472精霊陶器作成披露とマイナスの加護
遅くなりましたが、今年初更新です。
仕事と家族サービスが忙しいので、無理の無い範囲でボチボチいきます。
お待たせして申し訳ない。
今年もよろしくお願いします。
「瑞木…お前、これを鍛冶仕事一切無しで作るのかよ!?」
残念ながら……
「ええ。灰冠さんと違って、僕の武器制作は、すべからく精霊の力を借りておりますので、あしからずご了承下さい。まぁ、今回作ったのは武器じゃないですけどね」
「凄いわね!こんなに綺麗なのに、土だけで出来上がるなんて!」
初見で精霊陶器を陶器と見破れる人は、居ないんじゃないかな。
あぁ、折れて断面とか見なきゃ、判らないだろうから、オリハルコンの強度を持つ僕の精霊陶器を陶器と同定するなんて、そもそも不可能か…
そういえば、土を堅く固めて成形しても、武器にはなるな…
めちゃくちゃ固くなるから。
でも、あれは更に手間がかかってないしなぁ。
わざわざ言う必要ないよね。
「イメージとしては、土地の精霊達の力を、土に固定して作り出してるんです。だから、例えば眠妃さんの部屋で作ると、これとは別の仕上がりになるはずですよ?」
「んふふっ。どんな愛に溢れる仕上がりになるのかしら。でも瑞木君、訂正しておくわ。その部屋は、私と灰冠の愛の巣と表現して頂戴」
えっ……
っとぉ……
マジですか?
灰冠さんの意思とか……
ま、まぁ、スルーでお願いします。
「……えっと眠妃さんの、ご希望で作った、この手錠ですが、ここの土地柄を反映して、火の属性を持っています。なので、燈白色の地にトパーズ状の煌めきが散りばめられてるんですが。実は、それぞれの属性によって、異なる加護がつきます。灰冠さんが作成する時は、気を付けてくださいね?」
「はぁ?加護って何でぇ?何を気を付けりゃいいんだ?」
倍数補正だからね。
「火の加護は、力の値に倍数補正がつきます。そして、今回の手錠の補正数値は1に固定しておきました。気を付けるのは、倍数補正の数値に、ですね」
「つまり、今回は補正無しって事だな!特に影響なし、と。ん?だが、その補正の変更って奴は俺にも出来るのか?出来ねぇなら気を付けろもねぇだろ?」
さて、そこがわからないんですよね…
「任意で灰冠さんに変更出来るかはわかりません。僕以外に精霊陶器を作った人が居ませんから。因みに僕は、精霊魔法が心酔級になってから、補正の変更を精霊にお願いして使い始めたんで、特典なのか、元々使用可能かは、不明なんですよ」
「つーことは、だ……指定せずに作ると、1以下の補正になったり、最悪マイナス補正なんてヤバイものまでありえるって言いたいのか!?」
マイナスかぁ……
流石にそれは無いと信じたいけど…
「1以下の事を想定して、お話ししてますよ?でも、それもあくまで、可能性の話になりますが……でも、少数点以下はともかく、マイナスは死人が出るかもしれないのかな?」
「つまり?」
知見がないからなぁ…
「僕は当初から自然と2倍のものが、出来てましたから…精霊に直接お願いしてみて試して貰って確かめてみるしかないですね」
「精霊と話せってか?難易度高いな…」
話す条件だけなら、そこまで辛くないけど…
「僕の場合は、精霊魔法を一杯使って仲良くなったら、話すための加護を貰えましたから、コツコツ頑張れば難しくないですよ」
「ほぅ!結構地道なこともやってんだな!俺もそれを目指すぜ」
お願いしてただけだけどね。
「というより、精霊陶器は、精霊との仲の良さに品質が依存しますからね。精霊魔法を通じて仲良くなる事だけが、品質向上に貢献すると思います」
「つまり今の俺はこいつを作るためにゃ、新人ってことか?」
誰にでも初めてはあるからね。
「そうなりますねぇ。現状で、もし作ろうとしたら、どんな状態で出来上がるかも不明です」
「うおっしゃあ!この年でド素人から出発かよ!いいなぁ!いいっ!!燃えるぜ!」
何を喜んでるのかな?
「燃える?」
「ド素人って事は、まっさら、って事だ!いくらでも努力の余地があるってことだ!それは、実は素晴らしいことなんだぜ?」
新たな刺激って事か。
「えぇ。確かに未知の事。特に挑戦には、心がワクワクしますよね!」
「おぉよ!普通の鍛冶仕事も、まだまだ極めたなんて言うつもりはねぇが、なんとも心踊る話だぜ!」
楽しそうな笑顔だ。
職人気質だね。
「そういう意味なら僕も萌えますね。あっ、そうそう。注意として、先程伝えた危険があるので、精霊魔法がある程度の腕前になるまでは、作成そのものをしないで下さいね!」
「そうか…さっき見てた感じだと、土の精霊の成形はともかく、火の精霊の焼成と、水の精霊の水の膜は、下手を打てば、簡単に死人が出るからなぁ。わかったぜ!」
話が早くて助かります。
「ご理解頂けて良かった!マイナスの加護はあるだけで死人が出る可能性もあるので、その点にも気を付けて下さいね。因みに、各精霊に話すための加護を貰えたら、作るための最低ラインを超えた時だと思いますよ?」
「そうか…とりあえず、水と火が最優先で、次が土、光と風と闇はそのあとになるぜ。俺は陶磁器加工も心得てっからな!」
あっ、粘土による造形を前提にしてるのか。
「うーん……ある程度の順序に差が出るのは仕方ないですが、精霊とは全員と均等に仲良くなった方が良いですよ」
「はぁっ?均等だとぉ?何の意味があるんでぇ。土はともかく、光や風、闇は精霊陶器にゃ関係ねぇだろ?」
皆の機嫌が悪くなるだろうね。
「いいえ。関係はありますよ」
「あぁ?どんな?さっきの話を聞いただけじゃ、とても理解出来ねぇぞ?」
まだ話してないからね。
「精霊魔法の特長が理由なんです。さっきも言いましたが、精霊との相性がこの魔法の源なわけなので、特定の子だけを贔屓をすると、喧嘩が起こる危険があります」
「つーと何か?精霊と仲良くなりゃ仲良くなっただけ、腕があがると?」
確かにそうだけど…
「先程もそう伝えましたよ?そして、仲良くなるなら、二人だけよりも六人全員と仲良くなりましょう」
「別に嫌ではねえけどよ……しなかったら、大幅に躓くってこったな?」
というか…
ギスギスしかねないかな…
「多分そうなります。精霊達には心がありますから…魔法の途中で応援したら、威力が高くなったりしますし」
「当然、喚ばれなかったりすれば寂しがったりするわけか?」
そうそう!
「ええ、だから寂しい思いをさせないようにしてください。喚んでなくても遊びに来る位なんで」
「大変だな……」
勝手に風呂の用意が済んでるからね。
「そうですねぇ。風呂が好きすぎるのは、ちょっとびっくりですね。急に現れますから」
「はははっ。そうじゃねぇよ。俺が言ったのは……」
顔が曇ったね。
「ん?どうしたんです?そんなに不安そうにして」
「あぁ……精霊だって人間と変わらねぇだろ。一歩間違えば…」
あぁ、誤解を招く可能性か…
「嫌われたくないってことですか」
「俺にゃ、前例があるからよ」
眠妃さんの事だね。
「あら?大丈夫よ。他の誰にだって許さないもの!私以上に灰冠の心を占めさせる瞬間を作るなんてね!」
その説明では大丈夫かどうかは、判別がつかないんだが…
「つまりは、眠妃さんが隣にいる限り、ツンデレの矛先は他の誰かに向くことはあり得ないわけですか?」
「そうよ!灰冠の一番の愛は私のものよ。他の誰にもあげないの」
あれを愛と言い切る貴女も相当ですな…
「だそうですよ?良かったですね。灰冠さん」
「くっ!全く付き合いきれねぇぜ!話を進めてくんな!」
反対ってことは……
聞いてたいんですね。
わかります。
とりあえず静観してよっかな。
「あら、可愛いわね。好きよ、灰冠」
眠妃さん、楽しそうな笑顔だなぁ…
「み、瑞木!」
茹でタコの様に真っ赤になったから、そろそろ進めますか。
「はいはい。各精霊陶器の特徴を伝えますね」
「おぅ!名残惜しくなんかねぇから早くやってくれ」
素直じゃないなぁ。
表情が名残惜しそうですぜ?
「ふふっ。全六種類です。火の加護は力が、水の加護は回復力、土の加護は魅力、風の加護なら速さ、光の加護なら能天気さ、闇の加護なら魔力がそれぞれ上昇することになります」
「能天気さだと?まぁ、瑞木が嘘つく理由もないから真実だろうが……色でも見分けられるんだろ」
能天気さについては僕も同じことを考えたからね。
「そうです。火は燈白色にトパーズ、水は青白色にオパール、土は黒色にサファイア、風は緑白色にエメラルド、光は白色にダイアモンド、闇は暗灰色にルビーを散りばめていますね」
「ほう…俺の好みだと闇の精霊の配色が一番好きだな……」
あまり目立たない配色ですよね。
「聞き捨てられない」
闇の精霊が急に現れたけど……
珍しいね。
「ニース……前のめりすぎだろ」
瑞木美孝18才 Lv520(106)
体力値_132万(1320)=17億
魔力値_132万(1320)=17億
__力_132万(1320)=17億
_知力_132万(1320)=17億
俊敏さ_132万(1320)=17億
器用さ_132万(1320)=17億
幸運値_132万(1320)=17億
_魅力_1320万(1320)=175億
__風_11万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8600万
__土_10万(1320)=1億
__光_5万(1320)=6500万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法、交渉
心酔級_思考圧縮、範囲観測
信頼級_
_上級_召喚、回復、風魔法
_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在
_初級_火魔法、馬術
武装Lv_槍232、剣590、投擲506、打撃225、短剣738
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)
メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3156)里乃(3375)リーフ(45,0)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)
枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(16,8)
牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)
他42名(平均2581)
元奴隷12名(平均182)
ノルン達7名(平均93)
天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)
他23名平均(2064)
冒険者200名(平均88)
ハイエナ冒険者40名(平均7)
白雪(201)うさうさ(205)灰冠夫妻(586)
_精霊_風(32,9)水(39,5)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。