356ロールケーキと緑茶と禁じられた日向ぼっこ
「はい。このケーキの名前…ロールケーキって言うんですか?確かにそんな形ですけど…とりあえず、四角く焼いたスポンジケーキにクリームを塗って、クルクルとクリームを捲き込んでみたんですが…これなら生地を薄く焼いても、ボリュームを出せるかと思って!」
やはり、オリジナルですか…
僕は…
「基本的に甘いものが大好きだ!普段あまり食べないけど、ロールケーキみたいな、シンプルなデザートが好みなんだよね。ありがとう!頂きます!!」
「はい!喜んで貰えて嬉しいですよ!!」
さて、かぶりついてみよっかな…
クリームは結構黄色がかってるな。
むぅ、これは…
「バタークリームだね!!凄いや!!僕の好みにぴったりあってる!しかも、まだ作りたてのクリームだから、フンワリしてるのもまた良いね!!新鮮なバターの香りが口の中で広がるよ!」
「搾りたてのミルクを、風の精霊に頼んで、分離して作ってみたんですけど…思いの外、美味しく出来ました!バターは業者から買うと高いし、これほど香りが良くないんですよね」
それって…
間違いなく遠心分離だよね?
すげえな!!
あっ、でも、バターがあるわけだから、手動の遠心分離機ならありそうだよな…
「そうだね…バターは作ったらすぐに劣化が始まるそうだから、早く食べた方が美味しいみたいだね!まぁ…時間が少し経って、少し固いバタークリームが口の中で溶けるのも美味しいと思う。更にマーガリンで作ってあって、そもそもバターの香りがしないバタークリームも、あれはあれで良いものだよね!!」
「あの…マーガリンって何でしょう?」
あぁ…
こっちだと、逆に手に入りそうにないな…
「あぁ…それはね。食用油を乳化して、バターみたいにした。バターの代用品かな…忘れてくれて良いよ?」
「そうですか…食用油なら何でも良いんですか?」
あの…
作る気満々?
「植物油が多いかな?僕が食べたのはコーン油とかが多かったけど…作るなら、香りが良い油が良いんじゃないかな?」
「わかりました。味見してみてくださいね?」
完全にやる気ですな…
良いんだけど、料理の範疇から完全に外れてる気もするけどね。
「僕はマーガリンの製法については詳しくないので、セーフに調べて貰った方が上手くいくと思うよ?セーフ、その辺はよろしく」
「ん?ネットで一般的な方法を漁ってやりゃいいんだろ?任せな!!」
そうだね…
逆立ちして電波塔になってあげてください。
「ん、セーフ、とりあえず、試作してみてから、また聞くよ。なんとかなりそうな気もするし、無理だったらまた教えてくれるとありがたいな…」
えぇーっ!?
自力で試行錯誤ですか…
恵美、なぜそこで、茨の道を行くのか。
解せぬ。
僕なら、製法がわかるなら入手法には拘りが無いからなぁ。
「そっか…頑張ってみな!」
セーフまで…
「良いけどね、別に。がんばれーっ!」
「はいっ!!」
良い笑顔だね…
さて、美味しいロールケーキを食べ終わってから飲む緑茶は最高です。
しかし、結構濃くいれる感じなんだね。
「ごちそうさま。美味しかったよ…でも、お茶のこの煎れ方が普通なの?かなり濃いから、初心者には辛いんじゃないかな?」
「さすがですね。実は、この煎れ方は、玄人な緑茶フリークのじい様達と開発した方法で煎れてみました。甘いロールケーキと飲むには良いかと思って…」
良いけど…
初心者のリーフにはキツくないかな?
「し…渋いです〜。口の中の甘味が全て苦みと渋みで塗り潰されてしまいました!」
うん、普通に涙目だね!!
「まぁ…初めて飲むリーフには辛いだろうね。でもね、リーフ、少し待ってみて、その苦味はそんなに長く続かないからさ…そうすると、口の中に爽やかな香りが残るはずだよ?」
「おぉ…確かに!良い香りが口の中に残って、口の中が凄くさっぱりしますね!!ちょっと美味しいとまでは言えませんが、爽やかさは実感できますね!」
うん。
少しでも美味しさを実感して貰えて良かったよ。
折角、美味しい緑茶なんだから、苦みしか味わえないのは寂しいよね。
「因みに他の仲間に渡したのは、少し薄めに煎れたものですよ?苦味が少な目になるように、調整しておきましたから、香りを感じやすいと思いますよ?」
何でそれをリーフにも渡さなかったし…
「私もそれが良かったですよ…せっかくの美味しいロールケーキがぁ…」
リーフが項垂れてる…
「あんたは、旦那様と同じものをって言ったじゃない。他の仲間はケーキ食べてないんだから、薄くしたけど!旦那様が美味しく食べれてるってことは、そちらの方が美味しいのよ?」
そういう事ね。
確かにそうかもしれないけど…
「その辺は感性の話になっちゃうからねー。初めて飲む緑茶で、そこまで感じるのは辛いよ…この煎れ方は玄人好みすぎる。リーフにも、薄いお茶を渡してあげてよ…」
「あなたがそうおっしゃるなら、喜んで!!」
いそいそと、準備に行く恵美を見送る。
やっぱり恵美も、リーフ並みに僕に依存してるんだろうなぁ。
まぁ…
僕が支えられる範囲に収まる分には良いけどね…
逸脱しそうなら、何とかしないと。
「ありがとう、恵美。あぁ…この味ならわかります。凄く美味しいです!」
うん。
お茶の美味しさを、分かち合えるって良いよね…
「あなた、もう一杯お注ぎしてもいいですか?」
恵美が自分の湯飲みを持参して、隣に座る。
「勿論だよ。でも、今回はリーフと同じくらいの薄さがありがたいな!」
「はい。どうぞ!」
さっき来たさやかさんや朱音さん、美嶺にも、お茶が配られている。
僕の湯飲みにも、お茶が注がれて、マッタリとお茶を味わう体制が確立された。
「あぁ…ご飯もデザートもお茶も最高に美味しいな…もう、このまま日向ぼっこに移行したら、幸せだろうなぁ…」
「瑞木…わかってるだろうけど…飯田と約束してるからね?あと20分で約束の時間だから!サリーも待ってるってわかってるね?」
あぁ…
「わかってるよ…希望的展望を口にしてみただけさ…サリーさんの用事の他にも、仲間の行動をどうするかや、ギルドの設置もしないといけないし…やることは目白押しだよな。サリーさん、少し飯田さんのところに付き合って貰えます?」
「当たり前だろ?ギルドの話もするんだから。一蓮托生だってのはわかってるんだよ。支度が出来たら、出掛けるよ?まぁ、この旨い茶を飲み終わってからだが…ね!!」
あっ…
サリーさんもお茶フリークの1人なのか…
「ええ、リラックスする時間も大切ですよね…」
瑞木美孝18才
レベル497(106)
体力値119万(1320)=15億
魔力値119万(1320)=15億
力120万(1320)=15億
知力119万(1320)=15億
俊敏さ119万(1320)=15億
器用さ119万(1320)=15億
幸運値119万(1320)=15億
魅力1190万(1320)=150億
風10万(1320)=1億
水9万(1320)=1億
火6万(1320)=8100万
土9万(1320)=1億
光4万(1320)=6100万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
交渉・範囲観測信頼級
召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・風・催眠魔法・殺気自在中級
回復・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(4084)さやか(16,3)恵美(18,7)武司(1180)玲子(816)朱音(18,2)メルー(7085)道緒(3005)直(3239)メアリー(3100)燕(3021)レモン(3176)流々(2869)里乃(3108)リーフ(33,8)奈美枝(961)御影(15,4)ユリア(3572)枩李花(3012)霞(3066)ミサ(4221)岬(4666)潤(3001)雨音(3063)美嶺(11,6)牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(167)サリー(1156)他42名(平均2320)元奴隷12名(平均104)
天河(3595)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(2094)他23名平均(1893)
精霊:風(28,8)水(32,5)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(19,2)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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