382嫁の父と嫁の母とカオス発生
「瑞木…娘を頼むぞ…」
ん?
武司さん…
「はいっ!!」
「全く…姉妹で同じ男を好きになるなんてなぁ…どんだけ人タラシなんだか…」
な、なんかすみません…
「すみ…」「謝るな。うちの娘達が決めたことだ。それを貶めたい訳じゃない。単なる独り言だ…」
ずいぶんデカイ独り言ですね。
でも、まぁ、2人の娘を1人の男にかっさらわれたんだから、心中穏やかじゃないのだろう。
「一緒に幸せになります…」
「そんなことは…当たり前だ。うちの娘達がいるんだからな。ただ、1つ助言をしておこう…」
なんだろう?
「スイッチを入れっぱなしにするな。必ず切ることを心がけろ…そうしないと、今の俺のようになる」
つまり、玲子さんと仲良く現れた事を言っているわけですね…
玲子さんをお姫様だっこで…
首筋に熱いキスをされながら…
「承知しました」
「玲子…お前からも何か無いのか?それと、いい加減に首に口づけをするのを止めろよ…そういうことを外でするな」
武司さん…
ご愁傷さまです。
「瑞木…さやかと恵美をよろしくな。仲良くやりな…それと、じいさんに会わせてくれてありがとう」
凄くしおらしいのは、多分武司さんの腕の中だからだろう…
「どういたしまして。嫁さん達とは仲良くします。でも、あれ?アーサーは姿が見えませんね」
「ん?じいさんなら、ほらあそこさ…」
玲子さんの指差した方向をみると、今にも成仏しそうな良い笑顔を浮かべたアーサーが、宙に浮かんでいた。
「感極まってるんですかねぇ?」
「みたいだね。私の昔話が聞きたいらしいから…まだ、成仏する気はなさそうだけど。家族が揃うのは嬉しいもんさ。瑞木もさっさとさやかと恵美に、家族を増やしてやんな!」
それは…
「授かり物ですから、あまり気張るのも良くないでしょ?」
「ふん!私は綱芳を初めての夜に授かったんだ。授かるときはそんなもんさ!!」
まぁ…
もしかしたら、そうかもしれないが、まだわからないっての!
「母さん…そろそろ恥ずかしいから止めてよ。私、ここから逃げ出したいわ」
さやかがうつむいている。
「何?そんなに愛し合ってるのに、まだそんなことを言ってるのかい?」
玲子さんの考え方の方が特殊だと思いますよ!?
「お姉ちゃん、せっかくの祝いの宴なんだから…これ位はしなさいよ!」
恵美がさやかを抱き上げて僕の膝の上に座らせた。
ここにも、戦鬼の気質を受け継いでる人がいたよ…
スレンダーなさやかが、膝の上で縮こまる。
比較的長身のさやかの唇が、ちょうど目の前に迫っていた。
「ちょっと…恵美!!なにするのよ!」
怒りながらも、笑顔をたたえた唇が艶かしくて…
僕は理性と少しの間距離を置くことにした。
「あっ、ん」
不意打ちのようなキスをすると、ビックリしたのか、最初は一瞬体を強張らせたが、すぐに応えてくれる。
「…全くもって、受け身過ぎなの。…嫁さんにそこまで気を使わせるのはどうかと思うのよ?」
奈美枝さんにダメ出しされてしまった。
「すみませんね。人前でこういうことをするのは、苦手ですから…」
「…まぁ、普段ならやり過ぎると勇者扱いされちゃうから、そう思ってる位でちょうど良いかもしれないの。…でも、今日は普段とは違うのよ?」
披露の宴ですしね…
仕方ないですよね。
うん、仕方ない。
「もう…恥ずかしいのよ?今日は特別に許してあげるんだから…感謝しなさい!」
さやかが、再度、目を閉じながらキスを僕の唇に落とす。
軽く触れるだけのキスが、さやかの温もりを伝えてくる。
「ありがとう、さやか…」
「さて、みんなも料理が冷めない内に口も動かしてよ!追加の料理を置くスペースを作ってくれなきゃ、出せないからさ!!」
恵美が、皆に告げて席をたつ。
自分用に取り分けた皿とグラスは、もう空になっている。
最初の乾杯に合わせた料理は、以上ってことなんだろうな。
「次の料理がメインディッシュかな?」
「そうですよ!あなた!!私の腕によりをかけて作り出す料理は、ここからが本番です!!あなたもじっくり味わってくださいね」
気合いがみなぎってるね…
乾杯直後の料理は、出席している都合上、どうしても納得いかない出来だったみたいだからねぇ。
「楽しんで味わわせてもらうよ。ありがとう」
「えぇ!!是非!!」
笑顔で、厨房へ恵美が消えた。
本当に料理が好きだよな…
「よぅ!瑞木…また盛大な宴会を開いているな…そして、相変わらず、私の旦那さんに勝るとも劣らない美人を、更に手中に納めやがって!!その一点だけでも地獄へ行くには十分な罪だな!」
いや…
なんか意味がズレてないか?
それは、普通は男が言うと思うんだよ。
しかも、貴女も旦那さんが出来たところでしょうが!
「とりあえず、この周りのハイエナは排除してありますから、普通に話して大丈夫ですよ。燈佳さん」
「ん?そうか。…じゃあ、おめでとう、瑞木さん。ギルドのマドンナにかまけて、リーフお嬢様の事をないがしろにしやがったら…ぶっ殺すからな!!私の手で地獄へ落してやる!」
普通とは…
一体なんだったんだろうな…
「ないがしろになんてしませんよ!嫁さんにしたからには末永く仲良く過ごしたいです。僕はリーフを愛していますからね!」
「ほほぅ…リーフお嬢様が一番だと…そう言うんですね?」
そういう方向ではないって!
「そういう次元の話じゃないでしょう!燈佳さんが、一番愛しているのは、エースですか?それともリーフですか?って聞かれるのと同じでしょう?」
「うっ!!そ…それは…答えを、出せないわ!!」
でしょうね…
貴女には、出せないでしょうね…
だからこそ僕の気持ちがわかると思うんですよ。
「えっ?俺のライバルってリーフ元騎士団長だったの?」
エースは、また今更なことで驚いてるし…
「燈佳…いい加減に私の事は忘れて、旦那様に尽くしなさい。私は美孝さんの忠犬になるんだから…大丈夫ですよ?」
はぁ!!
リーフっ!!
何故、このタイミングでそれを言い出すのさ?
「ちょっ…」
「瑞木!聞き捨てならねえ言葉が、リーフお嬢様の口から飛び出てきたぞ?弁明はどうした?」
「瑞木…俺も聞きたい。リーフ元騎士団長に勝てると思うか?」
「御影ちゃんも居ますよーっ」
「お姉ちゃん!!そう言うことはリーフお嬢様に直接聞きなさい!!」
「リーフさんが犬なら、私は猫かしらね…」
「それなら俺は豚か…瑞木、垂れ耳は嫌いか?」
「瑞木ーっ、今日は飲もうぜーっ!!」
「楓加もいるわよーっ!!」
「亜理砂も来たわよーっ!!」
「ここで一発放電しとこうか!!」
「サリーがやるなら、私も一撃クレーターを作ろうかね!!」
「玲子!!それは止めろ!!店が壊れる!!」
「じゃあ、武司の唇で勘弁してあげる!!」
「止め…むぐぅ!!うぅ!!んーっ!!」
うわっ!
燈佳さんの口から歯を食い縛りすぎて血が出てるし…
エースは魂が抜けてるし…
御影が抱きついてきてるし…
朱音さんのマジ突っ込み、ありがたいです!!
さやかが猫か、ライオンとかの方が良いかも…
美嶺、大好きだよ…
天河は元気だな…
天河の嫁さんコンビは何故こんなに早く出来上がってるんだ?
サリー師匠、あんたも酔ってるのか…
玲子さんのストッパーはどうしたんだろう…
ご愁傷さまです、武司さん!
なんで、こんなカオスになるんだよ…
助けてーっ!!
瑞木美孝18才 Lv497(106)
体力値_119万(1320)=15億
魔力値_119万(1320)=15億
__力_120万(1320)=15億
_知力_119万(1320)=15億
俊敏さ_119万(1320)=15億
器用さ_119万(1320)=15億
幸運値_119万(1320)=15億
_魅力_1190万(1320)=150億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8100万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6100万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_回復、火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4252)さやか(18,7)恵美(19,5)武司(1215)玲子(838)朱音(20,6)
メルー(7530)道緒(3213)直(3405)メアリー(3419)燕(3344)レモン(3411)
流々(3126)里乃(3375)リーフ(36,4)奈美枝(1045)御影(18,2)ユリア(3771)
枩李花(3261)霞(3261)ミサ(4611)岬(4944)潤(3258)雨音(3286)美嶺(12,7)
牛江(618)お熊(82)スラー(781)熊江(191)サリー(1504)レミ(401)
他42名(平均2445)
元奴隷12名(平均137)
天河(3689)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(561)太陽(668)
七海(513)エース(3502)朋久(2094)レイン(135)
他23名平均(1960)
_精霊_風(29,1)水(32,8)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
_設定_細かい数値を簡略化表示
宴会は難しいです…
楽しんで頂ければ幸いです。