345学校制度の重要性とラード王国の未来
「ふむ…学校制度か、確かに面白い試みではあるが…何故その案を強く推すのだ?さっき話してくれたように、各組織の長に、我か美孝の子飼いのものをおいて、奴隷契約で能力の底上げをすれば、今の家族で一般知識を教える形でも問題は無いではないか…」
いえいえ…
全くダメです!!
問題ありありですからね!
「問題はあります。まず第1に、奴隷と主人という関係がそもそも受け入れられ難い土壌は変えられません。きっと、広く周知されたとしても、永遠のマイノリティの地位を譲る日は来ないでしょう…第2に、一般化して広めるのは、危険すぎます。過渡期の手法とするべきでしょう」
「確かに、レストの中では、奴隷に対するネガティブなイメージは、強いからな…しかし、危険かもしれんが、過渡期だと?」
ネガティブさは実体験としてわかりますよね?
「はい、だからこその第3です。本来はこの方法を強く進めたいんですが、奴隷とは関わりの無い方法で、人間の下地を強くする方法が存在するんです。しかし、現在は知る方法が存在しないんです。だからこそ、学ぶ場というものが、重要になるわけですよ!!」
「なに?美孝…つまり、奴隷と関わらずに強くなり得る方法があると…そう言いたいのか?」
勿論です。
「純然たる事実ですよ。朋久さんも知っているはずです。だって、自分自身には自己の奴隷化を使用していませんよね?そして、奴隷でも、主人でもない…つまり、素の状態で、十二分に強いですよね?」
「ん?確かに…我は、騎士団と共に自らの強化のために、魔物狩りに赴いたことはあるが、自己の奴隷化に則した強化は行わなかったな…だと言っても、特に騎士に劣る状態でないな」
それが正解なんです。
「そう、レベルアップによって上がる能力値が、朋久さんは普通より高いので、自己の奴隷化なんか使わなくても強いですよ」
「あぁ…そうか。我の様に素で強いなら、別に不自然な強化など不要だな…しかし…何故なんだろうな。我が特別な何かをしたとも思わんのだが…」
それについては、考察があるんです。
「実はまだ検証していませんが、自己の奴隷化の大きな特徴の1つに相性値に関係無く、レベルアップした時の上昇値を1にしてしまう効果がありそうなんですよ」
「美孝よ…言っている意味がよくわからないんだが…相性値とはなんだ?」
そうか…
相性値って一般的じゃないもんね。
「自己の奴隷化の影響で、表面的になっていませんが、それぞれが、相手の事をどれ位好いているかという好感度が数値化されてまして、これが相性値という値を指すんです」
「ほぅ、初耳だな…それが?」
っと…
1つだけ確認。
「相性値の関係で得た知識を軍事利用をするなとは言いませんが、人道的な範囲内でしてくださいね?」
「ん?わかっておるよ。我が独裁的な手法に手を染めた瞬間に、我の首を飛ばすことくらい、今の美孝には雑作もない事なのだろう?」
物理的には可能ですけどね…
「僕の人間的な部分を、押し殺せばそうですね…欠片も望んでいない事なんですから殺らせないで下さいよ?」
「もちろんだ。我もする気は無い…息子に刃を向けられるのは、嫌だからな…」
同じく…
「僕も朋久さんを殺したくないです。と言っております」
「誓おう。聖なる契約の名のもとに…」
はい。
契約成立です。
「確かに…では、話を戻します。各個人間の相性値が数値化されてますが、その総トータルが100を超えると、凄いことが起きるんですよ」
「ほぅ…先程の話を組み合わせるなら…レベルアップの時に、数値が加算されるのだよな?」
そうですね…
「ご名答です」
「通常が1だとすれば、2になれば倍か…凄い違いだな…上限値が100なのか?」
いいえ…
「朋久さんの現在の相性値の合計は…5488ですから、補正値は54ですね…1レベル上がる毎に55上がる計算です」
「55だと?頭がおかしくなりそうな差が出来るではないか……自己の奴隷化の5倍という数値が、馬鹿馬鹿しくなるぞ?何故、自己の奴隷化などという劣化版が広まってしまったのだ!」
理由か…
「僕も知る限りの情報を繋ぎ合わせることしか出来ませんが…まず、朋久さんは王様なので、塵も積もれば山となる状態で、相性値の合計が普通の人よりすごく多いです。だから普通の人は多くて500程度が相性値の合計になりそうですね」
「ふむ、我も随分と稀有な例だったか…」
そりゃ王様ですもの。
「あと…初期値のままレベルアップをしようと思うと、凄くキツいんですよ。自己の奴隷化が有れば別ですけどね…騎士団に守られながらレベル上げが出来る人がいるとは思えませんよね?」
「我の王としての恵まれた状況も絡んでおったか」
普通なら、強化せずにだったらゴブリンにも苦戦するだろうからね。
「更に別のアプローチで考えるなら、自己の奴隷化を開発した人が、既にある程度強い人だったのかもしれません」
「ふむ、そうか。考えうる予想とすると、そうなるか…悲しい現実ではあるが、始まりを追っても益は無さそうだな…」
無いでしょうね。
「はい、だからこそ、学校という投資を行い、自己の奴隷化を撲滅しつつ、相性値や魔法に関する正しい知識を知り、それを身に着ける技術を学ぶ事で、今後に対応する事こそ肝要だと考えたわけなのですよ!!」
「うむ!!正にラードの民全てに、深く関わってくる事がわかった。国をあげて取り組むべき、重要な問題だ!!是非、早急に取りかかるとしよう!!」
理解して貰えて良かった。
「ありがとうございます!」
瑞木美孝18才
レベル497(106)
体力値119万(1320)=15億
魔力値119万(1320)=15億
力120万(1320)=15億
知力119万(1320)=15億
俊敏さ119万(1320)=15億
器用さ119万(1320)=15億
幸運値119万(1320)=15億
魅力1190万(1320)=150億
風10万(1320)=1億
水9万(1320)=1億
火6万(1320)=8100万
土9万(1320)=1億
光4万(1320)=6100万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
交渉・範囲観測信頼級
召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・風・催眠魔法・殺気自在中級
回復・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(4084)さやか(16,0)恵美(18,4)武司(1180)玲子(816)朱音(18,0)メルー(6998)道緒(3005)直(3239)メアリー(3100)燕(3021)レモン(3176)流々(2869)里乃(3108)リーフ(33,0)奈美枝(961)御影(15,3)ユリア(3572)枩李花(3012)霞(3066)ミサ(4221)岬(4666)潤(3001)雨音(3063)美嶺(11,3)牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(165)サリー(935)他42名(平均2319)元奴隷12名(平均102)
天河(3591)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1451)他23名平均(1892)
精霊:風(28,8)水(30,5)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(18,8)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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楽しんで頂ければ幸いです。