455瑞木の正体を探る質問と密閉容器
「伝説のスキルである収納ポケットを使う貴方って、一体何者なの?」
何者かっていう質問には答えにくいな…
「残念ながら、僕には結構肩書きが多くなってましてね。一言では言い表しにくいんですよ」
「じゃあ、美嶺ちゃん!お茶は気に入ってくれたかな?そして、どんなお父さんが好きかな?教えてくれる?」
白雪さん…
そんなしゃべり方も出来たんですね!
でも、ノータイムで僕から矛先を変えられると、寂しい物があります。
まぁ、後ろ暗い事なんて無いから別に良いんだけどさ!
「おう、この茶菓子旨いなぁ…で?瑞木のどこが好きか、だな?簡単だ!全てが好きだ!瑞木に抱かれて嫁になるのが、俺の最終目標だぞ!!」
あーぁ。
美嶺…
即行でぶっちゃけてるし…
背景を知らないと理解できない内容だぞ?
「は?ははっ?」
予想通り、白雪さんが固まった。
「えっと…リーフさん。旦那さんの職業って何か、教えて頂けないかしら?」
今度はうさうささんか。
リーフにその振り方は、危険な気がするけど…
大丈夫かなぁ。
性奴隷の主人とか言いませんように!
「救世主です」
あぁ。
一番わかり難い受け答えが来たよ。
「は?」
まぁ、そういう反応になるよね?
「救・世・主・です!!」
おーい、リーフ、聞こえてないわけじゃないぞ!
理解が追い付かないだけだ。
「あの……どうすれば良いのか。さっぱりわからないんですけど?」
OK!
うさうささん。
そろそろ、僕の方で説明しよう!
「でも、直接僕じゃなく、リーフ達に話を振った貴女方にも、責任があるけどね…ねぇ白雪さん?」
「おう、私が悪かったぜ!しかし、なんで娘からあんな台詞が吐き出されるか…説明できるのか?」
まぁね。
「美嶺は養子なんです。僕に恋してましてね。現段階では子供なので断っていますが、成人まで気持ちが変わらなければ、結婚することにしてます」
「はぁ?スジはとおってるけど、ロリコン極まる話だな!」
待て!
「一切手出ししてないんだから、その評価は許せない!僕は貧乳が大好きだが!ロリコン趣味は無いですよ!!」
「超乳の嫁さん貰っときながら!貧乳好きだと?どの口で言いやがる!!!」
あのさ!
「その論法なら、リーフと結婚してる時点で、僕のロリコンの容疑は外れるでしょうが!!」
「うぁああ!チクショウ!なんでコイツこんなにリア充野郎なんだ!羨ましいぞ!私の喪女人生との歴然とした差は何なんだよ!しかもロリコンだったなら、私にも恋人になる芽があると思ったのに!違うらしいし!」
あっ…
膝を抱えて、いじけてる?
個人的な恨み節をぶつけ過ぎでしょうよ!
そして、悪いけど僕はこれ以上、嫁を増やしたくない!
「僕は、P級の冒険者で、ラードを救った英雄と言われています。街道を封鎖していた魔物を一掃しましたからね!あと、冒険者ギルドやラード国王にも支援してます」
「あぁ!だから、救世主!確かに、それだけの実績があれば、そう呼ばれてもおかしくないですね…」
リーフにとっては、別の意味でも救世主なんだけど、その辺りは言う必要はないしね。
「ふむ、その英雄が何故、収納ポケットのスキルを持ってるかってところの説明がないぜ?」
あぁ、白雪さん。
再起動したんですね!
「そうですね。でも、スキル自体は生活の中で身に付くものですからね。普通に取得しましたとしか言いようがないです」
「むぅ、そうだよな。特に伝説のスキルの多くは、取得要件が不明だからな。仕方ないか。でも、伝わっている容量は多くても1トンなんだ。それの説明位はしてくれるよな?」
まぁ、正確に測ったわけでもないけど、因果関係は説明出来るからね。
「あぁ、この収納ポケットのスキルは、魔力値依存なんですよ。僕の魔力値が多いので、入れられる量が多いんです。これを見てください」
「ん?ギルド証…レベルが…520だとぉ!」
魔力値そのものは鑑定でないと見せられないしね。
僕はこの人達に奴隷スキルを使う気はない。
「えぇ、街道を封鎖していた魔物を倒した時に、経験値を一杯手に入れましたので、収納ポケットの容量も増したと言う訳です」
「はぁ…これはタイムズサークルで、真似出来る話じゃないわね。二重の意味で…」
僕のギルド証を見たうさうささんが、天井を見上げて呟いた。
まぁ、そう思って貰おうと思って動いてるけどね。
収納ポケットを活用しようとするのは、ちょっと辛いことが分かっているからね。
「このスキルの取得要件がわからない事と、こんな無茶なレベル上げをする意味がない事ですね」
「ええ、その通りよ。収納ポケットを使える人材を確保して、なおかつ、大量の魔物に挑み、ラードの騎士団長の10倍以上にレベルを上げるなんて!困難極まるわ!」
その結論になるよね。
「今の騎士団長のレベルは54ですから、少し違いますけどね」
前任が返り咲いたからリーフも知ってる人なんだよね。
「ん?ちょっと待て!リーフさん。ラードの騎士団長って、御厨リーフだろ?レベルはまだ、45だったはずだぜ?」
情報が届いてないね。
「いえ、私は解任されましたので…今は前任を務めていらっしゃった御厨ブルームさんが、再就任してますよ?」
苦肉の策だけど、あまり効果がなかったよね。
「待て待て!リーフさん、あんたがラードの騎士団長のリーフなのか!?」
白雪さんが、慌て出した。
「解任されましたので、今は違います。今の私は、冒険者グループ仲良くラードを救う会の副会長ですね」
確かに肩書きは、他には無いものね。
「瑞木さん!アンタ、元騎士団長のリーフを嫁に迎えたのか!すげえな!しかし、紫色の髪と、胸も小さかったはずだけど。一体どんな魔法を使ったんだ?」
もう良いでしょう?
「その辺りは、リーフが嫌な思いをした内容なので、蒸し返すのは止めてください。僕はリーフを愛しているので、肩書きはどうでも良いんですよ。本筋と無関係な話でリーフに嫌な思い出を思い出させないでください」
「あぁ…言われてみたいなぁ。そんな言葉!羨ましいぜ!ま、わかったよ。伝説の収納ポケットの存在が確認されたって情報だけで、凄いことだしな」
うーん。
もう少し話の持って行き方とか、周りの気持ちを考えるとか、行動に改善が見られないと、白雪さんあてには愛の言葉が囁かれるのは無理な気がする…
「さて、納得頂いたところで、固い話は終わりって事で良いですか?」
「そうですね。本当は子宝に恵まれる方法を知りたいところですが」
「超乳になる方法も気になるけどよ」
っていうか、それを雑談すればいいだろ!
双方ともに益はなさそうだけどさ!
「瑞木、確認がとれたぞ!」
ん?
セーフか…
竜の綿毛茶についてだな?
「どんな感じ?」
「結論から言うと、交易に支障はない。丸子会長が止めてた理由は、輸送時の取り扱いが難しい点だから、そこに気をつけりゃいいはずだよ」
つまり、水分に滅法弱いってところだよね!
「僕の収納ポケットなら何の問題もないけどさ。荷馬車での交易はどうしようか?密閉容器位無いのかな?」
「…お節介焼きだねぇ。ここはレイルクラフト鉱山事業団だよ?簡単なもんさ!今まで造られてないのは、商品がダメになってる理由が水分だと気づいてないからなんだよ」
あぁ!
水分を含むと雑菌が繁殖して、砂糖でも品質が悪くなるって因果関係が解明されてないのか。
砂糖よりも重たくカロリーのありそうな竜の綿毛茶だとなおさらか…
食べ物の劣化を防ぐ魔法がある位だからな。
「ふむ、うさうささん。竜の綿毛茶の輸送に目処がたちましたよ。」
「え?さっきブツブツ言ってたのは、それの検討だったの?わかったわ。その情報っていくらで売ってくださるの?」
セーフとの会話は、小声でせざるを得ないからね。
仕方ないさ。
「ハッキリ言って、タイムズサークルとしての投資が必要なので、ラードに来た時に、たまに優先的に僕にも分けて貰えれば情報代としては十分ですよ」
「あら?収納ポケットで運ぶんじゃないんですか?」
わかってて言ってるねこれは。
「面倒臭い話なんで、僕は矢面に立ちたくないんです。その言葉でわかって貰えませんかね?」
「はい、そういう事ならそれの対処込みで、ご教授頂くということで…まぁ、どう考えても私どもの丸儲けなんですけどね」
とりあえず、ラードで安価にそのお茶が飲めるようになれば、それでいいかな。
新技術に該当するからな。
取材込みで大ニュースになりかねない。
輸送時の商品ロスの原因を原理から伝え、対応するための密閉容器の基礎設計も説明しておいた。
ドワーフの技術者にかかれば、簡単とは言わないまでも、十分に対応可能らしい。
丸子会長に見せて、交易をする許可が貰えると良いね。
「しかし、リーフさんよぉ!この超乳はどうやって、手に入れたんだよ!」
白雪さんの質問に、リーフが困ってる。
いつものようにのろけに移行するのも、パブリックスペースなので僕が差し止めているから、ある意味打つ手なしだな。
「リーフはお母さんも大きな胸だったそうですから、遺伝が原因なんでしょう!白雪さんのお母さんは、どれくらいなんですか?」
「くっ!母上は背が高くて、胸は小さい!お婆様は背が低くて胸も小さい!」
えっと…
それは、突然変異でも起きないと無理なんじゃないかな…
「御愁傷様です…」
「うわーん!せめてこの胸の中で泣かせてくれ!!」
白雪さんがリーフの胸に挟まって泣き出した。
もう諦めた方がよいレベルだと思う。
さて、そろそろ紙の確認が終わる頃かな…
瑞木美孝18才 Lv520(106)
体力値_132万(1320)=17億
魔力値_132万(1320)=17億
__力_132万(1320)=17億
_知力_132万(1320)=17億
俊敏さ_132万(1320)=17億
器用さ_132万(1320)=17億
幸運値_132万(1320)=17億
_魅力_1320万(1320)=175億
__風_11万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8600万
__土_10万(1320)=1億
__光_5万(1320)=6500万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
心酔級_思考圧縮、範囲観測
信頼級_交渉
_上級_召喚、回復、風魔法
_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在
_初級_火魔法、馬術
武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)
メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3156)里乃(3375)リーフ(43,3)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)
枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(15,1)
牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)
他42名(平均2581)
元奴隷12名(平均182)
ノルン達7名(平均93)
天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)
他23名平均(2064)
冒険者200名(平均88)
ハイエナ冒険者40名(平均7)
白雪(43)うさうさ(121)
_精霊_風(32,8)水(38,7)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
_設定_細かい数値を簡略化表示
楽しんで頂ければ幸いです。