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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第8日目 ドワーフの国へ出かけよう
469/503

449前からと後ろから

「おはよう」

目を覚ましてすぐ、セーフの声が耳に飛び込む。

相変わらず、恵美は僕に顔をくっつけてご満悦で睡眠中だし、リーフは僕の頭を抱え込んで、涎の池を作っている。

さやかは、眠りに落ちたまま、時折痙攣して、断続的に幸せそうにレベルアップするのが止まらない。

実に、僕たちの朝って感じだね。


「おはよう、セーフ。今日も良い朝だね。朝風呂に付き合って貰えるかい?」


「当たり前さね。さっさと行って、その濃厚な雌の香りを引き剥がすよ」

それは……

個人的には消したく無いけどね。

奥さん達の香りに包まれてるのは……

何て言うか、幸せを感じられるからね。

でも、社会通念上はアウトでしょうから、ちゃんと洗うけどさ。


 奥さん達を起こさないように、ベッドをそっと抜け出した。


「ん?湯船が既にお湯で満水になってる……」


 浴室に到着したら、入るための準備が既に完了していた。


「あぁ、瑞木との風呂を心待ちにしてる奴等が、風呂の縁でお待ちかねだね」

うん、ホントに、この子達って風呂が好きだね。

全く頼んでないのに、お湯は張ってあるし、精霊達が全員集合してるよ。


「ありがとう。みんな、体を洗ったら一緒に入るから、ちょっと待ってね」


「んー。体なんて洗わなくていいのー。みんな待ってるのー。さっさと来るのよー。心配しなくてもー、私が湯船の中でー、ちゃんと綺麗にするのー」


 水の精霊が宣言した途端に、お湯が体を包んで、僕の体は湯船に運ばれていた。


「おいおい、お湯が汚れちゃうじゃない。ちょっとだけなんだから、待っててくれれば良いのに」


「何言ってるのー!水の精霊である私がいるのー。お湯を濁らせるわけ無いのー!そしてー、待つのはもういいのー」

確かに、水の精霊にとっては雑作もないか…

そう言われつつ、急速に体から、汚れと言われるものが消え去っていく。

水分子そのものが、僕の体を洗浄しているのだから、ある意味当たり前だ…


「うん、体のぬるつきが、一瞬で無くなったよ。流石は水の精霊だ。ありがとう」


「どういたしましてー。これでー、瑞木とのんびりお湯に浸かれるねー」

確かにここのところ、精霊達と話ながら風呂には入ってないな。

のんびりもしてないし…


「そうだね。今日位はのんびり入ろうか」


「瑞木ー」

「行くでござる」

「とうっ」

「ははっ、肩で寝るのは俺だ」

「右腕、は、渡さ、ない」

「大好きです…瑞木」

一斉に全員の精霊にまとわり付かれるのも悪くない。

湯船に浮かびながら、精霊達と、そして、時々セーフとの他愛のないお喋りを30分ほど楽しんで、お湯からあがる。

至福の一時だった…


「ごめん。多分今後も、今回みたいにのんびり風呂に入る暇が余り無さそうだ。許して欲しい」


「気にしないのー。別に無理矢理ー、瑞木に時間を割かせたい訳じゃないのー」

「そうでござる」

「我等は、見つけた機会を全力で楽しむのみ」

「それ、は、今後も、かわ、らない」

「瑞木の肩で寝られれば、俺は気にしねぇぜ」

「全身全霊で遊ぶだけよ」

全精霊から気合いの入った宣言を貰いました。

いっそ清々しいほど、隙を狙っていつでも遊びに来ますって言ってる…

嬉しいねぇ。


「…そうか。ありがとう。さて、そろそろ行かなきゃ、風の精霊と水の精霊、いつもどおりお願いね」


「任せて、おいて」

「もちろんよー」

暖かい風が、僕の体表から水分を運び去り、湯船のお湯を、水の精霊が処分してくれる。

着替えをして、準備完了。


「二人ともありがとね」


「いいの」

「またねー」

精霊達全員の姿が、二人の返事と共に揺らいで消えた。


「さぁ、朝御飯が出来てるみたいだから、食堂に行こうか」


「全く…風呂よりも、瑞木の飯を優先するんだから、中々無茶してるね、恵美の奴も…」

僕が起き出した後、すぐに厨房に向かったからね。

起きない様にソッと行動したんだけどな。

僕もまだまだって事だね。


「恵美、おはよう。さっきは起こしてごめんね」


「何の事ですか?私はあなたの香りが薄らいだから、自然と目が覚めただけですよ?そして、お風呂に行ったあなたを追わなかったのも、あなたの香りを纏ったまま食事の支度をしたかっただけです」

あぁ。

単に恵美が特殊な技能を身に付けていただけか。

って、それでいいのかよ!


「恵美?起きた理由はまぁ良いとして。その…僕と奥さん達の匂いを纏ったまま料理とか…大丈夫?」


「ん?もちろん大丈夫ですよ?風の精霊に頼んでますから、完全にシャットアウトです。この幸せな香りは、私だけが楽しんでいます」

料理人がそれでいいの?

食品衛生上の問題がありそうだけどなぁ…


「僕と一緒にお風呂に来れば良かったのに」


「いいえ、食材に触れる手や腕は、キチンと洗っていますから、大丈夫ですよ。それに、この香りを無くしたら、私の理性が怪しくなります」

まぁ、当たり前だ。

前半部分はな。

後半は一体何っすか?


「怪しくなると何が起こるか聞いてみて良い?」


「ふふふっ、母の気持ちがわかりました。と言えばご理解頂けますか?」

ん?

それってダメ人間宣言じゃないですか…

あの人と同じように、手と足でがっちり僕の腰辺りにへばりつくってことでしょ!


「あの戦鬼譲りの抱き付きを僕にしたいと?」


「いいえ!したい。では済まないんです。この香りは、私の欲望を押し留めるための大事な鍵。失われたら、問答無用で実行に移し続けてしまうと言っているのです」

つまり、僕にしがみついて抱き付き続けるよりは、このままの方が、僕の行動制限をしないだけマシという判断か。


「恵美…一応理解はしたけどさ、発言が多分に変態的な成分を含みすぎてるんだけど?」


「残念ながら元からですし…真の意味で母の気持ちをわかってしまったので…仕方ありません」

確かに、元々そうだったね…

実際にへばりついていたし。

自制出来る分だけ、戦鬼本人よりは武司さんの血が僕を助けてくれてるってことか。


「わかっているなら、もう何も言いますまい…朝食を貰っても良いかな?食べたら、昨日言った通りに、セーフと出掛けるので、皆への各種指示を、リーフや朱音さんと一緒にお願いね」


「はい、どうぞ召し上がれ。指示に関しては、念話であなたに相談しても良いのでしょう?」

可能ならね。


「良いけど、超長距離での、念話を試した事が無いから、無理かもしれないと思っておいてね?」


「確かにそうですね。勇者の方達との連絡も、結構短い距離でしか、効果がありませんでしたから」

そうそう、カバー出来る範囲は、この町の中までが、限界だったからね。

真の勇者になった奈美枝さん達とは、気軽に電話する感じで、通話可能だけど、距離制限があるんだよね。

まぁ、実際には通話可能な時間帯も、1日の内の五時間に限られるけどさ。

主に奈美枝さん達の、楽しみを邪魔しない的な意味で。


「まぁ、能力値依存の能力だとすると、距離が延びるだろうし、試してみてからの話だから、今のところは考慮の外だね」


「わかりました。ですが、確かめてみる必要も感じませんか?」

ん?

そうだね。


「確かに、いつ切れるか不安を残した状態で、運用をするのは、避けたいね。ちょうど遠出もするんだから、確かめながら行こうか」


「具体的にはどうします?一定時間事に、私があなたに愛を囁くという案なんてどうでしょう?」

また、ちょっと恥ずかしいけど、心ひかれる案を提示してくれますな。


「確かに、その案は魅力的だけど、残念ながら却下せざるを得ないね」


「一体何故ですか?」

普通の話だよ?


「移動速度が一定にならないからだよ。距離によって、限界があるってわかってるんだから、測定位置は、等間隔で確認するのが普通でしょ?」


「確かに…でも、距離なんてわかるんですか?歩数を数えるのは大変ですよ?」

僕にはセーフがついててくれるからね。


「そこは、大丈夫だよね?セーフ」


「あぁ、任せな。GPS並の距離計測を約束出来るね」

流石はナビゲーション妖精セーフだ。


「というわけで、百キロ事に、定期連絡を入れることにするから、受け取りをお願いね?」


「私で良いんですか?」

もちろん。


「恵美とお喋りしたいんだけど…駄目かな?」


「……っ!駄目なんて言うわけありません。嬉しくて、なんか顔が真っ赤になってる気がします!」

確かに、恥じらう恵美が何か新鮮だ!

これは、頑張らねば。


「あれ?一瞬でご飯を食べ尽くして…どうかしましたか?」

いやいや、ご飯の途中で席を立つのは行儀が悪いでしょ?


「恵美の可愛い顔をみたら、抱き締めたくなったから、その準備。良いよね?抱き締めても」


「勿論です!!!」

凄い気合いの入った返事を貰ったので、超速度で恵美を後ろから抱きすくめる。

ゼロ距離になったことで、昨日の残り香が感じられる。

まぁ、感じられるどころか、濃厚な恵美の香りに溺れると言った方が正確だね。

僕の香りを落とさないってことは、恵美の香りも同様に色濃く残るって事だからさ。


「うん、良い香りだ…恵美の発情が極まった実に濃密な空気に包まれて、恵美を抱きすくめられるのは幸せだね」


「はぁーーっ…これ…駄目です!幸せすぎて駄目になります…もう…」

恵美の両手が、抱き締める対象を探すように、数度空をきり、糸が切れたように体と共に崩れ落ちた。

倒れていく恵美を倒れないように抱き寄せる。

危ない危ない。


「あれぇ?」


「あーあ、抱きすくめただけで、気絶させるとか、どんだけ超絶性戯の味方なんだい?」

人聞きの悪いことを言うんじゃねぇよ。

ゲス姐さん!


瑞木美孝18才 Lv520(106)

体力値_132万(1320)=17億

魔力値_132万(1320)=17億

__力_132万(1320)=17億

_知力_132万(1320)=17億

俊敏さ_132万(1320)=17億

器用さ_132万(1320)=17億

幸運値_132万(1320)=17億

_魅力_1320万(1320)=175億

__風_11万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8600万

__土_10万(1320)=1億

__光_5万(1320)=6500万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

心酔級_思考圧縮、範囲観測

信頼級_交渉

_上級_召喚、回復魔法

_中級_解体、身体強化、錬成、風、催眠魔法、殺気自在

_初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法

武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(22,2)恵美(23,4)武司(1262)玲子(841)朱音(24,1)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3156)里乃(3375)リーフ(43,1)奈美枝(1045)御影(20,9)ユリア(3876)

枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4719)岬(5168)潤(3358)雨音(3469)美嶺(14,9)

牛江(618)お熊(102)スラー(795)熊江(228)サリー(1510)レミ(450)

他42名(平均2581)

元奴隷12名(平均182)

ノルン達7名(平均93)

天河(3968)春臣(1575)君里(2300)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(2064)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

_精霊_風(31,9)水(38,7)火(25,2)土(44,2)光(17,7)闇(19,8)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ幸いです。

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