367愛しい人への思いと振り回される心
前話の366話の最後に少しだけつけ足しました。
読まなくても繋がると思いますが、お知らせまでです。
「美孝さん…つまり私では、子供達の相手として、信用出来ないということですか?」
違うな…
方向が違う…
「リーフ、もう一度言うよ?僕に好かれる為に、子供に優しくするっていう考えは、実際には全く優しくないって言ってるんだよ。だから、無理してあの子供達に関わろうとしないで欲しいんだ。信用の話じゃないよ」
「まぁ…そんな偽善にもなってない行動をする位なら、大人しく距離をおいて瑞木と乳繰りあってろって話さ。何も責めやしない…それもリーフの性質の1つだからね」
確かにそうだけど、それでも…
「セーフ!本質的には、リーフの優しさから来てる発言なんだから、もう少し言葉を選べよ!!」
「いえ、美孝さん…中身が同じなら、わかりやすい言葉の方がありがたいです」
リーフがそう言うなら、良いけどさ…
「何にしても、子供はそういうところに敏感なんだ…他人に良いところを見せる為に、なんて接すると、見透かされてリーフが、嫌な気持ちになると思うよ?そんなの互いにとって不幸だよね?」
「美孝さんの仰りたいことはわかりました。でも…美孝さんが好きだから頑張るということは、悪いことなのでしょうか?」
リーフが、引っ掛かってるのはそこか…
「全く悪くないよ!モチベーションを保つ意味合いでも有効だし!何より、僕にとってはリーフの気持ちがダイレクトに伝わってくる魅力溢れる行動だよ!!そこは間違いない!!」
「なら、何故今回の事では、ダメなんでしょう?」
心の問題だからね…
「んー、例えば、好きな人の為にみんなに公平に接するって話なら、問題は無いんだ」
「それならば、今までの公人としての騎士団長の時と同じですから、意味としてはわかります」
だよね…
「でもさ。僕のために誰かの事を愛するなんて、構造としておかしいんだよ。だって、万一僕がいなくなったとき、リーフはあの子達にどんな態度で接するのかな?」
「それは…なってみないとわかりません。でも、今すぐなら…悲しみにくれる中で、あの子達の事は私の意識下に入ることは無いでしょう…」
そうなっちゃうんだよ…
「人は、愛することを繰り返すことで、その感情に染まることもある。だから、10年先ならあの子達を変わらずに愛せるかもしれない…」
「でも…それは本質とはかけ離れた部分の話ということですね…私自身があの子達を、特に好きではないという事実を覆い隠し、擬似的に、仲の良い家族のような関係を作り上げるだけ…」
わかってくれたかな…
「そうなんだよ。そういう関係でも良いっていう人も確かにいるかもしれないね…」
「でも、美孝さんは良いとは思えない…何故なら、私の美孝さんが好きだという気持ちに、あの子達が振り回されてしまうかもしれないから…」
そうだね。
「あの子達は既に1回孤児になって傷付いている…更に深く傷付くのは、嫌だよ…」
「朱音なら…あの子達自身を好きでいられるんですね」
永続的じゃないだろうけど、今現在はね…
「つまりは、僕の我が儘でもあるんだ…あの子達は、リーフの気持ちがたとえ嘘だったとしても、大きな胸に抱き締められたかったかもしれないしね…」
「そう言われると、凄く寂しい気持ちになります…でも、それはお互い様の部分なんですよね…私も美孝さんから愛情を受けるための、道具として使おうとしているようなものですもの…」
端的にいうとそうだね…
「互いに道具扱いする関係は、精神的に健全な関係とは程遠いでしょう?」
「ええ…本当に!確かに私はあの子達を好きになる事から始めるべきなんですね…」
うーん…
それは違う感じなんだよなぁ。
なんて言えば上手く伝わるのかな…
「そりゃ少し違うね!好きになるってのは、無理矢理やるもんじゃないだろ?リーフも身構えて瑞木を好きなった訳じゃないだろうが?まずやることは知ることさ!」
そうそう、それだよ、セーフ!!
「えぇ!!美孝さんの行動に、凛々しさに、その言葉に心打たれ、私は永遠の契りを交わそうと思いました!!そうですね…まずは知ることですね」
あ、いや…
その…
ストレートに言われると、凄く照れるんですけども…
「わかってくれたかな…良かった!」
「えぇ…それはそれとしまして…」
そう言いながら、リーフが風のように僕の体を運んで、いつもの椅子に2人で座る。
今日は向かい合わせで、僕の腿にリーフが座る格好で抱きついてきている。
「リーフ?」
「まずは、美孝さんの事をもっと知りたいです。温もりも匂いも感触も…もっともっと私の心に!体に!!刻んでください!!」
そう言うと、トロンとした目で、僕の頭に口からこぼれた涎の池を作り始めた。
当然、何時ものように、両胸のスイカが僕の視界だけでなく、聴覚も阻害し、嗅覚はリーフの甘い香りに埋め尽くされた。
既に、リーフは大好物を手にいれて、尻尾を振りながら、ペロペロと舐め回している大型犬にしか見えない…
「はぁ…まぁ、いつも通りのリーフって事だから、良いんだけどね…」
「さぁ…念話の開発だよ!」
そうだね。
「リーフは念話の回線を開きっぱなしにしててね。何か変化があったら教えて!」
「ふぁい…幸へれす…」
正体無くしてるなぁ…
「さて…思考圧縮で、出来るだけ構想時間を確保するか…」
「取り敢えず、魔法から試してみるのかい?」
そうだな…
セーフも思考圧縮で観測に回ってくれている。
どうしよっかなぁ…
瑞木美孝18才 Lv497(106)
体力値_119万(1320)=15億
魔力値_119万(1320)=15億
__力_120万(1320)=15億
_知力_119万(1320)=15億
俊敏さ_119万(1320)=15億
器用さ_119万(1320)=15億
幸運値_119万(1320)=15億
_魅力_1190万(1320)=150億
__風_10万(1320)=1億
__水_9万(1320)=1億
__火_6万(1320)=8100万
__土_9万(1320)=1億
__光_4万(1320)=6100万
_称号_
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵
難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル_
超鑑定、他種族言語理解、スキル取得補正、緊急避難、Lv&スキルリセット
収納ポケット、Lvアップ時の魅力値上昇10倍補正、叱咤激励、大声、降霊術
蕩涎級_呪術、精霊魔法
信頼級_交渉、範囲観測
_上級_召喚魔法、思考圧縮
_中級_解体、身体強化、風、催眠魔法、殺気自在
_初級_回復、火、転移魔法、馬術、勇者魔法
武装Lv_槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
__妻_リーフ、恵美、セーフ、さやか
_相性_
綱芳(4165)さやか(17,3)恵美(19,1)武司(1180)玲子(816)朱音(19,3)
メルー(7301)道緒(3151)直(3358)メアリー(3273)燕(3158)レモン(3346)
流々(3052)里乃(3308)リーフ(34,7)奈美枝(961)御影(15,8)ユリア(3712)
枩李花(3215)霞(3194)ミサ(4496)岬(4856)潤(3172)雨音(3234)美嶺(12,4)
牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(181)サリー(1392)他42名(平均2412)
元奴隷12名(平均132)
天河(3635)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)
七海(498)エース(3398)朋久(2094)他23名平均(1938)
_精霊_風(29,1)水(32,8)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(19,2)
愛奴隷_リーフ、恵美、さやか
_奴隷_
朱音、メルー、道緒、直、メアリー、燕、レモン、流々、里乃、御影、ユリア
枩李花、霞、潤、雨音、美嶺他57人
天河、春臣、君里、秋虎、エース他23人
_設定_細かい数値を簡略化表示
楽しんで頂ければ幸いです。




