠し通路とかがあれば見つけることが出来る感じだ。
また、マインに訊いてみたが――
『ここに関する情報は持ち合わせていないためわかりません。一応調べてみますが、見つかる保証はありません』
と言われた。……いや、あんたは社会人なんですか? 生きてる人のようにしか見えないんですけど。(見えてはないよってツッコみは駄目だよ)
「でも、ここは一体どこにあたるのでしょうね。こんな場所があるなんて聞いたことないですけどね」
アイナが少し興味深そうに言う。
確かにここの存在を知っている人がいればこの世界の人達に広まってるだろうしね。表ではともかく裏では、ね。ロイドはこういうことには詳しいのだが、知らないと言う。それ以前にマインがわからないことなんて、だいたいは神系統のことだ。てことはここも関係しているってことなのだろうか?
「…かもな」
「あ、やっぱり?」
「てか、そういう系って定番じゃね?」
って言われてもな…。
「じゃあ、なんだ? 実は人型として現れたりとか?」
「いや、そんなことあっても困るんだが…」
「…ゼロではないがな」
やめてよ、そういうこと言うの。そういうこと言ったらフラグになるでしょ? え、そんなことはならないって? ならいいんけど。(本当に今のところ予定はありません)
「ここは…………図書室?」
何故に? 意味あるのか? ちょっとぎりぎり過ぎない? そういうのいいって? すみません…。
「ちょっと見てくか?」
「アーレウスのこととか、ここについてがわかるかもしれないしな」
「…同意」
……30分後。
「……なんか、びっくりだったわ」
「……だな」
「…ファンタジーって感じがしていいだろ」
「………今更か?」
ちなみにこんなことがわかった。
〇この世界には地球上で存在した神が実在している。
〇神に認められると を入手できる。そして、強制的に本人の体内に吸収される。
〇それには神の力の一部が内蔵されている。
〇 は複数を併用して使用することはできない。一度解除してから別のを使用することは可能。
〇超眼など別種の力とは併用して使用できる。(変化など、見た目を変えたりするものとはできない)
〇また、5つ集めると一つの結晶となりさらなる力を発揮する。
という感じだ。一部破けたりして読めなかったが、まあこれだけわかれば十分だと思う。
ただ、はっきり言おう。世界観、バグってないか?
「まあ、いいんじゃね?」
「…今までもそうだったし」
………ま、まあ、いいならいいんだけど。
ふと横をみるとユウが考え込んでいた。
「どした?」
「…ミキ〇トランスと化〇か、と思って」
「………〇身は違うんじゃね?」
「懐かしいな。僕としてはソ〇ルの意味はなかったと思うよ、あのゲーム。結局、ち〇うわざ付けられていたら負けるし」
「……それは言えてる」
3人が全員わかるって凄いな。一時期必死になってやったもんな、某超次元サッカーRPG。
あと、イメージとしてこれを利用したわけじゃないよ? どうせだし、こんなのがあってもいいんじゃないって思っただけ…………いや、これ以上は止めよう。墓穴を掘りそうだ。
「それにしても神が実在するのか…。てことは、ここは神の保有する個人スペースってところか」
「かもな。まあ俺達には想像できない、非現実的なことが起こるんだろうな。これからも」
「…余計なフラグは立てるな」
……それもフラグだと思うんだけど。これ以上神との戦闘なんてないよね? ない、よね? ………サイですか。はい、頑張ります…。
「それにしても、神話に関する本も置いてあるんだな」
「ここにたどり着いた人用かな?」
「…神がこの世界に転移する際に記憶を失う説」
「………否定は、できないな」
神話に忠実だった場合は疑おう。アーレウスはあんまりわからんし。仮面被ってた感があったしな。
「そろそろ行こうぜ」
「そだな」
「…うむ」
…………なんか、男3人だけで進んでるのは気のせいか?
「なら頑張って作れよ!」
ごもっともです。
「ここは、なんだ?」
奇妙な場所に着いた。円形の床をした部屋だ。意外と小さい。直径上に全員で並んだら半径は超えるくらいの長さになってしまう。
「これ以上は進めないな…」
一周してみたが特にはなさそうだ。ここが、最深部というわけらしい。
というか、思ったのだが、
「魔法陣?」
床全てに描かれた相当大きな魔法陣があった。
何に使うものだろうか?
「これは………召喚魔法?」
メアが言う。少し疑心暗鬼って感じっぽいがたぶんそうなのだろう。
ただ一つ気になるのは、
「何が召喚されるんだ?」
閉ざされた門だったり逆召喚だったりしたら話になんねえしな。
ちなみに通常、召喚魔法からは術者が想像した動物が召喚される。上級となると生き物じゃなくても召喚できるらしいが。条件として、この世界に存在することだったりする。なので後に試したが、T〇Gは出てこなかったりする。まあ出てきても困るんだけど、後処理に。
「これを使えば、ニーナは……フフフ、フフフフフ…」
ロイドが凄いことになってる。早く終わらせないと!
「てか、誰が召喚魔法なんて使うの?」
人間を召喚するには召喚魔法のレベルを8まで上げる必要があると言われている。僕たちのパーティーには使える人は――――当然ながらいない。………まあ、そんな運のいいことはありはしないよな。
「これ使えばいけるんじゃね?」
そんなことなかった。ロイドが指差しているのは、透明な天色のガラスの球体だった。これは、魔法をそこに記憶させておき一度だけ魔力消費ゼロで使用できる、魔道具だった。解析すると、中には召喚魔法があるという…。うん、思うんだ。こういうご都合主義は本当にあるべきなのか。いや、ないと物語が進まないんだけどさ。なんか、セコくない? それが当たり前だ? ……………そうですね。
「……早く呼ぼうか」
「早くやろうぜ!」
「…後々がめんどいしな」
ユウさんや、そういうこと言うのは止めましょうや。少し思うけど。
「じゃあ、やるぞ」
僕は魔道具を手で握りつぶした。右手の平に魔法陣が浮かび上がる。
「遠方の地から生を喚ぶ」
「我を糧とし力とし、獣人ニーナを召喚する!」
魔法陣から光を放ち始め、やがて部屋全体を光が覆う。
「あ、あれ?」
光が止み目にしたのは、とても大きな浴室と湯気と―――――――泡だらけのニーナだった。
イ〇ズマイ〇ブンネタですが、ミキシ〇ランスはまあ、よかったんですけどその次の〇ウルは何の意味があったんだ?、て感じでしたね。長持ちはするけど、そんなに長持ちしてもいいことないしね。他のキャラが使いたいときに使えないとかの回りの悪さを感じたし。
一応あと二話分くらいで元の場所に戻る予定です。それまでは遊び要素で書いてます。まあ、重要になってくるような設定とかを入れていきたいと思ってる。




