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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
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474団長の執務室からおとどけします


「おぉい!今帰ったぞ!」

灰冠さんの声で門番達が顔を上げた。

さて、下に向かって降りるとしようか。


「団長!緊急事態です!城に眠妃様の姿が確認できなくなりました。帰国手続きはこちらで済ませますので、城へお急ぎくだ……は?眠妃様!何でそこにいるんですか?」

門番たちに向かって真っ直ぐに降りていく途中で、モンバルさんから緊急事態の報告と、その原因への質問が飛んだ。

まぁ、国賓を事前通知も無く引っ張り出せばそうなるよね…

えっと、ごめんなさい。


「悪いわね。私が愛しの灰冠に会いたくて、城を抜け出しちゃったから迷惑をかけたのね。ごめんなさい」

眠妃さんが、唐突に大嘘をモンバルさんに告げる。

本来の原因は僕だから、庇ってくれたんだね…

まぁ、誤解が解けずに国賓の誘拐って扱いになったら、死刑だろうしね。

助かった。

人類に僕を殺せそうに無いことを考慮しても助かった。

折角仲良くなった人達から、誘拐犯として追われるのは嫌だからね。


「全く!眠妃!馬鹿な事ばかりしでかしやがって!まぁ!んなこた良いんだ!ここにコイツが居るってことで無事は確認したな?衛兵隊、近衛隊、冒険者ギルドと首脳部にも情報を共有しといてくれや。俺の方でも手を打つ予定だが、至急頼む!」

ツンデレなノロケと、事態収束のための指示が為される。

門番の面子から、4人が各方面に駆け出していった。

面と向かっては無理だけど、心の中では感謝しておこう。

ありがとう。


「ありがとうございます。では城へと急ぎますね?」


「おぅ!そうしてくんな!城に辿り着きゃ、アレが使えるからな!俺も眠妃も無事だと伝えるにはちょうど良いぜ!」

アレ?

嫌な予感がしないでもない。

まぁ、灰冠さんの発明なんだろうな…


「あぁ!それなら私も一緒に話しますね!その方が、皆さん安心できるでしょう?」

ふむ、眠妃さんも知っていて、皆が安心できるものか。

なんだろうな?

でも、大分安心できそうだ。


「さて、城に到着しましたよ?どうしましょうか?」


「流石に空を飛ぶと速ぇな。ついでだから瑞木達も付いて来いや!中々の見物だぜ!」

そう言いながら執務室に全力疾走する灰冠さんを追い掛ける。

しかし、じいさんなのに息切れひとつしてないのは流石だね!


「ちょっ!団長?奥様も?どういうことですか?」

門番の人が当たり前の疑問を投げ掛けてくる。


「執務室から全国民に説明すっからよ。ちょっと待ってろよ!」

そう言って駆け抜ける団長って……

酷さMAXだよな…

門番の人、ご愁傷さま。

そして、無言で走りながらついてくる執事さんは、慣れたものなんだろうね。


「ちょっと!私にはそこまでの体力は無いのよ?待ちなさい!」

息切れしかけた眠妃さんを、リーフが抱え上げる。

そのまま、小さい娘を抱えるようにして、僕の後ろに付いた。

執務室はもうすぐソコだ。


「さぁ!準備に取りかかるぜ!」

満面の笑みを湛えながら、灰冠さんが執務机の右端をスライドさせると、赤いスイッチが現れた。

躊躇なくカチッと音をさせて押されたスイッチによって、机の下からカションと言う音が聞こえ、机の中央に穴が開き、収納されていたマイクがせり上がってくる。

つまり……


「放送設備?」


「お!これを見ただけで、それに思い至るとは流石は瑞木だ!そうさ!緊急事態の時のみ使用可能な放送設備を、この執務室につけてあんのよ!」

うん、それは別に良いんだけどさ。

どう考えても、あの隠しスイッチと、マイクの格納は不必要なんじゃないかと思うんだが?


「さぁ!準備万端ね!ついでに私の歌声も久しぶりに披露しましょうか?」

眠妃さんの目がキラキラ輝いている。

これは、マイクを握ったら離さない人の匂いがする。


「こら、眠妃…前に国民達のリクエストに応えすぎて、24時間歌いっぱなしとかやって、血ぃ吐いて倒れたじゃねえか!だから、このマイクを眠妃は出せなくしたんだからな!調子に乗るんじゃねぇよ!」

血を吐くまで歌うとか……

どんだけ歌が好きなんだよ!

そりゃ格納庫も作るわ!


「もうっ!この事になると真面目に怒るんだから…もう大丈夫なのになぁ」

って言うか、血を吐いて倒れた眠妃さんを見た灰冠さんを考えると、取り乱しっぷりが酷いだろうなってわかる……


「眠妃さん、灰冠さんの心労を考えると、僕には責められないですよ?」


「あら、わかっちゃった?あの時の灰冠は、特にかっこよかったのよ?惚れ直しちゃったわ!」

えぇーっ!

それって、絶対、オロオロしながら眠妃さんを心配して、青ざめてる灰冠さんの事ですよね?

魅力的な部分があるように感じないのは、僕だけですか?


「まぁ、理解できないって顔ね?でもね…それには理由があるの。だって、私が灰冠に愛されてるかわからなくなってた時だったもの……泣きながら抱き締められた、あの時ほど灰冠の愛を感じられた時は無かったわ」

そっか……

灰冠さんの愛を確かめられた瞬間だったんですね……

それなら、格好良く見えるかもしれない。


「おらっ!お前ら!放送準備は万端整ったんだ!さっさと皆を安心させてやらにゃならねぇ!眠妃!話す準備は出来たな!?」

おぉ!

団長って感じだね!

素直に格好良いぜ!


「はいっ!出来てるわ!灰冠の後に私に変わってくれれば良いわよ!」

並び立つ団長と奥さんが神々しく見える。

凛として、国を背負って立つ王と王妃だ。


「良しっ!じゃあいくぜ!」

「喜んで!」

灰冠さんがマイクをとり、緊急放送が始まる。


「皆、元気かぁああ!団長のカーマイン灰冠だ!騒がせてすまねぇが、少し聞いてくれ!俺の嫁の眠妃の姿が見えなくなって、心配をかけたが、俺と一緒に主に会っていただけで、無事だ!元気だから安心してくれ!」

「皆さん!眠妃です。愛する灰冠に会うために、少し頑張りすぎてしまいました。この通り、滞りなく城に戻りましたので、ご安心下さい」

街中まで聞こえているらしい放送は、事実をありのまま受け取らせたらしい。

そこかしこで、歓声があがっているから、夫妻は国民からの人気も高いようだ。


「眠妃、ついでと言っちゃあなんだが、伝えることがあるから、代わってくれや」

「あらあら、今日から私の研究に没頭するって皆さんにお伝えするの?」

は?


「バッ!バカヤロウ!!マイク入ってんだぞ?何て宣言しやがる!」

「あら、違ったの?でも大丈夫よ?大抵の国民達も、ヤッパリねって思ってますから」

そう思ってたとしても、公共の放送で流す内容かどうかは考えた方が良いと思います。


「くっ!気をとりなおして行くぞ!現在、主に対する厳戒体制を敷いているが、現時刻をもって解除する!理由は、主の下を俺が直接訪れて安全が確認出来たためだ!」

「いつもの勝負を挑むなら、変わらず恐ろしいから、そこは気を付けてくださいね」

「以上だ、よろしく頼む!!」

あぁ、安全宣言ね!

それにしても、いつもの勝負か。

命をかけて主から鱗を貰うための試練ね…

今なら、楽勝で勝手に貰えそうだけど……

そんなことする人はいないかな。


「さて、これで各長官がこの部屋に来るな。その前に瑞木。今回無理を言った報酬だが……事前に聞いてたように、提案っつーのを聞いて検討するって事で、本当に良いのか?」

そっちも覚えてくれてたね。

出掛けに色々やりあったから、ぶっ飛んでるかもと思ったけど…

ありがたい。


「えぇ、聡明な灰冠団長ならば、提案内容を精査して、必ずや国民と、この世界の為に素晴らしい答えを導きだして頂けると思っていますので」


「おいおい!急に持ち上げんじゃねぇよ!しかも、そんな畏まった口調も止してくれ!とりあえず、内容を聞かせろや!話はそれからだ!」

「私も聞いても良いのよね?」

勿論ですよ。

ぜひ、聞いてください。

正念場だね……


「まずは、この世界の仕組みから伝えます」


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法、交渉

心酔級_思考圧縮、範囲観測

信頼級_

_上級_召喚、回復、風魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在

_初級_火魔法、馬術

武装Lv_槍232、剣590、投擲506、打撃225、短剣738

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(45,1)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(16,9)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

白雪(201)うさうさ(205)灰冠夫妻(636)

_精霊_風(32,9)水(39,5)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(22,0)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ幸いです。

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