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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第3日目 もう後悔はしない…そのために動き出すと決めたんだ!
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50奴隷の13人と目を閉じたままの5人

「君は加護を授かったのさ」


「加護ってどんな?」

まあ、そうだよね。


「僕からの加護だよ。朱音さんの力は十倍になってるんだ。そして、僕も朱音さんから加護を貰ってるから、十倍になってるよ。さっきした契約は、双方に良い影響を与えるものなんだ」


「十倍…だからあんなに跳べたのね」


「ただし、もし僕を裏切ったらマイナスの加護が付くから気を付けるんだよ」


「裏切るって?」

気になるよね。


「誠実に裏切らず僕と働く事を誓ったでしょ」


「そうね」


「その誓いを破ることさ」


「普通に真面目に働いてれば関係なさそうに聞こえるけど……それで良いのよね?」

そう。


「勿論さ」


「因みにどんな加護が付いちゃうの?」


「力が十分の一になるのさ」


「えっ今現在の?」


「違うよ。さっきまでの力のだから、今からだと百分の一だね」


「未来永劫?」

まぁ、怖いから気になるよね。


「奴隷契約を解除するまで…だよ。でも心配しないで!!待遇は今後はもっと良くするつもりだしね。当面は快く働いて貰えるはずだよ」


「奴隷を解放するって言ってるの?聞いたことないわ!!事実上の未来永劫って訳ね。まぁ…誠実に普通に働いてれば要らない心配だけど」

まぁ知ってる奴等は情報を隠蔽してるからね。


「そういう事だね。でも、まず今一番大事なのはみんなを救う事なんだ。皆と街道の魔物を片付けることも予定してるけど、まずはお腹を一杯にしなきゃね。お願いしたことは覚えてるかい?」


「まずはリーダーね。呼んできます」

よしっ。



「よろしくね。リーダーにも手伝って貰いたいんだ。あと、契約して急に現れた彼女はセーフ。僕の仲間だ。重要な話をリーダーの所に向かいながら聞いて欲しい。奴隷契約に関する重要なことだよ」

僕の言葉を聞いてから朱音さんが走り出す。


「セーフ、よろしく」「任されたよ。すぐ戻ってくるからね」

心苦しいけど致し方ない。


「さて、食べ終わった皆さん。今のやり取りを聞いてたと思います。聞いた通り、真面目に働いてくれるなら三食を保証しましょう。労働条件も無茶にならない様に頑張りますので、奴隷契約をしてもらえませんか?」


「一つだけ聞きたい。その三食は、さっきの料理と同じ人が作るのか?」

さすが恵美さん。


「望むなら希望に沿おう」


「じゃあ俺はなるぞ」「私もよ」


 結局、その場にいた12人が全員奴隷になり、計13人が奴隷となった。


 奴隷になった皆には、浮浪者仲間を呼んできてもらう。

 奴隷契約については他言無用と言い含めてだ。

 破った場合は、マイナスの加護に該当し、死をもって償ってもらうことも言い渡してある。


 魅力の影響なのか、口を揃えて「美孝様を裏切るなど考えられません」と言っていた…

 土の加護が効いて十万を超えている魅力は伊達ではない!!

 でも…

 様だけは勘弁して貰おう。


 朱音さんにはセーフから必要事項を伝えて貰った。

 あのタイミングで言うと、他の人の奴隷契約に影響が強過ぎたからね。


 戻ってきたセーフが声をかけてくる。


「なかなか凄い事になったもんだねぇ」

そうだね。


「うん、でも、みんな物凄く相性が低いね」


「明日からの命がかかってるからね、渋々ってところもあるさ。仕方ないだろ。でも低さは、瑞木の問題でもあるよ。向こうからは高い子もいるからね」

まぁね、ちょっとネガティブな称号が目に入ってね…


「出来れば、会社化したいな」


「確かに、それが一番現実的だ」


「でも、それよりもまずは命の危険な人達を救うことだ。セーフ!!範囲をこの町全体に拡大して捜索!!」


「はいよ!!該当は3人!!さっきの坊主より格段にマシだが危険だね。案内するから着いてきな」

ん?


「思ったより少ないな。他にはいないのか?」

羽根で飛ぶセーフを追いながら聞く。


「…残念だけどね。5人が…今日、目を醒ましてないんだ。昨日は少し寒い夜だったからね」


 愕然とした。

 わかっていたことだった。

 そして、昨日の時点でもそう自分で発言したはずだった。


 それでも。

 それでも、胸に空くぽっかりとした虚無感は拭い去れていない…


「瑞木、待ってる子もいるよ」

そうだ。


「あぁ。行かなきゃ、またそういう子が増える。立ち止まる暇はない!!転がってでも進んで助けなきゃな」


「あぁその意気だ!!」

でも!!


「でも、5人の中でなんとかなる可能性のある人はいないの!?」


「既に、全員が事切れてるよ…そして、城の回収班が…積み込んでるね」


「あの回収班!?」

怒りが込み上げる…

でも何で僕怒ってるんだろ?


「待ちな!!随分丁重だよ。毛布でしっかり包んで、抱き上げて泣きながら抱いて帰ってるよ。5人とも全てだ!!なんて事だ!あの時と全然違うじゃないか!!」

何を怒ってるんだろ?

聞いた限りでは良い話じゃん。


「怒る理由がわからないよ?」


「そうだね。悪かないよ。でも…でもね」

苦しそうだ。

悲しさを振り払うように首を振る。


「じゃあ、行くよっ」


 最速でたどり着く。

 3人とも思ったより弱ってなくて、口に指を突っ込んでスープを入れてやるとごくごく飲み始め、早くに回復した。

 意識もある。


 3人を連れて最初に手を洗った広場に戻る。


 広場には続々と人が集まりつつあった。

 その中でひときわ目を引く2人がいる。


 赤い髪をした朱音さんと白い髪をしたリーフさんだ。

 ん?

 確か聞いた話では元騎士団長の髪の毛の色は紫色と聞いたけどな。


「美孝さん、お連れしました。リーダーです」

ありがとね。


「朱音さん、ありがとう」

端的に言おう。

好みが服を着て歩いてる感じだ!!

襟元で髪を短く切り揃え、ボブカットに近い髪型。

190近い高い身長。目は二重で大きめだが、視線が強く凛々しい顔立ち。

そして、体型的に膨らみが少なくいわゆるシャープな貧乳さん。

髪はプラチナがかった白髪であまり元気はないかな。


「お初にお目にかかります。駆け出しの冒険者をしている瑞木美孝と申します。不躾なことを申します。ご足労頂いて大変申し訳ありませんが…皆さんお腹を空かせているので、お話はご飯を配った後にさせて頂きますね」


「こちらこそ、リーフです。喜んでお待ちしますので、どうぞ。ただ配るものが見当たりませんけれど」

そりゃあね。


 右手にハンバーグ入りのスープを器に入れて出現させる。


「宜しければ味わってください。知り合いの料理人に腕をふるって貰ってます。旨いですよ」


「お気遣い感謝致します。しかし、私は最後で結構です。皆に渡してあげてください」


「解りました。では、そこで休んでいる彼に、この弱った人用のスープを飲ませて頂けますか?」


 最初に助けた子の事だ。


「喜んで」

聖母のようだな。

自分もお腹が空いてる筈なのに。


「こちらは、望んだらあげてください」

ハンバーグ入りの濃いスープも差し出す。


「まだ難しいのでは?」


「無理なようであれば、処分をお願いします。勿体無いことは当然しませんよね?」


「スプーンを二つですか。お見通しなんですね」

はにかまれた。


「では、もう行きますので、よろしくお願いします。朱音さん手伝ってね」


「はいっ!!」

朱音さんも嬉しそうだ。


奴隷リスト

男:桜井天河、天都春臣、篠宮君里、藤胴秋虎

女:鍵軒朱音、村上メルー、ルメール道緒、嶋野直、桐生メアリー、春宮燕、天野川レモン、君嶋流々、鈴川里乃


瑞木美孝18才

レベル28(14)

体力値215(130)=27950

魔力値219(130)=28470

力339(130)=44070

知力231(130)=30030

俊敏さ214(130)=27820

器用さ220(130)=28600

幸運値250(130)=32500

魅力437(130)=56810

風10(130)=1300

水10(130)=1300

火10(130)=1300

土10(130)=1300

光10(130)=1300

称号

貧乳も好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

解体・交渉・召喚魔法・身体強化・範囲観測中級

精霊魔法信頼級

回復・催眠・風魔法・馬術初級

降霊術

武装レベル:槍13、剣8、投擲19、打撃1、短剣20

相性

綱芳(340)さやか(653)恵美(595)武司(95)玲子(55)朱音(23)メルー(2)道緒(33)直(51)メアリー(37)燕(39)レモン(33)流々(38)里乃(31)天河(13)春臣(23)君里(31)秋虎(32)

精霊:風(10,7)水(9,1)火(9,0)土(8,7)光(7,7)闇(10,8)

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・天河・春臣・君里・秋虎

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好ましい話になっていますでしょうか。

明日の投稿については…未定です。これからの書き貯めに左右されます。

明後日には投稿できるはずです。

明日か明後日の18時にお会いできれば幸いです。

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