超眼
なんとかやること終わらしてこちらに手をつけたら何書けばいいかわかんなくなりました。
もう折角だし適当にぶっこんじゃえ………………………………テヘッ
話を終え、折角だし食料をいくつかあげよう(調理で使う予定で買いだめしてる)と思ったのだが、その時に村長のマリオネアが帰ってきた。いや、戻ってきた。
「話はすみましたか?」
「………ああ、待っててくれてありがとな」
「はて、何のことだか…」
「やめとけ。そいつ鑑定持ちだからバレてるぞ」
「やはりか………まあ、バレても特に困らんしな」
開き直るマリオ。まあ騙されても怒る要素がないし、これに関しては特に気にしてない。自分の家の前で突っ立ってたということは「自分も話を聞きたい!」ということかな? まあ、話の場を作ってくれたのは感謝している。
てか、鑑定ってどういう位置づけなの? 鑑定スキルでそんなの調べられないよね? 全部オリジナルのおかげだよ?
『鑑定スキルに関しては希少価値が高く、世間ではなんでも知ることが出来るという認識になっているようで、"星詠みの姫"なんて呼ばれてるそうです。………女性限定ですよ』
(流石にわかるわ…)
男性が姫なんて呼ばれても不名誉なだけだしな…。ただ、『鑑定スキルは女性が8割を占めてるため、男性の星詠みは極端に少ないのです』とのこと。女性がほとんどだから姫、か。………まあ、いいけど。女性が多いのかはわからないのは偶然なんだろうか? 星詠みってことは占いとかそういう方向で女性が主に気にすること(偏見だなぁ)だとかが関係しているのだろうか?
『鑑定スキルは人や物と詳しく観察して、そのモノについてを理解しようとしている人が習得できると言われています』
(それで?)
『男性が誰かを隅まで観察するような光景を見かけますか?』
(………そんな光景見たくない)
ストーカーなんて見てるだけで辛い。見た目がゴツいほど余計に…。もしくは、「やらないか」の人。どちらにしてもできるだけ会いたくない部類のものである。
『女性でも少ないでしょうが、女性が男性を陰から見ているなんて光景はまだありえるのではないでしょうか?』
(………濁すんだね)
『人間の心、行動は複雑怪奇ですので…』
珍しいな。わからないことなんてないに等しいマインがわからないなんて。まあ、その人間からしても他人の心はわからないからね。仕方ないか。
「じゃ、僕はここらで失礼します。情報、ありがとうございました」
「ああ、いいよ。それくらい」
「外まで送りします」
「いいよ別に」
「いえ、これくらい」
「……………わかったよ」
僕は二人に村の外まで送ってもらうことになった。体面的にしといた方が考えたのだろう。別にいいのに…。でも、これからどうしよう。盗賊は行ってみるとして、そこにお金があるのやら…。
『ちゃんとありますよ』
…あるらしい。まあ信じよう。
……………………さっきから気になってたんだが、
(なんか、違和感を感じるな)
何かに見られてるというか試されてるというか………とにかく何か気になる。たぶん、あっちか?
「あっちって何かあるか?」
「ん? いや、特には…」
「そういや、石碑ならあったな…」
「石碑?」
「おう。まあただの石とも言うが」
「特に意味はないけどあるのか」
「そんなとこだ」
僕は以前あった某モンスター育成RPGの、ルー〇などが覚えられる石碑を思い出していた。まさか、な。
「行ってみてもいいか?」
「いいんじゃねえか?」
「どうせすぐだしな。別にいいだろう」
ということで寄り道をすることにした。
「……………………これが?」
「ええ」
「何もないでしょ?」
うん、フラグでいっぱいである。メアの家? の時以来である。それに真ん中あたりに宝石っぽいものが埋まっている。
「3つ、あるんだな」
「言ってませんでしたっけ?」
「聞いてない聞いてない」
ご丁寧に真ん中の石碑から50センチくらい離れたところでちょうど交わるように傾いている。…宝石? から一筋の光でも飛ばされるんじゃないか?
「触れてみてもいいか?」
「ええ、ご自由に」
真ん中の、紅いやつの前でしゃがみ触れてみた。肌触りはよかった。ざらざらとさらさらがちょうどいい比率で感じられる、落ち着く感じ………って何してんの、俺? 「
『情報プログラム起動………』
え、どゆこと?
『完了。色晶に目を向けてください』
「あ、これ色晶って言うんだ。」
僕は言われた通り目を向けた。予測通りというべきか、一筋の紅い光が目に向かって発せられた。目をつぶりたくなったが我慢した。途中で接続が切れたらバグるのと同じだ。一応な。
『認証中………認証中………認証中………』
なんか、ゲームのダウンロードみたいだな…。いや実際にしてるけど。
『…………………認証完了。超眼スキル〈煌眼〉を使用可能となります』
何か、スキルが使えるようになった。…超眼スキルってなんだ?
『超眼スキルは戦闘のサポートが主となるスキルです』
(…? 技とかは覚えないのか?)
『はい。そして世界に7つの超眼あるとされていますが、使用者が少ない珍しいスキルの一つです。鑑定の50倍くらい珍しいです』
(いや、鑑定がいくらほどいるかわからんのにわからんって…)
『鑑定はこの世界の人口9000万のうち、1000人くらいが所持しているされています』
(鑑定、案外少ないんだな。その50分の1倍ということは……………………20人!?)
超激レアスキルである。
『ちなみにこのスキルは一部の人の憧れの的となっています』
(ん? どうして?)
『スキル発動中はスキルに合わせて左目の色が変化します』
(うわ―…)
邪眼! みたいなやつか…。イタいな、そんなやつ。
『ちなみに煌眼は名の通り紅くなります』
(………)
十分痛いやつだな。それに赤ではないのだ。紅なのだ!
--- 超眼 ---
〈煌眼〉
全ステータスの上昇
自動体力回復
火属性攻撃・耐性の強化
スキル発動中、左目が紅くなる
スキルとしての能力はいいんだけどなあ…。目が、な…。ま、まあ、持ってて損はないしいいか!
『あと二つありますが』
(………)
僕の精神は洗濯板で洗われた衣服のようにしわしわになった。
残りの二つの超眼を手に入れてきた。これで僕も厨二キャラ…。いや、今更か。もう厨二スキルはあったし。二つの超眼は以下の通りだった。
〈凛眼〉
一定以下のダメージの無効化 レベル1(効果値:1000)
危機察知能力、防衛本能の強化
水属性攻撃・耐性の強化
スキル使用中、左目が碧くなる
〈烈眼〉
自傷ダメージ レベル1(変換率:1000)
クリティカル率の増加
雷属性攻撃・耐性の強化
スキル発動中、黄色くなる
やはりぶっこわれだった。僕のチートはどこまでいくんだろうな…。
まず凛眼。ダメージ無効化は反則だろ。やっちゃいけないやつだよ…。運営も出した後、メンテナンスかけて無効化できる範囲を下げるやつだよ。いいの? 1000も貰っちゃって。いや、僕の体力からすれば1000なんて微々たるもんだけどさ。だけどこれ、レベルがついてるんだよね。つまり、これ以上強くなるってことだ。…ヤバくね?
次に烈眼。自傷ダメージ? なんだこれ?
『自分の体力を代償として攻撃の威力をあげるものです。相手に攻撃を当てたときに削られます』
(この変換率は?)
『一度の攻撃で減少する体力です。レベルの上昇に伴い減少量が少なくなります』
(なるほど…)
つまり諸刃の剣ってわけだ。ただ、一回1000はちょいと喰いすぎじゃね? 連発は避けるべきか? …ん?
「これって凛眼で無効化――」
『残念ながら超眼は二つ同時に発動は出来ません。切り替えは可能です』
駄目だったか…。まあ、そんな美味い話はないよな…。
(威力の倍率ってどれくらい?)
『およそ10倍です。ただ、自分の感情の昂ぶりに倍率の変化があるようなので実質10倍を超えます』
もう、なんでもありだな。こんなん使うことあるのか? ただでさえ今でもオーバーキルなのに。
『あると期待しましょう』
いや、ないほうがいいよ。平和であることの方がいいよ…。
寄り道でとんだスキルを得てしまったが、まあいい。みんなの元にさっさと戻るか…。みんな、これを何と思うんだろうなあ…。
『超眼スキル〈常闇の瞳〉を手に入れました。使用可能となります』
へっ…?
今日、4周年生放送があり見ようとしたらプレミアムじゃないので追い出されやけくそ気味に書きました。
どんな情報がでるか楽しみです!
超眼は潜在能力に近くなるように作ってみました。………丸パクじゃないから許して。
(これは某黒猫RPGのことです。わからなかったらごめんね)




