417元ギルド長の想定通りの退職理由と過敏な反応
「知らせてくれて、ありがとう、さやか。座って詳しい状況説明をしてくれるかい?」
「えぇ!!そのつもりでここに来たんだもの!!しっかり聞いて!」
とりあえず、僕の分の食事とお茶をさやかにスライドしておく。
「うん、とりあえず、お茶を飲んで、一息ついてからでいいよ。僕はその間に、もう1回ご飯をとりに行ってくるからさ…」
「はいはい、それは必要ないですよ!一大事なんですから、瑞木さんも含めて、そのままあちらの席に座って下さい。御影ちゃんが、2人分お持ちしましたよ。お茶もね」
御影?
そうか、恵美が気をきかせてくれたのか…
ありがたいね。
「ありがとう、御影。お願いが1つあるんだが…」「ええ、わかっていますよ。教室で待ってる生徒たちには、急用が出来たと伝えてきます。最悪、御影ちゃんが、午後の授業を引き継ぎますから、ご心配なく。ではちょっと行ってきますよ」
うーむ…
やはり、御影は優秀だよな。
これで、残念な思考を改めてくれれば、文句は無いんだけどな…
まぁ、仕方ない。
「すまんな。御影…ありがとうよ」
「じゃあ、話すけど良いかしら?」
さやかが水出し緑茶を飲んで一息ついたらしい。
「うん、元ギルド長が退職した経緯と、現状を教えてね。おーい!ラードを仲良く救う会の面子は、食事しながらで良いから、さやかの言葉に注意を向けてね!!」
久しぶりの大声のスキルで、食堂にいる全員の視線が、一瞬、僕に集まった後、食事に戻る。
「ええと…まず、退職の理由は、本人の口から全職員に伝えられたわ。みんな絶句したけど…」
絶句するような、呆れる理由だったわけだね…
「あっちの冒険者ギルドが儲からないから…だよね?」
「…ご名答。何でわかったの?…でも確かに、本当に儲からないわ…今日は朝から凄かったわよ?職員以外、本当にだーれも冒険者ギルドに顔出さないんだもの…採取依頼の商人連中すら来なかったものね」
そりゃ、そんな状態で退職を伝えられた方はポカーンだよね…
だって、先頭に立って、業務を改善して、ギルドの明日を担うべきギルド長が、何もせずに辞めるって言うんだからさ!
でも、そういう組織だって知ってたから改善のために潰すんだけどね。
「わかった理由は、僕の想定通りに事が進んだからだよ。あとは元ギルド長が考える事を予想してみただけだね…」
「え?でも普通なら、元ギルド長が先頭に立って、現状に対応するのが当たり前だと思うわ!!」
うん…
同感だね!
「僕らのように、自己の奴隷化を使っていない場合は、そう考えるのが普通だけど…ドライに損得を考える元ギルド長の性格と…」「あぁ!!自己の奴隷化を使っている時の元ギルド長の性質を考えると、そうなるわけなのね!」
まぁ…
働いている人にとっては地獄でしかないだろうけどね。
しかも、同じような思考ルーチンの職員ばかりだという事実が、更に救われないね。
「元ギルド長の反応が過敏すぎる事と、ここまでが想定通り過ぎる事が、少し不安になるけどね…」
「確かに、新ギルドの看板除幕式から帰ってきてから、動きが速すぎて、残像を残すくらいだったのよ。あんな素早い動きの元ギルド長を見たのは…初めてだったわね」
危機感を煽ったのは、僕らの除幕式か…
参加してくれたから、上手くいってくれると良いなと思っていたけど。
ちょっと出来過ぎだね。
「まぁ…この国の重鎮達の中でも、かなりの人達が出席してくれたからね…特に、ムーンさん達を参加させられたのは大きかったよね」
「え?あの月影の剣のパーティーメンバーも、こっちに来てたわけ?彼らってラード最高って言われてるパーティーなんだけど?」
そのための根回しを色々したんだから、当たり前だよ…
「元ギルド長を追い落とすために、出来ることは最大限頑張ったんだよ。因みに午前中の内に、学校の生徒として引きずり込んで、一緒に勉強してたよ」
「強豪として有名な月影の剣も美孝君にかかったら、一捻りだったわけね。まぁ、昨日の夜の出来事を思い出せば当たり前かしら…」
いや、いやいや!
納得の仕方がおかしいです!!
その納得の仕方はちょっと許容したくないなぁ…
「真面目にレベルアップした結果だよ!そういう言われ方をしたら、なんか、僕が夜の技を駆使して、ムーンさん達を垂らし込んだみたいなイメージになりそうで嫌だよ!!そういう趣味は無いって知ってるでしょ?」
「あら!これは失礼したわ。そういう意味を含ませたつもりはないのよ。私が美孝君の力をこの身に感じられたのが、昨日の夜だったってだけよ」
むう…
「ところで、元ギルド長の話は、それだけだったの?範囲観測ではほかにも何かしてたみたいに見えたけど…」
「あぁ、話の途中だったわね。儲からないから辞めると宣言した後に、一応、収支報告だけしてやるって、この紙を、配ってきたわ」
脱線しすぎたね…
「ん…収支報告計算書?ふむ…莫大に積み上がってた黒字が…今日付けで凄いマイナスまで落ち込んでるね」
「そう!つまり、積み上がった利益を、全て元ギルド長の退職金にあてたってことよ…」
ずいぶんと豪快な着服だね…
僕らの努力もここに含まれるのはイラっとする。
「元ギルド長の性質を考えると、法に則って、完璧な理由付をしたうえで、法的措置も完璧なんだろうな…ただし、昨日までならだけどね。そして、1週間も我慢してたら、結果も変わったろうに…」
「その言い方だと、不備があるように聞こえるわよ?」
そりゃあ、大まかに見ただけで不備があるもの。
「元ギルド長も、晩節を汚すことになったね…証拠もここにあることだし、飯田さんのところに行こうか…」
「どうするの?」
当然の話さ…
「もちろん、犯罪者を捕まえるんだよ…」
瑞木美孝18才 Lv509(106)
体力値_126万(1320)=16億
魔力値_126万(1320)=16億
__力_126万(1320)=16億
_知力_126万(1320)=16億
俊敏さ_126万(1320)=16億
器用さ_126万(1320)=16億
幸運値_126万(1320)=16億
_魅力_1260万(1320)=160億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8300万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6200万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚、回復魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4478)さやか(20,0)恵美(21,7)武司(1215)玲子(838)朱音(21,3)
メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(40,4)奈美枝(1045)御影(19,7)ユリア(3771)
枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4650)岬(4978)潤(3296)雨音(3329)美嶺(13,6)
牛江(618)お熊(85)スラー(795)熊江(220)サリー(1603)レミ(450)
他42名(平均2463)
元奴隷12名(平均160)
ノルン達7名(平均82)
天河(3730)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(206)ムーン(365)
他23名平均(1971)
冒険者200名(平均88)
ハイエナ冒険者40名(平均7)
_精霊_風(29,4)水(36,0)火(23,5)土(42,7)光(16,3)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。