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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
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465聞き分けのない事業団長と割り砕かれた3つの竜鱗

「だから、言いましたよね?灰冠さんの実力じゃあ死にますって!無理ですよ!」


「あぁ!死んでも良いぜ!連れてけよ!」

僕が良くねぇって話だよ!

国の代表が僕のせいで死んだら、責任問題になるに決まってるだろうが!

そもそも、死んでも良いとかいう言い草が気に食わねぇ。

命を大事にしない奴は嫌いです!!


「せめて、私と美嶺を同行させてくれれば、フォロー出来ますから、ともお伝えしましたよ?」

僕も、その条件なら良いって言ってるんだから、呑んでくれよ!


「はん!いくらリーフちゃんが、元騎士団長だからといって、この俺が女に守って貰えるかよ!元冒険者なんだぜ、俺は!!しかも、こんな小さい嬢ちゃんを連れてくだと?笑わせてくれるぜ!」

いい加減にしろよ!

石頭のクソ爺が!

全く、僕の中でアンタの株がダダ下がりだ!


「では、好きにして頂ければよろしい!僕はもう知りませんよ!」


「なにっ!やっと折れてくれたか!宜しく頼むぜ!すぐ出れるぜ!」

何を勘違いしているのかな?

僕は、さじを投げたと言ったんだ。

連れてくなんて言ってない!


「僕はこれで失礼すると言っているんです。確認ならお一人で、勝手に行けば宜しいでしょう!そのうえで死にたいというなら自由です。でも、僕に自殺を手助けしなければいけない理由はない!リーフ、美嶺、行くよ!白雪さんはこのあとどうします?」


「なっ?」

「えっ?」

「ひぇっ!」

僕はこの国の国民ではないんでね。

強制力なんてないですよ!

繋がりを絶たれると、この国への学校の設置は遅くなるだろうけど、しかたないね。

独力での設置で頑張るさ。


「ん?町の散策なら、案内するぜ!今回の件は、じいちゃんが全面的に悪いからな!自業自得だ!」

なら、ご一緒しましょうか!


「ちょい待ちや。ギルドとして、この件、指名依頼とさせて貰うわ!瑞木さん!受けて貰えるやろね?」

イヤだね!

バカの言うことなど聞いていられるかよ。


「お断りします!」


「褒賞金は破格やで!」

うるせえな!


「黙れよ!馬鹿ギルド長が!殴り倒すぞ!受けねえって言っただろうが!その狐耳は飾りかよ!」


「お待ちください!急になんでそんなに怒ってるんですか?」

椿ぃ!

てめえもか!


「いい加減にしろよ!お前らの国の門番の方が、よっぽど危機意識が高いわ!ボケ!あのドラゴンの事を舐めてんじゃねぇよ!てめえらの仕事は僕じゃなく、そのじいさんの認識を正すことだろうが!」


「あぁん!だが、さっき、お前は主を躾したって言ったじゃねえか!そりゃつまり、それだけの実力差があるってことだろう!?」

実力差はあるさ!

天と地ほどの開きがな!


「じいさん!あんたとドラゴンとにも、天と地ほどの差があるんだよ!僕一人じゃ不意打ちに対応しきれない可能性があるって言っただろうが!あんたじゃ弱すぎて、一瞬であの世行きなんだよ!わかれよバカが!」


「はぁん?つまり、俺がこの嬢ちゃんより弱いと聞こえたが……聞き違いか!?」

実際によわっちいだろうが!

つか、そこすらわかってないのかよ!

素材への鑑定眼は凄いのに……

鍛冶屋だから仕方ないのか…


「ふぅ……仕方ないな。わかってなかったなら、説明位はしましょうか!」


「はっ!今さら何の説明だ!」

実力差についてだよ!

面倒臭いなぁ…


「僕は説明しないまま帰っても良いんですよ?口の聞き方には気を付けましょうね?」


「ぐっ!」

「うん!そうやね!ぜひともご教授下さいな!」

銀子さんが、じいさんを羽交い締めにし、椿さんが口を塞いでる。

国の代表にすることじゃない気がするけど…

今更だよね。

まぁ、そのまま聞いときなよ。


「僕ら3人の実力は、この中で飛び抜けてましてね。僕とリーフはあのドラゴンを軽く転がせる程度、美嶺は実力伯仲なんです。それを目で見て貰いましょう」


「一体どうやってやのん?」

簡単な方法にしようとは思いますよ?

じいさんにも分かりやすい様にね。


「まず、これを見てください!」


「なんでぇ!さっき見た主の鱗じゃねえか!これがどうしたんでえ」

簡単ですよ?


「コイツを殴って粉砕します!僕や、リーフならまぁ、この通り簡単なんですよ…」


 僕が軽く殴り付けた鱗には、1面に蜘蛛の巣状のヒビが入る。

 次の瞬間には、キィンと涼やかな音を発てて、バラバラに砕け散った。

 砕けた破片は、風の精霊に集めて貰って、収納する。

 収納の中で竜鱗の欠片と標記された。


「次は私ですね?美孝さん、お願いします」

リーフが、ヤル気満々に構えをとるので、次のドラゴンの鱗を出して支える。


「止めてく…」「はっ!」

僕が砕いた竜鱗の行方を、呆けて見ていたじいさんの口から、悲鳴のような制止の声が出るのと、リーフが烈煌の気迫と共に竜鱗を殴り付けるのは、同時だった。


 リーフの拳が、竜鱗のど真ん中に吸い込まれた。

 耳障りな甲高い音が響き渡り、竜鱗の中心部だけが消失する。

 残ったのは中心部にポッカリと穴の空いた竜鱗。

 それを仕舞って、新たな竜鱗を取り出すと、美嶺に微笑みかける。


「「ぎぃやぁあああ!」」

「次は俺の番だな!行くぞ!」

銀子さんとじいさんの悲鳴が響く中で、美嶺が微笑みながら、深々と腰を落として、正拳突きを放つ。


 キィンという音と共に、竜鱗1面に蜘蛛の巣状のヒビが入った。

 そして、そのまま砕けずに終わる。

 ヒビが入った竜鱗を収納に仕舞って、新しい竜鱗を準備した。


 そんな中で、涙を流しながら、すがり付いてくる二人がいる。

 当然、事業団長とギルド長だった。


「止めてくれ!いやもう、止めてください!お願いします!この通りだ!」

「ごめんなさい!そんな無駄遣いアカンよ!許したって!お願いや!この通り!」

二人して、土下座してますが、どうしたんですかねぇ…

まだ、じいさんの実力の確認が終わってないんですよ。

なんて、ね。

人の話を聞こうとしない二人には、いい薬じゃないかな。

まぁ、これでも悔い改めないなら、本気で見放す。


「次は、じいさん、アンタの番だよ!さっさとしてくれないかな?」


「うっ!俺にこの芸術品を殴って壊せと言うのか!?」

出来るならね!

無理だけどさ!


「準備は整ってるんだ。さっさと殴りなよ!」


「くっ!」

ちょんと突っつくように触れる。


「それで良く、死んでも良いなんて言ったな?腰入れて殴りなよ!さっき、自分の作品には、やったじゃねぇか!」


「うおおおおおおお!」

じいさんが泣きながら、竜鱗を殴った。

ゴンという鈍い音が響いただけで、竜鱗は微動だにしない。

当然ながら、腕を抑えて痛みに踞るじいさん。


「これで、実力差がはっきりしたね。僕は竜鱗をバラバラに、リーフは穴を開けて貫通、美嶺はひびを入れた」


「俺だけは、自分の手の方を痛めたわけか…確かに、俺だけが完全に戦力外だな!すまなかった!」

全く…

本当に面倒臭い。

P級の冒険者も、あんまり権威がないんだなぁ…


「で?僕の指示を聞く気になったということで良いんですか?灰冠さん?」


「あぁ!全面的に俺が悪かった!4人パーティーをくみ、瑞木君の指揮下に入るという条件で、連れていっては貰えないだろうか?」

凛々しい顔付きで、事業団長に頼まれたら、仕方ないかな。


「わかりました。お手を拝借、ヒーリング。お連れしますよ。ただし、僕の指示を無視したら強制帰還ですからね?」


「あぁ。それで構わねぇ!全面的に瑞木君を信頼する!ヒーリングありがとよ!」

まぁ、さっきの件だけで、信頼まで得るのは無理だと思うから、話半分に聞いときます。

契約は頂いたんで、強制帰還はするけどね!


「あんのぉ…そのパーティーって5人にすることは出来ないんかなぁ…なんて?」

銀子さん!

何言ってんのさ!

無理に決まってるだろうが!


「ア・ホ・か!この鱗を素手で砕けてもお断りです!貴女を連れてったら、トラブルだらけになるじゃないですか!」


「やっぱり?もぉ、いけずやなぁ。一攫千金が遠退いたわ」

付き合いきれないっつの!


「さぁ、行くならさっさと行きましょう。準備は整ってるんでしたよね?」


「おぅ!俺はこのままで問題ない!鞄に飯も武器も入ってるからな!」

…この人。

収納持ってる訳じゃないよなぁ…

めちゃくちゃだよ!


「行ったことあるって言ってましたよね?行程は?何日で?」


「丸2日歩きとおして着いたぜ?飯はその間三回だ!」

そんな苦行の果てに着いてるのかよ!

つか、飛行魔法で行くこと決定です!

リーフにも使えるはずだしね!

行き帰り30分でさっさと片付けて、僕はリーフ達とイチャイチャする!

さっさと終わらせて、癒しの空間でまったりするんだ……


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

心酔級_思考圧縮、範囲観測、交渉

信頼級_

_上級_召喚、回復、風魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在

_初級_火魔法、馬術

武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃225、短剣731

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(44,1)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(15,8)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

白雪(201)うさうさ(205)灰冠(2)

_精霊_風(32,9)水(38,7)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ幸いです。

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