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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
6章 僕はもっと強くなる(アルカ~ノーゼン)
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境界線にて

遅くなりました

みなさん、こんにちは。翼明人です。僕は異世界に来て約一か月なのに魔界にいます。魔界は人界よりも魔物が強く、凶暴なのが多いのに魔界にいます。そして仲間を増やし、ただいま六人パーティーです。毎日を楽しんでいます。


そんな僕ですが、ただいま境界線にいます。後ろが緑、前が白の地面で真っ二つに分かれています。寒気もします。僕はもう、あの世に来てしまったのだろうか…。母さん、父さん、息子が速くに死んですみません。お元気で。




「おーい、しっかりしろー。……………ダメだな。全く反応がない。ご愁傷さまだ」

「一体どうしたんでしょう…」

「…驚いた後にそれに釘付けになり、周りが見えなくなっているのだろう」

「………ほっといたら元に戻るんじゃない?」


ほら、幻聴まで聞こえてきます。僕は魂を喰らいしものに誘われているようです。…もう、終わりなのか。もっと、いろんなことしたかったな…。ああ、僕は喰われ-


「我が生涯にーーーーーーーー!」

「一片の悔いなし(シュタッ)!」


思わず体が動いちまったぜ……… ってあれ、生きてる? やべっ、嬉しくて目から味噌汁が。


「うおっ! 目から味噌汁が出てる! マジかよ!」

…なお、真面目に出ていました。目から牛乳出せる人もいるようだし、たまにあるよね? ………ないか。


メア「どうしたの? 大丈夫?」

アキ「………………ああ、大丈夫だ。心配かけたな」

ユウ「…夢の世界はどうだった?」

アキ「死んだと思った」

ロイド「………現実逃避じゃなかったんだな」

ノイン「大丈夫! ここは現世だから!」

ニーナ「………どゆこと?」


ああ、メアの優しさに感動!(他全無視)






ひとまず落ち着いた僕は状況を整理することにした。


「ここは氷の世界ってことでいいんだよな?」

「…ああ」

「どうゆう原理でこんなに綺麗に別れることできるの?」

「……………さあ?」

「おいおい」

ここの住人でも原理はわからないらしい。そういうものだと思っていたようだ。………適当なんだな。


「ここに街があるんだよな?」

「そう、らしいな」

「お前ならこんなとこで住みたいか?」

「………いや」

毛むくじゃらの生き物とかが住んでるんじゃないかと思うんだけど、どうだろうか?


「ちなみにここは奴隷大国で有名ですよ」

「「「………」」」

前言撤回。他もあるみたいだ。


「何故?」

「確か、寒さに耐えることのできる強い体の持ち主をここで選別し戦闘用の奴隷の基礎を作るため、だとかなんとか」

「まさに命懸けだな」

「…服装的にもきついだろうな」

奴隷って薄い布一枚っていうのがよくあるやつだしな。


「ここは美味い食べ物とかあるのか?」

「ないですよ。一人一食が基本らしいです」

「………餓死の方が怖いな」

「それな」

一日三食の僕らからすれば地獄だよ。


「消化効率も鍛えられ、奴隷としてはいいそうです」

「そこまでコスパを考えるのか………凄えな」

確かに安い食費で済めば買う人からすれば便利だ。これで更に強いのなら買わない理由がないな。


「ただ、必然的に暑いところに弱いそうです」

「それは仕方ないだろ」

「ちなみに日本の7月の気温でアウトらしいよ!」

「………それはキツイな」

結構多いはずだしな、その環境。


「ちなみに全体の2割です」

「………なあ、ここでは四季とかないのか?」

「ないよ」

「残りは?」

「平均気温15℃の地域がほとんどですよ」

「…」

………ならそこまで問題じゃないな。





「あの、」

「…おお、お前は、えーっと…」

「エルです」

「そうそれ! で、どうしたんだ?」

奴隷の中にいた一番落ち着いているやつである。ちなみに男である。


「はい、僕たちは一体どうしたらいいのかわからないので教えていただけると嬉しいのですが」

「いや、今の所は何もしなくていいよ。別に奴隷ってわけじゃないしな」

「いえ、奴隷ですよ」

「でも、魔法の経歴とかないだろ? 首輪とかもないし」

「………あなたは無知ですか? 奴隷になったら買われて解雇されるまで種族にそう書かれるのですよ」


今のには少しイラっときたが無知であるぼくが悪い。…こいつの言葉には何かと棘があるよな。


「そうなのか?」

「ええ。だから、今はあなた様たちの奴隷です」

「………どうして僕たちなんだ?」

「奴隷は''物''ですからね。捕虜などの特別な状況以外で主人の元から盗まれると自動的に持ち主が入れ替わるのですよ」

そこらへんは便利だよな、この世界。


「とりあえず今はすることないよ。まあ、他のみんなに気を遣ってやってくれ」

「どうして?」

「みんな落ち着いてるのか? たぶんこの先のことを考えて少なからず怯えたりしてると思う。だから、そこらへんを頼むよ」

「それは、あなた様たちと居ても同じだと思いますけど」

「僕たちは、取り敢えずノーゼンで大人の奴隷を買ってその人に君たちの世話をしてもらうつもりだし」

「………へっ?」

………そんなに驚くことか?


「その後は任せるけど、まあ基礎訓練は受けて自分の身を守れるようにはなってもらうつもりだよ」

「………あなたって、ひょっとせずとも馬鹿ですよね?」

「よく言われる」

「なるほど、だからノインさんやメアさんが困るわけだ」

「ん? 何か言ったか?」

「いえ、別に」

? どういうことなんだろ? 無性にこいつを殴りたくなった。まあ僕は大人だし、本当にはしないけど。


「御命令承りました。では」

と言って奴隷のみんなの方へ行った。………あいつ、面白えな(笑)

書いてる本人が言うのもなんですけど、



早く進めろよ!



頑張ります…

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