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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
6章 僕はもっと強くなる(アルカ~ノーゼン)
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魔導具は宮廷級

また遅くなりました…

「うおっ! なんだ?」


ノーゼンの門前に着いた僕たちは兵士に取り囲まれていた。


「あの~、どうして僕たちを取り囲んでいるのですか?」

「見たまんまだろ! 自分の胸に手を当ててみろ!」

そう言われ、胸に手を当ててみた。


「……………………………わかんない」

「ふざけてんのか!? 何だその魔物は! こんなところに厄介物を持って来るな!」

………ああ、ハーネスがまた魔物と間違えられたのか。てか、何度も間違えられて面倒だな。いっそのこと「これは魔物ではありません」とでも書いとくか?


「いえ、これは魔()具です。馬車の代わりのようなものですよ」

「これがか!? ………なあ、これって誰でも動かせるのか?」

「一応可能ですけど、魔力操作がうまくできないと体力をごっそり持っていかれるのでお勧めできません。初めての時は3秒で気を失いましたから」

まあ、これは僕じゃないんだけど。ヒントは顔を赤くしてるノインである。


「そうか…。少し調べさせてくれないか?危ないものでないか確認を取りたい」

「まあ、それくらいならいいですよ」

もしも何かあった場合、大変だもんね。あっちの言い分はわかるのでおとなしくハーネスからみんなを降ろした。僕らが降りた後、僕と話してた人(たぶん隊長さんかな?)ではなく別の人が中に入っていった。こういうのってやっぱり魔導具に詳しい人がするのかな? ちなみに横眼だったのでよく見えなかったが、その人はカッコいい女性だった。


それから五分くらいが経っただろうか。そのカッコいい女性が降りてきた。


「これの製作者が誰かわかりますか?」


急にそんなことを訊いてきた。誰って言われてもなあ…。って全員こっちを見るな!


「あなたが、ですか?」

「まあ後ろにいる男二人と一緒に設計しましたが、基本的には僕が造りました。」

「…」

急に黙り込んでしまった。えっ、なんで? そしてなんでモジモジしてるの?そして、隊長さん(?)に耳打ちし始めた。耳打ちが終わると隊長さんは驚くながらも頭を縦に振り、女性は喜んでいた。…マジでわからん。


「とりあえず、これがアーティファクト(・・・・・・・・)なのはわかりましたので大丈夫です。何か、身分証はお持ちでないですか?」

と言いながら、ぼくをずっと見ていた。………マジでわからん。どこかでフラグでも立てたか?


「僕だけでいいんですか?」

「ええ。代表者がわかればそれで大丈夫です」

ということなので冒険者カードを見せ、オーケーを貰った。


「では、ノーゼンに入ることを許可します。ここでは入国者カードを使っています。期限は一週間。それ以上滞在する場合は、期限前日までに役所まで来てもらい、必要事項を記入してもらいます。面倒なシステムであるでしょうが、ご了承ください」

何故か急に下手に出だす隊長さん。基本は入国歓迎な人なのだろうか?


「後、そこのヘレナが君たちに用があるようなので、ついていくようお願いします」

と言い、さっきに女性の方を見ていた。あの人についていけ、と。………何か問題があったのだろうか?


「では、ごゆっくり」

と言い、兵士たちは散開していった。ここは宿屋なのかな? ん? ………冗談ですよ、はい。




ということでついていった先が、


「…ねえ、なんで家なの?」

「何か問題ありました?」

「いえ…」

彼女のご自宅だった。………マジでどこでフラグ立てた!?


「申し遅れましたが、私ヘレナと申します。以後お見知りおきを」

「僕はアキト。よろしく、ヘレナさん」

「『さん』はいいですよ。気軽にヘレナと言ってください。」

「………わかった」

………流石にこんな状況で告白とかはしないと思うんだ。今はユウとメアとノインが一緒にいる訳だし。マジで何をするんだ? あ、ちなみにロイドにはニーナと奴隷諸君の子守りをさせている。流石にこの人数でうろつくと目立つからさ。遊ばせることにした。


「では、入ってください」

と言われ中に通された。中は………なんというか凄かった。魔導の研究家なのだろう。いろんなものが棚に置かれていた。…正直オカルト研究部の名が合いそうだ。


「で、話って何ですか?」

なんか嫌な予感がしたのでこっちから訊くことにした。…変なことではありませんように!


「えっと、ですね、話というのは、その…」

モジモジしないで! さっきから後ろで笑ってる一人にイラっときてるのと、白い目の二人が怖いんです!


と思ってたらいきなり土下座を始めた。えっ? えっ?








「私を弟子にしてくだしい!」


…どゆこと!?

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