426元ギルド長退職と同時にくたばっていた旧冒険者ギルド
「では、さらばですぞ」
「お世話になったわね。幸せになるわ!」
荒木夫妻が、馬車に乗って去っていく。
街道を行くなら、魔物は駆逐済みなので、危険は少ないはずだ…
結局、2人旅でラインクラフトまでの旅行を楽しみたいらしい。
「お気をつけて、くれぐれも、本格的なベッドインは、宿屋を手配した後ですからね!!盗賊や野生の獣が居ない訳じゃないんですからね!」
「あぁ」「わかってるわよ」
御者台に仲良く2人並んで座っている。
本当に大丈夫かな…
馬車を停めちゃえば、いつでも臨戦態勢になれちゃうから、少しだけ心配だ…
「まぁ…盗賊連中も、魔物の群れに食われたり、避難したりしてるはずだから、途中で出会って死ぬことは、まず無いだろうけどね」
セーフが心配を口にした。
でも、だからといって護衛を手配しようという意思は感じられない。
「まぁ、護衛が、あの2人のノロケを聞かされ続けると思うと、躊躇するよね…」
「少なくとも、わたしゃお断りだね。砂を吐くのは願い下げだよ…」
僕も遠慮したい!
まぁ…
シヴァさんが、元騎士で、それなりのレベルだから、護衛がいなくても、まぁ、あまり心配はしていないけどね…
「だって、涙の抱擁から、あの調子でノロケ続けて、そのまま結婚しちゃう位だからね…」
「結婚か…そう言えばシヴァちゃんの名字を元ギルド長が使うことにしたのには驚きだったよ。私が働いていた時の事を考えると信じられないよ!!名字に、凄い拘りを持っていたからねぇ…」
名字に拘り?
50才を超えての童貞の理由の1つなのかな?
「サリー師匠…確か、今までのわたしの人生は、シヴァに会うために存在したんだ。今までの全てを捨て、シヴァと歩いていくために、シヴァの名字を名乗ろうとか言ってましたよ?」
「あぁ…変われば変わるもんだよねぇ。以前の元ギルド長と信じられない位の変化だね。恋は人を変えるという事か…」
どっちかっていうと、女の子の体に触れて、色々満足した結果って感じがするけどね。
まぁ、良いさ。
「さて、後片付けして、帰りましょうか…」
「私達が馬車を運搬していきますね?」
フルーレさん…
連れて帰るはずの11人を乗せる気配もさせないで何を言っているのさ?
なんでかなぁ、嫌な予感しかしないよ?
「じゃあ…俺はここだな…」
忠継さん、アウト!
「御者台にフルーレさんを抱えて座って何する気ですかねぇ…事故らなければ、何も言わないけどさ…せめて、そこで転がってる11人を積んでから言ってくれませんか?」
「えっ?私達のプレイにこの人達を巻き込んでいいの?」
目を爛々と輝かせて何を言ってるのかなぁ…
「スリープクラウドで寝てるから、滅多なことでは起きませんよ…後一時間は寝てるはずです。ここからラードの門扉までの30分の道程で起きるわけないですよね?」
「ま、万が一もあるのよね?」
だから…
興奮しすぎですよ!!
フルーレさん!!
「このドワーフ謹製の馬車でそれが起きるとも思えませんけど…見られたいのか見られたくないのか知りませんが!」
「私の体は、旦那様以外に見せたりしないに決まってるじゃない!!」
どっちだよ!!
可否の基準がさっぱりわからないよ!!
はぁ…
もういいです。
好きにしてください…
「じゃあ、馬車にそこに転がってる旧ギルド職員を積んで、ラードまで運んでください。くれぐれも御者としての本分を見失わないように気をつけて下さいね」
「はいっ!!振動が楽しみです!!」
…何の宣言なの?
目の焦点が合ってないね…
暴走中という表現以外に表し様がない。
「忠継さん?」
「ん?瑞木君は心配しないで下さい…責任は俺が取ります」
まぁ…
貴方はホントは小心者ですからね。
事故ったりしないと信じてますよ…
「まぁ…そっちはよろしくお願いします。一応確認しておきますが、この旧冒険者ギルド職員の罪は、問われませんよね?」
「……瑞木君の予定を考えれば、コイツらを逮捕して投獄なり、死刑なりにした方が、早そうですが…それで良いんですか?」
嫌だなぁ…
冤罪を背負わせて殺すのは、僕は嫌ですよ。
「良いんです!!別に、彼等を殺したりしなくても、結論は変わりませんよ…旧冒険者ギルドは精神的に、元ギルド長に依存していましたから」
「ふむ、つまり、残った者達に有効打など打てないと…そういうわけですか…」
実際不可能だと思いますよ?
「まぁ…長期的に瓦解する事は確定ですが…手っ取り早く潰したいというなら、人の命を奪わず、更にずっと簡単な方法がありますよ?」
「ほぅ…それは?残念ながら俺には思い付かないですが…」
マジで!?
「元ギルド長ならば、即答ですよ?きっと…って言うか。そこまで見越しての一手だったはずです…退職そのものが、ですね。新冒険者ギルドが借金を背負う必要が無いことを自体を知らなかったんで、根本的に無意味だったんですけどね…」
「遊んでないで、さっさと答えてくださいよ…瑞木さん!!私のプレイを邪魔するものに鉄槌を加えたくてしょうがなくなって来てます!!」
ま、フルーレさんの逆鱗に触れたくはないね。
「はいはい、ラード国王である朋久さんに、次の冒険者ギルド長を承認しないように話すだけです。簡単ですよね?」
「……そうでしたね。決裁権者がいなければ、冒険者組織は運営できない…ラード国王が解体すると宣言しても、対抗して発言権を持つものがいない…確かに簡単だ」
でしょう?
「旧冒険者ギルドの命運は、元ギルド長が、退職した時点で、完全に尽きたんですよ」
「わかりました…早急に、王宮に出向いて、進言します!衛兵隊の改革案と一緒にね!では、失礼しますよ!!」
「っ!…っ!!ん…」
…聞こえない。
僕には、フルーレさんの声なんか聞こえないからな!
「オキヲツケテ…」
「美孝さん…」
「美孝君…」
2人して、何で僕の顔を恥ずかしそうに見てるの…
「リーフ、さやか…サリー師匠とセーフがここにいる事実から目を背けてない?」
「えへへっ」
「ふふっ」
何笑ってるのかな…
「さて、サリー師匠…さやかに連れて帰って貰うってことで良いですよね?」
「そりゃいいけどさ…2人にキスの1つもしてやんな!やるせなさに…放心してるじゃないか…」
え…
「にぶちん!」
セーフにも、怒られちゃった…
でも、そんなん言われましても!
まだ、お仕事中なんだよ?
瑞木美孝18才 Lv509(106)
体力値_126万(1320)=16億
魔力値_126万(1320)=16億
__力_126万(1320)=16億
_知力_126万(1320)=16億
俊敏さ_126万(1320)=16億
器用さ_126万(1320)=16億
幸運値_126万(1320)=16億
_魅力_1260万(1320)=160億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8300万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6200万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚、回復魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4478)さやか(20,6)恵美(21,7)武司(1215)玲子(838)朱音(21,3)
メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(40,8)奈美枝(1045)御影(19,7)ユリア(3771)
枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4650)岬(4978)潤(3296)雨音(3329)美嶺(13,6)
牛江(618)お熊(85)スラー(795)熊江(220)サリー(1690)レミ(450)
他42名(平均2463)
元奴隷12名(平均160)
ノルン達7名(平均82)
天河(3730)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)
他23名平均(1971)
冒険者200名(平均88)
ハイエナ冒険者40名(平均7)
_精霊_風(29,4)水(36,0)火(23,5)土(42,7)光(16,3)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
_設定_細かい数値を簡略化表示
楽しんで頂ければ幸いです。