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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
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468命を刈りにきた爪と血の涙を流すドラゴン

「こんにちは、ドラゴン君。今朝ぶりですね。元気になりましたか?この灰冠さんの依頼でね。あなたの様子の確認に来ましたよ?」


『は?な、なんで、お前来てるのだ!?ついさっき我の事を蹂躙したくせに、まだ蹂躙し足りないとでも抜かすのか!?』

待て!

僕はそんなサド気質は持ってない!

何、口からレッサードラゴンの首から下をはみ出させたまま、驚愕した顔を浮かべてるのさ!

あんぐりと開いていく口の端から、血の色の糸を引きながら、頭の無いレッサードラゴンが、地面に滑り落ちて、地響きを発てる様子を見るに、どれほどの驚愕かが伺えるけどね。

発せられた問いの声も少し震えてる。

あぁ、確かに、それだけの事をしたからね…


「怯えなくて良いですよ?僕は真面目に生きている貴方に、危害を加えるつもりはありませんから…」


「おいおい、主に向かって何言ってんだよ。最強のドラゴンなんだぜ!?にんげ…」『おいっ!なんで、そんな弱そうな生き物を背に乗せている!まさか、そいつも強いとか言わぬだろうな?』

僕ってそんなに弱そうかなぁ…

つまりは、僕が思いの外、強かったから灰冠さんも強いかもって思ってる訳だし。

端から警戒されるのも危険だから、まぁ、舐められる位でちょうど良いのか…

出来るだけ戦闘なんて避けたいんだし。


「ドラゴン君はちょっと待って下さいね。準備しますから!確認だけど美嶺とリーフは、あのドラゴンの言ってることが理解できるよね?」


「おぅ!」

「ええ、問題なく!」

とすると、わからないのは、やはり灰冠さんだけか。


「ん、了解。呪術で一時的に何とかしてみるか…出来るか微妙だけどな…灰冠さん、貴方にドラゴン語を理解できるようになるか試しますけど、良いですよね?」


「ん?そんなことまで出来るのかよ?なんでもありだな!勿論やってみてくれ」

物怖じしないじいちゃんだ。

やったこと無いから、何が起きるかはわからないんだけどね。


「じゃ、いきますからね。僕の背中に座っている灰冠へドラゴン語を理解する能力を一時間限定で授ける呪いを与える!ドラゴンランゲージ!」


「むっ!……瑞木…何か変わったか?俺にはいまいちわかんねぇんだが……」

ドラゴン君が何も話してないからね。

しかし…

やっぱり、無理矢理な呪術は魔力値を、アホほど消費するなぁ。

一撃で僕や嫁さん以外が使うのは、不可能なレベルの使用量とか、苦笑いするしかない。


「まぁ、僕とドラゴン君との話を聞いていてください。意味が判れば成功です」


「ん?おぉ!そうか!わかったぜ!」

まぁ、スキルに龍言語が記載されてるから、成功は確定だけどね。

設定した制限時間のカウントダウンまで見える。

ん?

これってさ…

接続なんて危険なものを造り出さずに、念話を造れた気がするんだけど……

……ま、まぁ、過ぎ去ったことは仕方ないか…

でも、彼女には謝りたい。

坂口レミさん、ごめんなさい。


「お待たせしましたね。この人はレイルクラフト鉱山事業団長の灰冠さんです。朝の騒ぎを聞いて、貴方が無事か、確認に来たんですよ。繰り返しの確認になりますが、まぁ元気ですよね?」


『……くそがっ!気分はこの上無いくらいに最悪だが、お前のヒーリングのせいで、体調は万全だ!忌々しい!』

悔しそうだね。

まぁ、当たり前だ。

でも、反省して貰うためには、必要だったから仕方ない。


「さて、灰冠さん?聞こえましたよね?元気そうなんで、確認終了としますよ?」


「……お?おう!主の言葉を聞けるなんて!こんなに嬉しいこたぁねえぜ!」

いや、そんなこと聞いてない!

もう帰りたいんだってば!


「目的を忘れないで貰えませんか?それとも……転移で一番先に帰りたいってことですか?」


「うっ!その禍々しい殺気はなんでぇ?ちょっ……ま、待て、更に強くなるとか!?やめっ…すまん!ごめっ!ごめんなさい!」

違うなぁ…


「謝って欲しい訳じゃないんですよ…確・認・は?」


「お、おぅ。主も元気そうだし、瑞木に敬意をはらってるようだから、確認するべき内容は…」「「危ないっ!」」

美嶺とリーフが、障壁でドラゴン君の爪を受け止めた。

そのまま、衝撃で爪が折れて壁に向かって飛んでいく。

やっぱりかぁ…

そりゃ恨んでるわなぁ。

もちろん、気なんて抜いてないから、僕も障壁の強化は怠っていない。

だから、当然ながら、反撃を加えますけどね。


「話を聞くとこまでは、進歩だけど…聞いただけじゃ。意味ないよね。まぁ、僕を恨むのは致し方ないかもしれないけどさ。実力差位は把握しようよ?」


『ぐがぁぁあああああああああ!ごぼぼぼぼぼぼぼぼっ!!』

障壁を展開したまま、四肢を折り、尻尾も根元から砕いて、尻尾の先から、頭頂部まで、鱗を剥ぎ取りながら飛んだ後、水の精霊に頼んで、口の中に粘着性の水を注入する。

ついでに魔法封じの呪いもかけて…

これで、無力化完了だね。

灰冠さんに影響が出ない速度でやったので、余計な時間がかかり、ドラゴン君にとってはかなり痛かったはずだ。


「おいおい!一瞬で何やってんだよ!簡単に制圧し過ぎだろ!?」

そうでもない。

実際には、例の確認をしなかったら、最初の爪の一撃で、灰冠さんを串刺しにされていた可能性が結構高い。

僕自身は傷付かないけど、事業団長の死は大事だよね。


「リーフ、美嶺、ありがとう!訂正しときますが、灰冠さん、簡単なんてとんでもない!貴方の命が凄く危なかったんですよ?」


「げ……マジか?さっきの練習のお陰で命拾いって訳だな!面倒くせえなぁとか思ってたが……すまねえ!さすがは瑞木だ!」

まぁ、念を入れすぎな面は否めないけどね。


「僕ではなく、嫁さんの力ですよ!」


「リーフのか?」

あぁ…

セーフを紹介してなかったね。


「もう一人の嫁ですよ。後で紹介します」


「もう一人ねぇ…よくわかんねぇが、命拾いしたのは確かだ!ありがとう」

この人なら、セーフを紹介しても大丈夫かな。


「んで…ドラゴン君?急に襲いかかってきて、どうしたのかな?大体わかるけどさ…話せるようにしてあげるから伝えてくれる?」


『…わかって…るなら聞く…で無い…わ!この…サディ…ストが……忌々…しい!!』

痛みに耐えながら、それだけ言うと、ドラゴン君が黙り込む。

心外な!

僕は最初はお断りしたんだからね?


「灰冠さん、聞こえましたよね?僕が心折れる位叩きのめしたので、貴方を殺して、僕に自分を殺させる気だったみたいですよ?それ位には世を儚んでるんです。やっぱり、来るべきじゃなかったでしょ?」


「……一番最初に言ってた通り、このまま100年位引きこもりそうって話の通りじゃねぇか!!そんなわけないと思ってたのに…マジ話だっただと?レイルクラフト鉱山の主ともあろうお方が…」

まぁ、神に等しい位の崇拝対象だからね。

そう簡単に信じられるとも思わないけどさ!


「レイルクラフト鉱山の主ともあろうお方がですよ!っていうか、そっとしておいてあげましょうよ!可哀想じゃないですか!僕はふて寝してるところを邪魔なんてしたくなかったんですから!」


『お前えええ!散々我を蹂躙したその口で何を勝手なこと言っとるのだ!ふざけるな!!』

あ、やっと、誓約違反の激痛が和らいだみたいだね?

自殺で食らうペナルティーは、とてもでかかったはずだもんね?


「それは僕に代弁させたドラゴン君が悪いに決まってるよね?嫌なら自分の口で言えば良いじゃん!あと、蹂躙したなんて人聞き悪いなぁ。僕は暴れた危険生物を仕方なく捕獲しただけだから!暴れた本人に拒否権なんてないっつの!」


『ぐっ!糞が!!』

口悪いなぁ…

まぁ、別にその程度はどうでも良いや。


「瑞木…あまりにも、主が可哀想なんだが?もう少し優しい言葉をかけてやれねえのか?」

バカな事を…


「自分が最強だと思ってたのに、僕に簡単に転がされた弱っちいドラゴンに、優しい言葉なんてかけたら、更に地の底まで落ち込むだけでしょ?」


「あ……確かに、そうかもしんねぇな。悪かったよ!」

灰冠さんも、そういう気質があるもんねぇ…


「いい加減、さっさと、巣穴に蹴り込んで、引きこもらせてやった方が余程立ち直りが早くなるんじゃないかい?」

セーフ……

このうえで、死体蹴りの様な真似をしろと?

そこまでするのは、僕はお断りしたいんだが?

でも…

現状、言葉の死体蹴りみたいなもんか。


「ドラゴン君、聞こえてたと思うけど、君のふて寝をこれ以上邪魔する気はないんで。回復するから、大人しく帰って貰えるよね?」


『勝手にしろ!一度ならず、二度までも負けた相手に逆らったりせん!ただ、向こう100年は、お前の顔を見たくない!汲んで貰えるな?我の意志を!』

えーっ?

どうしよっかなぁ…

契約は僕も縛られるしね。


「うん、それはダメ!一年に一回は、君の顔を見に来るから!悪いけど、僕はドラゴン君のこと、そこまで信用できない!ヒーリングブロウ」


『やっぱり、お前嫌いだ!サディストめぇえええ!』

血の涙を流しながら、巣穴にすっ飛んで行っちゃった。

悪いねぇ。


「僕にもドラゴン君を叩きのめした責任があるからね…放置はちょっと無理だね」


「その割りには、主の素材を全て回収するんだな。血の涙まで一滴残らずかよ!」

当然だよね?


「折角の素材を無駄にするのは、嫌ですよ?血の涙も高く売れそうですし!」


「ぶれない美孝さんも好きです!」

「無駄になるより良いよな!」

「瑞木…あたしは、少しドラゴンが気の毒だよ?次回はも少し気を使ってやんな!」

セーフには、釘を刺されちゃったな。

反省反省…

次回は、素材の回収案件にならないようにしなきゃね。


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

心酔級_思考圧縮、範囲観測、交渉

信頼級_

_上級_召喚、回復、風魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在

_初級_火魔法、馬術

武装Lv_槍232、剣590、投擲506、打撃225、短剣738

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(44,5)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(16,1)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

白雪(201)うさうさ(205)灰冠(356)

_精霊_風(32,9)水(39,3)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ幸いです。

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