頼られたい
もう、これくらいしか毎回書けない…
他の皆さんと比べて短すぎますね…
いや、これをまさに短編小説と……………言わないな。
--- ノイン ---
「あまり、オルデウスを戦闘で使わないことにしたから。」
「へっ…。」
突然のことで驚いてしまいました。
さっきまで楽しく遊んでいたのに急に言われたのです。驚きもしますよ。それより………
私、捨てられるんですか?
「えっ、そんなこと、ない、ですよね?……」
「あのな、その…」
てことは、やっぱり……
「バカ!」
「ちょ、ま、」
私はその場から逃げ出した。
--- アキト ---
「くそっ!」
「まってくださいアキさん!」
迂闊だった。突然あんな顔されて慌ててしまったのが運の尽きだった。あんな悲しそうな、捨て犬みたいな顔をされて…
もしかしたらそういう風にとられたのかもしれない。現に今、こんなことになってるし。
「マイン、〈捜索〉!」
『畏まりました。マップに表示します。』
万が一のことにはならないでくれよ!
--- ノイン ---
気がつけば知らないところに来てた。
街中ではあるが、来たのは二日前ということもあり、把握なんてできていない。狭いところを何度も通った先にあった十字路で立ち止まった。人は誰もいない。近くに誰も…。
「グスッ…」
また、私は、
「お、いいものあるじゃんか。」
「!」
寒気がした。振り返ると
「いいっすね! いただいていきやしょう、親方!」
「…俺は親方じゃねえっつうの。でも、いいんじゃねえか?孤児、みてえだし。」
「そうっすね! ヒャッハー! これでなんとか数日はいけるぜ!」
気色悪い、奴隷商人3人組がいた。また、あのときと………
「てか、商品は一度確認しとかないといけないよな………品質とか、ね。」
「!」
もう、やめて…
「いいっすね!大事ですもんね!」
「そうっすよね!」
だれか………アキト!
「幻龍 混沌に眠る龍!!」
「「「グアッ!」」」
えっ…
「大丈夫かノイン!?」
どう、して………
「大切な仲間なんだから気にかけるだろ!」
なか、ま………
まあ、今はそれでも………
「ありがとうございます!」
いいか。
--- アキト ---
あぶねえ! 危うくノインが使用済みになるところだったよ! なんとか間に合ってよかった…
「…さっきの話だけど、別にノインをバイバイするというわけではないんだ。」
今度は聞いてくれるようだ。
「一つはオーバーキルすぎるんだよ。これだと自分の技術が上達しない。それにいつも一緒に居られるとは限らない。その時に頼りすぎてたらほんとに死ぬかもしれない。もう一つは…
ノインが自分を守る力を得てほしいからだ。」
「えっ!」
「さっきも言ったけど、いつも一緒に居られるわけじゃない。そんな時に誰かの襲撃を受けたとき、ノインに怪我とかあったら困るし、万が一殺されたら俺…」
やべっ、涙が…。思っただけで泣けてくるとかガチだな…。
「そんな考えが…」
…ん、どした?
「私のために………あの、ありがとうございます!」
…なんでお礼されたんだ? 勝手な、自己中なことを言っただけなのに。
「わかりました。護身術を身につけることにします。」
…なんか、硬い?
「………あの…」
ん?
「行きましょ、アキト…」
…というわけではないか。恥ずかしがってる?
…まあ、いいか。
「ああ。」
僕らは散策を再開する。
ー・-・-・-・-
「ちょっと、私は!?」
「…置いてきてすまん。」
1時間ほど説教をくらう羽目になった。
ということでノインとアキトはしばらく分離しています。いつか戻るかは………正直考えてない。うん、ストーリーすら決まってないし、ね。
あと、アキトの魔法、〈幻龍〉は複数の種類あります。全部出せるように、頑張ります!




