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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
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461巨大クレーター出現とドラゴンメイルの行方

「う…これは、パンが旨いな。旨すぎる」

「えぇ。美味しいです」

「うまっ!おばちゃん!お代わりくれよ!」

とりあえず、話の前に食事を始める事にして各々が口に放り込んだパンが旨かった。

冷めるより前に食べれて良かったな。

この焼きたてパンをわざわざ冷ますのは、このパンに対する冒涜じゃなかろうか…

美嶺も気に入ったらしく、頬を真ん丸にして、詰め込んだパンを味わいながらお代わりをねだってる。

可愛いのぅ!


「はいよ!サラダとお代わりさ…って、あれ?オニイサン、皿にまだパンがあるじゃないかい。追加は食べきってからにさせて貰うよ?」

おばちゃんが、僕を見ながら話してくる。

あぁ、美嶺の声を聞いて、頼んだのは僕だと思ったらしい。

美嶺が低音の渋いおっさんの様な声をしているのは、ギガントオークだったからなので、まぁ、仕方ない。


「えぇ、そうしますね。すみませんが、娘の皿に入れてやって貰えますか?」


「はいよ!でも…あれ?さっきの声は…お客さんじゃないよね?一体何処から?」

そう言いながら、美嶺の皿にパンを盛るおばちゃん。

そこに満面の笑みで、美嶺が告げる。


「おう!ありがとうな!このパン旨いなぁ。いっぱい食べて良いんだろ?」

口をモグモグさせながら微笑みかける美嶺を、おばちゃんが二度見する。

その顔が綻んだ。


「あぁ!あんたの声だったのかい。すまなかったねぇ…うん、うん。パンは好きなだけ食べておくれ!」

美嶺ににっこりと微笑みかけてから、おばちゃんが僕のそばに寄って来る。


「どうかしましたか?」


「ねぇ、この子風邪なのかい?良かったら、良く効く喉の薬があるから、持ってこようか?」

小声でたずねてくる。

美嶺の声を心配してくれたんだね。


「あぁ…病気ではないので大丈夫ですよ。生まれつき、声に少し特徴があるだけです。心配して頂いてありがとうございます」


「あぁ!そうなのかい…こんなに可愛いのに…残念だねぇ」

確かに、女性っぽい声ではないからなぁ。


「美嶺の声は確かに女性的な魅力は無いかもしれませんけど、その程度で怯むような男には、うちの娘は渡せません。良いバカ野郎避けですよ」


「あらあら。うちの旦那みたいに娘にメロメロみたいだねぇ!しかし、そうさね。こんな可愛い娘さんには、良い狼避けになるかもしれないね」

クルクルと配膳を続ける自分の娘さんを、目を細めながら見つつ呟く。


「母ちゃん!メインがあがったぞ!」

厨房から、娘にメロメロの旦那さんの声が、おばちゃんを呼んでいる。


「はいよ!津菜美、手伝っとくれ!」

「うん!」

二人で二皿ずつのメインを運んできた。

焼き魚と肉じゃがと鳥の照り焼きとステーキを、同時に作り終える旦那も、なかなかの腕だ。


「熱々だから気をつけて食べとくれよ!」

そう言って配膳されたメインは、全て出来立てだ!

そう、肉じゃがですらも!


「ふはぁ…ここの肉じゃがって、味は染みてないけど、出来立て熱々だし、ちゃんとすぐ食べられる様に味の調整がしてあって旨いんだよな!ホクホクとしたじゃがいもと油身の多い肉の甘さが、醤油で締められてて最高!」

「焼き魚も、単に焼いただけじゃなくて、大根おろしと柑橘で干物の臭み取りをしてあってさっぱりしてる!あぁ…旨いよ!」

「かふっ、がふっ!ぱんお、いっひょにたへるほ、あまひたれはしみほんへうまひ!」

「口一杯に入れたまま話さないでね。美嶺。行儀が悪いです。オークのステーキも、焼き加減が絶妙ですね。美味しいです!」

メインとパンとサラダとスープを食べ終わるまで、皆で仲良く舌鼓を打った。


「さて、デザートと飲み物を持ってくるよ?皿を下げていいかい?」

僕は良いけどね。


「美嶺は、まだ食べたいみたいだから、僕らの皿だけにしといて貰えますか?」


「わかったよ。デザートとかは、お嬢ちゃんが食べ終わるまで待ってようか?」

どうしよっかなぁ…

まだまだ、時間はあるし、急ぐ必要もないんだよなぁ…


「俺がお代わりしたいのは、パンだけだからさ。他のは下げてくれていいよ?それならデザートや飲み物も、俺の分も含めて持ってこれるだろ?」

確かに、テーブルを占領しているトレイが片付くから、問題なさそうだな!


「そうして貰えますか?」


「はいよ!じゃあ、お嬢ちゃん以外は、片付けて、デザートを置いてくからね?ちょいと待っとくれ」

そう言うと、おばちゃんが皿を片付けていく。


「さて、一息ついたところで…リーフ、話をしてくれるか?」


「はいっ!美孝さん…爆破岩の話をする前に、昔、ラードで大量のドラゴンが倒された話を覚えていますか?」

凛々しい顔で、リーフが話を始める。

騎士団長の時の事を思い出しているらしく、真剣な眼差しは、いつもの甘えてくる様子とのギャップが激しい。

こちらのリーフも、どうしようもない位好きだ!


「ん?確か、ラード王国で発生する魔物の種類が、今のオーク、コボルト、ゴブリンの三種に固定される前の話だよね?」


「ええ。初めの内は、出現する魔物のマザーを倒して、動きの止まった魔物の殲滅を繰り返しました」

マザーを倒すと、毎回違う魔物が出てきたんだよな。


「10日に一回だったっけ…」


「よく覚えていますね。そうです!魔物の種類は選べませんが、マザーさえ倒してしまえば、ドラゴンすら簡単に倒せてしまうので、騎士の成長を図るためにも、この方法を採用していました」

強い魔物は、経験値も高いからね。

でも、問題が起きた訳か…


「あれ?そう言えば、ドラゴンを170頭も狩れば、その素材は相当量になるよね?」


「その通りです。通常、防具の作成に使用することの多いドラゴンの素材が、騎士団長の全身鎧以外は見当たらないのは異常事態なんですよ」

そうだね。

例え数百年の時が過ぎていたとしても、現在の騎士団員での使用者が少なすぎる。


「何か、消えてしまった理由があると考えるのが普通だね。その原因が爆破岩か…」


「そうです!そして、お察しのとおり、ドラゴンの装備品もろとも、当時の騎士団員約400名を、一瞬で消し去ったのが、爆破岩です!」

げぇっ?

400名を一瞬でって尋常じゃないな。


「予想される事態は、爆破岩のマザーを倒した瞬間に、他の爆破岩達が爆発して、警戒体勢だった騎士たちを巻き込んだって事だね?」


「ご名答です!ドラゴン討伐より2年の後、ちょうどドラゴン製の装備品が完成したころの出来事でした」

確かに強敵には最高戦力を、ぶつけるのは、当たり前だけどさ。


「定数は今と変わってないんでしょ?騎士団の全員で、狩りに行くとか…危機意識が足りないよね?詰め所に半数残すとかさ……しかも、爆破岩のマザーを倒した100人は生き残ったんでしょ?そのドラゴン製の装備品は何処行ったのさ?」


「正に危機意識の低さを当時の王にも咎められ、連帯責任だとして、装備品は定数の500人に回復するまでの助っ人である、勇者を雇う代金にあてられました」

まぁ、回復に数年単位でかかっただろうからね…

使いきったか。


「そして、その反省を元に、魔物の固定化と、討伐方法の確立がなされたわけだね…」


「はい、この間までの形に…でも、死んでいった騎士達には悪いですが、ドラゴンの素材の恩恵が、当時の彼等の適切な判断力を奪っていたと思います!勝手な行動も多かったようですし!!ドラゴンの経験値と素材の売り払い価格に味をしめた輩が、毎回の全員参加を求めた結果ですね!!!」

確かに、力を手に入れると、傍若無人になるからね。


「きっとそうだね。とりあえず、爆発の原因の予想と当時の被害状況を教えてくれる?」


「爆発の原因は、明確には判明していません。しかし、連続してではなく、同時に大きな爆発音を聞いたと、当時の騎士団長が話していることから、恐らくマザーが倒されたことによる生命の危機を一斉に感じたのではないかと推察されますね」

そう考えると、自爆をする魔物は、同様の危険性があるね…


「そうか…それで、ドラゴンメイルをも砕き去る爆発が、一気に170も起きたら、地形がボコボコになると思うんだけど?3つの塔のいずれにも、そんな跡は見当たらなかったよね?」


「それが…当時は非常に大きく地面が抉れ、草木も全て消滅し、凸凹等という生易しい状況ではなかったと伝わっています」

誰かが回復させたのか…


「誰が直したの?」


「雇われた勇者が…塔を中心に半径500メートルに渡って出来た深さ50メートルのクレーターを埋めたそうです」

50メートル?

爆発って広くて遮蔽物の無い上に抜けるはずだよね?

あっ!

クラスター爆弾の原理かな?

それにしたって下に向かった圧力の密度が高過ぎる気がするね!


「あれ?塔ってその時どうなったの?木っ端微塵になってたら、騎士団長も死んじゃうよね?」


「実は塔の周り50メートルは、木や団員などの生物のみ消えて、塔自体は何も影響が無かったそうです」

ふむ…

きっと召喚された魔物には破壊できない一種の呪いがかかってるんだね…


「はいよ!お待たせ!デザートだよ」

あぁ…

結構時間がかかったね。

一息入れるつもりで、唐突に現れたおばちゃんと、娘さんが持ってきたガラスの器を見た瞬間に、時が止まった気がした。

マジっすか?

ドワーフの技術半端無いなぁ…


「ソフトクリーム!?」


「あら?良く知ってるねぇ!うちの自慢の逸品だよ!」

知ってるけどさ!

レストで食べられるなんて思わなかったってば!


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

心酔級_思考圧縮、範囲観測、交渉

信頼級_

_上級_召喚、回復、風魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在

_初級_火魔法、馬術

武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(43,8)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(15,7)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

白雪(152)うさうさ(205)

_精霊_風(32,8)水(38,7)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ幸いです。

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