380ギネヴィア商会と御影の気遣いと1無量大数秒のカウントダウン
「しかし…契約書が19枚か。順調にいってよかったねぇ…」
そうだね、セーフ。
足跡付けとしては大成功だな。
って言うか、一番最初に契約をした大棚。
名前が、ギネヴィア商会っていうとこなんだけど…
そこと契約したことを伝えたら、他の商家の目の色が変わったからだよね。
「ギネヴィア商会との契約成立が大きく影響したけどね…」
「そうだね…次に行った店で、お前みたいな青瓢箪に、ギネヴィア商会と契約が結べたなんて、信じられないって言われたときは、ダーリンの事が信用できないのかって、くそ店主を張り倒しかけたんだけどね!」
いや…
それは初耳なんだけど…
気付かないうちにキレかけないで欲しい。
「朱音さん…ちょっと血の気が多すぎですよ?」
「だって、アイツ…ダーリンの胸ぐらを掴んで言いやがったじゃない…ダーリンが笑って対応してなかったら、その瞬間に叩き潰してるところだよ!」
ぷりぷり怒ってるし…
他にも何人か、同じような心持ちの人が居そうだな…
リーフとか、さやかさんとか、恵美とか…
うん、愛が少し重たいね!
「まぁ、原因は信義に基づいて結んだ契約書を、他人に勝手に見せるわけにはいかないって、僕が断ったからなんだから、相手の言い分もわかる話だよね?」
「そうだけどさ…ダーリンが嘘なんか、つくわけないじゃん!!」
えっと…
「いや…そんなん言われると恥ずかしいんだけど…実際、約束の時間に間に合わなかった事とかあるんだしさ…」
「そういう意味じゃなくて…悪意を持って嘘をつくダーリンなんて…私には想像も出来ないよ!!」
そんなことないでしょ?
僕は、そんな聖人君子とは、ほど遠いところにいるって!
「取り敢えず、確かにそれを目指して頑張ってはいるけど…僕は弱い人間だからね。限界とかその他諸々の事情により、守れないこともありそうだよ?」
「バカだねぇ…瑞木に出来ないのに、この世のほかの誰に出来るってのさ?そりゃどうしようもないだろ…仕方ないことさ。気にしなくて良いだろうよ…」
まさかの、仕方ない発言がセーフから出てきたよ!
ダメだろ?
それは、甘やかしすぎだと思います。
「あぁ!この話はもう終わり!ただ、僕は神様じゃないんだから、あまり美化されると、僕が息をし難いのでほどほどにしてね!!」
「真面目だねぇ…」
セーフ…
こういうのは、自分に甘くなったら終わりだと思うんだよ!
そして、幻滅されてそっぽを向かれるなんて嫌だよ。
もちろん、嫁さん達は最後まで付き合ってくれるだろう…
でも、それは幸せとは言い難いよね。
幸せって日々の努力で成り立ってると僕は思うなぁ…
「まぁ、続きに戻ると、ギネヴィア商会あてに、確認するための人まで送るって話になった時は、さすがに驚いたよね!」
「そうですね。御影ちゃんがひとっ走り行ってきましょうか?と言ったのに…無視して、伝令が走っていっちゃうし…」
御影…
疑ってる商家の人が、僕の身内に頼むわけないと思うけど…
「まぁ、すぐ近くだったから…ギネヴィア商会のレイラさんがすぐ来てくれたんだけどね。助かったよな!」
「あぁ…あの元ハイエナの女ね!ダーリンはレイラの事を名前で呼んだら嫌だよ!!」
朱音さん…
僕、どうすりゃいいのさ?
「とにかく、レイラさんが契約書は、自由に交渉に使って良いという伝言を持ってきてくれてからが早かったよね!」
「あぁ!また言った!!いやいや!あの女の名前なんて呼ばないでよ!!他の奴は仕方ないけど、元ハイエナを呼ぶのは我慢できない!!」
えぇい!
凄くメンドイんだけど…
じゃあ…
「ギネヴィア商会の護衛長でいいかな?」
「それなら……良いよ!」
「はいはい。まぁ…伝言内容としては、そんな確認の伝令をいつも寄越されたら、商売の邪魔だから止めろ。契約書なんて改竄してなきゃ好きに使えって話だったもんなぁ」
「えぇ…その後は簡単でしたね。ギネヴィア商会との契約書を見た途端に、何処の商家も恐縮して、同じ契約で是非とも護衛してくれって逆に頼まれる始末でしたもの!!この手はこれからも使えますからね。これも、御影ちゃんの交渉相手のチョイスの賜物でしょう!!凄い勢いで誉めても良いんですよ?」
あのな…
「あぁ、契約単価もギネヴィア商会と同じで良いとか…5倍だぞ。どんなボッタくりだよとか思ったな。それで、確かにその部分を否定するつもりはないが…各商家で聞いた話を総合すると、そもそもが御影の無茶ぶりだったんじゃねえか!!」
「え?だって、あくまで影響力が強いっていうくくりで、営業をかける商家を探せって言ったじゃないですか!」
そこの部分はいいけどさ…
「そこは良いんだ。でも、事前にどういう位置付けの商家か言わなかったじゃねぇか!!それを僕は言ってるんだよ!」
「取り扱い品目、年商と店主の家族構成と契約した護衛の相場の推移をお伝えしたのに…何が不足だと?」
一番大事な事が抜けてるよな?
「ギネヴィア商会自体が、護衛を鍛える役割を引き受けてるし、あの店主自体もかなりの使い手で、護衛として雇われる最低条件が、あの店主に勝つ事だとか!」
「えへへっ!!」
おいっ!!
「更に、各商家あてに護衛を仕上げて就職を斡旋している性質上、冒険者を護衛に雇った事は、代々一度もなかったって話だとか!!」
「うふふっ!!」
舐めてんのか!
「そもそも、ギネヴィア商会所属の護衛長が、最強と名高かったのに、朱音さんに吊るされて帰ってきた時に、かなり心挫けてたとか!!絶対知ってただろ?なんで言わねえんだよ!!こういう情報が別の商家から出るたびに、背筋が寒くなったわ!!」
「…面白かったからです。……と言うのは冗談で、瑞木さんのためです…」
僕のため?
「どの辺りが僕のためなのか…是非とも聞きたいなぁ…」
「交渉そのものは、結果の通りに成功してますので、さっき瑞木さんが仰った情報は要らなかったんです。逆に知った状態で望んだ場合に…どうなったでしょうね?」
そりゃ…
背景を気にして…
あっ!
「凄く気まずいな…」
「そうでしょう?交渉の最中に、相手の今後を慮って、逆に相手の良いように契約させられるのが関の山です。海千山千のギネヴィア商会の店主が相手なんですから…」
確かに。
「そんなことを考えてたら、かなり不利な条件でしか、契約できそうにないな!そうか…確かに僕のためだ!ありがとうよ。御影!」
「いいえ、ご理解頂ければ幸いです。あぁ…瑞木さんが素直にお礼と共に頭を撫で撫でしてくれるなんて…最高です!これは、御影ちゃんとの結婚も、秒読み段階に入ったかもしれませんね!!」
全く…
「1無量大数秒位の秒読み段階って事で良いか?」
「それ…普通に生きて結婚できる単位じゃないですよね…思考圧縮して数えて良いですか?」
ホントに諦めないなぁ…
「可愛い妹よ…諦めてくれと言っておるのだ…」
「諦めません!!絶対です!!」
撫で撫でだけで満足して欲しいんだけど…
何故、ここまでバイタリティーマックスなんだろうなぁ…
いつか、押しきられそうで怖い…
瑞木美孝18才 Lv497(106)
体力値_119万(1320)=15億
魔力値_119万(1320)=15億
__力_120万(1320)=15億
_知力_119万(1320)=15億
俊敏さ_119万(1320)=15億
器用さ_119万(1320)=15億
幸運値_119万(1320)=15億
_魅力_1190万(1320)=150億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8100万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6100万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術、接続
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測、思考圧縮
_上級_召喚魔法
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_回復、火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4216)さやか(17,7)恵美(19,2)武司(1180)玲子(816)朱音(20,4)
メルー(7482)道緒(3163)直(3375)メアリー(3357)燕(3284)レモン(3370)
流々(3068)里乃(3325)リーフ(36,2)奈美枝(961)御影(17,9)ユリア(3731)
枩李花(3228)霞(3206)ミサ(4577)岬(4904)潤(3208)雨音(3246)美嶺(12,5)
牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(185)サリー(1464)レミ(401)
他42名(平均2420)
元奴隷12名(平均133)
天河(3641)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)
七海(498)エース(3398)朋久(2094)レイン(135)
他23名平均(1940)
_精霊_風(29,1)水(32,8)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。