432楓加と亜理砂の事情
「因みに、瑞木は私や楓加が持ってる知識が、貴族の中で一般的な水準だと思ってるみたいだけど…そんなこと無いからね?」
え!?
マジで!?
「2人とも、かなりレベルが高いと思ってたけど…普通の水準ってもっと高レベルなの!?認識を改めなきゃいけないなぁ!さすが、貴族!!」
「まるで違う!!…逆よ。逆!!私達みたいなのは稀よ。だって私たちの知識って当主レベルだもの!」
逆?
エキスパートレベルってこと?
それなら、ある意味で納得だな。
「つまり…伯爵家の総力をあげて、教育されたって事だよね?理由って聞いちゃ駄目かな?」
「まぁ…自分でネタ振って、断るのも変な話だしね…良いわよ。言ってあげる…楓加も良いわよね?」
って言うか。
その先の話が言いたいんだよね?
でも、楓加お嬢様的には言われて大丈夫なのかな?
「は?隠すような事でも無いでしょう?冒険者としての知識を知ることは、社会勉強の一貫だと、お父様が仰っていたじゃない。だから、2人で頑張ったのよ?そして、こんな素晴らしい旦那様を手に入れたのよ!!流石はお父様!!こうなる事を予見されていたのですね!!」
楓加の寄り添う天河は、まだ、知恵熱を発熱させてるらしく、目が虚ろだけど…
恋する乙女には、そんなことはどうでもいいようだね。
でも、出会い的には娼館なんだから…
冒険者の知識関係ないような気がするんだよね。
「まだ、勘違いしてたのね……楓加。いえ、あえて楓加お嬢様とお呼びしましょう。違います!ラウール伯爵家での私達は、そんな悠長な事を言っていられる立場じゃなかったんです!!危機は乗りきったから、教えて差し上げますから!そこに座りましょう!!」
えっと…
なんとなく、不穏な空気が流れそうだけど…
「亜理砂?それって、僕らが根掘り葉掘り聞いてて良い話なのか?お貴族様の醜聞なんじゃないの?」
「知ってる人は、知ってる話よ。隠すほどでもないわ…っていうか。楓加にわかっといて貰わないと、逆にこれからの行動に悪影響が出ちゃうわ!だって、天河の嫁になった時点で、楓加には貴族としては、価値がないんだから!!」
ふむ…
貴族と平民の婚姻は規制がない代わりに、結婚したら、貴族の資格がなくなるわけか…
それなら、自分の立ち位置を把握するのは大事な事だよね。
「あら、そうなの?」
楓加は初耳か?
多分違うな。
「本当に、楓加ってば貴族っぽくないわよね…」
亜理砂も取り繕う気がもうないんかい。
「そう?天河と亜理砂さえ居てくれれば、後は別にどうでも良いけどね」
何て言うか…
愛以外興味が薄いのかな…
「ふう。まぁ良いわ。楓加は、ラウール伯爵家で、行き遅れてたわけね。原因は、男が嫌いだったから!トラウマを作った事件もあるけど…まぁ、貴族としては、我が儘すぎなのよ…でも、伯爵様は、娘に甘かったから、自分が生きてる間は好きにさせるつもりだったのよ…」
楓加って25歳だよな?
なんで、お父さんが死にそうなわけ?
「は?お父さんがもうすぐ死んじゃうように聞こえるけど?」
「伯爵様は、70歳を越えてるのよ。先は長くないでしょうが!まぁ、まだまだお盛んだから、くた…もとい、お元気だけど…問題なのは伯爵様が居なくなった後よ!」
くたばりそうにないって言いかけてるし…
「つまり、亡くなったら、お兄さん辺りに追い出される事が確定してたってこと?」
「ご名答よ!!今年57歳の異母兄のご当主様の誕生ね!!因みに、その娘や息子は楓加より年上よ!」
あぁ…
言うことを聞かない、政略結婚に応じない25才の異母妹かぁ…
まぁ、異母兄にとっては、飯を食わせる理由がないだろうね。
「それで冒険者の知識を詰め込まれたわけね…それ以外の知識も…」
「えぇ…着の身着のままで、追い出されても、冒険者と各種の知識を持ってれば、死ににくいでしょ?一緒に追い出されるであろう恋人の小娘も鍛えておけば、更に生存率は上がるってことね」
はぁ、確かに間違っちゃいないけど…
「娘2人だけで、前衛無しの冒険者も、中々厳しそうだね…結果的にはうちの仲間になったから良かったものの…読み書きなんかも出来るんだから、別の道はなかったの?」
「楓加に、代筆や何やらの細々とした気遣いが出来るわけないでしょ?」
今までの生活的にも、性格的にも無理っぽいね。
「だから、天河との結婚を進めてたわけか…」
「だって…楓加も気に入ってたし、私の好みでもあったもの…そこは頑張っちゃうに決まってるじゃない!!」
さいですか…
「で、本題の教科書だけどね…間違いの少ないと良いってのは?」
「真面目か!!もっと話を広げても良いのよ?まぁ瑞木らしいっちゃらしいんだけど…うちは最高ランクの教師陣がついてくれたけど、教科書は、売られてるものを使ってたのよ」
その教師陣に書かせたら高そうだもんね。
「つまり、間違いだらけな教科書ばかりだった?」
「そうよ。各科目、先生と間違いを黒く塗っていく作業が、常時あったわ!間違いの理由を聞くのは楽しかったけど、馬鹿馬鹿しい時間の浪費よね?」
確かに、ラウール伯爵家の様に恵まれた環境でなければ、勘違いして記憶することすらある。
「高いのに、間違いだらけで良いの?なんかお金の無駄な気が…」
「だからこそ、喉から手が出るほど欲しいって言ったでしょ?存在しないのよ!間違いのない教科書なんてものがね!!だからこそ高く売れるんじゃない!!」
あぁ、そうだね。
希少価値か…
「でも、それなら、学校で皆に配られて、価値が下がる前にちゃんと言っとかないと…」
「その通りよ!!ちゃんと売りつける際に説明するわ!そして、だからこそ、教科書の増産をして、一気に売り出さなきゃね!!」
あぁ…
写本が売られる前に、利益確保か…
また、一過性の儲け話だなぁ。
まぁ、今回も凄い利益になりそうだから良いんだけどね。
瑞木美孝18才 Lv509(106)
体力値_126万(1320)=16億
魔力値_126万(1320)=16億
__力_126万(1320)=16億
_知力_126万(1320)=16億
俊敏さ_126万(1320)=16億
器用さ_126万(1320)=16億
幸運値_126万(1320)=16億
_魅力_1260万(1320)=160億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8300万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6200万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚、回復魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4478)さやか(21,1)恵美(21,8)武司(1262)玲子(841)朱音(21,3)
メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(41,3)奈美枝(1045)御影(19,7)ユリア(3771)
枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4650)岬(4978)潤(3296)雨音(3329)美嶺(13,6)
牛江(618)お熊(85)スラー(795)熊江(220)サリー(1510)レミ(450)
他42名(平均2473)
元奴隷12名(平均160)
ノルン達7名(平均82)
天河(3750)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)
他23名平均(1971)
冒険者200名(平均88)
ハイエナ冒険者40名(平均7)
_精霊_風(29,4)水(36,0)火(23,5)土(42,7)光(16,3)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。