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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
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464灰冠と銀子と主の鱗

「ん?そぉいやぁ、銀子!お前が一番最後に来てやがったよな?客人待たせて、最後に登場たぁ、良いご身分じゃねえか!あぁ?どういう了見か、キッチリ説明しやがれ!」

あれ?

タイミング的には、僕が白雪さんと椿さんを召喚した時点だよな?

執務室を飛び出したのはさ…

結構離れてるのに、眼まで良いのかよ。

このじいさん、素直に尊敬に値するなぁ……


「いやぁ、伝令から話を聞いて、走って来たんですけどな。このお人達の早さには敵いませんでした。すんません」

……走ってはいなかったよね。

範囲観測で確認したから間違いない。


「おぉ?てめぇ…また嘘ついてやがるな!この耳に聞けばわかるって何度言やぁわかるんだよ!こんの馬鹿狐!何隠してやがる!白状しやがれ!!」

銀子さんの耳を引っ張りながら、叱りつけている。

ぷるぷる震えながら涙目になっている銀子さんは、普段のイメージから一番遠い。

昔からの知り合いなんだね。


「うぅ。距離からして楽勝で自分が先につくと思たんで、歩いてきたら、瑞木さん達が先に居ったんです。びっくりしたんですよ」

そうなるように頑張ったのでね。

ギルド長としての権力を、全面に押し出されても困るからさ。


「全く!いつまで経っても、暴走狐銀子のまんまだなぁ…」

やっぱり、昔は荒れてたんだな。


「はぁ…ほんまに事業団長には、いつまでも頭が上がらんわ…でも、こんなとこで立ち話もなんやから、挨拶だけして応接に行かへん?」

十分に気安い気がするのは、僕だけなのかな…


「おぅ!すまねえな!アホ狐の躾に付き合わせてよ!俺は、このレイルクラフト鉱山事業団の団長を務めさせられてるカーマイン灰冠だ!よろしくな!!」

…めっちゃ気安い。

近所の大工の棟梁かよ。

いや、ありがたいんだけどね?

こう、気品とか高貴さ的なものは無いのかな?


「じいちゃん。あたしがいるからって、気安すぎるぜ?いつもなら、もう少し厳かに振る舞ってんじゃねぇか!」

ふむ、白雪さん補正か。


「うるせえな!白雪ちゃんを目の前にして、俺が畏まった話し方して、良いことあったかよ?大抵、途中で吹き出して、大笑いが関の山だ。ここにゃあ、このお三方以外は、身内ばかりなんだから、どうでも良いじゃねぇか!」

身内以外が居れば、どう考えてもアウトだよね?

まぁ、僕はありがたいと思うだけだけどさ。


「まぁまぁ、とりあえず話は紹介して応接でしようや。こちら、ラード王国の新ギルドのオーナーでP級の冒険者、瑞木美孝さん。そんで奥さんの瑞木リーフさん、娘の瑞木美嶺さんやで」

銀子さんが、紹介してくれた。

一礼して名乗っとこうか。


「瑞木美孝です」

「瑞木リーフです」

「瑞木美嶺だ、です」

うーん。

美嶺、惜しい。


「おう!よろしくな!あとは、銀子に白雪ちゃんに、椿か…銀子の言う通り、そこの応接で話そうや。着いてきてくれ」

先導するように、歩き出してるけど…

無防備な背中が、目の前にある。

暗殺とか気にしなくて良いのかなぁ…


「銀子さん」


「ん?あぁ、流石に自分や白雪の紹介じゃなかったら、ああも簡単に背中を晒すこたないで。あと、専門の奴等も近くには控えとるしな」

目配せしたら、わかってくれたらしい…


「アホ狐、何、警備の実体を簡単にバラシてんだ?」

「ん?この人達がその気になったら、警備なんて無意味やからかまへんよ。さっき自分も実感したわ」

実感してくれたらしい。

頑張ったかいがあったね!


「ふん!銀子がそれほどまで言うほどの兄ちゃんか…まぁ、お手柔らかに頼まぁ」

大丈夫っすよ。


「その気になんてなりませんから、安心して下さい」


「…ほぉ。気負いもなく銀子の言葉を肯定とは恐れ入ったぜ!どこまでの実力者かは知らねえが、大した自信だ」

振り向きざまに、ジロリと睨む眼光は、流石国の代表だ。

でも、命のやり取りをしに来た訳じゃないしね。


「単なる事実ですから、気負いも何も必要ありませんよ。僕は、この国そのものの生殺与奪を手にはしてますが、行使する気はないですからね」


「面白い事を言う兄ちゃんだな!銀子!どこまで本当だ?」

「どこまでもや!」

即答した銀子さんの耳は、微動だにしない。

それを見た灰冠さんの顔色が良くなった。


「ふはははっ!マジか!おーし!気に入った!マリーナ、酒だ!応接に用意しろ!」

何を気に入ったか不明だけど、酒を奢ってくれるらしい。


「お気遣いは有り難いですが、飲み会は僕の連絡を聞いてからにしてください」


「…コイツ、本当に真面目なんだな…まぁいいや、着いたぜ。適当に座ってくんな」

促されて入った応接が、ギルド長の部屋とは比較にならない豪華さだった。

まず、広さが違う。

そして、調度品が机と椅子を初めとして泣けそうな位高い物になっている。

ちょっと気圧されそうになった。


「なんだよ。じいちゃんには、何とも思わないのに、高い調度品には緊張すんのか?」

だって、繊細すぎて触れたら壊れそうなんだもの!

素晴らしい物を壊すのは忍びない。


「見る目があるな。俺の作品群に囲まれて、そんだけ緊張するのは、わかってる証拠だ。ますます気に入った!あと、コイツらは見た目ほど脆くないから大丈夫だ!ほれ!」

いや、ほれじゃねぇよ!

自分の作品だからといって、グーで力強く殴るなよ!

確かに、乱暴に扱っても大丈夫だってわかったけど…

億超えの品に乱暴にすんな!


「さて、落ち着いたとこで、本題に行こか。こちらの瑞木さんが、ラードで新ギルドを立ち上げたから、その挨拶に来よったって話からやな」

「それは、さっきので十分だろ?それについては、配慮するし、仲良くやろうってことで、了承してやるから、もう一個の本題に入れ!」

せっかちさんなんだから、当たり前だ。

銀子さんが、目配せしてくる。

はぁ…

全くもう!

焦らして、イラつかせないで欲しいな。


「では、僕から連絡しますね。今日の朝方、レイルクラフト鉱山の主の悲鳴を観測し、厳戒態勢に移行していますが、解除して貰って大丈夫です」


「ふぅ……事と次第によっては考えるが、理由は?」

当然の対応ですな。

わかります。


「理由は、僕が主を完膚なきまでに叩きのめして、泣かせたうえに、理由なく暴れないように躾したんです」


「……それを、言葉だけで信じろと?悪いが俺は主と会った事があるんだ。出来の悪い冗談にしか聞こえないぜ?」

へぇ、あのドラゴンって、問答無用で襲ってくるだけじゃないんだ……


「剥ぎ取った鱗や、泣いたときに採取した涙をご覧になれば、納得頂けますか?」


「事も無げに言うがよぉ。1枚ずつがばかでかいって知ってるのか?オークションにかかる奴の比じゃねぇんだぞ?有るんなら見せてみろよ!」

良くご存じだ。

これなら、納得して貰えるだろう。


「はい。涙と鱗です」


 涙は、硝子の器に少量だけ満たして取り出した。

 鱗は、さっき出した物と同じものだ。


「うおおおおおおお!マジだ!これはマジもんだ!すげえ!最高だ!まじい!涎出てきやがったぜ!」

興奮しすぎだろう?


「せやろ?素晴らしい品過ぎて、いくらになるか楽しみなんよ!」

「確かに涎が出そうな素材だよな!マジすげえぜ!」

白雪さんや銀子さんも大興奮だ。


「美孝さん、そろそろ仕舞った方が良いですよ?皆さんの目が妖しくなってきましたから」

ん、そうだね。

リーフ。


「確かに、リーフが僕の頭を抱え始めた時の目にそっくりだね。一旦仕舞おう」


「そりゃ仕方ないよな。リーフは、瑞木の匂いが大好きだもん!胸に抱えたら、何も考えられなくなるんだよな?」

美嶺からの冷静な突っ込みに、リーフが真っ赤になる。


「自分がする分には、恥ずかしくなくても、言葉にされると恥ずかしいですね!」

それは……

単に恍惚として、羞恥心を無くしてるだけって奴じゃないのかな?


「まぁ、人前じゃなきゃ、しても構わないから、好きにしたら良いんじゃないかな?」


「はうぅ!そんな良い笑顔はダメですよ!我慢の限界を突破したくなっちゃいます!」

はいはい。


「今はパブリックスペースだから、我慢してね!って事で、そこでジト目で睨んでる方々は、納得して頂けましたか?」


「くっ!」

「イチャイチャと!」

「さっさと素材を片付けおって!」

団長以外は、僕とリーフのやり取りが気にくわなかったらしい。


「返答を頂けると嬉しいんですが?」


「わかった。確かにその鱗は主のもの!しかも、剥ぎ取ってあるから、兄ちゃんが主を怒らせて、更に気を鎮めて帰ってきてる!涙は見たことねえから、わからねぇが、少なくとも素材として特級だ。主の涙なら納得できる」

流石は団長、審査眼も素晴らしいですね。


「つまり?」


「厳戒態勢は、解除しても構わねぇ!ただし、俺と一緒に主の元に行って状態を確かめたらな!その口ぶりからすると簡単なんだろ?付き合って貰うぜ!」

このじいさん、アクティブ過ぎると思う!

嫌いじゃないけどさ!


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

心酔級_思考圧縮、範囲観測、交渉

信頼級_

_上級_召喚、回復、風魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在

_初級_火魔法、馬術

武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(44,0)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(15,8)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

白雪(185)うさうさ(205)灰冠(73)

_精霊_風(32,8)水(38,7)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ幸いです。

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