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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第2日目 初デートは頑張って楽しかったけれど…
42/503

35水の精霊さんと全裸で土下座

 部屋を出たところで、悲鳴が聞こえた。

 目的地の浴場かららしい。


 ラッキースケベという単語が頭をかすめるが、あり得ないと打ち消す。

 浴場にたどり着いた。


「恵美さんですよね?どうかしましたか?」


「恵美です。瑞木さん。どうか助けてください。このままじゃ、水に潰されガボッ」

なんか嫌な音が聞こえたよね。


「すみません。開けますからね!!」


 返事はない。


「開けな。恵美が危ない!!」「ごめんなさいよ」


 扉を開けてビビった。

 目の前に水の壁がある。

 触ったらフルンフルンしそうだ。


「恵美の奴、精霊の怒りに触れたね」

えっ!?

そんなんあるの?


「とりあえず、水の精霊に水を元の場所に戻して恵美を解放するように頼みな」

おう。

了解。


「わかった」


「そのあと話を聞いてみな。精霊にね」

えっ喋れるの?


「うーっ!!悩むのはあとあとっ!!我が友、水の精霊よ怒りを沈め我が声に耳を傾けたまえ、我が願いを聞き入れ、恵美を解放し、水を元の場所へ返したまえ」


 水の精霊がぐるぐる水をかき回し始めると、水は急速に少なくなって、遂には浴槽のみに溜まっているだけになった。

 恵美さんは浴槽に浸かった状態でゲホゲホ言っている。


「ありがとう。水の精霊よ。ついては、原因を教えて貰うわけにはいかないか?」


「違うよ瑞木。精霊は問いかけには応じない。お願いするんだ」

つまり…


「水の精霊よ。原因を教えておくれ」


 恵美の背中辺りから水の精霊が現れた。


「実はこの子がねー。無理なこと言うからー、我を忘れちゃったのー」

小さい女の子の声だ。

精霊って全体的に可愛すぎるだろ。


「無理なことを具体的に教えておくれ」


「うんー!!この子がねー、さっき私に貴方との恋を応援してって言ったのー。だから頑張ってたのにー。終わってないのにー。お風呂に水を入れてってお願いするのー。私そんなにいくつも出来ないよー!!」

二つ同時?

いや前の依頼が終わってないのに頼んだからか。


「そうか。答えてくれてありがとうな」


「えへへー。私いい子ー?」

可愛すぎる。

愛でていたいぞ。

でも、こっちからの質問はダメなのに、そっちからは聞くんかい。


「もちろんさ」


「瑞木ー!!だぁーい好きー。ねえねえー、祝福って欲しいー?あたしの祝福ー!!」


「欲しいけど、くれる前に祝福って、何か具体的に教えて」


「あれー?瑞木は風の精霊に祝福もらってるよねー?説明無かったー?」

無いよ。

初耳だよ。


「無かったんだ。だから教えて欲しい」


「あいつ恥ずかしがりやだからねー。きっと説明できなかったんだねー。いいよー」


「ありがとう」


「えへへー。祝福は三つの良いことがあるのー。一つ目は私といつでもお話出来るのー。二つ目は私が二つまでお願いを聞けるのー。お願いは仲良くなるともっと聞けるよー。三つ目は属性値が上がるようになるのー。上がると私強くなるんだよー」

何そのチート!!


「ありがとう。わかりやすかったよ」


「誉められたー。嬉しいー。じゃ、祝福あげるねー」

ポーン。【水の精霊の祝福】を手に入れた。

あれ?


「あぁ教えてからくれって言ったからか」

嫌な条件がついてなくて良かった。

言葉に気を付けなければ。


「瑞木さん。そろそろ戻ってきませんか?」

恵美さん?


「戻ってくるって?」


「一人で水と遊んでますけど、何してるんですか?」


「いや、貴女が怒らせた水の精霊と話してたんですよ?聞こえませんか?」


「あれ?あぁ私が溺れたのって…ん?水の精霊にお願い…お願いしたのよね」


「覚えてないんですか?」


「えぇ。記憶がおぼろ気で…こうしてるうちにも、また忘れそうです」


「精霊を怒らすとー。精霊のことを覚えてられないよー」

水の精霊だ。

だから伝説の魔法なのか!!

簡単に使えるのに誰も知らないなんて変だと思った。


「許して貰う方法を教えて」


「知りたいのー?仕方ないなぁー。普通のことだよー。謝ってー」

あぁ確かに当たり前だ。

でも忘れちゃったら言えないけどな。


「恵美さん!!ここに貴女が怒らせた精霊が居ますから、しっかりキッパリ非礼を詫びて謝って下さい。」


「はい!!本当に申し訳ありません。大変失礼致しました。ごめんなさい!!瑞木さんに理由を聞いて二度としないように気を付けますので、どうか許してください!!」

恵美さんは浴槽から出て床に座り、全裸で大変キッチリとした土下座を見せてくれた。


「うん!!いいよー」

軽いな。

でも良かったね。


瑞木美孝18才

レベル28(1)

体力値215(1)=215

魔力値219(1)=219

力339(1)=339

知力231(1)=231

俊敏さ214(1)=214

器用さ220(1)=220

幸運値250(1)=250

魅力437(1)=437

風10(1)=10

水10(1)=10

称号

貧乳好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友、コボルトの天敵

スキル

鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、レベルリセット、緊急避難、スキルリセット、収納ポケット、レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正、範囲観測初級、叱咤激励、大声、槍レベル13、剣レベル8、投擲レベル19、打撃レベル1、短剣レベル20、解体・交渉・召喚中級、精霊魔法信頼級、回復・催眠・風魔法・馬術・身体強化初級、降霊術

相性

綱芳(340)さやか(653)恵美(475)風の精霊(5,8)武司(70)水の精霊(2,1)

奴隷

なし

設定

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次回はまた明日18時にお会いできれば幸いです。

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