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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第3日目 もう後悔はしない…そのために動き出すと決めたんだ!
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56朱音の誘惑と難病の克服

 漆黒とサファイアの鎧で嫁さんとペアルックすることになりました…

 どんな羞恥プレイだ?

 しかも周りは緑白色とエメラルドの戦士に囲まれるんだよな…

 目立ちすぎだよ!!


 まぁ、諦めるとしよう。

 自業自得だ!!

 リーフさんを嫁さんにすると決めたのも、精霊陶器を作り出したのも、皆を助けると決めたのも、奴隷たちに協力して貰うことにしたのも全て僕だからね!!


「…わかりましたよ。じゃ、リーフさんは、この土の加護の鎧を着けてみて。朱音さんには風の加護の鎧ね」


「わぁ!嬉しいっ!お揃いですね!!」

いきなり鎧下にならないでよ!!

色々見えるよ!

…確かに乳房が切り取られてまっ平らだ…

痛々しい。


「私も良いの?」「勿論」

でも、朱音さんも僕の視線は無視ですか?

なんで、裸に羞恥心を持たない人ばかりが周りにいるのか!!

謎だ!!


「わぁ、ストップ!!僕は後ろ向きますから、終わったら呼んで下さい」


「あら?いいですのに」「あれ?見るのが目的じゃないの?」「ご苦労さん」

セーフ、このゲス姐さんめ!!


「美孝さーん。二人とも着替え終わったよ」

随分早いな。


 騎士団には何か特別な手法でもあるのかな?

 教えてもらおうと考えながら振り返る。


「へへーっ」「あら」「騙されたね」

くっ。


 一糸纏わぬ姿の朱音さんと、着替え途中のリーフさんがいた。

 ご丁寧に朱音さんはこちらに両手を広げてウェルカムのポーズだ。


「冗談は止めましょう」

元に戻る。


「我慢しなくていいのにー。私は美孝さんの奴隷になったんだから、好きにしていいんだよー」

後ろから抱きつかれた。

朱音さんだ。


ブチッ!!


 何かが心の中で切れる音がした。

 次の瞬間。

 最大限の大声スキルでの声が響き渡る。


「朱音!!服を着やがれ!!次にやりやがったら、10年ほど寝かしつけてやるからな。覚悟しろよ!!」


 140倍になった能力は伊達ではなく、声だけで怒鳴られた朱音を容赦無く壁に叩きつけた。


「ご…ごめんなさい」「何もそこまで怒らなくても…」

あぁん?


「今、何て言った?セーフ。どれだけ僕が我慢してるかセーフは知ってるよな?僕は童貞だぞ?それを全く汲まない、さっきの言葉は許せない。取り消して貰おう!!」

睨みをきかす。


「わ、悪かったよ。ごめん、取り消す」

よし。


「朱音!!今、君は僕をからかう為に、裸になったね?しかも『抱かれても別にいいや』とも思っていた」

声のボリュームを下げる。


「からかうのは、まぁいい。そして、何を思うのも君の自由だが、それを僕に向けるのは金輪際止めて貰おう。不愉快だ!!僕は自分の身の安全すら捨てて、このレストに恋人を作りに来た人間だ」

更に下げる。


「真剣に、僕を好きだと言ってくれる人とエッチをしたいと思ってここにいる!!ハッキリ言ってやる。女なんて、いくらでも買えるだけの資金ならある。金で買った女に欠片も興味が無いだけだ!!」

また上がっちまった。


「男にしか興味がないんだよ」

おい!!


「混ぜっ返すなよ。セーフ!!その話が真実なら、セーフもリーフさんも男っていう話になるだろが!!」

だが落ち着いた。


「捨て鉢になるのは君の勝手。体を売っていた事をとやかく言うつもりも蔑む事もない!!でも、悲しいからって周りを巻き込むのは止めろ」

普通のトーンだ。


「朱音が真剣に付き合いたいなら、真剣に返事をするけど、心を伴わない安易な体の関係を求めようとはしないでくれ。わかったら返事を貰おうか」


「はい。わかりました…でも、本当に真剣になっていいの?私はこの6ヶ月で体を売った。数百回も。既にこの体は病にも汚れてるよきっと。そんな私が真剣に恋なんかしても良いのかな?」


「僕が許す。大丈夫だ。今後、娼婦を商売にしないなら、少なくとも僕は気にしない。それすらも気にしない奴がいるかどうかは知らないが、朱音は商売にしたい訳じゃないんだろ?」


「勿論、商売になんかしたくない。でも病は?」


「多分、大丈夫だと思うぞ?セーフ検索を頼む!」


「あいよっ。任せときな!」


「因みに、僕が最初に結婚を申し込んだセーフは、僕のコーチング妖精だよ。誰にも触れられないから、キスは勿論、エッチな事など出来やしない。でも、僕はセーフが好きで、一緒に居たいから結婚を申し込んだのさ。断られたけどね」


「そんな不思議な存在なの?」「私はそんな不思議な存在に先を越されたんですね」

着替えが済んだねリーフさん。


「因みに、さっき話した10年ほど寝かしつけてやる魔法は、実在するからな。セーフに調査をさせて、把握済みだから、覚悟しておくように!!」


「大丈夫です。今後、美孝さんに向ける視線は真剣だから!!」

あれ?

地雷踏んだ!?


「わかったよ。性病でさえも完治させる治癒魔法があるね。ただし、とびきりの痛みを伴うけどね。あと、薬もあるよ。ただし、材料が入ってこないせいで、とびっきりの値段だね」

そっか。


「朱音が罹患しているのかも確認宜しく!!」


「はいよ、ちょっとここに立ちな」

上から下まで確認する。


「罹患…してるね。残念だけど下腹部に患部がある。喉や口は大丈夫だ」

残念だね。


「残念だな。その治癒魔法が痛みを伴う理由を教えてよ」


「んー。炎と回復魔法の複合型だね。患部を極々小さく焼き潰しながら回復するから、極上の痛みと、複数回の施術が必要だね。使うにも高い魔力値が必要だけど瑞木にゃ関係無いね。詠唱もわかるよ」

理由はわかった。


「朱音さん、今から治癒魔法を使って治すけど良いかい?極上の痛みには耐えて貰わなきゃいけないけどね」


「お願い!!私を治して!!痛みなんて関係ないわ。綺麗な体に戻れるなら、そんなの何でもない!!すぐに始めて欲しい!!」

よし、わかった。


「わかったよ。セーフ、詠唱よろしく」


「朱音、覚悟しなよ。辛いからね…瑞木詠唱だ。天と地に漂いし慈悲深き英霊よ。烈火の焼きゴテと慈悲の光にて病魔を駆逐し、この体に蔓延りし病を跳ね返す力を与えよ…さ。あと、患部に直接触れる必要がある!!」

なんですと!?


「セーフ、患部って?」


「仕方ないだろ!?直接炎で焼き潰しながら癒しをしなきゃいけないんだから!!触れるだけで良いんだよ。ちょっとそこに手を置きな!!」

そこっ?


「僕はファーストキスも未だなのに、女の子の下腹部を触るなんて…」


「い…医療行為だよ!!医療行為!!必要なんだよ!!救急救命と同じさ!!焦りすぎて真っ青になってんじゃないよ」

ハードル…

高いなー。


「わかった。腹を括るよ」


「あと、100%汚れるからね。浴室でやりな」

な・に・で・汚れるのかな?


「セーフさん、お話があります。汚れるって?」


「極上の痛みに耐えるんだ。叫びや涙は勿論、よだれに嘔吐、小水に大便、果ては、あ…」「待て!!待て待て!!マジか!?」


「わかってる。苦しくても耐えるよ」

朱音さん…


「嘘付く理由は無いよ。せめてトイレに行っときな。それから瑞木、施術中に朱音から目を離すんじゃないよ。この魔法は出力操作が肝なんだ。朱音を殺したくなかったら、しっかり見るんだ」

大変な事になっちまった!!


 場所を浴室に移し、全裸の朱音が西洋風の浴槽の中に横たわる。

 水は当然張ってない。

 下手すると溺れるからね。

 風の精霊には、音声遮断の範囲を広げて貰った。

 というか、更に厳重に頼んだ。

 万が一、声が漏れたらと考えたら背筋が凍る気分だ。


「準備は良いかい?朱音さん」


「はい、準備は万端です。トイレで出せるだけ出してきました。でも、汚しちゃったらごめんなさい」

健気に大変なことをぶっちゃけないで欲しい。


「気にしないよ!!医療行為だ!!じゃあいくよ」

セーフは隣で朱音さんをモニタリング。

リーフさんは別室だ。


「はいっ」


 水分を含んだ患部に手で軽く触れる。

 恥ずかしすぎるだろ、これ!!


「天と地に漂いし慈悲深きマナよ。烈火の焼きゴテと慈悲の光にて病魔を駆逐し、この体に蔓延りし病を跳ね返す力を与えよ」


 詠唱を終えると、手の先から効果が朱音の体に直接入り込み始めた。

 体内の病原体に罹患した部分だけを炎が焼いていく。

 と同時に回復も行っている。

 でも、これだと延々焼かれる痛みは続くよ!!

 極上の痛みと言われるはずだ…


 朱音さんはと言えば、最初から全開で叫んでいる。

 涙は止めどなく流れ、よだれも大変な事になってる。

 見開かれた目が痛々しい。

 文字通りの焼かれるような痛みに全身で耐えている。

 とうとう最後の砦まで決壊してしまった。

 それでも目を伏せるわけにはいかない…

 っていうか辛い!!

 一介の高校生が背負う様な医療行為の枠を完全に逸脱してるよね、これ!!


 最後の砦の決壊の一分後に魔法の効果が終了した。

 ポーン、スキル取得【火魔法初級】


 朱音さんは目の焦点があっていない状態で、力無く浴槽に横たわっている。

 地獄の様な5分間の拷問が終わった。

 っていうか僕にとっても完全に拷問だった。

 苦しんでる女の子を見るのは生理的にアウトだ。


「一回目が終わったね。10分休んだら二回目だよ。合計三回の治療がワンセットだからね」

待ってくれー!!


「嫌だよ。これ以上朱音さんが苦しむのは見たくないよ」


「馬鹿だねえ。ここで止めたら、それこそ元の木阿弥じゃないか!!朱音の頑張りを無にする気かい!?」

その通りでしょうけれどもー!!


「僕の精神が蝕まれます」


「諦めな」

すげないお言葉。


「二回目以降は討ち漏らしだけを焼くはずだから、苦しみは少ないんだ。あと少しだよ。朱音を水で流してやりな」

打ちひしがれていた心が少し回復する。


「わかったよ」


 清らかな水を召喚し、朱音さんの体を流す。

 まだ反応出来ない位だ。

 辛いなぁ。


「あ、りが、とうね」

それだけいうと朱音は瞳を閉じた。


「頑張れ…」


 その後、二回の治癒魔法が滞りなく終わった。

 セーフの言う通り、時間は短かったが、叫び声のボリュームは変わらなかったので、個人的には辛かった。

 毎回、最後の砦も決壊してたし…


「よーし、患部は全部無くなったね。あとは、水の精霊に清めて貰いな」

ん?


「なんで?」


「患部は完治しても、病原菌が残ってたら、再感染するだろ?それともなんだい。瑞木が直接手で洗うってのかい?」

この!!

ゲス姐さんが!!

ニヤニヤ笑いを止めろって。


「わかったよ」

絶対別の治療法を確立してやると心に誓う。


「我が友、水の精霊よ。朱音さんの下腹部の病原菌を優しく洗い流しておくれ」


「あー、瑞木ー。結婚おめでとー。了解ー」「ん、ありがとう」


 水流が朱音さんに入り込んでは出てくる。

 なんか、僕も見てはいけない世界に入り込んだ気がするなぁ。

 と考えて、水の中で病原菌を知覚できるか試した。


「あっ、出来たぞ!!これで完璧に綺麗に出来る!!」

水の精霊に頼んで、病原菌を消滅させた。


 ということは、体内の患部にいるのもいけるよね。

 さっき、散々探した病原菌を探すと、再度朱音さんに取りついた病原菌がいたので消滅させた。

 朱音さんが痛がる様子はない。


「やったぞ。負担の少ない治癒魔法完成だ!!ありがとう、水の精霊!!」


「んー。いいよー」


これで他の奴隷の子は苦しませなくて済む。

朱音さん…

実験台みたいになっちゃった。

ごめん。


瑞木美孝18才

レベル28(15)

体力値215(140)=30100

魔力値219(140)=30660

力339(140)=47460

知力231(140)=32340

俊敏さ214(140)=29960

器用さ220(140)=30800

幸運値250(140)=35000

魅力437(140)=61180

風10(140)=1400

水10(140)=1400

火10(140)=1400

土10(140)=1400

光10(140)=1400

称号

貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵、難病の克服者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

解体・交渉・召喚魔法・身体強化・範囲観測中級

精霊魔法信頼級

回復・催眠・風魔法・馬術・火魔法初級

降霊術

武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20

リーフ

相性

綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(736)メルー(72)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(701)天河(53)春臣(63)君里(71)秋虎(72)

精霊:風(10,9)水(9,3)火(9,1)土(8,7)光(7,7)闇(10,8)

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・天河・春臣・君里・秋虎

設定

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いかがでしたか?

次回はまた明日お会い出来るように頑張りたいと思います。

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