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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
7章 僕は世界を知る(ノーゼン~)
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無理やり

土曜にすべてやりゃいいや。土曜になったら先生に呼び出された。学校行くと人違いだったらしい。でも「せっかく来たんだから手伝え」………ええ!?

気づけば6時。その後しようかと思ったが、急に宿題に目覚めた夢幻。命に関する論文ですね。みんなならできるやつ。そのノリで書いて終わったら10時。文章は上手い人なら1時間に1千字書けるらしい。………無理だわ。


てな感じでした。ほんとすみません。

「ようこそ挑戦者よ! 我が名はアーレウス! 疾風迅雷のごとく駆け抜ける風の守護者だ! そして、お主を試練へ送る者でもある!」

「………………………………は?」


 え、何? どゆこと?


「ここは、試練?」

「イエス!」

「…ここの盗賊たちは?」

「矯正して善人になったゼ!」

「……つまり、懸賞金とかは?」

「貰えるけど、君は善人を殺すのかい?」

「………それは、キャラ? 素?」

「キャラとは何だい? ちょっとわからないナ!」


 うわぁ~、マジめんどくせー。まず、やたら語尾を強調させるのやめて欲しい。イライラしか生まないから。あと、犯罪に善悪関係ない気がするけど。…まあ、必要悪がどうとか言われているしどっちが正しいとかはわかんなえけどさ。………だいたいこいつはほんとうに一体何なんだよ。


「えっと、僕帰っていいですかね」

「……………………は?」

「失礼します」

「ちょ、ちょっと待てー!」


 え、ダメっすか?


「どうして帰っちゃうの? ここが目的で来たんでしょ? なら受けるでしょ普通!」

「いや、だって、もう受ける意味ないかな~って思ったし。金はまた今度稼げばいいかなって思えてきたし」

「クリアしたらこの村の所有権をあげるんだよ? 上手く使えば金がガッポガッポ入るんだよ?」

「いや、僕シュミレーションゲームは得意じゃないし。それに金に関して言えばいちいち取りに来るのめんどいし」

「いや、そこはゲーム的にも受けた方が楽しいでしょ! ね? だから、ね? 受けましょうよ」

「………………ちょっと仲間と相談しに行ってくる。さっき言ったろ仲間がいるって。そいつとどうするか決めてくる。僕一人で決めていいものかわかんねえし」

「そうだネ! 相談大事だネ! じゃ、行っておいデ!」


 僕は仲間の元へ行った。遠回りをして。


「どうした? わざわざあっちに行ってから来るなんて」

「それでどうだったんですか?」

「…あいつだれ?」

「みんな、帰るぞ」

「…うす」

「え、え?」


 僕の考えにユウは理解してくれた。流石優等生は違いますな。いや、付き合いの長さか。


「あいつ、めんどい。金はまたどこかで手に入る。だからさっさと行く。オーケイ?」

「ノンノン。それは駄目だゾ!」

「「「「「「「!」」」」」」」


 気配はなかったぞ! またかよ…。もう、何度目なんだよこの展開…。第一、これじゃマップを3Dにした意味ないじゃん。どうなってるの?


『………後に一緒に考えましょう』


 ………まあ、単に僕の力不足ってこともあるしね。気を落とさずに頑張ろう、な?


「相談もクソもなかったよね? さすがにそれは悲しいぞ!」

「……………………語尾につけるなよ、イラってくるから」

「ん〜なんのことかな? 普通だと思うんだけどナ!」

「………ロイド、あいつはわかってやってるんだよ。そして、あいつはMと同じだ。言ったらノルだろ。」

「ごめん。あいつは平常運行だな。オーケー」


 わかってくれてなりよりだ。


「で、受けてくれるかな?」

「…なにを?」

「説明してあげなさい我が僕!」

「僕は君に忠誠は誓ってない!」


 まあ、説明はしたよ。


「…………………帰っていいですかね?」

「…同感」


男二人の理解力は凄まじかった。女性たちはわかっていなかった。


「どうして? 別にいいんじゃないの? ここって食物の宝庫だけど」

「確かにここを得ることで食糧問題は解決されるかもしれない。ただ、もし感染病とかでここが死にそうになった場合、世話をするのは誰だ?」

「私たち、ですね」

「僕たちは旅に出てる。念話なんてもんがあれば別だが、生憎そんなもんはない。転移も僕からの一方通行だ。だからほとんどの確率で助けてやれない。そんな無責任なのはごめんだ。だから無理だ」

「…………わかりました」


 わかってくれてなりよりだ。


「一ついいかな?」


 ノインですね。なんだい?


「転移はともかく念話はアキに作れるよね? だから問題ないよね?」

「…………………それは、あれだ。戦闘中に念話なんかされたらたまったもんじゃないだろ? だからあまり作りたくないんだ」

「それでも何かしらの方法があるよね? もしかして…」


 女性四人の視線が一か所に集まる。アイナなんて、期待の眼差しだ。「私の主はそんなことしないですよね?」ていう感じだ。や、やめて!


「すみませんでした」


 あ、謝りますよ! 単にめんどうだっただけです! だから許してください!


「やっぱりですか! ここに女がいないから助けないなんてそんな、ひどいです!」


 ……………………あ、あれ〜? なんか、違うんですけど! みんなゴミを見るような眼差しなんですけど。アイナは絶望した顔になってるんですけど。……もしかして、これが試練?


「いや、違うよ! 僕は単にめんどうだっ――」

「言い訳はよろしいです!」


 ………男は女に弱いというが、これがそうなのか。なお、僕はMではないのでこの状況に興奮したりはしません。


「…許してやれよ。こいつ、そんなんじゃないから」

「俺もそうは思わないな」


 ここで助け舟(男二人)がやってくる。おお! 友よ!


「……どういう意味ですか?」

「今回ここへ来た目的はなんだった?」

「お金の問題ですね」

「そうだ。だが、ここの所有権をかけた試練を受けるなんて状況になってる。俺らはそこまで切羽詰まってお金が欲しいわけではない。そしてこの試練、俺らにとって楽しくないものだ。あくまで勘だが、嫌な感じがする。だから拒否しただけだ」

「今の話聞いた限り、ここの人はゲームでの村の人と変わんないはずだ。それを俺らで設定するって感じ。正直めんどい」

「他にもあるが、まあそんな感じだ。アキの伝達不足もあるが、一概にアキが悪いわけでもない。だからゆるしてやってやれ」


 場が静まる。その後、4人は軽くキョドりだした。………どした?


「あ、あのー、す、すみません!」


 ノインに謝られた。それを機に4人が次々に謝りだした。……………なんか、申し訳ない。


「ほんとにごめんね。早とちりをして迷惑かけて。ほんとに--」

「い、いや、僕もちゃんと伝えればよかったわけだし、誰しもがそういうことは起こるよ。だから、ね。おあいこだがら気にしないで」


 なんか、気まずい…。


「いいですね〜、そういうノ!私にとってはいいご褒美デス!」

「うっさい!」


 元はと言えばお前のせいなんだから!


「だから帰らせてもらう」

「仕方ありませんね。ならこれならどうですカ!」


 そう言ってアーレウスはニーナの腕を握った。


「では失礼しますね」

「いや、なにを――」


次の瞬間、ノインが消えた。


「別の場所に飛ばしました。まあ、死んではいませんので安心していただいて結構ですよ」


 …………。


「人質でも作ればしてくれますよね? ね?」


 ……………マジでイラってくる。怒っていいですかね? ね⁉︎


「なあ、受けていいか?」


 ロイドからそんな声が聞こえた。は、なんで聞いてくるの? 馬鹿なの?


「受けるに決まってるだろ! こんちくしょう!」


 こんな手段に出てくるとは思ってなかった自分に恥じてしまう。ただ、こんな強引にくるのには理由があるはずだ。そこを暴いて脅してやる!


「その言葉を待ってましタ!」


 アーレウスは楽しそうだ。マジでイラってくるな、おい!


「では、今から行きましょうかネ!」

「ああ! なんでもかかって来いや!」


 そう言って僕らは転移で飛ばされた。

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