410野獣と美野獣が現れた
「ほーら、やっとお客さん第1号だよ!!私がやって見せるからね。みんな気張って聞いてな!!」
サリー師匠が、周りを見渡しながら宣言する。
人への仕事の割り振りは終わったけど、当然、慣れて貰わないといけないので、押し合い圧し合いしながら、研修を始めた。
それとは関係ない奴等は、文字の勉強に行ったので、先生の御影が大変な状態になっている。
まぁ、冒険者のほぼ全てが、ここで勉強している現状では、成功報告に来る冒険者なんて本当にごく限られるんだけどね。
「はい、お帰り。今日も大漁みたいだね。討伐証明を見せておくれ…よし、確かにオーク25頭分だね。全て同一種だ。換金はどうする?」
流れるように、サリー師匠の受付が進んでいく。
「サリーさんが、自ら受付ですか…後ろのみんなは研修中なんですね。まぁ、すぐ慣れるでしょう?そうすれば、監督だけで良いですからね。頑張ってください。さて、うちは大所帯なんでね。討伐褒賞金と毛皮の買い取りだけお願いして、肉は持ち帰りますよ…受け取り金はギルド証へ入れてください」
「いつ見ても凛々しいわ。エースゥ…大好きよ!」
燈佳親衛隊のツートップが、直接窓口に来てるね。
ツートップっていうか、登録上は2人だけなんだけどね。
登録手数料がバカみたいに高いから、金額が以前の水準に戻るまでは、ペアのパーティーになる。
あくまでも書類上はね。
とにかく、仲睦まじい様子で何よりだ。
「アンタ達も組織のトップが来てるじゃないか…ほら、討伐褒賞金と毛皮の代金だ…討伐褒賞金はランクSだからね。2倍になってるよ!内容証明の紙は要らなかったよな?」
さすが、サリー師匠、エースの好みも把握済みだね…
「いえ、これでも今は大所帯を預かる身なんでね。その辺りはしっかりします。紙で貰って帳簿につけてね…差し引きで手数料を払って良いですよね?」
エースの方もしっかり、組織運営してるじゃないか…
燈佳さんが噛んでるんだからある意味当たり前だけどね。
「ふん…変われば変わるもんだね…前に冒険者やってた時とは違うって事か。安心したよ…嫁さんを大事にしてやんな」
えっと…
サリー師匠の貫禄が、年相応に感じられる…
嬉しいのか悲しいのか良くわからないな。
「サリーさんに言われるまでもないですよ…愛してますから。じゃあ、行こうか、燈佳…あ、そうそう、その前に…恵美、食材は何時ものように直接貰ってもらえるか?」
エースが、サラッと愛してるとか言いおった!
燈佳さんを愛してるとか言いおった!!
「ん?エース、獲物は外の荷馬車か?一応1体ずつ確認するからな。問題ないよ。付き合え!」
恵美が、エースと連れだって外の荷馬車へ歩いていく。
残されたのは、ポーッと頬を染めた燈佳さんだけ…
受付に放っておくのも可哀想なので、連れてきて食堂の椅子に座らせる。
「そうだね。瑞木、エースの奴が帰ってくるまで、燈佳を見といてやんな!お前たち!ああいうのが、気遣いって奴だ!!良く覚えておきな!!」
いや…
それ位はできるでしょうよ?
普通に社会生活を送ってればさ…
「「ほぉーっ」」
っていうか。
なぜ、そこで感心のため息だよ!
なんか、冒険者さんたちのレベルにため息をつきたくなる…
「おう、瑞木、燈佳を見といてくれて、ありがとうな。燈佳、今日はこれから缶詰だからな…さっさといかないと、昼飯の時間がズレちまう。急いで帰ろうぜ!」
缶詰?
「気にしなくて良いよ。エース。しかし、こんな時間からどこに缶詰になる気だよ!!」
「ははっ…別に変な意味じゃないぜ?単に、仲間たちと勉強会を開いてるんだよ。燈佳は優秀だからな!色々教わってるんだ!!」
あぁ…
そっち!
「瑞木、てっきり、艶っぽい話だと思った?そうよね…私もそうかと思ったら、肩透かしだったのよ!!」
燈佳さん…
何こんなところで、そんなこと口走ってるんだ?
「おーい、燈佳…それは…つまり…昨夜の…ベッドの…中で…満足…できなかっ…た…か?」
エース…
それって、真っ白に燃え尽きながら言う言葉か?
だんだんぼそぼそと聞き取り辛くなっていく言葉が哀愁を誘う。
「え?いや!違っ!!違うわよっ!!逆に、あれ以上は無理!凄……何でもない!!とにかく、そういう意味じゃないわ!!」
途中で燈佳さんが、顔を隠しながら、エースの胸に飛び込んだ。
恥ずかしさが、限界を突破したらしい…
額をエースの胸にグリグリ押し当てながら恥ずかしがっている。
「公共の場で何を言ってるんですか!!まぁ、僕は人の事は言えませんが、一応、立場的に言うべきでしょうから、言っときます!」
「へっ…へへへ…良かった。まぁ、じゃ、そういうことで…俺達はこのまま、帰るからよ…指導、頑張ってな!」
急にスケベ親父風の受け答えになりおって…
さっきまでの凛々しいおっさんはどこに消えたんだよ!
もう少しだけカッコつけとけよ!!
恥ずかしがってる燈佳さんを、抱き抱えて歩いてるせいで、何処かの宿に連れ込む寸前にしか見えないんだけど!!
「エース…嬉しさが、滲み出すぎて胡散臭くなってんぞ!怪しい行動をとりすぎて衛兵に取っ捕まるなよ!?」
「瑞木、うるせえよ!嫁さん相手ににやけてた位で、なんで取っ捕まらなきゃならねえんだ!!」
理由は簡単だ!!
「「だって、美女と野獣過ぎる!!」」
当たりの皆と普通に、心は1つだったらしく、結構な人数が僕と同時に唱和した。
「うっせえ!!そんなこと、俺が一番知ってるんだよ!!放っとけよ!!」
あっ、エースがすねた。
あっ、エースが抱えていた美女が、手をゆっくりと解いてこっちに走ってくる…
「天誅っ!!!!」
助走によって加速された張り手を、僕は右頬にくらった…
とてつもない音が辺りに響き渡る。
僕の実力を知っている面々の顔色が瞬時に悪くなったのがわかった。
そして、そのままエースのところに走り去って行く美女。
張り手くらうの僕だけかよ!
まぁ、全く痛くないけれども!!
更には、再度エースに抱えさせた美女をみて、突っ込むのもアホらしいと思った。
やっぱり、美女と野獣じゃなくて、野獣と美野獣位で良い気がする…
瑞木美孝18才 Lv509(106)
体力値_126万(1320)=16億
魔力値_126万(1320)=16億
__力_126万(1320)=16億
_知力_126万(1320)=16億
俊敏さ_126万(1320)=16億
器用さ_126万(1320)=16億
幸運値_126万(1320)=16億
_魅力_1260万(1320)=160億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8300万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6200万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚、回復魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣590、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4478)さやか(19,6)恵美(21,3)武司(1215)玲子(838)朱音(20,9)
メルー(7802)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(40,0)奈美枝(1045)御影(19,4)ユリア(3771)
枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4650)岬(4978)潤(3296)雨音(3329)美嶺(13,6)
牛江(618)お熊(85)スラー(795)熊江(220)サリー(1571)レミ(450)
他42名(平均2463)
元奴隷12名(平均159)
ノルン達7名(平均80)
天河(3730)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3515)朋久(2094)レイン(199)ムーン(345)
他23名平均(1971)
冒険者200名(平均81)
ハイエナ冒険者40名(平均4)
_精霊_風(29,4)水(36,0)火(23,5)土(42,7)光(16,3)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんでいただければ幸いです。