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飽きない日々を求めて ~異世界で最強になってみた~  作者: 夢幻
2章 僕は何を求める(ダンジョン)
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ラスボス、そして…

今日は短いです。すみません。

ゲームとかでは偶に、負けることで物語が進むやつが存在する。そういうやつはだいたい訳わからん設定になってたりする。回避不能とか行動不能とか即死確定の一撃だったりとか。それもだいたいクサいセリフを残して。これがゲームのラスボスだったらまさしくクソゲー確定の代物だ。


そしてそれが目の前にいる。ステータス全カンスト(たぶん)、事前調査ができない(したが情報になってない)、そしてセーブなし(当たり前)。死に戻りができないので、体で試すことなんか出来やしない。こんなの捨ててやりたいくらいの人生(クソゲー)だ。


しかし、僕はこれを超えないといけない。勝たなきゃいけない。帰らなきゃいけない。あの世界へ!だから前へ進む!その先に(ぼく)はいるのだから。






駆け出す。騎士は動かず構える。僕は突き進む。間合いに入った。躊躇わずに右手を振りかざす。剣が交わる。その瞬間に後ろをとることが出来た。もちろん転移魔法だ。


決まった!

振り切った。剣が鎧を斬り裂いた。




はずだった。騎士は無傷だった。いや鎧自体に傷がついていなかった。


たまらず距離をとった。


どうしてだ!?確かに当てることに成功したはず。なのに、なぜ?わからないが攻めないと勝てない!攻めながら答えを見つける!


そう思って構えた瞬間、騎士は目の前にいた。焦ってすぐに横に躱し、魔法を放った。さっき自分がいたところに火柱が起こる。炎魔法の〈フレイムストーム〉だ。あらかじめに地点を指定しておき、そこから半径5メートルを襲う魔法だ。今のは確実に当たった。魔法耐性があるかもしれないが少しくらい効くだろう。


その時、火柱に一閃が入った。火柱が消える。いや、剣に吸い込まれてる!?あれには魔法が効かないのか!?


騎士は火の粉を振り払う感じで剣を振った。その瞬間、僕は火柱に貫かれた。全身が焼ける感覚があった。火柱の勢いで宙に浮く。

「あああああがががががががああああああああああああ!!!!!!」

たまらず叫ぶ。

火柱が止み、僕は倒れた。全身に痛みが走る。痛みで苦しむ。どうやらステータスの差もあって今の一撃は致命打だったようだ。意識が朦朧としている。その中で頭を精一杯動かして考える。


まさか反射できるなんて…。いや、反射というより魔法を吸収してストックしている感じだな。一体何個貯めておれるんだ?わからん。ただ、非常にやばい。物理攻撃しか当てれないということになる。しかも、斬撃は理由がまだわからないが効かない。いったい、どうすれば…。何度も言うがわからん。ただ、とりあえず立たなきゃ。攻撃を当てるんだ!


立ち上がると待っていたとばかりに騎士が突っ込んできた。ステータスの影響で一瞬で近づいたようにしか見えなかった。剣を振りかざしてきた。剣を構えて防御する。しかし、騎士の攻撃(けん)は僕の防御(けん)をすり抜けた。




…は?




予想外の出来事に反応できなかった。体をバッサリ斬られた。内臓に影響はないが、前身が痛みでキツイ。血が大量に出てる。僕の視界は赤く染まり、やがて暗くなっていく。僕は最後の力を振り絞って魔法で風を纏わせた剣で横に斬った。騎士に当たるはずだったが、()()()()に遮られていた。


まさか、魔法の…


そこで僕は力尽きた。

マジで、始めに描いてた方向と違ってきている。ムズイ…。

まあ、負けを知ることも大事よね。

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