86狩りの仕方と王との謁見
「次回以降の解体についても、考えておきましょう」
「と言うことは、要するに次回からの狩りの仕方についても検討していくんじゃな?」
そうなるね。
「まず、瑞木が主に狩るのは変わらないだろ?」
「勿論さ。僕の戦う場所が最前線になるだろうからね」
「ただし、明日は僕とリーフで、王に会いに行くからね…朱音さんの指揮の元で狩りが始まる」
「と、すると、今日でどれだけ、戦闘担当が戦いに慣れることが出来るかで随分変わりそうじゃな…」
そのとおりさ。
「そうなんですよ。だから今日も、最初はオークを主体に狩っていき、血の臭いでコボルトを呼び寄せるという方法をとりたいんです」
「すなわち、北西の塔を目指して進軍するんですね」
さすが、元騎士団長。
わかってらっしゃる。
「何故、オークだと北西なんですか?」
御影は知らないからな…
「そこに、オーク達の召喚をしているオークマザーのいる塔があるからさ」
「と言うことは、コボルトやゴブリンにも、その塔があるんですか?」
その通りだ。
「そうだよ。私たち騎士団は、その3つの塔を駆け回って獲物を狩ってたんだよ。因みに、南西にコボルト、南東にゴブリンの塔がそれぞれあるよ」
だから、馬なのかな…
「昨日までの2日間は、私と瑞木と綱芳で、南に伸びる街道を、南西側に入ったところで狩りをしてたからね」
そうそう。
「最初に遭遇したのはオークとゴブリンでしたが、血の臭いでよってくるのは、コボルトばかりでした」
「と言うことは、進軍速度にもよりますけど、オークとコボルトを2正面で相手をして戦わなければいけないんですか?」
それだよ、御影。
冴えてるな。
「その通りだ、僕がオークを狩って進む進行方向は多分問題ない。現れたら瞬殺出来るからね」
「問題になるのは、背後からの奇襲を受ける形になる殿じゃな」
奇襲はさせないけどね。
「そこで、朱音さん達、索敵担当が活躍するんですよ」
「迫るコボルトを事前に察知し、迎撃体制を確立、一斉に投擲武器で殲滅したら良いんですね?」
さっきのレクチャーをしっかりと覚えてるじゃないか!!
そういうところはホントに頼もしいよな、御影は。
「そうだ、しっかり覚えてるじゃないか!!偉いぞ、御影。」
「えへへ。もっと誉めていいんですよ?美少女だよとか可愛いなとか」
あのな…
「調子に乗るんじゃねえよ。そもそも、好みじゃねえって何度言えばわかるんだよ?」
「ガーン。やはり、そこは変わらないんですか…何て頑固な…扱いも酷いし」
黙ろうか…
「変わるか、ボケ!!そもそも、御影の扱いの部分に影響を与えてるのは、全く違う部分だって、何度も言ってるだろうが!!」
「え?えへへ…」
ダメだコイツ…
何とかしたいな…
「話を戻しましょう。とすると、私たちは荷馬車四台に分乗して、美孝さんに付き従い、コボルトを殲滅することを主目的とすれば良いですか?」
んー。
1つだけ訂正。
「リーフさん、その考え方で良いんだけど、荷馬車は使わない事にするよ」
「と、言いますと?」
うん。
傾げた顔が愛らしいなぁ…
「徒歩ってことさ!!」
「さっき、春臣が泣きそうだった奴ですね。馬より早いって言う」
「そうだよ。朱音さん。流石の十倍補正とはいえ、全くレベルが上がってない子もいるだろうから、町から走ってくつもりはないけどね」
「町からは荷馬車で出発し、何処かに荷馬車を置いて、徒歩でオークマザーのいる塔に向かって歩くんじゃな…」
アーサー、そうなんだけど、大事なことが抜けてるね。
「荷馬車は、シェルターを作ってその中に、居て貰いますよ」
「魔法でそんな事できるんですか?」
まぁね。
「御影、午後からの狩りで見れるから楽しみにしてなよ」
「凄いですねえ。惚れちゃいそうです。」
あのなぁ。
「漫才を始める気はないから止めとけよ」
「本気でもダメですか?」
ん?
「まずは、利己的な性格を直してからの話だな。そして、僕の理想の体現者はセーフだ!!その要素の全く無い御影には惚れないと思うぞ?」
「それは、性格さえ直せば余地があると聞こえますが…」
嫌なことを聞きますな。
「お勧めは絶対しないな。後悔するぞ?ただし、性格は是非直してくれ!!」
「ふっふっふ。その挑戦受けてたちましょう。数々の男の子の心を弄んできた私のプライドにかけて、美孝さんを振り向かせてみせる!!」
その割りには男性経験はないんだね…
っつーか。
性格の悪さが滲み出る発言だなぁ…
「もう、好きにしろよ…徒労に終わる事は確定だがな。早めに諦めて、別の男と幸せになってくれ」
「なっ!!そんな事言うんですか…」
ずっと言ってるでしょうが!!
「御影さんよ、いい加減にせんか。瑞木の童貞を奪うって話は、後で2人きりで納得がいくまで好きに話すが良かろう」
「ど…童貞を?い…いや、私はそんな!!」
わたわたしてるなぁ…
そういうとこアンバランスだよな。
変に真面目と言うか…
「2人きりになんて、私がさせませんよ…絶対です!!私と旦那様との時間を奪うなら容赦しませんよ」
リーフさん。
殺気がみなぎってますよ?
「馬鹿だねぇ!!リーフ!!混ぜっ返すんじゃないよ!!黙りな!!」
全くです。
今のはスルーが最善手だったと思います。
「そうじゃの、話に戻ろうか」
ありがと、アーサー。
「さて、オークについては倒す端から僕が何とかしますけど、問題なのはコボルトの運搬ですね…」
「そんなに離れやしないから、瑞木が拾ったらどうかねえ?」
うん。
それが現実的かなぁ。
「それでいいと思うんだけど…流石にさ、後ろに拾いに行く時は前面の敵がおろそかになりそうなんだ。リーフさん、お願い出来ますか?」
「はい!!喜んで!!一応確認いたしますけど…美孝さんと入れ代わりで、前線を支えれば宜しいですね」
その通り!!
「騎士団長に露払いをお願いして申し訳ないです」
「何を仰います。元・騎士団長ですし、戦働きが出来ますのは、全て美孝さんのお陰なのです。何の役目を割り振って頂いても、喜んで働きます!!しかも、先陣を美孝さんときれるなど、望外の喜びです!!」
「そう言って貰えると嬉しいよ」
「さて、そうすると戦闘の形態はある程度確立出来たねぇ」
「なら、1日目は二千頭を目指してひたすら狩るんじゃろう?その後、森の入口にあるシェルターに籠りながら解体か…問題なさそうじゃがの」
「1つありますね。効率にもよりますが、馬車をフル稼働させたいですから、索敵担当は五人は必要ですね」
「シェルターを警護する一組と荷馬車を警護する四組ですね。私は荷馬車担当でしょうか?」
そうさ、御影。
わかってるな。
「そのとおり!!シェルターを警護するのは朱音さんの組だね」
「だから、戦闘担当2人と組み合わせると…合計十五人か…結構でかいな」
「戦闘担当は1人で十分だよ。索敵の性質を考えれば荷馬車の警護なら、索敵担当と2人で十分だよ」
「朱音さんのお墨付きなら、大丈夫でしょう。ではその方向で動きますね。売り払い関係はリーフさんに一任で問題ないと思いますが…索敵担当があと3人集まるでしょうかねぇ」
「瑞木、悩んでも仕方ないじゃないか。ふたを開けてみるしかないさ。足りなかった時に考えな!!」
「おう、了解」
「そこで、二日目じゃ、救う会の2大戦力が差っ引かれた状態で、どうするか…じゃな」
ふむ。
「ゴブリンのいる方へ行ってみるよ」
「うん、順当だね。例の強い特異体には気を付けてね…。でも、獲物の収集はどうしようか?」
「あぁ、考えてなかった!!」
んー。
「じゃあ、森の入口で血の臭いをさせて、コボルトを集める方法がいいんじゃないかい?」
そうだね。
「それですか…う、んん…わかりました。やってみます!!」
朱音さんに引っ掛かりはあるが承諾いただいて良かった。
「もし、獲物が強くて歯が立たなかったら、すぐさま逃げるけどね」
勿論です!!
「ぜひ、そうして下さい。まず第一に命を大切にして生き残って下さいね」
瑞木美孝18才
レベル28(16)
体力値215(150)=32250
魔力値219(150)=32850
力339(150)=50850
知力231(150)=34650
俊敏さ214(150)=32100
器用さ220(150)=33000
幸運値250(150)=37500
魅力437(150)=65550
風10(150)=1500
水10(150)=1500
火10(150)=1500
土10(150)=1500
光10(150)=1500
称号
貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ
相性
綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(2069)メルー(72)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(2370)奈美枝(203)御影(27)
天河(53)春臣(87)君里(71)秋虎(72)アーサー(231)太陽(79)七海(71)
精霊:風(13,4)水(9,3)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(10,8)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影
天河・春臣・君里・秋虎
設定
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おそくなりました。
楽しんで貰えれば幸いです。