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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第3日目 もう後悔はしない…そのために動き出すと決めたんだ!
59/503

51聖別とお嫁さん

 奴隷のみんなに並ぶ人達の列の整理を任せて、ご飯を配る。


「これで59人か。みんな満足してくれたみたいだ」


「あぁそうだね」

セーフも満足そうだね。

僕も嬉しいよ。


「奴隷になってくれた皆や、リーフさんと危なかった子達を併せると77人か。悲しい位に見通しの通りだな」


「あぁ。82人に出来たら良かったんだがね…」

それが、心残りだ…

力不足だね。

圧倒的にな!!


「だが、これ以上は死なせない。ここにいる皆で立ち上がるんだ!!」


「それには、まず、リーフを押さえなきゃいけないね」

そうだね。


「協力要請して人柄を知りたいよね」


「それはそうと飯の残量はどうだい?」

それがね。


「恵美さんの見通しは凄いね。7人分の残量だよ。リーフさんにはまだ食べて貰うつもりだから、きっちり…人数分だ…」

助けられなかった子達も併せてね。


「称号の至高に至る料理人は伊達じゃないってことかい」

まぁね。


「あの状態で、未だに至高じゃないなんて信じがたいけどね」


「まぁ。まだ成長の余地が恵美はあるんじゃないのかい。あぁ、食べた後の食器はどうしたんだい?」

更に美味しい料理か…

楽しみだ。


「食べ終わったら返してもらって、収納に入れてあるよ。後で取り出して、水洗いはしたいよね」


「整理して取り出せば、汚れ自体が収納に残るからね。ホントは水洗いすら要らないけど」

まぁ、気持ちの問題だ。


「一応その方が、気持ち良いよね。ついでにやっとこうか。穢れ無き水よ。現れよ」


 何か神々しい水が現れたが、気にしない。

 ふよふよ浮いている水の固まりの中に、右手から食器を取り出して入れ込んでいく。


 重力によって水の中を潜り進んでくる食器は、あらかじめ水に入れておいた左手で触れて、収納に再保管する。

 収納の中でスタックしようとしたら、表記が変わっていて、未使用のものと一緒に保管出来なくなっていた。


「あれ?洗った食器が、聖別された食器になってる。効果は…と」


超鑑定を発動させる。

『聖別:

神水に捧げられた供物として扱われる。

供物であるため誰も所有できなくなる(保管は可能)。

例えば鎧などは装着して使用は出来るが、転売は不可能で保管場所に必ず戻すこととなる。

また、盗まれることもなくなる。

付与効果→アンデッドに特効(一撃必殺)

取得条件→神水に浸すこと』

 ふぅ。

 またチートだ。

 セーフに報告っと。


「またなのかい?凄すぎるね…使い方はそうだねえ。食器を二百は聖別しときなよ。盗まれることがなくなるのはありがたいじゃないか」

人が増えれば管理が大変だからね。


「まだ、経済の回復までは時間が要るからね。三百にしとくよ。後、みんなに渡す武具もやっとくね。疑うのも、流用されるのも嫌だからね」


「信頼してやりたいけど、人の数だけ心はあるからね。魔が刺すって奴を止められるのは大きいね」

だよねぇ、人間だもの。


 こうして、槍と防具十人分と三百人分の食器は聖別が完了し、盗まれない不思議道具となった。


「しかし、召喚魔法もエラいことになってるね。穢れ無き水で神水って…」

貴女は永遠の穢れ無き乙女でしょうね。


「清らかな位に止めとくべきだったかもね」

神水を還す。


「今更言っても遅いけどね。そうだ、薄いスープはまだ残ってるんだろ?指先から直接飲ませる奴を奴隷の面子にやっときな」

プレイ?

プレイなのか?


「急に何を言い出すのさ。薄いスープは、ほぼ減ってないけど緊急用にそのままに入れてあるよ。冷めないから、おそらく時間停止してる。さっきみたいな話は出来るけど、何故に!?」


「助けた子達が、それをした時に、相性値が急上昇してたからね。瑞木も満更じゃないんだろ?」

うぅ…


「なんかアブノーマル臭が半端無いんだけど?」


「黙りな!!相性アップは、能力アップに直結するんだ!!瑞木の為じゃなくて、奴隷の子達の生存率に直結するんだよ!?我が儘言ってんじゃない!!」

そこまで言われちゃ仕方ないね。


「はーい。リーフさんとの話がついたらね」


 因みに、スープは時々味の変化などが無いか確認するために、味見をしておいた。

 マジ旨い!!

 薄いからコクは全く無いがいくらでも飲めそうな良い味付けで、気を付けないと味見なのにゴクゴク飲みそうになって我に返った。


「さて、みんな食べ終わって。聖別も完了っと。リーフさんはご飯済んだかな?」


「…食べてないみたいだね。いいや、これは食べる気がないみたいだ。早く戻ってやんな。命の危険はないけど辛いはずだ」

目の前にご飯を置いて待てを続けて、辛くないわけない!!


「急いで戻るぞ!!」「おうよ」


 実際に、飛ぶように帰る。


「リーフさん何かありましたか?お渡ししたご飯を食べていらっしゃらない様子ですが?」


「これは瑞木さん。お早いお帰りですね。もう皆さんに渡し終わったんですか」

お腹空いたって事を、微塵も感じさせないんですね。


「はい。きちんと全員分お渡ししましたから、食べて頂けませんか?ご飯を」


「私は…食べてはいけないんです…このご飯を食べる権利がありません!!」

あぁん?


「今、貴女は自分が何を言ったかわかっているのか?リーフさん!!貴女は自分一人の力で生きてる訳じゃないんですよ!!お腹が減ってるはずです。お食べなさい」


「朱音と同じことを言うのね。体を売ってまで手に入れた食料を私の為に差し出した時と同じだわ…でもね…あの時と状況が違う。瑞木さんという救世主は現れた。私が居なくなっても、皆を纏めあげて進んで行けるでしょう。罪にまみれた私は退場するべき時が来たのです。このうえは責…」「馬鹿なことを言うな!!」

大声と叱咤激励を最大限で展開する。


「命をなんだと思ってやがる!!」

響き渡る。

知ったことか!!


「死ぬんじゃねえ!!食える食事を食わなかったなんて理由死んだんじゃ、今日、目を醒ませなかった奴等に申し訳が立たねえじゃねえか!!」


「何を言ってらっしゃるの?」

知らねえとは言わせねえ。


「あんたはリーダーだったな。今日の朝、目を醒まさずに餓死した、岩淵要、竹内廉、古泉薬師、古泉九十九、城乃内シャルルの5人に、当然覚えがあるはずだよな!!」


「その5人は身内が、引き取りに来たと朱音が朝告げていた…まさか!!朱音!?」


「老い先短い私達よりも、若い皆で分けろと食べる量は最低限でした…」

顔を背けて朱音が答えた。


「まさかじゃねえよ!!馬鹿が!!この状況で引き取りにくる身内がいる奴が…こんなとこで浮浪者なんざやってるわけねぇだろうが!!!!常識で考えろよ!!死んだんだ…」


「えっ!?」


「えっじゃねえよ!!リーフ!!アンタには責任がある!!死ぬまで生き続けるという責任がな!!それを果たさねえってんなら、俺が無理矢理にでも生かしてやるぜ。封印した力を使うことだっていとわねえぞ!!覚悟しやがれ!!」


「しかし、私の罪は消えません。生きている事自体が罪とすら言えるのです」


「黙れ!!死んだからって罪が消えるとでも言いやがるのか!?そんなもん!!生きて償ってこそだろうがよ!!言え!!その罪を!!俺が一緒に背負ってやるよ!!」

南口の顔が一瞬よぎったが無視だ!!


「お言葉は嬉しいです!!でも、私の大きすぎる罪を背負わせるなんて、出来ません」


「黙れ!!俺はラードを、そして世界を救うためにここにいるんだ!!お前の罪位なんだって言うんだ!!嫌だって言っても一緒に背負ってやる。話せ!!これは決定事項だ!!」


「私とのイバラの道を共に歩んで頂けると、そう言うのですか?」

イバラの道なら既に歩んでる!!


「既にお前に拒否権はない!!もう決定したことだ!!お前は俺のものだ!!そして、飯を食うんだ!!」


「嬉しいです。こんな熱烈な結婚の申し込みを頂けるなんて思いませんでした。理由をお答えします。私はラード王国で起きている飢餓の全ての原因を作った女だからです。でも、片足の…こんな傷だらけの私で本当に良いのかしら?」

それかよ!!

知ってるよ!!

でも…結婚て何?


「結婚?」


「はい、私と共に罪を償う道を歩んでくれるのでしょう?永久でも」


「あぁ!!そうだ!!でも結婚?そう…なるか」「そうなるねぇ…結婚おめでとうよ」

ニヤニヤ笑いを止めろよゲス姐さん。


「ふぅ」

腹を括るか。


「結婚しましょう!!リーフ自体に魅力満点なので、卑下する必要はありません。足は治します。必ずね。ただし3つの約束をしてもらいます」


「ありがとうございます。貴方のどんな言葉でも受け入れましょう」

泣かないでね。


「1つ目は、僕は街道から魔物を駆逐し、ラードを正常な交易都市にする事を目指していますので手伝いなさい。そして、これをもって罪の償いとしなさい。勿論死人もこれ以上出すつもりはありません!!2つ目、罪を償うことを含めて、精一杯生きると誓うことです。食事の拒否など一切許しませんよ!!3つ、性奴隷になることを前提にお付き合いから始めて下さい」


「は…はいっ!!誓います!!私が…望んで出来なかった事をこそ、成し遂げようと仰るなんて!!私はなんという幸福者でしょう!!私の全ては既に貴方のもの!!全てを捧げましょう。特殊な性癖をお持ちだとしても、この誓いは小揺るぎもしません。出来ることは精一杯、いくらでも致します」

あぁ…

一般常識が痛い。


 また、ビスッと音がして、空中に契約書が表れ、杭で留められた。

 性奴隷契約書と銘打たれている。


 主人欄に瑞木美孝、奴隷欄に御厨リーフと署名が刻まれた。


 雇用条件欄にリーフと人生を共に歩むこと、かつ、ラード王国の交易を回復することとあり、満たされなかった場合は双方話し合いのもと、性奴隷契約の解除が可能と記載されている。

 ただし、性交渉を行うまでは通常の奴隷と変わらないと注意書きがある。

 ポーン。【瑞木美孝の奴隷に御厨リーフが加わった】


「はい、これで契約完了。僕は別に変態じゃないんで、エッチは普通でいいと思いますよ」


「あら、そうなんですか。さっきは荒っぽかったのであんな感じで、激しく愛されるのかと思ったのですけど…」

おーい、この世界の処女はみんなこんな感じですか?


「まずはご飯を食べましょうね」


「はいっ!!でも美孝さんその前に1つだけお願いが…」

なんだろ?


「私との結婚の誓いの宣言を再度して頂きたいのです。先ほどは急なことでお応え出来ませんでしたから…」

誓い?


「この世界の結婚式の事さ。互いにあなたは私のものと宣言しあって。同意を示しあうのさ」

ありがとうセーフ。


「良いでしょう。いきますよ」「はい」


「リーフ、貴女は僕のものです」「美孝さん、貴方は私のものです」


「喜んで同意しますよ」「私も同意致します。末永く愛して下さいませ」


 宣言の瞬間に、奴隷の皆を中心に歓声があがる。

 何もない。

 そして、本当に唐突の結婚…

 でも、皆の笑顔を見て心の奥で暖かさが広がっていくのを感じた。


瑞木美孝18才

レベル28(15)

体力値215(140)=30100

魔力値219(140)=30660

力339(140)=47460

知力231(140)=32340

俊敏さ214(140)=29960

器用さ220(140)=30800

幸運値250(140)=35000

魅力437(140)=61180

風10(140)=1400

水10(140)=1400

火10(140)=1400

土10(140)=1400

光10(140)=1400

称号

貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

解体・交渉・召喚魔法・身体強化・範囲観測中級

精霊魔法信頼級

回復・催眠・風魔法・馬術初級

降霊術

武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20

リーフ

相性

綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(340)メルー(52)道緒(83)直(101)メアリー(87)燕(89)レモン(83)流々(88)里乃(81)リーフ(103)天河(53)春臣(63)君里(71)秋虎(72)

精霊:風(10,7)水(9,1)火(9,0)土(8,7)光(7,7)闇(10,8)

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・リーフ・天河・春臣・君里・秋虎

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やっと投稿出来ました

また明日お会いできることを楽しみにしています。

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