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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第7日目 新ギルド完成!!さぁ、旧ギルドはどう対応して来るかな?
443/503

423起きた事件の真実と飯田諜報長官の血の涙

「バカだねぇ…瑞木、勘違いをしてないかい?」

えっ?

どういう意味で?


「あれ?僕が怒られるんだよね?違った?」


「だから、バカだって言うのさ…ちゃんと考えて結論を出したんだろう?褒める事はあっても、怒る事なんてないさ。私がもの申したいのは、そこの2人…さぁさ、私の事を紹介しておくれ、この馬鹿者2人と話をするためにね!」

ん?

まだ、正式な紹介はしてなかったっけ…

たしか、忠継さんの方は既に大丈夫なはずだ。

演技かもしれないけど…


「でも、紹介してもセーフの事が見えるかな?諜報機関の2人とは、相性値が凄く低いんだけど…」


「瑞木君…何を言って?あぁ、フルーレにか」

「もしかして、ここにいるというセーフさんが何か言ってるんですか?」

やっぱり少なくともフルーレさんは知覚できてないね。


「やってみりゃ良いさ…」

まあ、姿が見えても何か危害を加えられるわけじゃないからね…


「紹介しましょう。僕の奥さんにして、ナビゲーション妖精のセーフです…見えました?」


「ん?」

「うわぁ…本当に浮いてる…妄想の産物じゃなかったんだ…」

フルーレさん…

聞こえてますよ?

まぁ、確かに見えないし、声も聞こえない存在が居るなんて、見るまで信じられないのも無理はないけどさ!


「聞きな!!」

すぅっと、空中をセーフが移動してから、突然大声をあげた。

僕を含めたこの場にいる5人ともが、唐突な行動に、ビクッとする。


「セーフ?」


「よしっ!そこのブタ野郎も含めて、私の声が聞こえてるみたいだね。さて…みんな、こっちを向きな…」


「…飯田忠継と申します」

「妻のフルーレです。お見知りおきを…」

慇懃に挨拶してるな…


「セーフだよ!私の瑞木の言葉が納得いってないようだからね…仕方ないから私が出張る事にしたんだ。頭が悪いお前らの尻拭いさ!精々感謝しなっ!!」

……過去最悪の水準で、セーフの機嫌が悪そうなんだが…

吐き出す息も熱く煙るように見える。

何かあったっけ?


「セーフ、いきなり何を言ってんだい?随分と喧嘩腰じゃないか?」

サリー師匠が諌めるってのは、相当だよね…


「うっさい!サリー!わたしゃ、アンタにも腹に据えかねて出てきたんだよ!!なんで瑞木のフォローに回らないんだい!!」

おぅ…

矛先が、サリー師匠に向いたよ!


「まぁまぁ…怒ってないで話を進めようよ。説明しないと、わからないからの行動なんでしょ?」


「そうだね。コイツらの程度の低さを説明するのは苦痛でしかないけど、仕方ないね」

さっきから、こき下ろしすぎじゃないかな…

飯田夫妻のコメカミに血管が浮いてるのは、見間違いじゃないと思うんだ。


「元ギルド長の処遇についてだよね?」


「違うね。このバカ2人の認識不足についてさ。瑞木が優しく説いてやったもんだから…本質ってもんがわかってないのさ…」

本質か…


「つまり、納得した訳じゃなく、さっきの了承は僕の力で押さえ付けられたって認識なのかな…」


「そのとおりさ…」

悲しいね…

説得が理解されないのは心が痛い。


「どういう意味ですか?」

ほら、その言葉が出てくる事が、問題なんだと思う。

わかっていれば、そういう聞き方にはならない。

このままだと、ほとぼりがさめた辺りに、元ギルド長が暗殺される事になる。


「飯田夫妻の肉親が亡くなった件で、2番目に罪が軽いのは、この元ギルド長だという事実を、僕とセーフ以外が認識できてないと言ってるんです…」


「はぁ?」

一番罪が重いのは間違いなく貴方だけどな!


「一番罪が軽いのは、当然、一般人だったフルーレさ…その次が、このブタさ…」

だよね。


「り、理解できません!!何人の中での話ですか?」

フルーレさんは自分がカウントされると思ってなかったかな…


「ん?対象者は、フルーレ、ブタ、国王、衛兵隊長、飯田のバカの5人で、罪の重さも、その並び順さ!!」

僕も同様の意見だ…


「何故!?旦那様の何が罪だと言うんです!!」

フルーレさんが必死だ。

旦那さんが悪く言われれば当然か。

あっ、セーフが怒ってるのも同じ理由か?


「よく聞きな。フルーレ、お前の罪からだ。一般人のお前は、ほぼ罪がない。大壁で遊んでいたときに、コボルトを見つけた時、足がすくみ、声もあげられなくなったとしても、仕方無い事さ。ただ…勇気を振り絞って避難誘導が出来てりゃ、肉親は死なずに済んだかもしれないがね」

その当時小さかった女の子に、そりゃ酷だよ。

普通に無理があると思う…


「えっ?確かに…可能性は…あぁああああああああああ!!」

泣き崩れちゃった…


「ふん!思考が停止してる証拠だよ」

おーい。

言い過ぎ言い過ぎ!!


「当時、小さな女の子だった人相手に言い過ぎだよ!」


「ん…ま、次はブタだ。本来、組織の長についている人間は、人的被害を最小にする努力義務がある。だが、あくまでも努力義務でしかない。ラードおいてはね。つまり、努力義務を怠っているに過ぎないから、位置はここだ。言っておくが、絶対値としての罪は軽くはないと私も思うけどな」

まぁ…

そうだよね。


「つまり、国王、衛兵隊長、私の罪が、飛躍的に重いと言うのですか?」

フルーレさんを抱き締めながら、憎々しげに、セーフを睨まないで欲しいな。


「飯田さん…僕が説明した事を思い出して下さいよ。セーフは、それを詳しく言っているにすぎないですよ?」


「そう、でしたね」

唇を噛み締めながら、視線をフルーレさんに落とした。


「どんどん行くよ。ラード国王の責任は簡単だ。衛兵隊長と諜報長官に馬鹿を据えてる事さ!!教育に失敗してる事こそが理由だね」

うん、最高責任者に責任無しというわけにはいかないよね…


「お、俺達が存在している事自体で、朋久さまがこき下ろされると言うのか!?」

端的に言えばそうなるね。


「別に朋久をこきオロス気はないけどね。さて、次の馬鹿について、掘り下げるよ。衛兵隊長は実務者として罪が重すぎる。理由はフルーレの件、大壁の管理責任を果たしていない。これにつきるよ!!」

この件に関しては、衛兵隊長の首が飛ぶのが当たり前だよね…


「どういう意味だ?」

まさか通じてない?


「大壁の管理をしてるのは、衛兵隊なんだろ?異常がないか日常点検をし、異常があれば対応するのが当たり前だ。せめて、週一で内と外を見回るのが当たり前だよ!!毎日でも良いくらいだ…まさか、してなかったのかい!?」

逆に毎日見てたなら、何故見落としたのかが疑問だよね?


「え?」

諜報長官!?


「確かに…見てましたよ?1ヶ月に一回くらいかな?少なくとも内側は…見てました」

フルーレさんが見てたんだね。

でも、それ…

頻度が低すぎる!!


「わかるかい?そもそもの、衛兵隊の練度も、運用方法も最低ランクだ!!元ギルド長だけを責める意味がどこにある!!」

馬鹿馬鹿しいよね…


「水道の蛇口が全開なのに、溢さないためにコップじゃなく、洗面器で受け止めろと言ってるようなものでしょ?」


「どちらにしろ、すぐ溜まってしまう。蛇口を閉じるのが先だな…」

だよね!


「更にお前の嫁の件だ!町中を危険な冒険者が、彷徨いて、あまつさえ諜報長官の家に入り込む?どれだけ治安が悪いんだ?衛兵隊の仕事はなんだ!?」

それも、僕も思ったよ…


「治安の維持だな…そうだ。なぜ、俺はその部分を考えていない?元々治安が悪ければ、連携もクソもないじゃないか!!」

おかしいよね…


「つまり、国王に、それを気付いて、進言できる立場にいた諜報長官の、お前が一番罪が重いのは間違いないだろう?」

少なくとも、想定上では一番罪が重い!!


「……その通りだ!!元ギルド長の責任など…俺は比べれば微々たるものだ…何を勘違いをしていたんだ…俺は!!」

言いにくい事だけど…

もう1つ考えておかなきゃいけないことがある。

でも、言いたくはない。


「それともう1つ!お前が、諜報部を動かして、いち早くに情報を掴んで、ラード国王に進言していたなら…お前の嫁は死んでいない!」

あーあ…

言っちゃうんですか!!


「はっ?はははっ!?はははははははは…はぁーっはっはっはっは!!まさか!?俺が!?俺が!!俺が殺したと…あいつを…守れたはずだと!!」

そりゃ…

こうなる訳だよな。

涙を流しつつ、焦点が合っていない。

宙を見上げながら、同じ言葉を繰り返している。

落ち着くまでは、もう無理だね。


「わかっていただろう?このブタがやっていた事は、お前達の事件が初めてじゃない。更に、衛兵隊の行動だって…初めてじゃあなかった」

更に追い討ちですか?

もう止めてあげて!

飯田夫妻のヒットポイントはもうゼロよ!!


「つまり、連携の法整備と、衛兵隊長の更迭、または衛兵隊の行動見直しが、実現していたら…結果は変わっていた。そういうことですね…」

飯田さんの頬には…

血の…

涙が、流れていた。


「現状認識が出来ただろ?ブタに対してお咎め無しかと聞いたね?コイツに咎めを科すとして…お前は、どんな咎めを科されるのがふさわしいと思うんだい?」

うわぁ…

聞いちゃったよ!!

ダメだろ!

それは、聞いちゃダメな奴だろうが!!


「ええ…もちろん死…」「駄目だ!!それは僕が許さない!!飯田夫妻は生きて幸せになる義務があるんです!!奥さんや兄弟達の為にもね!!」


「ふっ…お優しい瑞木に感謝するんだね。お前が死なないと言うなら、ブタに死んで貰うのは正しいことだと…まだ言うのかい?」

狙いはこれかよ!!

その結論を引き出すためだけなら…

ちょっと、飯田夫妻を追い詰め過ぎだと思うな。


「参りました…降参です。先程の瑞木君の提案に、全面的に賛成しましょう!!」

さっきとは違って、心からの言葉だね…

さっきとは違って、非常に痛々しいです。


「何か忘れてないかい?」

ん?

衛兵隊の事かな?


「失礼しました。瑞木君、先程の非礼をご容赦ください。申し訳ありません。そして、少なくとも衛兵隊の改善にはすぐさま尽力します!」


「…わかってくれれば、それでいいですよ…」


「わかりゃいいのさ!!」

うん。

セーフは、笑顔が一番似合うね。

途中までちょっと、怖かったけど。


瑞木美孝18才 Lv509(106)

体力値_126万(1320)=16億

魔力値_126万(1320)=16億

__力_126万(1320)=16億

_知力_126万(1320)=16億

俊敏さ_126万(1320)=16億

器用さ_126万(1320)=16億

幸運値_126万(1320)=16億

_魅力_1260万(1320)=160億

__風_10万(1320)=1億

__水_9万(1320)=1億

__火_6万(1320)=8300万

__土_9万(1320)=1億

__光_4万(1320)=6200万

_称号_

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵

難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主

スキル_

超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット

収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続


蕩涎級_呪術、精霊魔法

信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮

_上級_召喚、回復魔法

_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在

_初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法

武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731

__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか

_相性_

綱芳(4478)さやか(20,4)恵美(21,7)武司(1215)玲子(838)朱音(21,3)

メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)

流々(3126)里乃(3375)リーフ(40,6)奈美枝(1045)御影(19,7)ユリア(3771)

枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4650)岬(4978)潤(3296)雨音(3329)美嶺(13,6)

牛江(618)お熊(85)スラー(795)熊江(220)サリー(1663)レミ(450)

他42名(平均2463)

元奴隷12名(平均160)

ノルン達7名(平均82)

天河(3730)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)

七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)

他23名平均(1971)

冒険者200名(平均88)

ハイエナ冒険者40名(平均7)

_精霊_風(29,4)水(36,0)火(23,5)土(42,7)光(16,3)闇(19,2)

愛奴隷_リーフ、恵美、さやか

_奴隷_

朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア

枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人

天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人

_設定_細かい数値を簡略化表示

楽しんで頂ければ幸いです。

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