337人の心の弱さとその弱さを助長させる自己の奴隷化
「美孝よ、3席が自己の奴隷化を暴走させた理由を明確に説明できるのか?」
そうですね…
「まず、3席が自己の奴隷化を使っていたか否かから行きましょうか…」
「うむ、そうだな」
前提がクリア出来ないのに、説明もあったもんじゃないからね。
「彼は騎士団の中でも、主力を担っていました。これは、槍を使う部隊を彼がまとめていて、勝手に抜けた時に負担がかかったことからも明らかです。そうだよね?リーフ…」
「はい…彼の抜けたあと、追い詰めていたオークの特異体に逆襲され、指揮に集中しているときに黒いゴブリンに右足を持っていかれましたから…間違いありません!彼は実力者です」
そう。
3席が踏ん張ってれば、リーフが足を斬られる事も無かったかもしれないんだよな…
「つまり、それだけの技量と力を持っていたということです。従って、リーフの様に地力を増す方法を知る機会のない3席が、力の増幅に使用した方法は自己の奴隷化以外に無いでしょう?」
「そのとおりだな…しかし、イコール暴走と言うのは短絡的過ぎないか?」
イコール暴走だ、なんて言いませんよ…
「勿論です。暴走と断定した理由もお伝えしますよ…」
「断定出来るだけの情報があると言うのか?」
推定ではありますけどほぼ確定ですね。
「理由はリーフの静止を振り切っている事です。少なくとも、カリスマを感じていたのは、リーフではないわけです」
「え?それだけで、判断できるんですか?」
出来るねぇ…
「リーフのカリスマってのは強いんだよ?憧れている場合、リーフからの命令を拒否するのは、並大抵の精神力では不可能なのさ…戦場に留まれなんていう、正当性の高い命令を拒否なんて出来るわけない」
「えっと…私は朱音や燈佳から、別の機会に何回か拒否された事があるんですが?」
それにも、明確な理由が考えられるんだよ。
「朱音さんは、リーフのカリスマではなく、燈佳さんのカリスマで、自己の奴隷化をしていたはずだし、燈佳さんは、並大抵ではない精神力で、リーフの為に苦言を呈していたはずだね…」
「ふむ…そうだな。燈佳は、リーフを第1に考え、トータルで、リーフのマイナスになる事は体をはって止めたこともある位だからな…燈佳ほどリーフの事を考えているものは、他にはまぁ居ないだろう。朱音に関しては、推して知るべしだな。どちらも信用に足る推測だ」
推測を肯定して貰えてありがたいけどさ…
1つだけ聞き捨てならない内容があるね!
「朋久さん…リーフを燈佳さんに勝るとも劣らないほど思ってる男は、ここに居ますけどね!!」
「まぁ…凄く……すっごく嬉しいです!!あぁ。美孝さん!」
普通に後ろに回り込んで、何時ものように、頭をスイカで挟もうとしている事がわかったので、とりあえず、耳を塞がれないように頭だけずらしておいた。
「ちょっとリーフ…朋久さんの前で何をしようとしてるのかな?」
「え?っとぉ…ごめんなさい。でも…抱き締めるだけ抱き締めても良いですか?」
朋久さんに視線を移すと、ニヤニヤ笑いを浮かべている。
「リーフ…我が許す。美孝を揉みくちゃにしてやるがいい…」
おいっ!!
「はいっ!!喜んで!!美孝さーん!大好きでーすっ…」
仕方ないなぁ…
朋久さんの許可がでてるなら大人しくしていよう…
「リーフ、揉みくちゃにするのは良いけど、話を継続しなきゃいけないから、耳と口は塞がないようにね?」
「そうですね…他の場所を全力で塞ぎます!!」
は?
全力ってなんだ?
しかも塞ぐ気満々っておかしいだろ?
「美孝よ…愛されとるなぁ…」
朋久さん?
「言いたいことはそれだけですか…僕からは既に自分の目で朋久さんを確認できませんが…話を続けさせて貰いましょうか…」
まぁ、範囲観測で確認できるけどさ…
「リーフが幸せそうだから、そのままで話せば良いと思うぞ?」
知ってるよ!
また、リーフの涎が、頭に池を作りそうな位、幸せそうだって知ってるっての!!
「つまり、3席はリーフ以外の誰かを自己の奴隷化の規範にしていた…ということが明らかになったわけです。そして、暴走していったという理由ですが…」
「うむ、暴走の理由か…」
これがな…
「セーフ、例のバカ王の規範が自分だという事は明確にわかってたんだよな?」
「なんだい?ここで私に振るのかい?」
一応確認したいんだよ!
「行動が似すぎだからだよ!!」
「確かに、あのバカ王は自分の心の中の理想とする王を規範にしていたけど…似てるかい?」
あれ?
「両者共に、自分勝手で傲慢な性格なうえに、追い詰められると、容易に変質し、規則どころか、人としての尊厳すら加味しない行動をとる2人なんだが?何処が似てないって!?」
「あぁ…権限が伴ってないだけで、アーセルナーク3席も…クズだねぇ。たしかに似てるよ…」
だよね…
「という、セーフの言葉を基点にして、3席が自らの理想で自己の奴隷化を行い、更に自信喪失をする事によって、理想そのものが変質し、暴走を引き起こしたと考えてるわけですよ」
「まて…待ってくれ!美孝!すると何か!?我は、今回の飢饉の8割の責任はバカ3席にあると思っているが!その暴走3席を作り出したのは……とどのつまり…自己の奴隷化ということになるぞ?」
そうですね…
「僕はそう考えていますし、そこから導き出される結論は、同じような暴走者が出ることが、自己の奴隷化という方法では中長期的に確実だということです。従って、こんな危険な方法を運用することを放棄し、別の方法を使うべきだと思いまして、今回お邪魔したわけです」
「はぁ…ふぅーーっ!美孝よ…このラードに来てくれて!リーフを妻として受け入れてくれて…本当にありがとう!礼をいう!!美孝は、ラードに訪れる破綻を未然に防げる神の一手を、我に提示してくれるのか」
ん?
「とすると…僕の提示した内容を一考して頂けると考えて良い訳ですね?」
「そうだ。内容は精査するが、美孝の言っている事の中身については、問題ないからな」
全面的に任せるとか言わない朋久さんが好きだ!!
「わかりました。因みに残りの三つめの理由も聞きたいですか?」
「そりゃあ…情報は多い方がいいからな」
そうですか…
泣かないでね?
「今後の事を考える上においてはあまり関係ないうえに、ちょっと朋久さんには、ショッキングな内容となっていますが…良いですか?」
「別に問題なかろうよ…しかし、今さら我にそんなに気を使う必要があるのか?今回の件では我は既にケチョンケチョンだぞ?」
まぁ…
そのまんまの意味ですってば…
「……わかりました。ではいきますよ。飢饉の影響を与えたことがらの三つ目は…多分ですが…たとえ、今回明らかにしたラードの騎士の道を騎士達に朋久さんだけで説いていたとしても、騎士達の耳にはまるで届かなかっただろうことです」
「ぐっ…」
やっぱり、寂しそうに僕の言葉から無体を感じた朋久さんが、声をもらした。
だから言ったのに…
瑞木美孝18才
レベル497(106)
体力値119万(1320)=15億
魔力値119万(1320)=15億
力120万(1320)=15億
知力119万(1320)=15億
俊敏さ119万(1320)=15億
器用さ119万(1320)=15億
幸運値119万(1320)=15億
魅力1190万(1320)=150億
風10万(1320)=1億
水9万(1320)=1億
火6万(1320)=8100万
土9万(1320)=1億
光4万(1320)=6100万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
交渉・範囲観測信頼級
召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・風・催眠魔法・殺気自在中級
回復・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(4084)さやか(16,0)恵美(18,4)武司(1180)玲子(816)朱音(18,0)メルー(6998)道緒(3005)直(3239)メアリー(3100)燕(3021)レモン(3176)流々(2869)里乃(3108)リーフ(32,7)奈美枝(961)御影(15,3)ユリア(3572)枩李花(3012)霞(3066)ミサ(4221)岬(4666)潤(3001)雨音(3063)美嶺(11,1)牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(165)サリー(752)他42名(平均2319)元奴隷12名(平均102)
天河(3591)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1255)他23名平均(1892)
精霊:風(28,8)水(30,5)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(18,8)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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