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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
7章 僕は世界を知る(ノーゼン~)
73/89

灰色の眼と黒色の眼

実は一話から話のつながりとかを考慮して書き換えようと思っている(それくらい辻褄が合わない気がした)のですが、もうせっかくなので新たに作り直すのもいいのではないかとも考えてます。といってもストーリをいじったりとかそれくらいしかしないんだけど…。

試しにしてみたので時間があって見てみてもいいよっていう人は見てもらえると助かります。

 ↓これです。

http://ncode.syosetu.com/n0407dw/

(えっと、なにこれ?)

『………常闇の瞳ですね』

(一応聞くけど、効果は?)

『オリジナルスキルの〈厨二乙w〉が超眼に変化したようです。中身の変化はないようです』

(………えっと、超眼ってことは左目が――)

『真っ黒になります』

(………………へっ? 黒?)

『はい、黒です』

(………つまり、普通なら(・・・・)あまり変化ないと)

『そうですね』

「はぁ~。もう嫌だ…」


僕は遠い目になった…。







 僕の眼は何故か灰色だった。昔から、何故灰色なのか気になったが誰も教えてくれなかった。まあ、青色だったりする人もいるわけなのでそういうもんなんだろうと理解した。ただ、意外とこれが理由で面倒なことになることがあった。




 中学生としての最初の日のことだ。少し舞い上がっていた僕は、顔も名前も知らない自分のクラスに入った。すると、教室にいた皆が一斉に僕をみてきた。正確には僕の眼を見ていた。驚いているようだった。この反応をされるのはこんな眼をしていたら宿命のようなもんだ。もう慣れていた僕は、知らん顔して偶然にも斜め前だったユウと喋っていた。周囲は僕のことをヒソヒソと話していたが気にしないことにした。


 その後、ホームルームの時間に担任が来た。この学校には僕たちと同じタイミングで来た転勤教師で、いかにも頭が固そうな人だった。担任が自分のことの簡単に紹介をしようとした時に、僕を偶然見た。すると先生はまるでゴミを見るような目になった。自分のことを言うのをやめ、いきなり怒り出したのだ。


「おいそこの糞野郎! なんでカラコンなんかしてるんだ!」


 ま、まあ、カラコンをつけていると間違えられるのはよくあることだから仕方ないのかもしれない。だからって糞野郎はないんじゃないかな? ヤンキーとでも勘違いされたのか?


「あのですね、これは――」

「言い訳はいいからさっさとはずせ!」

「…」


 たまにいるよね、こういう人。怒鳴ることで自分が正しいと自己完結させそれを行動にするやつ。クラスのみんなは先生が怖いのかビクビクしているが、僕は何処吹く風だ。だって地毛ならぬ地眼だもん。…ちなみに地眼って調べると鹿児島がどうこうと出てくるけどそれとは関係ないよ。だって合う言葉知らないもん(笑)


 僕の態度にますます腹を立てたのか、

「今すぐ生徒指導室に来い! 根性叩き直してやる!」

と、少し今どきっぽくないことを言われた。


 やめてー! 僕は根性とか努力とか血と汗と涙みたいなものは好きじゃないんだよ。 僕はここで誤解を解くべきだと思った。(まあどうせ無理だと思ってたけど)


「だからあのですね、これは地――」

「まだ言い訳するか! 早く来いって言ってるだろっ!」

「あ、ちょ!」


僕は腕を引っ張られながら生徒指導室に連行された(連れていかれた)



 そこで30分ほどカラコンが駄目な理由を永遠と聞かされた。風紀が乱れるだとかそんなことだ。その後、はずせと言われたが外すものがないので外せないと言ったところ、今の言葉が理解できなかったのか担任が何故か「私がとってやる!」みたいなことを言ってきて眼に手を当ててきたのだ。もちろん眼を痛めた。そして担任は手が器用ではないようで眼から血が出てきた。これには担任も慌てたようで、すぐに救急車を呼んできた。学校に止まる救急車、それに乗る僕。学校初日から終わった瞬間だった。


 血は目からではなく、結膜あたりが切れていたということで後遺症が残ることはないだろうということらしい。僕はとても安心した。こんなんで片目喪失したら、もうふざけんな! だよ。

 担任もこれで僕が元から灰色ということを理解し、慰謝料の請求のみで解決された。もうちょっと何かあってもよかったのではないかと僕は思ったが、本人も悪気はなかったということでこれで片付いた。カラコンで灰色をつけたがる人がいるか? と訊きたかったが、もう終わった話だし言わないことにしたのは蛇足だ。


 次の日。僕は片目をガーゼで巻いた、如何にも厨二野郎になっていた。念のためにこんなことをしているだけであり、決して厨二に目覚めたわけではない。ただ、昨日のこともありみんなとの距離が遠のいてしまった。ユウは笑って「なにそれ、厨二?」って訊いてきた。イラっとしたため軽く頭を叩いたらみんながビクッてした。僕はヤンキーということになってしまっていたのだ。


 それからの一年。ヤンキーでないことを必死に周りに認めさせ、なんとか残り二年を楽しく過ごせるようになったのだが、さりげないユウの助けがあってこそだっただろう。一応感謝…。





 とまあこんなことがあったわけだが、黒色の目は僕にとって皆に近づける、とてもいいものである。これで目について言われることがなくなるんだから。だが、問題はこれが左目しか黒くならないことだ。何が言いたいのかというと、僕は右目灰色のオッドアイになるのだ! オッドアイの方がもっと稀であり、厨二ネタにもってこいの物である。ただでさえ他の超眼もアウトなのに、これは日本人としてマジでつらい。片目黒なだけ余計にクルのだ…。


 (僕は厨二道歩む運命にあるんだな…)


 諦めも早くに着いた。すでに超眼スキルを持った時に考えたからね。………そういやどうして超眼に変化したんだ? 第一、変化とかってあるんだな。知らなかった。


『変化した最終形態でオリジナルに変わるものもありますし、別に珍しいものではないですよ』

『また、超眼スキルに変化する方が都合がいいとスキルが変化したのでしょう』


とのことだ。スキルが変化って自意識でもあんのか? こえぇな!


『ちなみに超眼スキルにはこの〈常闇の瞳〉は存在しないためこれは8つ目の超眼になります』

(……………えっと、つまり、僕は常識を壊したっというわけ?)

『そういうことです』


 なんてこった…。僕は邪眼みたいなものを作ってしまったようだ。十二星座での蛇使い座の立ち位置か…。悪くないっ!超いいよ! そういうやつ大好きだよ! 厨二を除けば!


「どうだったか?」

「ん゛?」

「ああいえ、すみません」

「……………あ、ああ。一応取れた。すまない、やつあたりみたいなことをして」


 そういやマリオネア(オッサン)とオッゾ(頭の回るオッサン)が一緒だったな。忘れてたわ。


「どうも、一定量の強さがないと取得できないようになってるから無理なら地道にレベル上げすれば入手できると思うよ」

「何というスキルなんじゃ?」

「超眼」

「「!」」

「しかも3つ」

「「!!」」

「僕は4つ」

「「!?」」


 驚き×3はくどいな…。まあ見てるこっちは楽しいけど(笑)


「4つとはどういう…」

「派生ってことでいいか? スキルの詮索はマナー違反だけど、これくらいはいいだろ?」

「………ああ、その通りだ」


 変化、よりも派生って世の中では言うみたいだな。マインはわかりやすい説明のために変化って言ってくれたのだろう。馴染みは深いしイメージつきやすいもんな。


「こんなところにそんなレアスキルがあったのか…。わしもまだまだかの」

「………お、一つは出来た」

「あ、マジ?」

「残りの二つは拒否されたみたいだ。適性の問題だろうな」

「…」

 適性、これにもあんのか…。じゃあ、僕はいったい…。


「まあ、たまに適性がないやつとかいるからな。そこまで珍しいもんじゃねえよ」

 この一言には安堵したよ。ほんと僕って、悪目立ちし放題だよな(笑)


「そろそろ行きましょう」

「お仲間さんが待ってるんじゃないか? 早く行くべきじゃねえか?」

「あ、ああ。そうだな」


二人は少し焦るように早く行くように促したが、僕にはわからなかった。







「おかえりー」

「どうだった?」

「レアスキルを手に入れた。あと、盗賊のアジトかもしれない場所を教えてもらった」

「アジトの方が次いでかよ…」

「…何をてにいれた?」

「なんとびっくり超眼だ!」

「「「「…」」」」

「え、その反応はないんじゃない?」

「いや、もう驚くこともないかな~って」

「いつものことですしね」

「そうだな、お前がバグキャラなのは最初からだし」

「…厨二(笑)」

「それ言うなし…」


僕はまた遠い目をすることになった。

土曜の10時以降という微妙な時間に投稿するのが最近の流れとなっている模様ですが、この時間を狙ってしているのではありません。あくまで週一です。

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