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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
1章 僕はいままでと変わらない(アイゼン)
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食堂会議

つかれた…


1月3日…少し文に付け足しをしました

食堂にはまだ誰もいなかった。


「座る場所は決まってるの?」

「はい、翼様は一番右奥です。」


どうやら、きた順で決まるようだ。向かい合うように椅子が並べられた長机のようで、Zの形の順で座るようだ。なんか面倒くさいな…。まあ、いいけど。




5分くらいしたところで全員が揃った。僕の前はユウ、左はナオ、左前はレイだった。


朝比奈玲。実家が剣道の道場で、レイも初段らしい。ポニーテールで、頭が少々堅い、いかにも剣道少女の名が合う子だ。僕の友達の1人である。


まさか、周りが全員友達とは思ってなかった。…いや、よく考えたら友達のほとんどが時間を気にするタイプだったな、不思議と。




どうやら、今は勇者達だけにしてくれるみたいだ。話し合いの場にしてくれ、とかそういうことなのかな?


僕たちは異世界の初食事を頂いた。出てきたのは肉じゃが、ピザ、餃子、ステーキ、刺身と和洋様々だった。


てか、地球の食べ物じゃん!どうなってるの⁉︎この国の食事文化は地球と同じなの⁉︎マジでわからん。この国はタバスコやマヨネーズなどといった日本の調味料が存在しないので、異世界ならではのものが味付けに使われているらしい。


…正直、美味かった。これなら食事には困らなそうだった。てか、これじゃ本当に日本に住んでるのと変わんねえな笑。




食事を食べ終えた辺りでさやか先生が一言。

「みんなには2つに分かれて欲しいの。」


随分急な提案だった。まあ、賛成だけど。


「どうしてですか?」


レイの声だ。どうやらわからない人もいるようだ。


「急に魔王を倒して欲しいと言われて怖い人もいると思うの。だから、戦う人と、ここにいてみんなの支えをする人とに分けていた方がいいと思うの。」


そんな奴が前に出て足引っ張られても困るだけだしね。


「あと聞いた話なんだけど、スキルには回復薬の作製とか、生産職?の人もいるみたいだから、そういう人も後ろでいた方がいいと思う。」


つまり?


「みんなのスキル構成を把握しておく必要があると思うのよ。」


…その流れでしたよね〜。嫌だよ、オリジナルがバレるし。まあ、嘘を言えばいいだけなんだけど。


ちなみに、さっきステータスを得たときにオリジナルがある人は挙手するようなことを言ってた気がしてきた。…確か9人だったな。じゃ、だいたい10人っていう予想は合うんだけど、そういう僕は挙げる気がしなかったから挙げてなかった。…嘘ついたのバレる!


「〈ステータスオープン〉の後にもう一度〈オープン〉というとステータスを他人にも見えるようになるらしいの。それを使って見せて欲しいの。いいかしら?」


…詰んだ。どうしよう。もう、バレるしかないのか…。


「じゃ、最初に来た翼君から順にいきましょう。」


最初かよ!ま、そうだよな。さやか先生来たの5番目だったし近い方からしたいよね。誤魔化す時間もねえ…。もう、諦めよ…。


「〈ステータスオープン〉

〈オープン〉」


成るようになれ。







「えっ…、オリジナル⁉︎」


ざわざわ


なんでみんながざわざわって言ったんだ⁉︎そこは何か言おうよ!


「どういうことですか⁉︎翼くん!」

「すみません、まだこの国を信用しきれてないため、こういう大事なことは黙っていた方がいいと思いました。」


正直に言うことにした。


「…どうしてですか?」


そこまで聞くのか。


「勇者のこととかは詳しく知っているのに日本に帰る方法だけが曖昧なのはおかしいと思いました。何か意図的に隠している確率もあります。なので、様子を見てその後に対応を改めようと思ってました。」

「意図的に隠している、ですか。例えば?」

「そうですね…例えば、魔王を倒しても帰れない、とか。」

「それは本当ですか⁉︎」

「あくまで可能性、ですけど。」


…場が静まってしまった


「アキ、それは言わなくてもよかったんじゃないか。」

「その予定だったんだけどねユウ、でも言っていた方が心の整理がつくと思ったから。」

「余計つかなくなるんじゃないか?」

「…そうだな。もうちょっと後でもよかったかもな。ごめん。」

「俺は別にいいんだけど。もう、ごめんじゃ済ませきれない状況だけどな…」


ほんと、どうしよ…

うまくいかね〜

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