４０４レベルリセットに関する顛末
「瑞木さん…またまたぁ…冗談ですよね？レベルをリセット出来るスキルなんて聞いたことありませんよ？」
カタカタとムーン君が、震えながら話した。
口調は明るいが、完全に恐怖に飲まれた顔色をしている。
やっぱり、話さない方がよかったかな…
でも、口から出ちまったものを、今更引っ込めるわけにもいかないからな…
「事実ですよ。ムーンさん…僕がそういう方向で冗談を言う人間にみえますか？」
「見えませんね。しかし…信じたくはない…皆がコツコツと積み重ねた努力を失うなんて!!」
ん？
伝わりかたに誤解があるかな…
「あれ？希望者がいれば、その人達だけ、リセット出来るという話ですよ？」
「ん？全員をリセットするって話なんじゃないんですか？」
全員？
あぁ…
そういうことか！
「ちゃんと対象を限定出来ますから、望まない人をリセットしたりしませんよ？」
「あぁ…そうなんですか。だとしたら、俺なんか、リセットして貰うと、レベルを凄く上げやすくなりますね…まぁスキルなんかも上げ直しでしょうから、苦労はしそうですがね」
ははっ…
そっちも違うな！
「リセットはあくまで、レベルのみにかかるから、スキルはそのまま使えますよ？」
「え？使えちゃうんですか！とすると…ほとんどリセットを断る理由がありませんよ？」
無いだろうね…
「そのための対処法ですからね」
「すげえや…今の俺なら、１つのレベルアップで能力値が３０以上上がるって言ってましたもんね？凄いことになるぞ!!今までの６倍以上ってことだ!!」
まぁ…
冒険者を続けるなら、凄くプラスに働くだろうね。
転職するにしても、有利だろうし。
「まぁ…レベルを上げられなければ、どうしようもないので、リセットをかけるのは、次の魔物の誕生日の前日で良いでしょう」
「待ってくれ！リーダー…ソイツ…俺達のレベルを食い物にする気じゃないのか？話が旨すぎる！」
そういう考え方もあるか…
「おい！瑞木さんに失礼はゆるさんぞ!!」
ムーン君も激昂しないで…
「ムーンさん、説明が足りてなかったから追加しますね。榊原さんですよね？副長の。もう少し説明を聞いて貰えますか？」
「さっきの話はまだ納得できるが…今の話は、俺達にメリットが大きすぎる！アンタのそのスキルは、噂に聞く強奪系のスキルじゃないのか!?」
そんなスキルがあるのか…
初耳だ。
少なくとも今現在は、ラードにそれ系のスキルを持った人間はいないな。
「榊原さん、このレベルリセットは、攻撃手段としてのスキルなんですよ。従ってレベルを単に下げるだけで、僕には何ら良いことは起こりません」
「攻撃なんてしてないじゃないか！」
してるよ？
「先程皆さんが絶句した様に、皆さんの積み上げた努力を霧散させるスキルですからね。同様に魔物にかければ、魔物がレベル１になるんですよ」
「そんなこと言って、アンタのそれで、自分の仲間達の経験値を吸い取ってるんじゃないのか？」
心外だなぁ…
「と言うことは、僕は仲間達から経験値を巻き上げてることになるんですよね？つまり、仲間たちのレベルを食い物にしてるから、僕が一番レベルが高くなってるはずだってことになるわけですよね？」
「あぁ…そういう事だろ？それとも、ギルド証を俺たちに見せられるってのか？」
ふむ、そういう話なら、リーフ達のと一緒に見せた方が証明になるね。
「もちろん、見せられますよ。リーフもおいで、一緒に榊原さんに見せてあげよう」
「はーい！美孝さん。喜んで!!」
笑顔のリーフと２人で並ぶ。
「はい、僕のレベルは５０９ですよね？次にリーフのギルド証を見てみてください」
「私は…９２８ですね」
まぁ…
あれだけ、仲良くしてれば、その結果は当然とすら言えよう。
「ごひゃ…それに…きゅうひゃ……は？」
榊原さんが…
まともに話せていない。
「このレベルは魔物を街道から駆逐したときの努力の賜物ですから、後ろ暗い事なんてありませんよ？あとは…」
「御影ちゃんのは、受付に張り付いた関係で、３７１ですね」
「私は…８０１ですね。リーフ、なんとなく、納得いかないんだけど…思い当たる節は？」
「俺は…４１１ですね。参加が遅かったから仕方ないかな…」
「私は４６１ですね。うちの面子はこの辺りが多いはずです」
「俺も４５９だ…メルーとあんまり変わらんな」
「私は３８１ね」
「私も同じだわ。３８１よ」
「えっと…御影…俺は？数字が読めなくてわかんないんだ！読んでくれよ!!」
「はいはい…美嶺ちゃん、これはね。２４８って読むんだよ」
「おお!!２４８か!!なかなか上がったな」
順に、御影、恵美、綱芳さん、メルーさん、天河、亜理砂に楓加、美嶺のレベルの数値だ。
この中では、美嶺が一番最後に参加してるし、熊江さん達はまだレベル上げ自体をしていないから、見て貰う意味はないものね。
「榊原…もうわかっただろ？この人達の規格外振りが！」
まぁ…
経験値を分け与えられない自己の奴隷化を使っていたら、僕以外はほとんど上がっていなかっただろうけどね。
「あぁ…こんな馬鹿みたいなレベルが存在するなんて…すげぇ……」
中でもリーフと恵美のレベルは、かなり規格外だけどね。
勇者並だからさ。
「榊原さん。これだけのレベルにするのがどれだけ大変かは、あなた方が一番ご存じのはずですよね？」
「あぁ…万が一、経験値をアンタが吸いとっていたとしても、これだけ手間をかけて強くするなら、意味はないだろうな」
そう。
再度吸い取ってない事自体が変だよね。
まぁ、そんなこと出来ないけどさ。
「後もう一個言っときますと。僕の速度からすると、逃げても、追い付けちゃうから、こういった証明をするまでもないんですけどね…」
「そうか、俺たちが逃げても問答無用で、リセットできれば、こんな事自体が必要ないな…」
そのとおり。
「まぁ、角をたてたくないから、やってるんですよ…」
「すまんな…変に疑って…」
いえいえ。
「いえ、鵜呑みにするより、その方が良いと思いますよ？さて、誤解も解けたところで、引き続き、黒犬探訪隊達の心を折る作業に移りたいと思います。もう少しだけ付き合って貰えますか？」
「瑞木、そんなこと言ってないで、さっさとやりゃ良いんだよ!!私がそいつらの性根を叩き直してやるんだから!!ちょうど訓練場にいるんだ!!さっさと出しなよ!!」
パリパリと、放電をしながら、サリー師匠が宣言する。
まぁ、矯正はギルド長が担ってくれた方が良いよね。
今後の事を考えて…
多分、折りきれずに、自己の奴隷化が解けない人も出るだろうから、僕が手を出さざるを得ないけどね…
「わかりました。一気に出しますから、よろしくお願いします!!」
「任せときな!!」
妖艶な笑みを浮かべたサリー師匠の周りに、収納から４２個の銅像を並べた。
あとは金属化を解いて戻すだけだ！
瑞木美孝18才 Lv509(106)
体力値_126万(1320)=16億
魔力値_126万(1320)=16億
＿＿力_126万(1320)=16億
＿知力_126万(1320)=16億
俊敏さ_126万(1320)=16億
器用さ_126万(1320)=16億
幸運値_126万(1320)=16億
＿魅力_1260万(1320)=160億
＿＿風_10万(1320)=1億
＿＿水_9万(1320)=1億
＿＿火_6万(1320)=8300万
＿＿土_9万(1320)=1億
＿＿光_4万(1320)=6200万
＿称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者、英雄、救世主
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
＿上級_召喚魔法
＿中級_解体、身体強化、風、催眠、回復魔法、殺気自在
＿初級_火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
＿＿妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
＿相性_
綱芳(4454)さやか(19,6)恵美(21,0)武司(1215)玲子(838)朱音(20,9)
メルー(7788)道緒(3213)直(3405)メアリー(3723)燕(3721)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(39,5)奈美枝(1045)御影(19,0)ユリア(3771)
枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4650)岬(4972)潤(3283)雨音(3315)美嶺(13,2)
牛江(618)お熊(85)スラー(795)熊江(215)サリー(1780)レミ(401)
他42名(平均2460)
元奴隷12名(平均152)
ノルン達7名(平均75)
天河(3720)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3502)朋久(2094)レイン(135)ムーン(280)
他23名平均(1968)
冒険者200名(平均65)
＿精霊_風(29,4)水(35,7)火(23,5)土(42,7)光(16,3)闇(19,2）
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
＿奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。
