65欠損の回復魔法とリーフの胸
「…男の人は皆、外に出て欲しいの。圭子にご飯をあげるのよ」
わかりました。
「外に出ますよ」「わかったのじゃ」
あれ?
太陽さんと七海さんが来ない。
まぁ、旦那だからいいのか。
「「いいじゃないか」」
と言いながら結局追い出されてきた。
良くなかったらしい。
「いつもの事なんですか?」
「いや、自宅ではこんな事ないんだぜ」「そうだね」
状況が違うと恥ずかしいんだろうね。
「羨ましいですね。可愛い娘さんで!!」
「そうだろう。俺の娘だからな」「何言ってんだよ。奈美枝の娘だからさ!!」
あれ、七海さんは主張しないのね。
「えっと、凄く不躾な質問をしても良いですか?」
「どちらの子かわかるのかって話だろ?」
仰る通り。
「良く聞かれるんですか?」
「初めてだよ!!」
何で嬉しそうなのさ?
「比較的失礼な部類の質問だと思いましたが…」
「まぁ、そうだろうね。普通ならね。でもね。あからさまに侮蔑の視線をされて、無言で通り過ぎられる事に比べれば、天と地の差だよね」
確かにそうですね。
七海さん。
「で、答えだが…わからねえよ。まぁ当然だよな。俺達は毎日二人ともしてるんだからな」
まぁ…
「でも、関係無いよね。惚れた女の子供を愛せないわけないさ。更に圭子は俺達兄弟の両方に似てるしね」
現代日本なら…
でも、言うまい。
「素晴らしい事だと思います」
そんな話に花を咲かせていると、七海さんを呼ぶ声が響く。
「…七海ーっ、オムツ持ってるのー?あったら頂ー戴ーっ」
賑やかだな。
皆が圭子ちゃんを大事に思ってる。
「おーう。今行くよー」
七海さんが走っていった。
この家族のような、絆に結ばれた家庭を持ちたいと思っていると声がかかる。
「男ども、戻っといで、始めるよ」
セーフはいつもかわらないなぁ。
戻ると、圭子ちゃんが七海さんにオムツを代えて貰っている。
背中に背負っていたでかいリュックには、圭子ちゃんの世話用品が満載だ。
子煩悩感半端ねぇ。
圭子ちゃんは満足したのか、眠そうだ。
七海さんが抱き上げ、背中を軽く叩くと、トロトロと眠ってしまった。
「…七海、圭子をお願いなの」
「喜んで」
七海さんは、そのまま部屋の外に歩いていく。
「…じゃあ太陽、準備をお願いなの。欠損の回復魔法を使いたいの。対象はリーフさんなの」
よろしくお願いします。
「おうよ。じゃあ一回でいいな。全く問題ないぜ」
一回?
「一回って何でしょう?」
「…心配しなくて大丈夫なのよ?跳ね返す回数なの。見てればわかるのよ」
跳ね返すの?
「…リーフさん。足を治すから、ズボンは脱いで欲しいの。たぶん問題ないけど、再生する時に痛いかもしれないの。毛布はかけてて大丈夫なのよ」
「はい。承知しました」
ズボンを脱いで、毛布をかけておく。
上半身は僕と揃いの土の加護の鎧だ。
「…じゃあ準備できたのね。いくのよ。我と我に連なる眷属とで、永遠に失われし彼の者の肉体を、今ここに顕現させよう。リビルド」
詠唱は同じだな。
奈美枝さんの右手が輝きだした。
見ていると、段々輝きが強くなり、今にも暴れだしそうだ。
輝きを増す光の塊を、太陽さんに向かって打ち出す。
すると、僕らの時はすり抜けるだけだった光が、太陽さんの右手にあたると、奈美枝さんのところに跳ね返っていき、危なげなく右手で掴む。
因みに跳ね返ってきた光の塊は金色になっている。
「…良かったの。上手く掴めたの。これが、いつも緊張するのよ」
あれ?
簡単に掴んでたように見えたけどな。
言いながら、金色の光の塊を持ちつつ、リーフさんに向かって歩き出す。
無くなってしまった右足に光の塊を近付けると、光がリーフさんに吸い取られるように移動しだした。
全てが吸い込まれると、今度は、リーフさんの体全体が輝き出す。
「何か暖かい水で体を覆われているようです」
リーフさんが呟くと、右足と、胸が強い輝きを発し始めた。
「…あれ?欠損って足だけじゃなかったの?」
あれ?
足だけだよね?
「まずいっ!!リーフ!!鎧を外しな!!」
セーフ、何慌ててんの?
「はいっ」
リーフさんも慌てて鎧を脱ぐ。
鎧下だけの姿だ。
痛々しいけど魅力的。
「あっ!!そういうことか」
「そうさ。古傷とか関係ないってことみたいだね」
すげえ危ない!!
玲子さんが切り落とした胸が再生するって事だ。
「…あら、随分立派な胸なのね」
膨らみ始めた胸を見て呟かれた。
奈美枝さんの胸は、控え目ですものね。
っていうか。
授乳中でその大きさなら、凄く僕好みだろうな。
「彼女は訳あって…」
説明しようとしたら、本格的に再生が始まったので中断する。
足も胸も徐々に形を取り戻し始めた。
右足が、太股の付け根から少しずつ再生しながら伸びていく。
胸も、少しずつ膨らむように鎧下を押し上げていく。
「リーフ様、鎧下も脱ぎましょう。それは私の物ですから、このままでは、破らないと脱げなくなります。」
えっ?
朱音さんって、優にCカップを超えるであろう立派な胸の持ち主だよね?
「そうよね」
躊躇せずに、鎧下まで脱ぐと、再生中の胸が完全にあらわになる。
結局、右足と同時に再生が終わって、リーフさんの両胸には、中玉サイズのスイカが2つ現れた。
片方が子供の頭よりも大きな胸は初めて見た。
迫力が凄すぎる。
形も綺麗で、圧巻の存在感だ。
鎧に胸が入らないのも納得できた。
「綺麗に再生できたみたいですね。良かった!!」
「はい。その様です…胸まで再生されるとは思っていませんでしたけれど…」
僕も思っていませんでした。
大きさにビックリです。
「…リーフさん。その立派な胸が、何でなくなってたの?事故?」
奈美枝さんへの説明が途中だったね。
「いえ、事故ではなく、自分で手配して切り落として頂いたんですよ。騎士団長の専用鎧であるドラゴンメイルがつけられなかったので。でも…また切らなければなりませんね」
再生した胸をいとおしそうに撫でながら言った。
…何をですか!?
「何故?切るんですか?折角戻ったのに!!止めてくださいよ‼」
「…そうなの!!勿体ないの!!そんなに凄すぎる胸!!社会の損失なの!!」
奈美枝さんに激しく同意された。
「美孝さん、奈美枝さん…ありがとうございます。でも、私はこれから美孝さんとともに戦働きをする身の上。鎧無しでは始まりません。そして、この胸に合うサイズの鎧などありません」
そういう意味か。
「それなら心配ないですよ。その土の加護の鎧は、僕が大地の精霊と一緒に作ったものです。だから、リーフさんの体に合わせて造れます。心配しなくて大丈夫です」
「しかし…そんな特注の鎧が出来上がるまで、何ヵ月も無為に過ごすわけには…」
確かに普通の鎧なら、作るのにそれくらいかかっても不思議じゃないね。
でも……
「その鎧の製作時間が15分と言っても?」
「「「「嘘!!」」」」
セーフ以外の全員が驚愕の顔で叫んだ。
瑞木美孝18才
レベル28(15)
体力値215(140)=30100
魔力値219(140)=30660
力339(140)=47460
知力231(140)=32340
俊敏さ214(140)=29960
器用さ220(140)=30800
幸運値250(140)=35000
魅力437(140)=61180
風10(140)=1400
水10(140)=1400
火10(140)=1400
土10(140)=1400
光10(140)=1400
称号
貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
精霊魔法信頼級
交渉・召喚魔法上級
解体・身体強化・範囲観測中級
回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級
武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20
妻
リーフ
相性
綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(1161)メルー(72)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(1109)奈美枝(178)天河(53)春臣(63)君里(71)秋虎(72)アーサー(136)太陽(65)七海(70)
精霊:風(11,5)水(9,3)火(9,1)土(8,7)光(7,9)闇(10,8)
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・天河・春臣・君里・秋虎
設定
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次回は明日の18時にお会いしたいのですが、無理かもしれません。
お会い出来れば幸いです。