385すねたスラーと動けなくなったはずのリーフと新しい力の開眼
「ふむ、そうか…ならば仕方ないな。残念だ…」
優美ではあるが、どことなく元気のない白銀の書き文字が、スラーの無念さを醸し出している。
だよなーっ、稽古を楽しみにしてただろうしね。
さっきの嬉しそうな書き文字から一転して、細く弱々しくなってる。
「悪いね、スラー。稽古自体は吝かじゃないんだけど、うちの会の最高責任者としての仕事の責任もあってね…またの機会ということで、よろしく頼むよ!」
「それは、群れを率いていく者の責任という奴だろう…わかるから気にするな…邪魔するつもりもない」
でもまぁ、直前まで、お風呂場でリーフと仲良くしてたなんて、言えないよね…
うん、言えない。
因みに、水の精霊と火の精霊に作って貰った、暖かいウォーターベッドが、凄く気持ち良くて…
危うく、予定の時間をオーバーしそうになるほど、感触に夢中になってしまうところだったんだ。
それを、アラームさんに叩き起こされて、慌てて湯あみをして、なんとか、ただ今の時間が5時半ちょっと前なわけです。
なお、満足するとリーフは幸せそうに寝入ってしまった…
当然の如く、美しいリーフの体を、すみずみまで綺麗にして、洗い流すのが楽しすぎて困る。
反応もいちいち残念可愛いしね!!
今は、ベッドに連れていったから、恵美とさやかの3人で仲良く眠ってる。
「スラーも、群れを率いてるもんね…」
「あぁ…そうだな。繁殖は群れを率いるものの義務でもあるよな!」
そう書かれた文字が、目に飛び込んでくる。
あぁ…
これ、完全にバレバレだよ…
リーフとの情事も把握してたし…
さすがは悟りを開きし者だよね。
色々と悟られまくりです!
「そうだね、僕は嫁さんと仲良くするために、レストに来たからね!!悪いけど、スラーよりも優先させて貰ったよ…悪いな」
「悪いことなどあるものか。この稽古を気にしてくれているだけで、ありがたい話だからな!そのあと、リーフを丁寧に洗っていたからといってすねたりしないぞ。全然な!」
えっと…
まさかのプラチナスライムのツンデレっすか。
どこに需要があるのか、謎なんだけど…
「だから、なんで知ってるんだよ…見てたの?」
「ふふふっ…瑞木の体に残った香りから類推しただけだ…カマをかけただけたよ。仲良くしている姿を見張っている訳ではないから安心したまえ」
警察犬もビックリな嗅覚をお持ちですか…
そうですか!
「わかった…それならいいや。じゃあ。また顔を出すつもりではいるよ」
「期待しないで待ってるよ」
期待しまくりな雰囲気を醸し出して、スラーが去っていった。
素直じゃないなぁ…
さてと…
まずは看板かな。
形はデザインどおりに出来るけど…
色をなぁ…
どうしようかな。
「看板を作ろうと思うんだけど…セーフ、何か良いアイデアある?」
「私にそれを聞いてどうしようってんだい?ここに来たって事は、どう考えても精霊陶器を基本素材にするんだろ?でも、性質上どうしたって色は単色にならざるをえないからねぇ…」
全くもってその通りだからさ…
良いアイデアが出ないかなと思って聞いてるんじゃないか。
「お見込みのとおり…僕が思い付くのは、部品毎に色分けしてそれぞれの属性毎に作ってから、寄せ木細工の様にはめ込むか…単一の属性で浮き出るように線を描くことで、そこに色塗りか…いっそ、単一の一枚板を作って、御影画伯に放り投げるかなんだよ…」
「んーっ。難しいところだねぇ…元々デフォルメしてあるから、どの方法でも、悪かないんだけど…」
問題がそれぞれにあるんだよね。
「寄せ木細工は、バラバラになる危険を考えて遠慮したいし…他二つも、精霊陶器にこの世界のペンキで、着色が可能かってところが心配だよね…元の世界でも付くかどうかなんだしさ」
「それなら、それぞれの色ごとに凹みをつけて、そこに少しペンキが溜まるようにしてみたら如何ですか?濃くなってしっかり張り付きそうじゃないでしょうか?」
うぉっ!!
リーフ?
何してんの?
「うん!!方法は、なかなか良さそうな感じだね。ありがとう!作って見てみようか。でも、今、急に現れたよね?一体どうやったの?」
「えへへっ…来ちゃいました!方法は、転移魔法ですよ?上級になったら、自分自身の転移も可能みたいです…」
凄いけどさ…
来ちゃいましたじゃないでしょ?
「なんで、僕が着せた下着のみの格好で、寝転がって転移してきてるのさ?まずは服を着ようよ!服を!!」
「それが…腰が抜けてしまっておりまして、満足に動けないんです…なので、初級だった転移魔法を自分に使用し続けたところ、ずっと失敗し続けたんですが、中級になり、上級に上がったタイミングで、転移できました!!」
本当に、新しい力を開眼するとは…
気合い入りすぎだよね…
「お見逸れしたよ…しかし…寝っ転がってるところを初めて上から見たけど……凄いんだね」
「何の事ですか?」
スイカの事だね…
「リーフの胸がてろーんって左右の脇の方に行ってるから…凄く柔らかそうに見えるんだよね!実際に柔らかさも知ってるから、言うまでもなく柔らかいんだけどね!!貧乳が大好きな僕に注目させるというのはさすがだよ」
「っ!!急にどうしたんですか?やっ!んっ!!何か凄く恥ずかしいのに体が動かなくて…困りました!!」
何を今さら…
「いつも、至近距離で僕に押し付けたり挟んだりして、僕の頭によだれの池を作ってるのに、何言ってるの?物凄く今更じゃない…」
「いや…いつもは、私から美孝さんに見せてるから、気にならないんですけど、動けないと思ったら急に恥ずかしくなってしまいました!!」
ふむ…
こういう方向で、リーフが恥じらってるのは、初めてな気もする。
いや、久し振りなのか…
取り敢えずは毛布で良いかな?
「仕方ないなぁ…よっ、と。抱っこしてと…これに懲りたら、ちゃんと動けるようになってからついてくるんだよ?わかったかい?」
「はぁ!美孝さんの抱っこ!!ふふふーっ。幸せーっ!!」
聞こえてるかな?
「ちゃんと聞こえないなら、木陰に下ろすよ?」
「聞こえてます、聞こえていますよ!次からはちゃんと動けるようになってから、来ますから!!」
もう、返事くらいは言われなくてもちゃんとしようよ…
「これで、人心地ついたかな?」
「はいっ!!ぶらじゃーの凄さを知りました!!あんなに保持力があったんですね!!」
勇者奈美枝さんお手製だからってのもあると思うよ?
「奈美枝さんの渾身の逸品なんだから…感謝して、ちゃんと着けないとバチが当たるよ?」
「そうですねぇ…感謝して着けるようにします!美孝さんに引っ付く時以外は!!」
待って!!
リーフって基本的に離れる気無いよね?
「それって…つける気無いのと同義だよね?」
「まぁ…できる限り、美孝さんにギュってしてたいですから…仕方ないじゃないですか!」
折角の勇者が手縫いしてくれた渾身の力作なのに…
勿体無いなぁ…
瑞木美孝18才 Lv509(106)
体力値_126万(1320)=16億
魔力値_126万(1320)=16億
__力_126万(1320)=16億
_知力_126万(1320)=16億
俊敏さ_126万(1320)=16億
器用さ_126万(1320)=16億
幸運値_126万(1320)=16億
_魅力_1260万(1320)=160億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8300万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6200万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_回復、火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4382)さやか(19,6)恵美(20,3)武司(1215)玲子(838)朱音(20,7)
メルー(7530)道緒(3213)直(3405)メアリー(3419)燕(3344)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(37,7)奈美枝(1045)御影(18,3)ユリア(3771)
枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4611)岬(4944)潤(3258)雨音(3286)美嶺(12,8)
牛江(618)お熊(82)スラー(795)熊江(191)サリー(1504)レミ(401)
他42名(平均2445)
元奴隷12名(平均137)
天河(3689)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(638)太陽(668)
七海(513)エース(3502)朋久(2094)レイン(135)
他23名平均(1960)
_精霊_風(29,4)水(33,5)火(21,8)土(39,3)光(15,2)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。