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女神とともに転移した世界がまるで地獄(エロゲ)でした  作者: 瑞木美海
第6日目 学校編?いえいえ、資格を取ってギルドという名の学校建設からです。
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335生き残ることの重さ

「わかりません!!我等、騎士団の目指すところは、この国を守り、民が安らかに暮らせるようにすることです!!安穏と天寿を全うする前に、民のためにも、敵を滅する事をこそ目指さなければならないでしょう!!」

リーフが涙を目に溜めながら叫んだ。

泣いちゃいそうだね…

そりゃまぁ、ある意味では当たり前の結果ではあるけどね…


「己の人生の大半をかけて守ってきた騎士団の、その意味を根底から覆されたように感じるかもしれないけど…違うんだよ。リーフの基本的な考え方としては正しい!それは間違いない!!でもね、今回は状況が違うんだよ。だから、こう言うしかない。残念だけど指針が間違っていたね…と」


「でも…私には…さっきの2つは、真っ向から反発しているようにしか感じられません…指針がどう間違っていたんでしょう?」

俯いて唇を噛むリーフ…

俯いた拍子に、涙が落ちていった。

うーん…

字面だけ追うとそうなるよね。

まだまだ泣かせないといけないのか…

気が重いな。


「リーフ、騎士団の目的は、民を安らかに暮らせるようにすることだと言ったけど…今回はその目的は果たされたかい?」


「い…いいえ……全く果たされませんでじだ。6ヶ月前に破綻じまじだ」

ビクッと体が震え、しかられた子供のように…

まるで、ご主人様に怒られている犬のように、体全体で畏怖を表している。

最後は涙が溢れて、声が濁ってしまった。

個人的には残念可愛すぎて、グリグリ可愛がりたいけど…

今は、元騎士団長として朋久さんに説明してもらわないといけないからな…

せめて抱き締める。


「泣かないで…その罪は一緒に背負うと言ったでしょう?」


「まぁ、待て。リーフよ。我の責任なのだ…そなたや騎士団の指針を修正しなかった歴代のラード王と、我が負うべき責任を、そなたが思い悩む必要は無い。美孝よ…そういうことだな?」

さすが朋久さん…


「ご慧眼、痛み入ります」


「全く……嫌味な事を言う。気付けずにリーフを泣かせたのは我だというのに!せめてリーフには我の口から説明しよう…」

いえ、嫌みだなんてそんな…


「そんなこと、ほんの少ししか考えませんでしたよ?」


「口の減らない奴だなぁ…だが、リーフを泣かせた原因を作ったのは我だからな。この件に関しては我が悪い。大人しくサンドバックになってやる。リーフ…聞く準備は良いか?」

そのサンドバックをこれ以上叩くつもりはありませんよ?

リーフの顔を、収納から暖かい濡れタオルを取り出して優しく拭った。


「どう?」

「はい…大丈夫でず」

少しだけ落ち着いたみたいだ…


「では、いくぞ!まず、リーフの騎士の理想は、塔から発生する魔物が未確定だった時期の物だ。つまり古い!!」

そうですな…


「ふ、古い?」

困惑気味だね…


「そうだ…そして、それを訂正しなかった我が悪いと言ったのだ」

さすが朋久さん。

ズバッと斬り込むね。


「そんなこと…」

理解が追い付いてないな…


「それはつまり、いちいち塔のマザーを殺し、毎回災いとして退けていた時の考え方だ…今は違うであろう?」

今は狩人だからね…


「はい…私達は刈り採り夫です。安全に狩りをして、ラードに肉を運ぶ為だけにいる騎士とは呼べないものです…」

そこが違うな…


「その認識こそが誤りなのだ…指針の受け取り間違いだな。リーフ達は、全ての国民の命を繋ぐ肉を収穫して運ぶ、補給線の維持というこの上ない仕事をしていたのだ!別の補給線である街道の安全も守って交易も確保していたしな!!」

そうさ!!

最重要な仕事だよ!


「確かに人々が餓死する現状を知れば、大事な仕事であることはわかります。ですが、だからこそ戦って死ぬ事は本懐ではないのですか?」

違うな!


「目的が変わったのだ。それに応じて騎士の本分は、変わるのが普通なのだよ。目的に応じて、目指すべきものも変わるのだからな。6ヶ月前、ラードの騎士が目指すべきは、敵の殲滅ではなかった!!」

その通り。


「あっ…街道の安全確保…」

わかったかな…


「その通りだ。街道の安全を維持し、肉を狩って運ぶことに重きを置くべきなのだ。武名を馳せる必要など無い!!」

何故なら、必殺技があるからね…


「そうですか……生き残り、戦える人員の数を確保し、黒いゴブリンへの対応策を考え、塔までなんとかたどり着いて、マザーさえ殺せば…」

リーフ、それだよ…


「そうだな。黒いゴブリンの活動を強制的に停止させて、容易に討伐する事が出来ただろう!そもそも戦いは数が戦局を大きく左右する。しかし、結果から考えればマザーへの攻撃を敢行するには残った騎士の数が少なすぎたな。実際には鍵軒朱音が指揮していた間は、被害は最小限だったのだから、その戦力で出直しておれば、犠牲は出したであろうがマザーまで辿り着ける数だったはずなのだ…あのバカがトチ狂って、無謀な追撃をするまではな!」

本当に3席があのバカだったことが悔やまれるよな…


「つまり、天寿を全うする事を目指すということは、状況を考え、理解する事によって無謀な追撃を避け、自身を戦力の価値を正確に判断し、治安の維持と狩人としての職務をいかにして堅持するための方策を練るということですか…」

うん。


「そのとおりさ。リーフもわかってくれたみたいだね…でも、それを騎士団にさせるには、絶対にしておかなきゃならない前提があるんだよ。ですよね?朋久さん」


「全く…美孝は手抜かり無しか…美孝の言うとおりだ。今の結論に勝手に辿り着ける奴など居やしない。だから、我こそが、または我が国の軍部が現状の把握と検討を重ねて、我が騎士に明確に今の内容を伝え、導かねばならなかったんだ!!そう、全ての騎士にな!更に言うなら、3席までが知っていたマザーの生態とその殺害時に起こる出来事と、勇者の協力で確認できていた魔物の数と発生する種族の関係性に関する研究内容も、公表し周知するべきだったのだ!!」

そうですね…


「そう!!そうしておけば、3席の暴走を、己の判断で止められた騎士が居たかも知れないんです!!マザーを殺せば何とかなる事がわかっているし、そうしなければ討伐対象が格段に強くなることが予想できるはずですからね」


「まさに、我の手落ちだな…」

まぁ…

君主が責任を取る内容だよね。


「申し訳ないですが、その通りですと言わざるを得ません。でも、自己の奴隷化はどうかかわるのかな?と思ってますよね?その辺りも話しましょう」


瑞木美孝18才

レベル497(106)

体力値119万(1320)=15億

魔力値119万(1320)=15億

力120万(1320)=15億

知力119万(1320)=15億

俊敏さ119万(1320)=15億

器用さ119万(1320)=15億

幸運値119万(1320)=15億

魅力1190万(1320)=150億

風10万(1320)=1億

水9万(1320)=1億

火6万(1320)=8100万

土9万(1320)=1億

光4万(1320)=6100万

称号

貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者

スキル

超鑑定

他種族言語理解

スキル取得補正

緊急避難

レベル・スキルリセット

収納ポケット

レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正

叱咤激励

大声

降霊術

呪術・精霊魔法蕩涎級

交渉・範囲観測信頼級

召喚魔法・思考圧縮上級

解体・身体強化・風・催眠魔法・殺気自在中級

回復・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級

武装レベル:槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731

リーフ、恵美、セーフ、さやか

相性

綱芳(4084)さやか(16,0)恵美(18,4)武司(1180)玲子(816)朱音(18,0)メルー(6998)道緒(3005)直(3239)メアリー(3100)燕(3021)レモン(3176)流々(2869)里乃(3108)リーフ(32,4)奈美枝(961)御影(15,3)ユリア(3572)枩李花(3012)霞(3066)ミサ(4221)岬(4666)潤(3001)雨音(3063)美嶺(11,0)牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(165)サリー(709)他42名(平均2319)元奴隷12名(平均102)

天河(3591)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1181)他23名平均(1892)

精霊:風(28,8)水(30,5)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(18,8)

愛奴隷

リーフ・恵美・さやか

奴隷

朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人

天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人

設定

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楽しんで頂ければ幸いです。

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