表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
3章 僕のしたい方へ(アイゼン~?)
22/89

最初の目的地が…あれ?

昨日出せずにすみません。

風邪を引いて一日寝込んでしまいました。今日の予定ではありませんでしたが、昨日の分を出します。

アキは最初にどこに行くべきか悩んでいる。

2人もの仲間を得たとはいえ、それで今後何処に向かうかが決まるわけではない。あるとすれば、どうやって行くか、行く場所に種族による偏見があるかどうか、などである。あってもなくてもどうにかなる問題しか出てこない…。本当にどうしようか…。


「ノインは剣の姿でいるか、人間の姿でいるか、どっちがいいんだ?」


先にどうにでもなるところを埋めておこう。


「そうですね…、明人さんはどっちがいいですか。」

「…何故僕に訊いたんだ?」

「いえ、なんとなくです…(チラッ)」


…これは、なんかを僕に求めてるよな。…正直に言うと剣の姿でいてほしいのだが仕方ない。


「どちらかといえば、…今のままでいいかな。」


ノインの笑顔が眩しい!まあ、喜んでくれたのならそれでいいんだけど。


「………では、最初の目的地をモールスのしたいと思います。」

「「パチパチパフパフ」」


結局ここから一番近いところにした。まあ、一番近いのはアイゼンなんだけど。


「アキさんはアイゼンに戻らなくていいんですか?」


メアにそんなこと訊かれた。まあ、そうだよな…。


「別に大丈夫だよ。みんなは僕のことを死んだと思っているし、バレなきゃ大丈夫だよ。それに、…メアだけをここで待たせるのは悪いしな。」

「そうですか、お気遣いありがと………ちょっと待ってください。なんで私だけだったんですか?ノインも残るはずでしょ?」

「まあ、そうだけど、………ノインは剣になれば問題ないじゃん。でも、メアはなれないしさ。例えなれたとしても、敵の本拠地に一緒に行かせたいとは思わないからね…。」

「…」


あれ?間違えた?


「メアさんや、何かいけなかったかい?」

「…いえ、そういうわけでは。私のことを気にしてくれたんですよね。ありがとうございます。でも…」


でも?


「一度は仲間のみなさんと会っていた方がいいと思います。なので、アイゼンに行きましょう、一緒に!」

「そうか、わかっ………ちょい待て。お前も来るのか?…大丈夫なのか?」

「大丈夫です。何度も中には入ってますしね。その時は見た目を幻惑して偽の姿を見せてましたしね。そして城でメイドまでしてたんですし、バレませんよ。まあ、バレても実力で逃げかえればいいだけですしね。」


まあ、それでいいのならいいのかな?


「…わかった。じゃ、アイゼンに行こっか。ノインもそれでいいか?」

「いいですよ。…今までずっと2人のターンで長いんですよ。もっと私に機会をくださいよ…(ボソッ)」

「…ん、なんか言った?」

「いえ、なんでも。」


なんか、ノインが不機嫌だがどうしてだろうか。…わからん。まあ、いいか。


「いくぜ!アイゼンへ!」






「止まれ!」


城下町の検問でいきなり止められた。


「大丈夫なんだろうな、メア。不安になってきたぞ。」

「大丈夫なはずです。…たぶん。」

「やめてくれよそういうの!怖いよ!」

「仕方ないでしょ、そんなこと言われたら不安にも」

「おい。」

「「!」」

「お前は、勇者か?」

「…あ、ああ。一応勇者の翼明人だ。」

「ツバサアキト………確か、1週間くらい前から()()()()になっていた」

「ああそれ、たぶん僕だよ。」


やっぱ、行方不明扱いにされていたか。…まあ、そうだよな。てか、他に行方不明になる人なんて少ないだろう。


「わかった、入場を許可しよう。…そちらの方は?」

「行方不明になっている間に助けてもらった」

「メアです。よろしく。」


おっと、検問の人が後ずさっているよ。


「誤解してるのかもしれんが、この人はあの有名なメアとは違って、普通の一般人だ。それでよくいじられていたらしい。あまりついてやらないでやってくれ。」

「…わかった。すまない、あまりいい態度ではなかったな。」

「…いや、みんなそんな反応なんで慣れましたよ。気にはしないですよ、最近は。」

「そうか、…2()()の入場を許可する。たぶん城に行くんだろ。許可証を出そうか?」


許可証は普通、城の前でもらえるものだ。少し時間がかかるため正直めんどくさかったのだが。


「…いいのか?」

「ああ、お詫びだ。」

「詫びされるようなことはされてないが………まあ、ありがたく受け取らせてもらう。ありがとな。」

「おう、これからもがんばれよ。」






なんとか入れたな。ひやひやしたぜ…。


「ノインもバレずにいけたな。」

「そうだね。…まあ、流石に普通の剣にしか見えないよね。」


…いや、普通じゃないから訊いたんだが。

ノインは今、剣になってもらっている。理由はバレづらいから。人間の姿だと言い訳を考えるのがめんどくさかったのだ。…ただ、剣になったノインは、なんていうか、迫力があった。いや、威圧というべきか…。とにかく自然と目がそちらにいってしまう感じがあった。


なんでも、ノインが剣になると「魅力 Max」「威圧 ---」というスキルが発動するらしい。


「魅力」は人がこのスキルを所持すると、同性、異性から異なった好意を持たれる。同性の場合は英語で言う「like」だが、異性の場合だと「love」になるのだ。個人差があるため100%とはいえないが、高確率でそうなるらしい。

これを剣が所持すると剣としての美しさ、カッコよさ、といった感じで見惚れてしまうらしい。…決して剣のことを愛してしまうとかそういうことではない。


スキルは所持者によって少し変化することがあるらしい。…なんか、厄介だな。


「威圧」はその名の通りなんとなく「こいつ、デキル!」みたいな感じのオーラが出るらしい。それで怯ませたりもできるようだ。


しかもこれ、威圧は制御できるが、魅力の方は常時発動しているらしい。…少しそこは厄介だな。まあ、注目されるだけだしいいか。


ア「少し、町をぶらぶらしてから行くか。」

メ「そうだね。」

ノ「ほーい。」


と言ったものの、町に来たのは今回が初めてだ。何があるのかさっぱりわからん。…折角だし使うか。


(マイン、おすすめのみせとかないか。)

『検索します------近くにギュウロールがあります。そこは評判がいいです』

(わかった、ありがとう。)


忘れられていた自立起動型AI マインさんの出番だ。何気に初使用だった。案外すぐに答えを出してくれるらしい。…まんま○iriだな、まあ、AIだし、成長するからどのように成長するのか楽しみだ。


ちなみにギュウロールは野菜を肉で巻いたのをタレにつけて焼いたものだ。…簡単だが美味いらしい。


ア「少し、食べ歩きでもするか。」

ノ「そうですね。」

メ「食べ歩き?」

ア「屋台で何か買って食べながら町をウロウロするんだ。案外そういうのも悪くないかなって。」

メ「いいですね!そうしましょう!」


なんか、こういう感じも悪くないな。楽しい。






金は大丈夫かなと心配していたが、何故か金が増えていた。○ラクエシステムだった。戦って勝てば何故か魔物から金がもらえるらしい。ダンジョン内で結構倒したこともあり、金には当分困りそうになかった。


まあともかく、その金を使って服とか装備品とか買っておいた。…魔法の袋みたいな入れ放題の収納できるものが欲しくなった。まあ、今のレベルだと無理だろうからもうちょっと待とう。


………作れたわ(笑)どうしよ(笑)出来ちまった(笑)…まあ、気にしないことにしよう。例え、国の技術者でもできないことをあっさり出来ちまったとしても(笑)


メアやノインにも私服などを買ってもらった、()()で。センスの自信がないからね。…自分で言って悲しくなった。


まあ、そんな感じでだいぶ有意義な時間を過ごした。流石にそろそろ行かないと、みんなに悪いよな。


「じゃ、行くか!」


僕は城に帰還する。

主人公がクラスメイトと別れず一度帰るって少し珍しい気がする。…まあ、こういうのもいいよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ