439リンクルとクリストファー
「おぉ坊達よ!無事じゃったか!腹一杯食べれたかの?勉強はどうじゃった?」
子煩悩妖精のリンクルが、ギルド本部のある建家の、異空間から瞬時に飛び出してきて、ノルン達の頭を撫でた。
「お、お母さん…ただいまっ!ご飯は美味しくて、お腹一杯だよ。勉強はね…瑞木達の異常なほどの頭の良さを実感できたよ。凄く面白いや」
ノルンが興奮気味に、リンクルに話しているのを聞いていると、ほっこりしてくる。
他の子達も、リンクルに報告しながら、撫でられて幸せそうだ。
やっぱり、ご飯の心配がなければ、施設に行くより、このままリンクルをお母さんとして育った方が幸せだろう…
「して瑞木よ。クリストファーとやらは、こいつなのか?わらわには女のように見えるが?」
あ…
しまった!
クリストファーにノルン達を送らせようと思ってたんだった…
「リンクル、ごめんなさい。今日はクリストファーを連れてきていませんでした!」
「なんじゃ。連れてこんかったのか。では、こやつは何者じゃ?」
朱音さんを指差して問われた。
「や、こんちは。あたしは瑞木美孝の婚約者の鍵軒朱音さ。ノルン達を送るダーリンにくっついて来た。特に意味はない。強いて言うなら、ダーリンと一緒に居たかっただけだ」
超豪速球が、リンクルに向けてぶっ飛んでいく。
「ほっほぅ…それはわらわが500年ものの処女を抱えてることを知っての物言いか!?」
リンクルが怒ってるね。
ある意味当たり前といえ、朱音さんなら、心配ないはずだ。
それよりも、恵美経由の念話でクリストファーを喚んどくか…
「ん?そんな事は知らないけどさ、私もダーリンにはまだ、抱かれてないからさ、あんまり怒らないでよ。まだまだお預けくらってるんだ」
物怖じしないなぁ…
「瑞木にはまだっちゅうことは、誰かに抱かれたことがあるんじゃろう?羨ましい事じゃの」
それはどうかな…
「んー。まぁそうだけど…あたしの場合、金の為に初めてを売り払ってるからね。羨ましがられるようなもんじゃないかな」
凄く軽い口調で、超重量級の重たい話が飛び出ちゃったんだけど…
どーすんだよリンクル…
あっ、目をそらすんじゃねぇよ。
ずっとボッチだったんだから仕方ないのか…
動かねぇし!
もう、本当に仕方ねぇ奴だな。
「リンクル。連絡が着いたんで、クリストファーの奴が、すぐ来ますよ」
「ん?来るのか?わかった……朱音…すまん。酷い事を言った。忘れてくれ!」
元々歩いてすぐだから…
走れば、一瞬さ。
謝れたね。
とりあえず良かったよ。
「まぁ、聞かなきゃわかんない話だしね。いいよ。忘れる」
軽く呑み込んでくれるんだね。
思わず、頭に手をポンポンと乗せてしまった。
「悪いな。感謝じゃ」
「ん、ダーリン。ありがと」
バツの悪いリンクルの顔と朱音さんの良い笑顔が見れてしまった。
少し複雑だ…
「やぁ。ん?これは、はて…ノルン君?ここが君の家?」
クリストファーが挨拶もそぞろに、ノルンの家の方に興味を示している。
「そうさ!僕らのお母さんが作ってくれているお家があるんだ。お母さんはリンクルっていう名前だよ」
子煩悩妖精の名を、ノルンがクリストファーに教える。
「そっか。瑞木…ノルン達も大変な人生だったんだね…」
まぁな。
「さぁ、クリストファー、リンクルさんに挨拶してよ」
「お初にお目にかかります。クリストファーと申します。基本的にノルン達の送り迎えは、僕とうちのチビでします。お見知りおきを…」
恭しくリンクルに告げて、礼をする。
「ほぉ…瑞木、朱音!!良いのう…凄く良いのう!わらわがリンクルじゃ。のぅ、クリストファー、大きくなったら、わらわの恋人にならぬか?」
やっぱり、好きそうな感じだったか。
でも、残念ですね。
「リンクルさん、残念ながら、僕は瑞木の恋人になるべく、奮闘中でして…申し訳ありませんが、貴女に目移りする余裕はありません」
奮闘するなよ!
止めてくれよ!!
「みーずーきーっ!!どういう事じゃ!!これは!!」
リンクルも怒るなよ。
「まず、そもそも、クリストファーは未成年なんだから、粉かけないでくださいよ。前に言ったそっちの話はまた後日ね。更に、男色に関しては、僕はそういう趣味がないから、既に断ってるけどクリストファーの方が諦めないだけです。僕は悪くない!」
「くっ…そうじゃよな。紹介して貰うのは、大人の男性じゃものな…」
約束は覚えていたらしい。
だったら恨みがましい目で見ないで欲しいな。
「そうですよ。あくまでも、うちのチビ達のまとめ役として、紹介したんですから早合点は困ります」
「なんだよ、瑞木。ようやく僕の事を考える気になったのかい?」
考えねえよ。
既に断ってるだろ!
「だからな。クリストファー、朱音さんを見ろ!!こんなに可愛い嫁さんを放っておいて、男に走る趣味は、僕にはない!!諦めろよ!!」
「嫌だね。僕は瑞木を振り向かせるために努力すると決めたんだ!!」
無駄な努力だと思う。
是非その努力を別の建設的な事に消費してほしい!
「ダーリン!キスして良い?可愛いなんて言われたから、もう我慢の限界なの!!」
ちょっと…
さっきまで怒られてたんだけど?
「リンクルに悪いでしょう。止めときましょうよ!」
「ん!?わらわなら全く気にせんぞ!いっちょ熱い奴で頼む!!」
おい…
興味津々かよ…
しかも熱燗でもつけるつもりに聞こえるし!
「仕方ないですね…少しだけですよ?」
「わーい」
朱音さんに唇を乱暴に奪われた。
全く僕の事を考慮しない程に激しいキスは、いっそ清々しいほどの勢いだ…
「美孝さん、こちらに喚んで良いですか?」
リーフからの念話が来た。
ちょっと待ってくれと伝えてから朱音さんを引き剥がす。
「終了ですね。もう行かなきゃいけない。リンクル…じゃ、僕は行くところがあるから、明日以降の打ち合わせは、クリストファーとしてくれるかな?」
「承知したのじゃ」
「任せてよ。瑞木!」
よろしくな。
「リーフ。喚んでくれて良いよ」
「あらあら、まあまあ!」
答えた瞬間に、視界ががらりと変わって、召喚された事を実感する。
でも、一緒に喚ばれたので、朱音さんに抱きつかれたまま、タイムズサークルに到着した。
僕一人のつもりだったんだけどな…
瑞木美孝18才 Lv509(106)
体力値_126万(1320)=16億
魔力値_126万(1320)=16億
__力_126万(1320)=16億
_知力_126万(1320)=16億
俊敏さ_126万(1320)=16億
器用さ_126万(1320)=16億
幸運値_126万(1320)=16億
_魅力_1260万(1320)=160億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8300万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6200万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚、回復魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4478)さやか(21,1)恵美(22,0)武司(1262)玲子(841)朱音(22,3)
メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(41,5)奈美枝(1045)御影(19,7)ユリア(3771)
枩李花(3352)霞(3261)ミサ(4650)岬(4978)潤(3296)雨音(3329)美嶺(13,6)
牛江(618)お熊(85)スラー(795)熊江(220)サリー(1510)レミ(450)
他42名(平均2485)
元奴隷12名(平均160)
ノルン達7名(平均93)
天河(3750)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)
他23名平均(1980)
冒険者200名(平均88)
ハイエナ冒険者40名(平均7)
_精霊_風(29,4)水(36,0)火(23,5)土(42,7)光(17,0)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。