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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
4章 僕は世界を知らない(?~アルデオ)
28/89

魔界

気が付くと草原のど真ん中にいた。辺り一面が草で覆われている。こういったところで寝転んで昼寝でもしたいものだ。………やべ、そんなこと考えてると眠くなってきた。いや、寝るか。気持ちいいだろうし。じゃ、おやす

「…起きろって。おい!寝るなよ!」


………なんだ、ユウか。何の用だよ。今から僕は寝るんだよ。


「…死んでも知らねえぞ。」


………ん?どういうことだ?


辺りをもう一度見るとゾウらしき生き物が何頭もいた。…これって魔物?


「早く逃げるぞ。」


いや、倒そうぜ。折角だし、こいつらを飯の材料にしちまえばいいじゃん。


「………今のレベルだと俺も無理だよ。」


どれくらい必要なんだ?


「だいたい50くらいかな。」


ならいけるじゃん!


「ちなみにユウのレベルは?」

「…35だよ。これでも勇者の中では最高レベルだ。」


マジかよ………僕って異常だな(笑)


「今の僕ならいけそうだし、やってくるわ。」

「………レベルいくつなんだ?」

「だいたい………90くらい?」

「………化け物だわ、それは。」


さっきの聞いた後だと自分でもそう思う。






思ってたよりあっけなかった。少し格闘技の練習をしたかったから武器を構えず拳でやったのに、一撃で頭が吹っ飛んでいった。…まあ、体術 Maxだし、仕方ないような気もしているけど。これってスキルのオンオフとかできないのかな?


『一応できますよ。頭の中でスキルの一時解除を念じると一時的に解除されます。ただ、スキルを再起動するまでにインターバルとして1時間はそのスキルを使用できなくなります。なので、あまりお勧めできません。』


ん?誰だ?


『自立起動型AIのマインです。』


ああいた、そういうの。ただ僕が訊かないと起動しなかったはずなのに何故今起動できたの?


『どうやら、スキルレベルが上がったようです。その影響でしょう。』


………レベルは上がってないし、新しいスキルも得てないな…。てか、このスキルにレベルってなかったよな?


『レベルっというよりも学習ですかね。まあ、レベルと言っても差し支えはないでしょう。』


まあ、確かに…。


『使用すればするほどスキルレベルは上がりますし、私のような存在は戦闘以外のこういった日常でもレベルが上がるようです。』


なるほど…。じゃ、これからは使っていった方が得だな。


『そうかもしれません。』


…これからもよろしく。


『はい、よろしくお願いします、マスター』


………堅苦しいの嫌い!それとあんま愛想よくない! …ここらへんは使っていってレベルを上げたら変化するのだろうか。正直わからんけど、まあ、気長に見ていくか。


………そういえば、誰か忘れているような

「それは、わたしのことでしょうか?」


後ろが熱い。この汗はそれに違いない。うん、そのはずだ!


「…えっと、メアさんや。探しておったのじゃ。会えてよかったぞい。」

「………誰の真似ですか、アキさん?こちらは大事な話があるのです!」


…どうしよう。流石に怒られるしかないのか?…いや、何かあるはず!考えろ()


「………ワターシ、ココニグウゼンキタ、ガイコクジンデース。アキサンナンテヒトシリマセーン。」


………駄目だ。言った俺が阿呆だわ。


「………」


ん?どうしたんだ?


「………グスッ」

「!」


やべっ!理由はわからんけど泣かせてしまった!


「ごめんって!今のは冗談!」

「………(∀`*ゞ)テヘッ」


………おい!


「なんとなく困らせてみたかったのです。急に行っちゃうから心配してたんですからね!」

「それはごめんって。…てか、どうやってこの場所に来たんだ?」

「あのゲートの存在を教えたのは私です。ここにいることはすぐにわかります。そのあと、私もゲートを開いてここに瞬間移動です!」

「………ドヤ顔が腹立つのは置いといて、クラスのみんなは?」

「催眠魔法で全員眠らせました。死人の出ない安全な逃げ方です。」

「………そうか。」


それなら先に言ってよ!逃げなくてもなんとかなったじゃん!………()の努力は一体…


「…そこらへんでいいか、このイチャラブカップル。」

「「!」」


ユウか。ビックリさせんなよ。


「…これが深海の女神、なのか……こんな、ただのイチャついているだけの存在が…」

「「僕(私)たちはイチャラブカップルじゃねえよ(ないですよ)!」」


呼んだと思ったら急に理想が打ち砕かれたかのように現実逃避し出して…。あんたは情緒不安定なのですかね。


「それで、何なんだ?」

「………ああ。これからどうすんのか気になっただけだ。」


そういや、どうしよう…。


「俺は予定通りこのまま魔界の王城に行くけど、どうすんだ?」

「………僕らもついて行ったら駄目か?」

「!?」


ユウのやつとても驚いてるぞ。そんなに可笑しいのか?


「………お前は勇者だろ?魔族の敵だろ?何故…」

「そんなことか。僕は別に勇者になりたくて勇者になったわけじゃないしな。それにユウも知ってるだろ、僕のモットー。」

「………そうだったな。趣味の合間に人生だもんな。」

「そういうことだ。暇が出来なきゃどこでもいいってわけ。」

「フッ、好きにしろ。」

「ありがとな。」


さて、訊き忘れは駄目だな。


「予定と変わっちまったけど、いいか?」

「まあ、私はアキさんのしたいことについていくって感じですし、別にどこでもいいですよ。」

「私も異存はないです。…強いて言えば、そろそろ人の形に戻りたいな……。」

「………わかったよ。」


二人共問題なさそうでよかった。…ノインはどうして人になりたがるんだろ………わからん。


「…お前の武器、聖剣なのか?」

「ああ、これ?魔剣らしい。」

「………勇者が持つもんじゃないだろ…。それで、何て名前なんだ?」

「真名はノイン。魔剣オルデウスだとよ。」

「オルデウス、だと…」

「…そんなに凄いのか?」

「勇者が持ってた剣の名だ。勇者なのに魔剣だったから意味不明だったんだが無茶苦茶強かったのを覚えてる。僕が見た中で最強の魔剣だと思う。」

「………お前、凄かったんだな…」

「(`・∀・´)エッヘン!!」


人の姿になったことにより動きが見えるので、なんかイラっとした。声聞くだけだったら問題ないのにな。


「…そんなことより、さっさと行くぞ。」

「あ、ああ。」


行き当たりばったりだけど、こういうのも悪くないな。

余談だが、食材にするのはやめておいた。…一応回収はしとくけど。

絵文字はあんまり合わない気がするけどみんなはどう思いますか?

コメント等で書いていただけると嬉しいです。


あと、すみませんが諸事情により日曜日の投稿をやめます。これにより今週は火曜、木曜、土曜に投稿予定ですが、来週からは月曜、水曜、金曜に投稿しようと思います。

必然的に投稿回数がすこし少なくなりますが、これからも読んでいただけると幸いです。

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