84リーフと並んで歩く
「よし、御影。お前は黙れ」
「ど、どうしたんですか?物凄い笑顔なのに…殺気って言うんですか?凄く怖い感じですよ?」
黙れってのに!!
「二択だ、選べ。向こう百年眠るか。今すぐ黙るか」
「ひっ!!黙ります!!」
「良いと言うまでに話したら…わかってるよな?」
ぶんぶんと音をさせながら頷く御影。
「リーフさん…顔をあげましょう」
「でも…さすがに恥ずかしすぎるんです…さっきの事といい、今の事といい…旦那様ととはいえ、昼間から何してるんでしょうね…」
うっ…
慰める言葉が見つからない…
ならば、あえて言うしかないか。
「リーフさんが恥ずかしいと思うのは、何に対してですか?そして、それに伴って嫌だと思うのは何ですか?」
「恥ずかしい?…旦那様に感じてる事を知られちゃった事よね…何が?美孝さんにはしたない女と嫌われるのが…嫌…ですね…」
最後は消え入りそうだった。
不安なんだろう。
ふむ。
その方向なら僕が汚れれば大丈夫だろう。
「リーフさん。それは心配要らないですよ?少し位はしたないとしても、嫌いになんかなりませんよ!!例えば、僕がスケベだったとしたら…リーフさんの魅力で立っていられなくなったら、リーフさんには嫌われてしまいますか?」
「いいえ、いいえ。いいえ!!そんな事有り得ません!!その対象が私だとしたら、寧ろ誇りです!!」
いやぁ、豪快に宣言しましたね…
まぁ、良いんですが。
「僕も同じ気持ちですよ。貴女に物凄く愛されていることが伝わってきましたから!!人前では避けるべきでしょうが…僕らは夫婦なんですから、2人きりの時になら、誰かに憚る話じゃないですよね」
「でも、でも!!美孝さんに私の汚れまで洗ってもらって…」
あぁ…
「気になりますよね。でも、それは体の普通の反応でしょ?僕の上に座ってたリーフさんにはわかりますよね?当然、僕も普通の反応をしてたでしょ?」
うわっ、さすがにこの話は恥ずかしいな…
「はい、熱くてか…」「わぁストップ!!具体的な描写は要らないよ」
「はい」
「それで、その事がわかったリーフさんは、僕に幻滅した?」
「そんな事あるわけ無いです。絶対です。全く気にしません!!」
それならさ。
「僕も同じ気持ちさ!!寧ろ僕の拙いキスで、そうなるなんて、有り難いなぁと思った位さ」
「まぁ!!」
「ただね、反省は必要だよね。お互いにさ…今日みたいなことは、まだ早いんじゃないかなと思います。特に人前では…止まれなくなっちゃってますものね。もっと仲良くなってからにしませんか?」
「美孝さんがそう言ってくださるなら!!そうしましょう」
なんとか復活したね。
良かった。
「さて、はじめるかの?」
ありがとう。
アーサー。
助かるよ。
「では、次だよ!!」
あぁ。
「遠距離での経験値取得とレベルアップじゃが…何かあるかの?実験以外は無理そうじゃぞ…」
だよね。
「まずは、二千頭集めてから実験ってのは?」
無いな。
「朱音、いい加減にしなさい」
ありがとう、リーフさん。
「朱音さん。無しですね。レベル上げは、後のラードの安定に直接関わってきますからね!!疎かにするなんてとんでもない。僕が提示したのは、あくまで最終手段です!!」
「はーい」
「後は無いかの?…では次じゃ。王の対応じゃが…」
「明日9時なんでしょ?面子はどうするの?」
そうだねぇ。
「僕、リーフさん、セーフは確定だよね。アーサーと御影は論外。朱音さんは…留守番…だね」
「まぁのう」「!!!!」「わかった」
ありゃ?
朱音さんなら連れていけと騒ぐかと思ったけど…
「自分で決めてなんだけど…朱音さんは行かなくて良かった?」
「うん、ホントは行きたい!!でも、私は交渉に向いてないもんね…今回は大事な姉ちゃんを甦らせる交渉。失敗は嫌だ!!特に私のせいだったら目も当てられない…だから行かない!!その間も魔物を狩って少しでも、お姉ちゃんの復活に近付いた方が良いよ!!」
やっぱり、朱音さんもすげえや!!
ちゃんと意図を汲み取ってくれてる!!
流石、元騎士団第四席だ!!
「ありがとう。そうしてくれれば、交渉でも有利だ!!」
「えへへっ。それに王がネガティブな事言ったら、剣で脅しちゃいそうだしね!!下手するとそのまま…」
そのまま何さ!?
いや、それは笑いながら言わないで!!
ヤバいよ。
ヤバ過ぎるよ!!
「あらあら」
あの…
リーフさん?
あらあらじゃすまないっすよ!!
「朱音!!思っても口にするんじゃないよ!!そういう事は心に秘めとくもんさ!!」
いやぁ、セーフの斜め上の助言が入った…
違うと思うのは僕だけなんでしょうか?
「朱音ちゃんよ。国王も国のために一生懸命なんじゃ。簡単に脅すもんじゃないぞ!!妥協できる点を探るのも交渉の大事な手法なんじゃからの」
アァーサァー!!
心の友よ。
本当に付き合ってもらって良かったよ!!
大好きだ!!
「むぅ!!美孝さん、心の友への告白だとしても、少し妬けますわよ?情熱的すぎます!!」
はれ?
「久し振りに…口に出てた?」
「何言ってんだい?いきなり、アーサーを呼んで抱きつかんばかりだっただろ?」
「さすがに、照れるのぅ。瑞木よ」
「まぁ、誰に聞かれても問題ないけどね。友情だし!!」
「はいはい」
「さて、出尽くしたかのぅ。次に移るぞ…役割分担の意向じゃな」
「協力者皆のレベルアップは確実に必要ですね…十倍補正とはいえ、敵も強さを増すことですし!!」
「そうだね。取り敢えず、下のランクの奴等は、僕が一網打尽にするから、経験値を取得可能な範囲内に協力者の皆に居て貰いたいな!!」
「そうですね」
「担当が、良くわからないのがあるね。担当の名前は索敵担当、戦闘担当、運搬担当、解体担当、販売担当、褒賞金担当、料理担当、料理配布担当及び褒賞金配付担当。ただし、料理担当と料理配布担当は一時的なポストだっけ?索敵担当って何?」
「馴染みがないですよね?でも、これこそが、戦闘を有利に進める鍵なんですよ!!」
「はぁ?」
「今までのラードの戦闘は結構非効率です。敵を発見してから、守備を固めて、守りながらスキをついて攻撃ってのが一般的なパターンですよね?敵に発見されても基本変わらない。」
「うん。と言うか他の方法は知らないな…止めを刺すなら、積極的に動くけどね」
朱音さんはその中でも守備が上手いと。
「そこを変えます。範囲観測を渡しますので、相手に気づかれる前に、こちらが気付き、先制攻撃で殲滅、または数を減らし、残った敵を包囲殲滅する。これを基本戦法として下さい」
「範囲観測?使ったこと無いからな、どんな感じなんだろ?」
僕が使えたくらいだから大丈夫だろうけどね…
あと、性格的には朱音さん向きの戦法になってるはずだ。
「奴隷スキルで渡しますよ。はいっ。あと、御影が索敵担当希望者1号です!!あぁ御影、話していいぞ!!」
「ありがとう…うわっ、こりゃ、すげぇ、辺りをここに居ながらにして知覚できる。しかも、中級ってことはまだ範囲が伸びるんだよね?スッゴい力だ」
「美孝さん…さっきの謁見の件は諦めますけど…索敵担当って滅茶苦茶危険そうですよ!?なんで、その担当なんですか?」
当然だろう!!
「あのな、さっきちゃんと自分で索敵担当やりますって言ったんだから、責任はとってもらうぞ」
「えっ!!そんなこと言いましたっけ?記憶にありませんよ?」
やっぱり、考えないで反射的に言ったのか。
でも、知りません。
大人なんですから、自分の言った事には責任を持って貰わないと…
「さっき、褒賞金配付担当と兼務の担当を選べと言った時に、索敵担当を選んだんだから間違いない。なぜなら、難しい担当を選んだなぁと僕が思ったからさ」
「えっ?やっぱり難しいんですか?」
そりゃな。
セーフがしてくれている担当だからね。
「行軍の時に、常に周囲に範囲観測を使って警戒し、敵を発見したら、攻撃担当に伝達、距離を測って、敵との遭遇場所を想定、投擲武器の投擲場所を検討して伝達、戦闘担当とともに投擲武器で攻撃、討ち漏らしの有無を確認、攻撃担当に討ち漏らしの敵を伝達、周囲を警戒しつつ、増援の敵がいないか警戒、肉の積み込みの間も警戒を継続、行軍が始まったら、最初の行動に戻るってところが基本パターンか…結構やることあるな。言わば司令官に近い立ち位置だ。頑張れ!!」
「えーっ!!凄い重たい任務じゃないですか!!下手すると部隊が全滅しますよね?字面だけ聞いて選ぶんじゃなかった…危険なうえに責任重大とか…勘弁してほしいよ」
おい!!
やっぱり、すっ呆けかよ!!
ギルティ!!
「ほう、面白い事言ってるじゃねえか!!次はもう少し強くいくといったよな」
周囲に、こめかみをグリグリされて痛がる御影の悲鳴が響き渡った。
「痛いですぅ」
痛いですぅじゃねえ!!
「まじめにやりやがれ!!」
「はい…」
「よろしくな!!御影」
朱音さんはいつも元気だね。
「うぅ。お手柔らかにお願いします」
瑞木美孝18才
レベル28(16)
体力値215(150)=32250
魔力値219(150)=32850
力339(150)=50850
知力231(150)=34650
俊敏さ214(150)=32100
器用さ220(150)=33000
幸運値250(150)=37500
魅力437(150)=65550
風10(150)=1500
水10(150)=1500
火10(150)=1500
土10(150)=1500
光10(150)=1500
称号
貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ
相性
綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(2002)メルー(72)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(2292)奈美枝(203)御影(1)
天河(53)春臣(87)君里(71)秋虎(72)アーサー(226)太陽(79)七海(71)
精霊:風(13,2)水(9,3)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(10,8)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・御影
天河・春臣・君里・秋虎
設定
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遅くなりました。
楽しんでいただければ幸いです。