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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第3日目 もう後悔はしない…そのために動き出すと決めたんだ!
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66鎧製作依頼と燈佳の復活検討

「まぁ、信じられないのも無理はないね。世界で瑞木にしか作れりゃしないからね」

セーフ。


「…この美しい色の鎧を作ったのが瑞木さんなの?しかも、15分って…何をどうしたら、そんなに短時間に鎧製作ができるの?」

奈美枝さん…


「しかもじゃ、この鎧一式は百年前に流行った全身鎧の様式に乗っ取ってはおるが、細部を確認すると、見たことのない部品や構造をふんだんに使っとる。ズレ難いうえに、余程特徴的な体型の奴以外は対応出来るじゃろ。素晴らしい技術じゃ」

アーサー…


「気になってはいましたが、材質だって負けてませんよ。精霊の加護を受けた鎧なんて聞いたことありませんし、強度も軽さも一級品に感じられました」

リーフさん…


「リーフさん。わかったけど、取り合えずこれを着てね。扇情的過ぎるよ」

奈美枝さんから返却されたローブを渡す。

奈美枝さんは七海さんから服を渡されたのだろう。

既に可憐な装いだ。


「はいっ。ありがとうございます」

いそいそとローブを着る。

でも、凄い勢いで暴れまわる胸の存在感は健在で、ある意味更に扇情的だ。


「皆して僕をおだてても何もでないっすよ?但し、そう言われると精霊に頑張って貰って作ったかいがあるってもんです。嬉しいなぁ」

伊達に前世で戦女神を守る拳闘士の漫画好きを自称してなかったのだよ。


 年齢的におかしい?

 実は家に原因がいるんだ。

 正確には前世の家には原因がいたと言うべきか…

 僕の母は、一時期壁サークルまでいった同人作家だったのだよ。

 本の内容は言わずもがな、だよね。

 当然の如く、全巻揃っていた単行本に触れ、自分の中の鎧に対する熱は高まっていた。

 あの美しくもギミック一杯の鎧を参考にしない理由があるだろうか?

 いや!

 無い!!

 って感じで、取り付けましたよ。

 体型に合わせてスライドして伸びる機構や、見えない部分から伸びてきて各所を繋ぐジョイント、がっちりホールドしてずれない様にする留め金、基本的に薄くではあるけど、隙間無く全体をフォローする様に、各々の武具から伸びて橋渡しする機構。

 その全てが強度や展性を獲得出来ていなければ、砕けて無意味になる処だったけれど、精霊陶器と言う不思議物質に助けられて、正常に機能している。

 更に言えば、僕の頭で描いた機構で無理があった部分を、修正してくれたのは大地の精霊だ。

 自分で土の武具一式を身に付けた時に、無理の無い形に改善されていて驚いた。

 と言うわけで、見た目はアーサーの言った通り、武骨な古めかしいタイプの武具に見えるが、内実は使いやすく、動きやすく、汎用性も高い武具に仕上がってるのさ。


 などと言う事をツラツラと説明した処、ワケがわからないという顔を全員にされた後、凄いもので僕にしか作れないという理解をされた。

 まぁ仕方ないでしょう。


「要するに、土で美孝さんの考えた鎧を形作り、精霊に焼き上げて貰う事で造り出せるという事ですか?」

そうだね、リーフさん。


「それで間違いないです。だから、リーフさんの体型を観察した今なら、容易に体型に合った鎧に出来ますよ。ただし、しっかり胸の動きを押さえる下着を着けてから、鎧の形を決めた方が良いと思っていますけどね」


「そんなもの、サラシで十分事足りますよ?すぐ巻きますね」

えっ?


「…いやいや!!駄目なの!!そんなの許せないの!!ここはラードなの。ちゃんとしたブラジャー位あるはずなの。この胸が型崩れしたら世界の損失なの!!なんならお金くらい私が出すの。キチンと着けないなんて絶対許せないの!!」

凄い勢いで主張された。

自分が無い分、蔑ろにされる胸には敏感なんだね。

ありがとう奈美枝さん。


「しかし…私のサイズですと特注品なんです。騎士には邪魔なものでしたから、実家ですら買った事もないんです。今から依頼したら何週間も待たなければいけません。無理ですよ」


「お嬢様は、確かにそういうのは無頓着ですものね。いつもサラシでしたよね」

だから、切り落とす事にも抵抗少なかったのかな。

そんな痛いことは、僕なら絶対お断りだけどね。


「…わかったの。私が作るの。デザインは質素なものになるけど仕方ないの!!」

確かに裁縫のスキルが凄い高いですね。


 一瞬、奈美枝さんの姿がブレた。

 さっきまで何もなかった手には、材料と針と糸が握られている。

 限界を超えているであろう速度で作業が開始される。


「そんなにお気遣い頂かなくて大丈夫ですよ」

リーフさんが言ったその言葉が終わる前に、1つのブラジャーが鎮座していた。


「…はい。出来たの。着けるの」

奈美枝さんが、出来上がったばかりのブラジャーをリーフさんの目線に掲げて、有無を言わせない迫力で強固に迫る。


「わ…わかりました」

リーフさんは初めて着ける様子で、上手く出来ない。

焦ってる姿が愛らしいが、どうしたもんだろ?


「…こうやって着けるのよ」

奈美枝さん…

何から何までありがとうございます。


「…とりあえず、これだけあれば店からの特注品が届くまで困らないはずなの」

指差された先には、15のブラジャーが鎮座している。


「…必ず着けるのよ」

奈美枝さんの眼光が鋭く光る。

立ち上るオーラとともに、リーフさんののど元に突き付けられた短剣を幻視した気がする。


「ありがとうございます」

リーフさんがブラジャーを着けて、ローブを着て一息ついた。

男にとって凶悪な2つの膨らみは、こうしてしっかりホールドして仕舞い込まれた。


「…さて、目的の欠損の再生は果たせたの。これで勇者魔法が勇者にしか使えない事がわかって貰えたと思うの」

あぁ、しまった!!


「お礼も言わずに、大変失礼しました!!リーフさんを治して頂いてありがとうございます」


「ありがとうございます」「助かります」「ありがとうね」

嫁たちもお礼を口にする。


「…気にしなくていいの。私もあの立派な胸に我を忘れてたの。この立派な胸が守れて私も嬉しいのよ」

いえ。


「親しき仲にも礼儀有りと申します。いきなり胸を切り落とす話になって、ビックリしてしまいましたが、それを理由には出来ませんよね。ご容赦下さい。申し訳ありませんでした」


「…そこまで恐縮しないで欲しいの。この話はここまでにするのよ」

承知しました。


「わかりました。では、もう一つお願いをしたいと思っています」


「…実は私たちもお願いしたい事があるのよ」

なんだろう?


「では、先にどうぞ」


「…単刀直入に言うの。私達3人にも防具一式を作って欲しいの」

勇者だよね?

素人製作の鎧なんかより、最高級品を愛用していますよね。

きっと。


「それは吝かではないです。でも、僕の素人製作の防具なんかより凄い防具を買えるでしょうに?」


「…瑞木さん。甘いのよ?私達勇者は防具を買えないのよ…露出の邪魔になるでしょうと、か・な・ら・ず言われるの。しかも、馬鹿な勇者がいたらしくて、昔、鎧が露出の邪魔になったって言って、販売組合で大暴れして酷いことになったから、そもそも出入禁止な店すら多いの」

最低だな。


「酷い話ですね」


「…だから、私達はまともな防具を持ってないのよ。既製品の鋼製だけなの。体に合った一点物なんて夢のまた夢。不可能なのよ」

わかりました。


「僕とお揃いでも宜しければ、3つ予備がありますから、直ぐにでもお渡しできますよ」


「…そんなに在庫があるの?」

自分用に作ったんだけどね。


「はい。ただし、精霊の加護の内容が、フル装備で魅力の値を二倍にするというものですけどね」


「…その加護そのものは、あまり魅力を感じないの。全身をくまなく隠せる高い性能は聞いたけど、材質として、どの程度のものなの?」

超鑑定の話はしたくないしな。


「この材質で作った短剣を、鋼鉄製の短剣に投げつけて貫ける位のものですよ。ミスリル以上の強度は持ってるはずです」


「…と、いうことは全身鎧だから最低でも200万ラードなのね。あの外観と鎧としての性能を加味すると、500万ラードでも良い位なの。売ってくれるの?」

えっ?

高過ぎない?


「ちょっと待ってください。高過ぎませんか?素人作成の鎧ですよ?」


「…瑞木さんが、嘘つくとも思えないから、性能は折り紙つきでミスリル製の鎧と変わらないの。だから、まず最低でも200万ラード。それに芸術性と性能を加味して普通に積算しただけだから気にする必要ないの。妥当な金額なの。受け取って欲しいの」

でもね。

心苦しい。


「じゃあ僕たちのお願いをきいてくれれば、その分価格を下げさせて貰うという事でいかがですか?」


「…そういうことなの?それなら別に良いのよ。お願い事はなんなの」


「実は朱音さんの姉が半年前に死んでしまって、遺体がラード城にあることがわかったので、甦らせて欲しいんですよ。」


「…あー。あぁ、そういう事なの。それなら代金は要らないの。既にラード王から依頼を貰っているのよ。だから、支払いは必要ないの」

でもさ。


「でも、それって前提がついてますよね?」


「…そうなの。街の周りの魔物を完全に駆除してから、甦らせて欲しいとあるのよ。1ヶ月をめどに狩り尽くす予定なの」


「うーん、そうですか。1人だけ何とか先に助けて貰うのは無理ですかね。あと、僕も一週間以内に適正な数になるように狩り尽す予定なので、そこの部分は任せて頂きたいです」


「…一人だけ先に甦らせることは出来るのよ。でも、まずは遺体を管理しているラード王を納得させて了承を得る事をお勧めするの。万が一にもラードの奥の扉を力付く突破しようとするのは止めておいた方が良いの。魔物の駆除は誰がしても関係ないから好きにすると良いの。私たちの駆除の動き出しを1週間先にすれば良いのよね」

力付くを強く止められるのは何故でしょう?


「はい。一週間の猶予を下さい。あと、突破に関して理由を聞いても?」


「…あそこを破ろうとして、諜報部に八つ裂きにされた奴等は数えきれないの」

そういう事か…

僕なら大丈夫だけど、危害が他にも及ぶかもしれないしね。

止めときましょう。


「じゃあ、王との交渉で何とかしますか…」


「…なら、王が納得したら、甦らせる事にするの。だから値引きは無しね。鎧を3組で1500万ラードね」

は?


「一組が500万だったんですか?」


「…何を言ってるのよ。当たり前なのよ?」

汗が出る。


「あえて言います。転売はしないで下さいね」


「…するわけないのよ。私達が使うのよ?他の誰かに売るなんて勿体ない事しないの。でもね。言っておくけど適正価格で売らないと、後で瑞木さんが困るのよ?」

うっ


「はい、それで無知な僕に適正価格の考え方を教えて頂けますか?」


「…良いのよ。喜んで教えるのよ」


瑞木美孝18才

レベル28(15)

体力値215(140)=30100

魔力値219(140)=30660

力339(140)=47460

知力231(140)=32340

俊敏さ214(140)=29960

器用さ220(140)=30800

幸運値250(140)=35000

魅力437(140)=61180

風10(140)=1400

水10(140)=1400

火10(140)=1400

土10(140)=1400

光10(140)=1400

称号

貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

降霊術

精霊魔法信頼級

交渉・召喚魔法上級

解体・身体強化・範囲観測中級

回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級

武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20

リーフ

相性

綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(1190)メルー(72)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(1189)奈美枝(198)天河(53)春臣(63)君里(71)秋虎(72)アーサー(152)太陽(75)七海(70)

精霊:風(11,5)水(9,3)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(10,8)

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・天河・春臣・君里・秋虎

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