328病院と学校と訪ねてきていた女の子と
「さてと…デカイ目標をぶちあげたけどさ…どう考えても、簡単には行きそうに無いよね?セーフ…」
「そうだねぇ…そもそも、学校かい。ギルドが講座を開くのとは、天と地の差がある話じゃないのかい?」
…だよね〜。
だからといって、しり込みする気もないけどさ。
座って残り少なくなった朝御飯に手を伸ばす。
「あと、病院もね…2つとも、元の世界じゃあ、厳格に資格が必要だった職種だからなぁ。まぁ…どうするべきか考えるのも、リーダーの仕事だよね。ラードではどうなってるの?」
「ん?待ちな…調べるからね。……あれ?思いの外ザルだ…何でかねぇ?」
やっぱりか…
ある意味では予想通りだけど。
社会的に見れば、良いことでもないなぁ…
「予想はつくよ。それぞれに、基本的に別のものが対応してるってことじゃない?」
「その通りさ…因みに何だかわかるかい?」
言うだけ言ってみようかな…
「予想では、病院の役割は、魔法使い的な職種と魔法道具屋的な職種に分配されてる気がする…学校の方は、ラードに関してのみだけど、おそらく各家庭で読み書き計算位までは教える形じゃないかな?」
「おぉ…よくわかってるじゃないか!全体的な流れは、それで問題ないよ…そして、病院に関しては、規制が緩いのを良いことに、適当をかますバカの巣窟だし、学校は私塾を開設してる奴もいるから、私らが先駆者でもないね。具体的には貴族育成倶楽部なんかは有名だね。因みに恵美も算数教室をひらいてた事がある」
算数教室かぁ…
小さい子たちには、それもあった方が良いよね。
「ん?それは良かった。ノウハウを教えて貰えそうだね…しかしさ、どちらも真面目にやろうとすればお金になりにくそうだなぁ…ふぅ、ごちそうさま!」
「ならないだろうね。恵美、そこのところはどうだったんだい?」
どちらも、国をどれくらいまで巻き込めるかってところが肝になりそうなんだよね…
食べ終わった食器を、恵美に返しに行ったら、セーフが恵美に声をかけた。
「算数教室の話ですよね?私はこの店を兄さんから間借りするための、人気取りでやってましたから…いわゆる宣伝とボランティアの意味合いが強かったですね」
ほう、やはり食堂経営という目的のために一直線か…
「具体的なお金のやり取りは?」
「当時は、こんなにインフレしてませんでしたから…子供たちにご飯代を持たせてもらって、算数のおさらいをしつつ、子守りをして、少し早めの昼御飯を食べて返す感じですかね…赤字がでない範囲でやっていたので、インフレが起きたらすぐに続けられなくなっちゃいました…」
ふむ…
「相手にとっては、子供の繋がりができるし、算数のおさらいが出来て、子守りをして貰えて昼御飯まで食わせてもらえるのか…至れり尽くせりだな」
「あぁ…あれか。逆に評判が良すぎて、俺の肩身が狭かったんだよな…その割りにインフレで中止したら、俺のところになんとかならないのかって相談されるし…なんとなく理不尽を感じるぞ?」
あぁ…
何となく、状況が頭に浮かんだな…
「まぁ、お兄ちゃんって奴は、そういう役どころを引き受けるもんなんじゃないの?ほかに居ないんだから仕方ないでしょ」
「瑞木まで、それが当たり前みたいな返答すんのかよ…当時、俺は結構傷ついたんだぞ?」
うん…
まぁ、綱芳さんの性格だと嫌だっただろうなってのはわかるけど…
「綱りん、商売人がそういうことを言ってはいけませんよ?どうきいても、今のは、恵美ちゃんが上手だっただけですよ?そして、通常の女性心理としても、皆さんが当たり前の行動をしただけです」
メルーさん…
容赦ねえな!
「ん?メルルンは兄弟は関係無いと言いたそうだね?」
あれ?
原因に気付いてなかったのか?
僕もそういったつもりなんだけど。
「当然ですよ?ふぅ…ちゃんと状況を考えましょうね?」
女心は綱芳さんには難しかったかな?
「え?」
え?
じゃないってば…
「まず、奥様方からすれば、自分達に有利な提案をしてくれた恵美ちゃんの株が上がるのは当然ですよ?そして、上がらなかった綱りんの株が相対的に下がっただけです。しかも、教室の中止を決めた背景が食材費だと、明確にわかっているなら、恵美ちゃんに言っても無駄ですよね?そして、無理を言って、算数教室再開の時に呼ばれなくてもつまらないです…だけど、誰かに一言愚痴を言いたいのですよ」
そういうことだろうね…
「つまり、直接、算数教室を運営していない俺に愚痴りたかっただけなんだよな?聞き流せば良かったわけかな?」
そうだよ。
「はい!ああいう人は言いたいだけで、言ったら忘れますから!!」
特に原因がわかってるならそうだよね…
「なんてこった…その奥様方以外にも、5回位小さな子が訪ねてきたこともあったから…心の負担が半端無かったんだよね。悩まなくてよかったのか…」
あれ?
それに関しては方向が違いませんか?
「兄貴!!そっちは初耳だ!!一体何の話だ?」
あ、恵美が慌てだした。
「ん?恵美あてかどうかわからないから言わなかったんだが、教室を止める直前に3回、止めた後に2回女の子が来てたぞ?それぞれ別の子だが」
わかってないな…
「うちに女の子が訪ねてくるなんて、私宛に決まってるんだから、とりあえずは教えなさいよ!!もし、緊急の用事だったのなら、張り倒すからね?特に止めた後は誰だったのよ!!」
嫌な予感が…
「止めた後は、道具屋の娘さんと肉屋の娘さんだったと思うけど?」
あぁ…
「香月と鈴華じゃないか…その子達…2人とも亡くなってるわ…1人は仕方ない理由だけど…道具屋の子は餓死なのよ…話を聞けてたら…なんとか出来てたかもしれないのに…」
ふぅ…
ラード国王が、亡くなった原因に気付いた時に激昂した子だよ。
僕の心に亡くなった時の顔が刻まれている子でもある…
「あの子が?そんな…」
綱芳さん、どうしようもないことだけど、不意に遠い目をしたくなったよ。
バチン!!
恵美の左手が綱芳さんの右頬を叩いた。
力は、最小限に抑えているけれど、それでも良く乾いた痛そうな音が良く響いた。
「今後は、するべき連絡や報告をしなかったら許さないから!わかったわね!?」
恵美が、泣きそうな顔で凄んでる。
「わかった」
右頬が真っ赤な綱芳さんが答えた。
「僕からも、ぜひお願いします。僕は餓死する子なんていなくなるように頑張ってきたんですから!!」
瑞木美孝18才
レベル497(106)
体力値119万(1320)=15億
魔力値119万(1320)=15億
力120万(1320)=15億
知力119万(1320)=15億
俊敏さ119万(1320)=15億
器用さ119万(1320)=15億
幸運値119万(1320)=15億
魅力1190万(1320)=150億
風10万(1320)=1億
水9万(1320)=1億
火6万(1320)=8100万
土9万(1320)=1億
光4万(1320)=6100万
称号
貧乳も大好き、心清き者、地母神の養い子、狩人、精霊の親友、魔物の天敵、難病の克服者、皆のアイドル、飛行者、子煩悩、性の探求者、真の勇者
スキル
超鑑定
他種族言語理解
スキル取得補正
緊急避難
レベル・スキルリセット
収納ポケット
レベルアップ時の魅力値上昇十倍補正
叱咤激励
大声
降霊術
呪術・精霊魔法蕩涎級
交渉・範囲観測信頼級
召喚魔法・思考圧縮上級
解体・身体強化・風・催眠魔法・殺気自在中級
回復・火・転移魔法・馬術・勇者魔法初級
武装レベル:槍232、剣589、投擲495、打撃205、短剣731
妻
リーフ、恵美、セーフ、さやか
相性
綱芳(4064)さやか(15,9)恵美(18,2)武司(1180)玲子(816)朱音(17,9)メルー(6938)道緒(2992)直(3223)メアリー(3011)燕(3014)レモン(3166)流々(2832)里乃(3104)リーフ(31,8)奈美枝(961)御影(15,1)ユリア(3565)枩李花(2979)霞(2982)ミサ(4196)岬(4563)潤(2983)雨音(3043)美嶺(10,5)牛江(605)お熊(75)スラー(781)熊江(155)サリー(555)他42名(平均2309)元奴隷12名(平均90)
天河(3521)春臣(1575)君里(2295)秋虎(2251)アーサー(556)太陽(652)七海(498)エース(3398)朋久(1003)他23名平均(1887)
精霊:風(28,8)水(30,5)火(21,1)土(39,3)光(15,0)闇(18,8)
愛奴隷
リーフ・恵美・さやか
奴隷
朱音・メルー・道緒・直・メアリー・燕・レモン・流々・里乃・御影・ユリア・枩李花・霞・潤・雨音・美嶺他57人
天河・春臣・君里・秋虎・エース他23人
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