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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
6章 僕はもっと強くなる(アルカ~ノーゼン)
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番外編 大晦日なの!

今年も残りわずかですが書きました。


時間軸はズレてますが気にしないでください

僕は街を駆けている。というのも


「白菜、どこだ?」


お目当てのものがどうしても見当たらないのである。


「どうしたの?」

「ああ、白菜知らない?」

「あっちで売られてたよ」

「ありがと」

ノインが教えてくれた。街をだいぶか歩いてたようだし助かったよ。


「ねえ、白菜で何するの?」

「何って、鍋、だけど」

「鍋?」

え、知らない?


「鍋ってほら、肉や魚や野菜を煮込んでみんなでつついてた食べる-」

「そんなことは知ってるわよ! じゃなくて、どうして鍋なのかって聞いてるの」

え、知らないの?


「今日は何日?」

「31日だけど…」

「12月31日といえば…」

「紅は-」

「そうだけど! 食べ物で!」

「じゃあ、蕎麦」

「そうだよな。でも、だしをわざわざ作るのはめんどくさい」

「?」

「だから、口実をつくれば作ろうという気になれる!」

「…馬鹿?」

なんで? だって、そういうもんじゃない? めんどくさいことってだいたい何か理由をつけて、やらないといけない状況にしてやるんだけど…。おかしいかな?


「まあとにかく、年越しをしようってわけ」

「そういうことなら手伝うけど」

「助かるよ。あと、昆布ないかな?」

「…海に行けばあると-」

「今から行けと!それはないだろ」

「昆布って、この世界では使われてないわよ」

は? じゃあ、何で出汁とるの?


「そもそも汁物をあまり作らないの。作っても汁物に入ってる物から出汁をとってるって感じ」

「…マジで?」

「マジマジ」

…もう、鰹だしでいいかな。






「じゃあ、みんなで食べよう」

「「「「「「いただきます!」」」」」」

「レッツ、パーーーティーーーー!!」

「「「「「…」」」」」

「…すまん」

ユウよ。おとなしくしていなさい。確かにいつもは僕も…いや、よそう。悲しくなる。


今更だが「いただきます」を言う風習がないようで、メアとニーナは知らなかった。まあ、やらせてるけど。なんか、落ち着くしね。


「意外とおいしいですね。」

「確かに。久しぶりに鍋食ったわ!」

「あまりはしゃがない、ロイド」

「うまくいったようでなりよりだ」

「初めて食べるけど、こういうのもいいの!」

「…(モグモグ)」


みんなおいしく食べてるようで安心したよ。ノインが食事の時だけは周りをよく見ている(そう思うのはアキだけ)からこういう時は助かるよ。それにしても、鰹が無くて、売ってあったマグロを出汁に使ったけど案外いけるもんだな。そういう出汁もあるとは聞いてたけどやったことがないから不安だったよ。




食事を終え、外に出ていた。時刻はもうすぐ12時。カウントダウン間近だ。…まあ、そういう風習がないから誰も外にいないんだけど。


「来年の目標を考えないとな…」

今年は結局達成されなかったもんな。


「でも、達成されて喜んでるよりはマシだと思うけど(ニヤニヤ)」

「…まあ、そうだな」

こいつにはそういや言ってたな。迂闊だった。


「何だったんですか?」

「ああそれがな、友達百に-」

「シャラップ!」

脳天殴っておとなしくしてもらった。


「プププ」

まあ、気づかれてるようだけど…。


「で、今年は何にするんですか?」

そうだな…。一番妥当なのが「みんなと楽しい一年を」とかなんだけど、ありきたりだしな…。………。これでいいか。


「これからも飽きない一年を!」

「…何が違うんですか?」

メアがそう言う。…正直、ちょっと思った。


「でも、楽しいと飽きないは違うとおもうんだけど-」

「楽しいから飽きないのでは?」

「…そうですね。」

僕は負けた。


ノインはクスクス笑い、ロイドとユウは僕らから顔を背けてる。…お前ら肩が震えてるぞ。ニーナは………可愛いから許す。これが僕らの日常である。

…まあ、楽しいしいいか。



来年もよい一年になりますように

正月版も出せたらいいなと思ってます!

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