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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第2日目 初デートは頑張って楽しかったけれど…
39/503

32綱芳と恵美

「さてと。行きますか」

ご飯を食べに向かおうとする。


「持ってく食べ物の材料は最後に狩った四頭を使えば十分すぎるだろう。だけど、スープを薄いのと濃いのを用意しな。弱ってるところに濃いのは危ないからね。あとは、肉料理で腹にたまるものを用意だね」

危ないのか…


「なんで危ないんだ?」


「食い物を栄養として吸収するにも、力がいるのさ。何も食べてないところにいきなり濃いものを食うと、栄養になる前に体の方の栄養が尽きちまうことがある」

つまり…


「耐えきれずに死んじゃうってこと?」


「そうだよ」

怖っ。


「でも、そんなにわけて持てないよ?」


「鍋ごと収納に入れな。出すときは、指先から出しゃいいよ」

収納がバレバレになりませんか?


「収納が知られちゃうよね?」


「今の瑞木をどうこう出来る奴なんて皆無だよ。効率優先さ」


「まあいいけど。そんな使い方も出来るんだね」


「皿みたいな器とスプーンは要るけどね」

無いと配れないよね。


「じゃあ土魔法で何とかならないかな?」


「魔法に面倒臭い指定は無理だね。精霊魔法以外は」


「なら、土精霊と火精霊にお願いすれば良いのかな」


「そうなるね」


「そうしよう、朝一で作りに行かなきゃね」


「きまったところで。さ、飯だよ」


「お腹減ったー」


 食堂に降りると恵美さんと綱芳さんが視線を集めてくる。

 さやかさんから勇者志望って話が伝わったのかな?


「さやかさんを泣かせてしまってごめんなさい」


「謝ってもらう必要はありません。さやかは成人した大人ですから…でも、何があったか。話して貰えませんか?」

さやかさん、何も言ってないんだ…


「さやかさんが黙っている事を僕が勝手に話すのは、避けたいところです。細かくではなく、大まかに事実のみを話しましょう」


「それで良いですよ」


「町でデートをして、集まってきたごろつきを無力化し、首謀者だけ衛兵に引き渡しました」

「涙とは関係ないですね」


「もちろんです。森への散歩に誘い、二人で馬に乗って森へ行きました」

「そこで何かあったと」


「まぁそうですね。さやかさんに告白しました。パートナーになって欲しいと」

「それで?」


「泣かれました。言っている意味がわからないと」

「は?」


「さやかさんが興奮してしまったんで、落ち着いて話せるまで、話を止めましょうということで帰ってきたんです」

「今の話の中で泣く要素は見当たりませんでしたよ?」

そうですね。


「僕が話せるのはここまでです。これ以上はさやかさんが話すのを待ってください」

「何故?」


「さやかさんが話す気なら、まず、そこから話すでしょうから。そして、僕が覚悟して話したことを知ってるからです」


「さやかはあえて話さなかったと?」


「僕がそう思いたいだけです。夜中には、さやかさんに真相を聞いた綱芳さんが、僕を叩き出しているかもしれませんけどね。もちろん、僕には後ろ暗いところは全くありませんよ」


「じゃあ瑞木さんは、さやかに後ろ暗いことは全くしていないと?」


「当たり前ですよ。僕は告白して振られた。それだけの男です。好きな人に胸を張れなくなるようなことなんてしませんよ」


「良かった。瑞木さんが嫌な人じゃなくて」

いや、嫌な人じゃないかどうかはわからないっすよ?


「待って」

恵美さんだ。

綱芳さんを押し退けて出てきたから、大きな胸が変形し、戻ることで揺れた。


「瑞木さんは、何故さやか姉さんが泣いたと思うのか…聞いて良い?」

厳しいっすね。


「あくまで僕の主観で…良いと言うんですか?」


「そうよ」

辛いな。


「僕に、言われたくないことを言われたからだと思います」


「それは後ろ暗くないの?」


「僕が真剣にお願いしていることですから、僕にとっては全く」


「一般的にはそうではない類いのお願いなのね」


「そうでしょうね」


「でも瑞木さんには、必要なことだったのね」


「そのとおりですよ」


「わかったわ。ご飯は食べるのよね?」

ありがたい。


「ええ!!是非に!!お腹ペコペコなんですよ」


「承知したわ。二分待って、取り敢えず一品用意するから」

さすが。


「ありがたいです。あと、飯食ったら詳しく話しますが、一つお願いがあるんですよ…」


「何?料理は出来るから、そのまま言ってよ」

男前ですな。


「食材はお渡しするので、スープとお腹に溜まる肉料理を大量に用意してほしいんです。明日七時には出たいので、それまでに」


「いいけど、出来高でお代は貰うよ」


「当然です」


「具体的に何に使うのかと、どれだけの量のものか教えて」


「浮浪者に配りたいんです。みんな、かなり危険な状態のはずなので。量は…ゴブリンとコボルトが二頭ずつ計四頭あるので、好きに使ってください。あと、スープは薄いものと濃いものを作って欲しいです」


「んー、じゃあ、でかい寸胴にスープを一つずつと肉料理を大量に作りゃ良いね」

一品出来上がった。

パンと一緒に並べられる。


「そうですね。足りるかは不明ですが…頂きます」


「戻ってくりゃ追加位用意するさ」


「ありがたいです。めっちゃ美味しい」

もう一品並べられた。


「で、代金はコボルトで良いよ。三頭ありゃさっきの材料に十分すぎるよ。追加があっても余る位さ」

更に一品。


「足りなかったら言ってください。肉でもお金でも」

さらに追加。


「わかったわ。でも肝心の肉は?」


「一応、今から見ることは他言無用でお願いします。綱芳さんもね。ここに置きますけど良いですよね」

厨房の一角を指す。


「良いよ」


 収納から出して四頭を積んだ。


「これでお願いします」


「荷馬車要らないじゃないですか!!」

という綱芳さんの声が響いた。


瑞木美孝18才

レベル28(1)

体力値215(1)=215

魔力値219(1)=219

力339(1)=339

知力231(1)=231

俊敏さ214(1)=214

器用さ220(1)=220

幸運値250(1)=250

魅力437(1)=437

風10(1)=10

称号

貧乳好き、童貞、心清き者、地母神の養い子、殺害童貞喪失、狩人、精霊の親友

スキル

鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、レベルリセット、緊急避難、スキルリセット、収納ポケット、レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正、範囲観測初級、叱咤激励、大声、槍レベル13、剣レベル8、投擲レベル19、打撃レベル1、短剣レベル20、解体・交渉・召喚中級、精霊魔法信頼級、回復・催眠・風魔法・馬術初級、降霊術

相性

綱芳(310)さやか(653)恵美(155)風の精霊(5,8)武司(70)

奴隷

なし

設定

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次回は、また明日18時からスタートの予定です。お会いできれば幸いです。

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