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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
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454お茶会の開催と竜の綿毛茶

「白雪さん?確か副業で始めた警備の仕事が忙しいって言ってましたよね?うさうささんは、さっきの二人に確認を任せてお茶なんか飲んでて良いんですか?」


「そんなのより瑞木さんの相手の方がよっぽど重要だぜ」

「ええ、白雪さんの言う通りですっ。特に、先ほどの輸送手段は、何を置いても話を聞くべき内容なのよ!」

力入ってんなぁ…

まぁ、いいけど。


「わかりました。白雪さんがいいなら、取り敢えず問題ないので、ここで紙の確認完了をお待ちすることにします。ただし、僕の家族を二人喚びたいので、その二人もお茶に参加することを許して貰いたいです。こんな美人二人と僕だけでお茶したら、悲しまれそうなんですよ」


「あら、嬉しいわ!兄弟で冒険者なの?」

「へへっ、この正直者めぇ!でも、あれ?さっき門から直でニコニコ案内所に来たとか言ってなかったか?」

誤解があるね。

でも、召喚魔法で呼び寄せるなんて、思い付きもしないのが普通だから、仕方ないか。


「兄弟ではないんですけど…申し訳ないですが、受け入れて頂けないなら、お暇してギルドへ向かわざるを得ませんよ?」


「もちろん、大丈夫よ!断る理由も無いもの!是非とも一緒に話を聞きたいわ!」

受け入れてくれるなら問題ないね!


「ありがとうございます。では、失礼して。我が妻リーフと我が義娘美嶺よ。距離を飛び越え、今ここに現れよ!」


「我が妻!?」

「我が娘だって!?」

この二人には今日一緒に散策すると約束してあるのでね!

因みに、さやかはリーフとのじゃんけんで負けたため、今日はラードでお留守番となった。

従って、明日はさやかだけを召喚する事になる。


 因みに、さっきの二千トンの紙は、管理を依頼してある本店の倉庫で、直前にリーフが収納ポケットに入れてくれたものを出して納品した。

 収納ポケットの残量がどれくらいかよくわからないから、あんまり長く重量物を入れておきたくはないからだ。


「ええ、家族を喚びたいとお伝えしたじゃないですか?」


「てっきりご兄弟かと思いました」

思うのは自由だけど、その通りになるかは別の話だよね。


「紹介しましょう。僕の妻のリーフと、娘の美嶺ですよ。因みに、召喚魔法で呼び寄せました」


「おはようございます。美孝さんの妻の瑞木リーフです。よろしくお願いします」

「よう、おはよう。瑞木美嶺だ。よろしくな!」

二人とも今回は戦いではなく、町の散策が主なので、鎧ではなく他所行きの服を着ている。

白雪さんの目はリーフの胸に、うさうささんの目は美嶺に釘付けになっていた。


「えっと…どうかしましたか?絶句しているように見えますが、何か疑問点でも?」


「いや!この超乳はなんだよ!あたしに喧嘩売ってんのか!?」

「美嶺ちゃんって…12歳位よね?瑞木さん!貴方って18歳位でしょ?その年齢でどうやってこさえたの!?」

あんた等は、挨拶をぶっ千切って、何を言っているんだ?


「あのですね…それは挨拶している僕の家族を無視して主張する程の事ですか?失礼な物言いには、相応の対応を考えますけど…それで良いんですよね?」


「あっ。ごめんなさい。ニコニコ案内所のカーマイン白雪です」

「ええ、失礼しました。ご容赦ください。タイムズサークルの時任うさうさと申します」

まぁ、白雪さんは幼児体型を、うさうささんは子供が出来なくて、それぞれ悩んでらっしゃるから、あまり強く言うべきじゃないかもしれないけどさ。


「さて、自己紹介が終わったところで、雑談に移りましょうか?」


「そうだよね。雑談を先にしちゃあ、失礼だよね。衝撃を受け過ぎたとはいえ、瑞木さん…ごめんな」

「全くそうですよね。さぁ、こちらへいらして下さい。お茶を用意致します」

申し訳ないね。

僕も奥さんに悲しまれるような事はしたくないのですよ。




「それで、さっきのスキルについてですよね?知りたいのは…」


「あら、お気遣い頂いてありがとうございます。ですが、まず、皆さんにお茶を召し上がっていただきたいと思います。少しだけ、用意の時間を頂戴しますね?」

ふむ、本題に行く前に、リラックスした方が良いかな。


「えぇ、どうぞ。因みに、この辺りで飲まれているお茶は、どんなものなんですか?」


「ふふっ!他の地域に比べると、見かけないものになるでしょうね。竜の綿毛茶という名前の飲み物なんです」

うーん、確かにラードでは聞いたことないなぁ…

ん!

ポットから注がれる時は完全に液体なのに、カップの中から、次々と丸い綿毛のような物が湧き出して、表面をくるくる滑る。

段々増える綿毛が、カップの表面一杯になりそうだ。


「これは、このまま飲むのかな?綿毛が邪魔しちゃってるけど…」


「綿毛は、食べられますから手にとって、食べてみてください。カップから溢れた綿毛は、お皿に受けて頂くと良いですよ?」

え?

これ食べれるの?


「じゃあ、まず綿毛から頂きます」


 カップからこぼれそうな綿毛を、お皿に受けてから、摘まんで口にいれてみる。

 既に硬化して、油で揚がったかのような綿毛は、僅かな苦味を口に含んだ瞬間に感じさせ、その後に淡雪の様に消えながら、舌の上に蕩けるような甘味を残した。

 残り香も、オレンジのような柑橘系の香りが、鼻から抜けていく。

 そのタイミングで、お茶を口に含むと、こんなに甘い綿毛が出てきたとは思えないさっぱりした苦味が、甘くなった口を涼やかに通り抜ける。

 後には、仄かに残るオレンジのような香りと、草原を駆け抜けたような爽やかな草の香りが、鼻先をくすぐっていく。


「どうです?」

びっくりする僕らに、うさうささんと白雪さんが微笑みかけてくる。


「凄く美味しいですね!綿毛は最初の苦味とその後の甘味とのコントラストが良いです。そして、お茶の方も素晴らしい!」


「お褒めに預かり光栄です。実はこの味は、レイルクラフト鉱山事業団で作られた茶器でなければ出ないんですよ。この茶器で綿毛が形造られますので…」

ふむ、知ってる人でないと、出せない味なんだね。


「因みに、他の器でいれるとどんな感じなんですか?」


「それはそれで、なかなか美味しいんですけどね…お茶がかなり甘いままなんですよ。柑橘の果汁たっぷりのジュースのような飲み心地で、子供たちに大人気です」

あぁ、綿毛がお茶から糖分を抜く役割をはたしてるわけか!


「そちらのジュースも興味がありますね。うちの会の面子の疲労回復に一役かってくれそうですから」


「えぇ!かなりの甘味を提供できますから、一時的な糖分の補給にはうってつけですね。まぁ、ゆっくり味わうとするなら、断然、今回のお茶の形をお勧めしますけど…」

しかし、不思議だな…

これだけの品が、ラードで名前を聞かないってのは不自然だ。

流通にのって無いのは何故だろう?


「ラードに持ち帰りたいんですが、買い入れ可能なんですか?」


「あ、あぁ…買い入れ自体は可能ですよ…1つだけ問題がありまして…凄く重いんです」

ほほぅ。

その辺りに、流通していない理由がありそうだね。


「重いというと、どれくらいですか?」


「実は、今回の5人分のお茶をいれるために500グラムの茶葉が要るんです」

普通の100倍換算か。

確かに重いな。

あれ?

さっきいれてるのを見たけど、入れてる葉っぱの体積は普通だったよね?


「比重が凄く重いんですか…スプーン一杯が100グラム位でしょう?」


「ええ、その通りです。この国で流通している分には、みんな知ってますから、特に問題にならないんですけどね」

移動距離も短く出来るしね。

重量があると、どうしても輸送コストがかかるからなぁ…


「ん?ここに来たタイムズサークルの荷馬車にのせて、ラードに運べば、ある程度は流通にのらないかなぁ?」


「実は、うちの商会では、紙以外の商材の扱いを制限していまして、丸子会長の許可が下りなかったんですよ」

え?

まさか、帰りは空荷かよ?


「ラードへの帰還は、空荷なんですか?」


「いえ、最近は、この国の特産物やアルコールを仕入れて持ち帰ってますよ。でも、竜の綿毛茶は駄目なんですって…」

うーん。

もしかして、何かしらの縄張り争いがあるのかなぁ…


「セーフ、原因を思い付かないかな?」


「すぐには無理だね。情報を洗ってみるから、少し待ちな」

小声で浮遊しているセーフに聞いても、把握まではしていないらしい。


「気に入ったので、仕入れて広める方向で考えます。煎れ方とかも後で教えて頂けますか?」


「喜んで!ついては、あの…運搬方法についての詳細を…」

情報開示ね。


「あぁ、それなら、収納ポケットのスキルですよ?」


「はぁ?それって伝説のスキルじゃないですか!」

「しかも、収納容量が伝わってる内容より、デカ過ぎだよ!」

やっぱり、二人ともスキルそのものは既知だったね。


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

心酔級_思考圧縮、範囲観測

信頼級_交渉

_上級_召喚、回復、風魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、催眠、転移、勇者魔法、殺気自在

_初級_火魔法、馬術

武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,7)武司(1283)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(43,2)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(15,0)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

白雪(47)うさうさ(111)

_精霊_風(32,8)水(38,7)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(21,8)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示


楽しんで頂ければ幸いです。

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