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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
1章 僕はいままでと変わらない(アイゼン)
8/89

訓練

時間が取れなくてしんどい…。

あの勢いのまま寝てしまったけど大丈夫だろうか。今更なって不安になった。みんなに嘘がバレたしさ。良い印象はないよな…。


よくよく考えたらみんなの前で何かを話したのって初めてじゃないか?いつもあまり接してなかったし。学校で話すといえばあの3人くらいだし。あるとすれば、


「あれ、こんなとこで何してんの?」

「…なんだ、ミキか。」


内心びっくりしてます!お前のこと考えてたらくるとか偶然にも程があるだろ!あれはフラグだったのか⁉︎それともミキがエスパーなのか⁉︎


浜風美樹。銀髪で背が少し低い、無邪気で元気な小学生(笑)、という程ではないがそれが似合いそうなやつで昔からよく知っている。いわゆる幼馴染ってやつだ。僕からは話さないけどよく絡んでくる。そう、一方的にだ。


「昨日のことで何か起こらないか心配してんだよ。」


聞き上手で意外と頭が良く、オーラで人を和ませることから案外ポロっと言ってしまう。言ってしまえば話術のスペシャリストみたいなもんだ。まあ、僕は気の知れた人だからっていうこともあるけど。


「まあ、大丈夫なんじゃない?」

「…その根拠は?」

「根拠なんてないよ。ただ、考えすぎてもしもの時に判断が遅れたらヤバイしね。」


確かにそうだな。


「それに…」ボソッ

「…なんか言った?」

「ううん、なんでもない。」


…ならいいか。


「あんがとな、少し気が楽になったよ。」

「どういたしまして。」


ミキにはやっぱり微笑が似合うな。学校では()()()笑顔を見せることがあまりないためこういう時はつい僕も微笑んでしまう。


ミキは昔あったトラウマであまり人と話すのが好きではない。だけど、誰かと話したりすることは将来、必ず必要なことだ。


もちろんミキもそれは理解している。だから、輪の中に入り微笑んだりすることで上手く過ごしている、その笑顔は少し寂しく感じるが。


今、ミキが気を許してるのはレイと僕くらいだ。数少ないのでミキは僕に絡んでくるんだと思っている。ちなみにレイとは中学の時にあったそうだが、詳しくは知らない。ただ、成長したみたいで少し嬉しかったのを覚えている。


…さっきから誰かに見られてる気がするんだけど、見当たらない。どうしても周りが気になり、保険と思い、部屋で某マンガの円の要領でやればできるかなと思ってやってみたら、案外すぐにできたので今もしているが見当たらない。確実に視線はあるのに。…大丈夫だろうか。




今日は魔法訓練をするらしい。みんなが中庭(?)に集まっていた。…みんな楽しそうだな。魔法はやっぱり使ってみたいのかな。昨日、普通に使えばよかったのではないかと思うけど。


「昨日も言ったと思うが、魔法はイメージが大事だ。その魔法が対象のものに与える変化をイメージすることで魔法の強弱が現れる。スキルによってはイメージ補助が入るものがあるが始めは嫌悪感があるみたいなので慣れておく必要がある。頭に直接イメージがくるみたいで頭に負荷が掛かることで起こるらしい。まあ、物は試しだ。みんな、やってみたまえ。」


では、早速。


〈ワープ〉


…一発でできてしまった。マジでどうすんの。誰も出来てないんだけど。…あ、ユウだけ出来てた。目立ってしまったけど一応仲間がいてよかった…。


「どうして上手くできないんですか?」

レイが聞いた。

「あえて言わなかったが、本当は魔法と一緒に詠唱がいるのだ。大体はステータスのスキル詳細のところに書いてある。」


それを先に言ったれよ。


「ユウは詠唱に気づいてたのか?」

「…ああ、よく見たら書いてあった。みんな知らないんじゃないかと思って驚かそうと思ってたんだけど、アキも出来たんだな。」


地味に子供っぽいこと考えてたんだな。ちなみにアキは僕のあだ名だ。


てか僕、詠唱せずに出来ましたけど!いわゆる無詠唱でしたけど!これってやばいんじゃないか?この世界にきて二日目で無詠唱ができるのは明らかに怪しまれる。いや、別に怪しい者とかではないんだけど。


これはばれたら確実に監視対象としてここに残らされるだろう。そのためになんかの役職を押し付けられる。…ありえるな。絶対に次こそはばれてはいけない!


「詠唱をすっ飛ばす方法ってあるんですか?」


ユウが凄いことを聞いてる。向上心が凄いよ、尊敬します!まあ、もうできるんだけど。


「イメージが完璧に近くまで行けば詠唱の一部の省略はできるみたいだ。このことから、完璧になれば無詠唱は実現可能と言われている。ただ、そこまで想像力が豊かな人は滅多にいないためあまりわからない。そういう人に限って早死にするからの。」

「どうしてですか?」

「どうも争いを遊び気分で楽しんでいるみたいだった。たぶん、命の重さを理解していなかったのだろう。」

「…そういうことですか。ありがとうございます。」


場の雰囲気が…。


「…おっほん。とりあえずみんなも適正魔法の詠唱が一部省略できるまでは頑張ってほしい。詠唱が長いと咄嗟の時に上手くいかないことがあるからの。」


今更だけどなんで()()がこんなこと僕らに教えてるんだ?普通、国の魔術師とかが教えるもんだろ。どうしてなんだ?人材不足?それとも王自ら僕たちを選別してるのか?…考えても無駄だな、わかんねえし。


とりあえず、今使える魔法全ては無詠唱でできるようにしておこう。もしものために。




魔法訓練の後に武器の使い方を習った。片手剣や両手剣、小太刀にナイフ、杖に弓など様々だった。中には盾やグローブ(簡単にいえば手袋)などよくわからないものまであった。盾っていえばタックルとかあるけど、グローブってどう戦うんだ?投げつけるのか?それとも○グローブみたいな感じに炎でも出すのか?検討もつかん。ただ、グローブを付けて殴るのを見た。ボクシングだよね(笑)


武器にも適性があるみたいだ。適性の武器を使うと手に馴染みやすく、武器スキルの経験値が高くなり、スキルのレベルが上がりやすくなるらしい。普通はその武器を究めて予備で別のを1つ取るみたいだ。適性はステータスを見れば書かれているらしい。僕には何もなかったので適性はないみたいだけど…。


武器は欲しいものを言うと支給されるみたいだ。みんなのを見ると片手剣と杖が多かった。一番ベターだし当然だね。


グローブは一人だけいた。ナオだけど。どうやらグローブには拳の部分に身体強化が自動的に施されるものを貰ったらしい。武器には基本能力はついてないが、アーティファクトは別のようで特殊な能力がついているらしい。


アーティファクトは簡単にいえばとてもよいものにつけられる別称だ。製作者の腕と気持ちの問題で作れるらしいが、相当できる人にしか作れないらしく、数は少ないらしい。レアものだ。


それを聞いてナオは喜んでいた。みんなレアものをくれると言われたら嬉しいよな。


僕はとりあえず短剣を二本貰った。片手剣二本もよかったけど、短剣の方が便利だと思ったからね。僕が狙う武器スキルは二刀流と投剣スキルだ。


二刀流は勿論かっこいいから!男子の憧れだよね!ただ、エクストラスキルといい、入手難易度の高いスキルの一つであるため難しいらしい。だが、そんなことは関係ない!必ず手に入れてみせる!


投剣はほんとにいるかは別として、あったら時間稼ぎや援護に使えるし、無詠唱がばれないようにするという考えもある。投剣スキルは魔法をくっつけて投げることもできるらしいので、それと合わせて使えばばれにくいというわけだ。




「明日は実戦形式で訓練を行ってもらう。まあ、簡単に言えばダンジョンに行ってもらう。」


今日の訓練は終わり、帰ろうとしたときに王が言った。

流石に早すぎね?みんなワクワクしてるみたいだけど。

まあ、試してみたかったし僕にとっても願ったり叶ったりなんだけどね。


「明日は早めに行ってもらうため早めに寝るように。」


あんたは僕らのおかんか!そこまで言わんでもわかるよ。でも困った。やりたいことがあったのに時間が足んねえか。とりあえずできるだけ早く始めよう。


これが出来ればグフフ…。

短剣って地味にかっこよくない?

俺だけかな?


ちなみに浜風という名は某有名ゲームの好きなキャラの名前です。かわいいっすわ、マジで。

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