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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
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457椿の名人芸とさやかの気遣い

「やぁやぁ、ようきたな、ここがギルド長の部屋やで!ゆっくり寛いでくれたまえ!」

…白雪さん。

ギルド長の椅子にふんぞり返ってなにやってるんですか!

銀子さんに怒られても知らないですよ?


「こらぁ!白雪ぃ!何やっとぉ!アホなことしてぇ!さっさと降りな、しばくで!」

跳躍した銀子さんの拳が、スカンという音をたてて、白雪さんの頭を叩いた。

笑いながらだから、まぁ、単なるツッコミみたいだ。


「あだっ!ちょっとふざけただけなんだから、はたかねえでも良いじゃねぇか!ちぇっ!結構似てただろ?」

そう言いながら、ボスッと音をたてて、応接ソファーに飛び下りた白雪さんも笑顔だ。

いつものやり取りなんだろうなぁ。

ある意味では微笑ましい。


「そういう冗談は、気心の知れた間柄で止めておいた方が良いと思いますよ?うちの嫁と娘が、目を丸くして驚いてるじゃないですか」


「せやね。白雪、素人さんばっかりのとこで、何やらかしとん!確かに似とったけどな。やるなら、もう少し悪の道に引きずり込んでからやろ?」

何を言ってるんだ?

この人は…

耳がピョコピョコ動いてるところを見ると、完全にノリノリで遊んでるように見える。

このノリは嫌いではないけど、ちょっと周りを振り回しすぎじゃないかな。


「お遊びはそれ位にして頂いて、本題に移って頂けますか?」


「なんや、やっぱ真面目さんなんやね。3人なら、も少し話が広がるのに。仕方ないなぁ。始めよか」

僕まで話を広げに回ったら、収拾がつかないでしょうが!


「はいはい、銀子さん。お茶の準備をしますから、話でもして、場をつないで下さい。ご所望の濃い番茶と羊羮ですよ」

椿さんが、お茶と羊羮を持ってきて、銀子さんを制止した。


「ようやっと来たんか、椿。でもな、勘違いすんなや!」

ビシッと、人差し指を立てて、銀子さんが真剣な顔で急に凄んだ。

椿さんも、ビクッと手を止めて、銀子さんを見る。

何事なのかな?


「どうかしましたか?」


「ははっ!今の今まで、この茶と羊羮が来るまでの場をつないどったんや!ここは、心静かに茶が入るのを待って、心安らかに茶を飲んで、心行くまで羊羮を堪能するんが、スジやろ!」

良い笑顔で言ってるけど、何のために凄んだんだよ!

銀子さん以外の全員が、肩透かしをくって、体勢崩してんじゃねえか!


「はいはい…そんなに楽しみにして貰えて光栄ですよ。もう少しだけ待ってて下さいね」

いち早く、立ち直った椿さんが、突っ込みすら止めてお茶の用意優先させる。

付き合いの長さを、思わせる対応だね。


「さて、全員にさかずきが行き渡ったな。椿の名人芸に乾杯!さて、食うで!」

銀子さんが、お茶を掲げて、乾杯の音頭を勝手にとり、それを聞いた全員が追従出来ずに、不思議な顔をするにとどまった。


「うちのアホなギルド長の事は、気にしないで良いですから、冷めない内にお召し上がり下さい」

そして、にっこりと笑った椿さんに促されて、一口含んだお茶に、打ちのめされた…


「ぎっ!」

「うっ!」

「苦っ!」

凄い勢いで口の中に、渋さとお茶の旨味が広がっていく!

恵美のお茶とは比べ物にならない!

もちろん、悪い意味で!

どんな名人芸だよ!?


「ははっ!みんな辛そうだな!お茶だけ飲んでも、椿のお茶は旨くねえんだ!羊羮を少しだけ口に入れてみな!銀子姐さんが言った意味がわかるぜ?」

あぁ?

それでこの渋すぎるお茶が旨くなるとは思えないけど?

疑問に思いながらも、羊羮を口に入れてみた。

すげぇ!

強い甘みと一体になった途端に、渋味が旨味と合わさって、極上の味に化けた!

これは、羊羮がセットになって初めて旨いお茶なんだな!


「凄いな、苦味で俺の口が曲がるかと思ったが、急に極上の味に化けたぞ!」

「ええ、銀子さんが言われた言葉の意味がわかりますね、美嶺」

「そうだね、リーフ。まさに名人芸の域だよ。お茶単体の味を捨てて、羊羮との複合の味で勝負するなんて…素晴らしい!」


「な?さっきの小話が前座になる程の名人芸やったやろ!羊羮の良い奴がないとでけへんからな、中々貴重なんやで」

ふむ。


「ありがとうございます。ただ、残念ながら、そんなに貴重なものを頂いても、お返し出来るものがなくて恐縮です」


「おっと、すまんな!そんなつもりじゃなかったんや。単に、椿のことを誉めたりたかっただけやから、気にせんといてええで」

「ギルド長!そういうことは、あとでこそっと言ってくれれば十分です!お客様に失礼な事ばっかり言ってると、おかわり無しにしますよ?」

お金を支払って、頂戴しても良い位には、美味しかったからね。

さすがに、お金払いますってのは失礼に当たるから、やめといたけど。


「まてまて、既にあやまっとおのに、そのツッコミってキッツいわ!許してや椿ちゃん!あとな、瑞木さんには、さやかちゃんから既に十分すぎるお返しを貰ってんで。やから、全く気にせんでええ」

それって、今回の先触れと関係ある話だよね?


「つまり、ギルドとしての利益がある話を、さやかがしたと捉えて問題ないわけですね?」


「そういうことやね。瑞木さん、察しがええで、話が早よ済みそうや。なんせ、今回の情報で各ギルドとの緊急連絡を、今までの何万倍の速さで出来る様になったんやから、利益も利益、確変大フィーバーやね」

そこまで言われれば、僕でも察しがつく。


「つまり、さやかはギルドのコンソールの新しい機能を発見したわけですね!通信機能?それともメール機能かな?」


「やっぱ、わかってもーたか、答えは通信機能や。朝っぱらから、コンソールがリンリン、音をならしよるで、画面押してみたら、さやかちゃんが、ラードから通信してきとったことがわかったわけやな」

それで、僕が来るより早く情報伝達がなされたわけか!


「それって、通信革命が起きるほどの大事件ですよね?大丈夫なんですか?」


「大丈夫って何がなん?便利になるだけやろ?まぁ、使い勝手は良くはないから、お手軽にって訳にも行かへんけどな」

ふぅ、使い勝手が悪いのか!

ある意味では助かったね。


「瑞木さん、つまりは郵便の仕事が無くならないか心配してるんだよな?簡単に済ませられるなら、手紙の重要度は激減すっからよ。そういう意味だぜ、銀子姐さん!」

おっ!

白雪さんはわかってくれたね。


「白雪さんの言う通りです。別の町への手紙の運搬は、冒険者の大事な仕事の1つでしょう?」


「そうやな、しかし、一発目の心配がそこなん?ギルドのオーナーとはいえ、よう考え付くなぁ。まぁ、心配は要らんで!通信はえらい魔力を食うんでな。簡単には使えんちゅーことが試行してわかっとるからな」

えっと…

うちの面子には、ほぼ関係ないなあ…

まぁ、そこは黙っといてもいいよね。


「たしか、コンソールには、魔力を溜めて使う機能がついてましたよね?」


「そうなんよ。初めて試した時は、魔力が溜まっとったから、さやかちゃんからの通信のすぐ後に試せたんやけど。次に使おうとしたら、充填に数人がかりで30分かかってなぁ…」

そういう話だと、確かに気軽には使えないね。


「でも、通信先は、コンソールを使っている全てのところなんですよね?王宮へのホットラインは、中々得難いものですよね?」


「あぁ、それも無理やったで。宛先は全て冒険者ギルドに、限られとった。多分、城で使われとる奴とは型式が違うんやろな」

それか、通信方法に気付けてないかだよね。


「じゃあ、冒険者ギルドだけに限られてるし、1回ごとに魔力を溜める必要があるから、緊急時以外は使い難いって話ですね」


「まぁ、普通に考えて災害時なんかの救援要請用にするべきやろな。あとは定期連絡なんてのも出来る様になるかもしれん。何にしても、郵便の圧迫にはならへんし、便利にもなるはずや。大した話なんやで」

さやかには、そんな気はないだろうけどね…

僕の力になりたくて、頑張っただけっぽい。


「何にしても、原因がわかって良かったです。これからも、良い関係を築いて、互いに救援しあえると良いですね!」


「瑞木さんなら、そう言って貰えると思うたで。ありがとう」

結局は、人と人の繋がりだからね。

連絡だけついても意味はない。


「そういう意味では、レイルクラフト鉱業事業団の団長とも、交流を持ちたいと思ってましてね。白雪さん、返事を頂けますか?」


「あぁ!返事な。私が間に入ることは出来ない!悪いが、他をあたって貰う事になるな!」

そうか…

ある程度の信用は得たと思ったんだけど…

ダメだったか。

何か理由があるのかな?


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

心酔級_思考圧縮、範囲観測

信頼級_交渉

_上級_召喚、回復、風魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在

_初級_火魔法、馬術

武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(43,4)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(15,3)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

白雪(45)うさうさ(153)

_精霊_風(32,8)水(38,7)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ、幸いです。

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